名探偵シュウと秘密の校舎

にゃんころ魔人

文字の大きさ
44 / 58

Ep43:新星見キッズの始動

しおりを挟む
星見小学校は新学期の賑わいを見せていた。

6年生になったシュウとタクミは、星見キッズを再編するため、新たなメンバーを探していた。

いろんな生徒の中から目星をつけた5年生の3人を誘い、ようやく新しいチームが形になった。


新メンバー1人目は、山下凛人(リント)。イケメンでメガネが似合う5年1組の生徒だ。身長はシュウより少し高く、某アイドルグループにいそうな整った顔立ちが印象的だった。


2人目は、戸川晴(ハル)。クラスの人気者で、身長はかなり低いが、頭が良くひらめきが鋭い。いつもみんなの注目の的だ。


3人目は、原優希(ユウキ)。見た目が大人っぽく、身長はシュウやタクミとほぼ同じ。父親が刑事で、以前から星見キッズの活躍を知っていた。



放課後、シュウとタクミは新メンバー3人を校庭の桜の木の下に集めた。

シュウがノートを手に、3人に語りかけた。

「リント、ハル、ユウキ…。星見キッズにようこそ。僕たちは、星見小学校の謎を解くチームだ。君たちなら、活躍してくれると信じてる」


リントがメガネを軽く押し上げ、爽やかに微笑んだ。

「シュウ、タクミ、ありがとう。星見キッズのことは噂で聞いてた。僕でよければ、喜んで加入するよ」


ハルが元気よく拳を突き上げ、目を輝かせた。

「シュウ、タクミ、僕もだ! 星見キッズ、かっこいい! 謎解きなら任せてよ!」


ユウキが落ち着いた口調で頷いた。

「シュウ、タクミ、父から星見キッズの活躍を聞いてた。僕も力になれると思う。よろしく」


タクミがシュウの手を握り、嬉しそうに言った。

「シュウ、新しい仲間、最高だね! 僕、みんなと一緒に冒険するの、楽しみだよ…」


シュウがタクミの髪を撫で、微笑んだ。

「うん、タクミ…。僕もだ。星見キッズ、5人で再スタートだ!」


新メンバーの3人は星見キッズの活動を知っており、快く引き受けてくれた。しかし、シュウにはある真意があった。女子を入れなかった理由は、「僕とタクミの関係を邪魔されたくない」という思いだった。シュウはタクミとの絆を何よりも大切にしており、新しいチームでもその関係を守りたかったのだ。



その時、4年2組の女の子が校庭にやってきた。

女の子がシュウに近づき、小さな声で話しかけた。

「シュウさん…。星見キッズですよね? リコーダーがなくなった件…。探偵団が解決できなくて…。お願い、探してほしい…」


シュウが女の子に優しく微笑み、頷いた。

「もちろん、引き受けるよ。星見キッズの新しいチームで、必ずリコーダーを見つける」


タクミが女の子の肩を軽く叩き、元気づけた。

「うん、大丈夫だよ! 僕たち、頑張るから!」


リントがメガネを光らせ、冷静に提案した。

「シュウ、まずは現場を調べよう。4年2組の教室だね」


ハルがひらめきを発揮し、目を輝かせた。

「シュウ、犯人がリコーダーを隠したなら、音楽室とか、別の場所にあるかも!」


ユウキが父親から学んだ知識を活かし、補足した。

「シュウ、父が言ってたけど、盗難事件は動機が大事だ。リコーダーを盗む理由…。そこから考えよう」


シュウがノートにメモを取り、チームに指示を出した。

「みんな、いい視点だ。リントとハルは教室を調べて。ユウキとタクミは音楽室をチェックして。僕も一緒に行くよ」


新星見キッズは早速動き出した。4年2組の教室では、リントが足跡や机の乱れを確認し、ハルが窓の開閉状況をチェックした。

ハルがひらめいた。

「この窓…。開けた跡がある! 外に隠したかも!」


一方、音楽室に向かったシュウ、タクミ、ユウキは、楽器棚の奥に不自然な隙間を見つけた。ユウキが手を伸ばすと、リコーダーが隠されていた。

「シュウ、見つけた! ここにあった!」

タクミがシュウに抱きつき、喜んだ。


「シュウ、すごい! 僕たち、やったね…」

シュウがタクミの額に軽くキスをし、微笑んだ。

「うん、タクミ…。みんなのおかげだ。ユウキ、よく見つけたね」


チームは女の子にリコーダーを返し、感謝された。


シュウがノートに事件の詳細を記録しながら、チームを見回した。

「みんな、初仕事お疲れ様。星見キッズ、新チームのスタートだ!」


リントがメガネを押し上げ、微笑んだ。

「シュウ、タクミ、これからもよろしくね。楽しいチームだ」


ハルが拳を突き上げ、元気よく言った。

「シュウ、次も謎解き、頑張るよ! 星見キッズ、最高!」


ユウキが落ち着いた口調で頷いた。

「シュウ、父に報告したら、喜ぶと思う。僕ももっと力になれるよう頑張る」


その夜、シュウは自宅でノートを見直していた。新チームの活躍と、タクミとの絆が心を満たしていた。

「タクミ、リント、ハル、ユウキ…。新しい星見キッズ、いいチームだ。僕とタクミの関係も、これなら守れる…」

シュウは窓の外を見つめ、新学期の新たな冒険に思いを馳せた。桜の花びらが舞う中、星見キッズの新しい章が動き始めていた。


(Ep43 完)

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

【読者賞】江戸の飯屋『やわらぎ亭』〜元武家娘が一膳でほぐす人と心〜

旅する書斎(☆ほしい)
歴史・時代
【第11回歴史・時代小説大賞 読者賞(読者投票1位)受賞】 文化文政の江戸・深川。 人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。 暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。 家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、 「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。 常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!? 変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。 鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋…… その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。 涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。 これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

1分で読める怖い話短編集

しょくぱん
ホラー
一分で読める怖い話を定期的に投稿しています。 感想などをいただけると嬉しいです。 応援よろしくお願いします。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...