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side零夜 初夜2
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「お、おまたせ......」
シャワーの湿気を纏ったままのアユムくんには妙な色気がある。恥ずかしそうな、緊張したような表情がそれに拍車をかけていた。
アユムくんはおずおずと俺の隣に腰かける。シャンプーの匂いというのは清潔感のあるものだと思っていたが、今はやけに情欲を煽る。情欲を煽られることに慣れていなくて、どうしたらいいかわからない。心臓がばくばくいっている。
ただ情欲に煽られるままにアユムくんを引き寄せて唇を重ねた。舌を差し入れる。唾液など人類皆同じかと思ったがアユムくんの唾液はやけに魅惑的だった。もっと、もっと欲しい。舌も控え目だけど妙に上手く動く。気持ちがいい。あまりに無計画に貪っていたら息が苦しくなって一度顔を離した。
息が苦しくなったのはアユムくんも同じらしい。顔が真っ赤になっていて、目尻に涙が浮かんでいる。申し訳なく思うと同時にその表情に下半身に熱が集まるのがわかった。
それにもし俺の都合のいい解釈でなければアユムくんは快感を覚えているように思える。俺がアユムくんに快感を与えられたのだ。その事実にも酔いそうだった。
早く、早くアユムくんが欲しい。余すことなくアユムくんを口にしてみたくてキスをする場所がどんどん移動していた。顔中にキスをして、次は首筋、胸......。
どこもスベスベしていて気持ちがいい。特に感じるわけではないだろうと思いつつも控え目な胸の突起が魅力的でいじくりまわした。体の他のどの箇所とも違う触り心地が堪らない。感じているというほどではないにしてもアユムくんが時折くすぐったそうに「んっ......ん」と吐息を漏らすのが色っぽい。
散々勉強した情事の手順は頭から吹っ飛んでいた。いや、仮に頭に残っていたとしても従う余裕などなかった。こんなこと、初めてだ。
「んっ......れいや、くん......っ」
キスするたびにアユムくんが反応を示してくれるのが嬉しくて、可愛くて、探り出した敏感な部分に何度も舌を這わせてしまう。それでも足りない欲望を吐き出すように「アユム、アユム」と呼んでしまう。
何度か本人がガリガリ、と称していた体は骨ばっていてセクシーだ。執拗に撫でまわしてしまう。俺は骨が好きなのだろうか?
「あ、俺、男同士のやりかたわかんない......」
「あ、じゃ、じゃあ俺がやるよ」
俺のせいで息切れしているアユムくんがそう申し出てくれる。
アユムは俺を押し倒すと上に乗っかった。どこを見ても美しい体だ。
アユムくんは気づいたら完全に勃起していた俺のものを布地から解放してくれる。やけに手際よくコンドームをはめてくれた。それから自分の後孔に手を伸ばす。ローションを流し込んでクチュクチュといやらしい音を鳴らした。
その動きがやけに煽情的で自分の喉がごくりと鳴ったのがわかった。
「俺がやろうか」
正しくはやりたい、だが。
「いい。準備してあるからすぐ終わる」
準備してくれたの!?
嬉しい、と思う間もなく急な快感が押し寄せる。
本当にすぐ終わったらしいアユムくんが俺のものをアユムくんの後孔に当てた。
「は、あ......っ」
荒い息は興奮と快感から来るものだろう。アユムくんも興奮してくれているのだ。
ゆっくりと俺のものが包み込まれていく。いや、包み込まれるなんていうレベルではない。まるで搾り取ろうとでもするように締め付けてくる。
「アユム......っ」
すぐにぎこちなくアユムくんが動き出した。今まで感じたことのない快感と興奮に思考がぼやける。しかしそれ以上に快感の浮かんだ表情で必死に体を上下させるアユムくんの姿に釘付けになった。固くなったアユムくんのものが揺れている。
気が付いたらアユムくんの肩を掴んで姿勢を逆転させていた。その勢いで挿入したものが動いたらしく「んああっ」とアユムくんが声を漏らした。
「声、声もっと聞きたい」
欲望のままに、ただしアユムくんを傷つけることのないように。繰り返し自分のものでアユムくんの中を探索する。
「あっ、ああああっ!?」
どうやらいいところを見つけたらしい。
「だ、だめっ、あっ、そこ、んっ、きもちっ」
「きもちいならいいじゃん」
何度も攻め立てる。アユムくんの声も乱れた姿ももっと見たかったから。
「や、だめ、イッ......」
言い終わらないうちにぎゅっと締め付けられ、俺も同時に果てた。
いつもはちゃんと、絶頂のタイミングも計算するのにな......。
それから、どのくらいの時間が経っただろうか。数度目の絶頂を終え、二人して息も絶え絶えにベッドに転がった。
こんな風になるなんて、いつぶりだろうか。少なくともホストになってからは初めてだ。
「大丈夫? 痛くない?」
好き勝手動いてしまった自覚があるので、きまり悪い。
「うん。大丈夫......」
シャワー浴びてくる、とよろよろアユムくんがシャワー室に向かった。
随分自分のいいようにしてしまった気がする。いつもはちゃんと相手が喜んでくれるように手を尽くすのに、自分が楽しむのを優先してしまった。アユムくんはどう思っただろうか。失望されていないだろうか。
もう来てくれなくなったらどうしよう。
シャワーの湿気を纏ったままのアユムくんには妙な色気がある。恥ずかしそうな、緊張したような表情がそれに拍車をかけていた。
アユムくんはおずおずと俺の隣に腰かける。シャンプーの匂いというのは清潔感のあるものだと思っていたが、今はやけに情欲を煽る。情欲を煽られることに慣れていなくて、どうしたらいいかわからない。心臓がばくばくいっている。
ただ情欲に煽られるままにアユムくんを引き寄せて唇を重ねた。舌を差し入れる。唾液など人類皆同じかと思ったがアユムくんの唾液はやけに魅惑的だった。もっと、もっと欲しい。舌も控え目だけど妙に上手く動く。気持ちがいい。あまりに無計画に貪っていたら息が苦しくなって一度顔を離した。
息が苦しくなったのはアユムくんも同じらしい。顔が真っ赤になっていて、目尻に涙が浮かんでいる。申し訳なく思うと同時にその表情に下半身に熱が集まるのがわかった。
それにもし俺の都合のいい解釈でなければアユムくんは快感を覚えているように思える。俺がアユムくんに快感を与えられたのだ。その事実にも酔いそうだった。
早く、早くアユムくんが欲しい。余すことなくアユムくんを口にしてみたくてキスをする場所がどんどん移動していた。顔中にキスをして、次は首筋、胸......。
どこもスベスベしていて気持ちがいい。特に感じるわけではないだろうと思いつつも控え目な胸の突起が魅力的でいじくりまわした。体の他のどの箇所とも違う触り心地が堪らない。感じているというほどではないにしてもアユムくんが時折くすぐったそうに「んっ......ん」と吐息を漏らすのが色っぽい。
散々勉強した情事の手順は頭から吹っ飛んでいた。いや、仮に頭に残っていたとしても従う余裕などなかった。こんなこと、初めてだ。
「んっ......れいや、くん......っ」
キスするたびにアユムくんが反応を示してくれるのが嬉しくて、可愛くて、探り出した敏感な部分に何度も舌を這わせてしまう。それでも足りない欲望を吐き出すように「アユム、アユム」と呼んでしまう。
何度か本人がガリガリ、と称していた体は骨ばっていてセクシーだ。執拗に撫でまわしてしまう。俺は骨が好きなのだろうか?
「あ、俺、男同士のやりかたわかんない......」
「あ、じゃ、じゃあ俺がやるよ」
俺のせいで息切れしているアユムくんがそう申し出てくれる。
アユムは俺を押し倒すと上に乗っかった。どこを見ても美しい体だ。
アユムくんは気づいたら完全に勃起していた俺のものを布地から解放してくれる。やけに手際よくコンドームをはめてくれた。それから自分の後孔に手を伸ばす。ローションを流し込んでクチュクチュといやらしい音を鳴らした。
その動きがやけに煽情的で自分の喉がごくりと鳴ったのがわかった。
「俺がやろうか」
正しくはやりたい、だが。
「いい。準備してあるからすぐ終わる」
準備してくれたの!?
嬉しい、と思う間もなく急な快感が押し寄せる。
本当にすぐ終わったらしいアユムくんが俺のものをアユムくんの後孔に当てた。
「は、あ......っ」
荒い息は興奮と快感から来るものだろう。アユムくんも興奮してくれているのだ。
ゆっくりと俺のものが包み込まれていく。いや、包み込まれるなんていうレベルではない。まるで搾り取ろうとでもするように締め付けてくる。
「アユム......っ」
すぐにぎこちなくアユムくんが動き出した。今まで感じたことのない快感と興奮に思考がぼやける。しかしそれ以上に快感の浮かんだ表情で必死に体を上下させるアユムくんの姿に釘付けになった。固くなったアユムくんのものが揺れている。
気が付いたらアユムくんの肩を掴んで姿勢を逆転させていた。その勢いで挿入したものが動いたらしく「んああっ」とアユムくんが声を漏らした。
「声、声もっと聞きたい」
欲望のままに、ただしアユムくんを傷つけることのないように。繰り返し自分のものでアユムくんの中を探索する。
「あっ、ああああっ!?」
どうやらいいところを見つけたらしい。
「だ、だめっ、あっ、そこ、んっ、きもちっ」
「きもちいならいいじゃん」
何度も攻め立てる。アユムくんの声も乱れた姿ももっと見たかったから。
「や、だめ、イッ......」
言い終わらないうちにぎゅっと締め付けられ、俺も同時に果てた。
いつもはちゃんと、絶頂のタイミングも計算するのにな......。
それから、どのくらいの時間が経っただろうか。数度目の絶頂を終え、二人して息も絶え絶えにベッドに転がった。
こんな風になるなんて、いつぶりだろうか。少なくともホストになってからは初めてだ。
「大丈夫? 痛くない?」
好き勝手動いてしまった自覚があるので、きまり悪い。
「うん。大丈夫......」
シャワー浴びてくる、とよろよろアユムくんがシャワー室に向かった。
随分自分のいいようにしてしまった気がする。いつもはちゃんと相手が喜んでくれるように手を尽くすのに、自分が楽しむのを優先してしまった。アユムくんはどう思っただろうか。失望されていないだろうか。
もう来てくれなくなったらどうしよう。
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