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想い
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帰るまでの間、お互い一言も喋らなかった。
俺は気まずさが一番にあったのだが、ジェネシスさんの感情は読み取れない。心配しているようで、少し怒っている気もする。
勝手に出て行ったとはいえ、まさか見つかるまで探すとは思ってもみなかった。
それも騎士団長の仕事だからか。
ジェネシスさんの意図を考えようとしたが、俺を包み込む体があまりにも柔らかくて、馬に揺られているのにも関わらずウトウトと眠気に襲われた。
「Lien! 今寝ると落っこちるぞ!」
「す、すみません」
交わした唯一の言葉がこれだ。
なんとかジェネシスさんの家に辿り着くまで眠気に耐えていると、こんな長距離を歩いていたのかと、自分でも驚いた。
そりゃ、考えてみればジェネシスさんが馬で移動してきたんだ。普通なら歩く距離じゃないことくらいは察しがつく。
元いた国まではまだまだ遠かった。今思えばヤケクソだったとはいえ、カナリ無謀な行動をとっていたと反省した。
「わっ! 歩けますから!」
家につくなり、馬から下ろした俺をそのままお姫様抱っこの要領で抱きかかえる。こんなことまでしてもらうなんて、流石に厚かましい。
だが、俺の発言などお構いなしに室内へと入っていく。
「話したいことは山ほどあるが、今日のところは眠った方がいい。シャワーを浴びる力も残ってないはずだ」
「……ありがとうございます。あの、俺を放っておけない理由があるんですか?」
サミュエルさんとの関係が誤解だったとはいえ、それでも俺をあんな荒野まで探しにくる理由が分からない。
もし体調が回復したら、その後はどうされるのか。騎士団長として保護しているのであれば、俺を感慨しく世話する理由があるはずだ。
ベッドに俺を横たわらせ、部屋を出ようとするジェネシスさんに尋ねてみた。
すると、ジェネシスさんは眉間に皺を寄せ、再び俺の隣に座る。その理由はとてもシンプルなものだった。
「心配だからだ。それ以外に理由が必用かな?」
「心配なんて……隣国に捨てられた身寄りもない俺に?」
「そういうことじゃない」
盛大にため息を吐きながら、何とも言えない顔をして俺をジッと見ていた。
何か気に触ることでも言ったのだろうか。俺もジッとジェネシスさんを見返す。
二人とも沈黙になってしまった。俺が空気を読めていなかったのだけは確実だ。
ジェネシスさんはグッと顔を近づけ、頬を両手で挟むと、「本当に気付いてないんだね?」と尋ねた。本当に気付いていないので動かせる範囲でコクコクと頷いた。
すると、ジェネシスさんは口をへの字に曲げ、半ば怒ったように叫んだ。
「分からないならハッキリ言う! Lienに惹かれているんだ、一目見た時から。だから出てくな! ずっと俺の傍にいろ!」
「へっ?」
そんな大きな声で言わなくても……とも思ったが、そんな出会ってすぐの俺に好意を寄せているなんて誰が気付くものか。(俺もジェネシスさんに惹かれているけれど)
顔の真上からジェネシスさんが覗き込んでいる。
傍にいろ……なんて……。頭が混乱している。
つまり、ジェネシスさんは俺が……俺を、好きってこと……!? だよな……。
「そんな……俺なんて……」
「自分のことをそんなふうに言わないでくれ。Lienはとても素敵だ。白い肌も、真っ黒な髪も瞳も。そして昨夜のプレイも夢のようだった」
昨日のプレイ! 思い出しただけで恥ずかしいのに、よくも簡単に口にできるものだ。その上、リアンはどう思った? なんて聞かないで欲しい。どう答えていいのか分からない。
でも、俺からの感想を期待に満ちた眼差しで待っているジェネシスさんに、誤魔化しは効かないようだ。
「あの、お、俺も……良かった……デス」
「Lien!!!」
ジェネシスさんに届かないほど声をひそめて言ったのに、バッチリ聞こえていたらしい。
直ぐに寝るよう言っていたのに、その気持ちはどこかへ飛んで行ってしまったようだ。俺の返事を聞いたジェネシスさんは、キスを迫ってきた。
「それは、Lienも同じ気持ちだと判断していいんだね?」
「そこまでは……まだ分からないですが……」
あからさまに落ち込む表情になるジェネシスさんを、かわいいなんて思ってしまった。
啄むようなキスをされ、俺もこの人とのスキンシップが心地いいと感じる。それを辿々しく伝えると、極上の笑顔でさらに顔中にキスを落とされたのだった。
素直に受け入れたのは、疲れていて抵抗できなかったってことにしておく。
それでも蕩けるように優しい口付けと包容、そしてこの寝心地の良いベッドに、キスをされながらいつの間にかウトウトとし始めた。
ジェネシスさんが隣にいてくれるだけでこんなにも安らげるのが不思議だ。これが“好き”という気持ちなのか。それなら間違いなく俺はジェネシスさんが好きだと言えよう。
あまりにも恋愛経験が無さ過ぎて、恋心がどんなものなのか分からないのだ。
これを全て話してもいいのだろうか。
Sub性がなるべく周りにバレないようにと振舞ってきたから、素直に甘えるのがどうしても難しい。
結局、それ以上はなにも喋らず、欲のまま深い眠りについた。
明る朝、目覚めた時もその安心感は続いていた。
包み込まれるように、抱きしめられて眠っていたと分かり、口元が緩む。フッと、自分の顔がニヤけていると気付き、ジェネシスさんへの気持ちが少し自覚できたような気がした。
ジェネシスさんの寝顔をしばらく眺めていた。カーテンの隙間から差し込んだ朝日が、ジェネシスさんの長い睫毛を煌めかせている。メイクを施しているかのような切長のアイライン。スッと細い鼻筋。シャープな輪郭。
そして、昨日はこの唇にキスされて……。
勝手に一人で思い出して赤面するなんて、何とも情けない。でも赤面してしまうのも無理はないのだ。あんなにも蕩けそうで、それでいてとても情熱的なキスだったのだから。
俺のこと、本当に好きなのかな……なんて疑ったりもするが、あのキスを信じたい。それに、あんな荒野まで探しにきてくれた行動こそが、揺るぎない証拠ではないのか。
(信じて……いいのかな)
恐る恐る、顔を近づけ目尻にキスをした。呼吸をするのと同じくらい自然に出た行為だった。
ゆっくりと元の体勢に戻ると、アメジスト色の瞳がバッチリと俺の心ごと捕らえていた。
「かわいい起こし方をしてくれるんだね」
「えっ、いや、これは、そういうんじゃなくて……」
「でもどうせなら、キスは唇にしてくれないか」
言うや否や俺の唇を奪う。
「んっ、んっ。ジェネ……シ……」
「集中して」
喋るどころか呼吸も出来ないほどの、寝起きとは思えない激しいキスをされた。
「Lienからキスをしてくれたと言うことは、これが昨日の返事だと捉えていいのかな?」
キスをしながら、よく喋れるものだと感心してしまう。これじゃぁ、返事をしたくてもできない。
「んっ、ふぅ、ン……ジェネシ……」
「Lien、好きだ。一目惚れなんて簡単なものじゃない。これは、俺の中のDomの本能から感じる"運命"なんだ。どうか信じてほしい。この気持ちは揺るぎないものだと」
「信じて……ま……んっ、ぅん、……」
激しいキスに息継ぎもできないので、体を捩らせて顔を離し、思い切り息を吸う。
「Lien、Roll」
突然、コマンドを使われビクンと体が跳ねた。再び、上を向いて体勢を整える。早くもジェネシスさんからのコマンドに従順な体になっている。
「次のコマンドも、欲しい?」
「欲しいです」
「じゃぁ、俺とプレイしたいって言って。Lien、Speek」
「……したい、です。ジェネシスさんと、プレイしたい」
「俺のこと、どう思ってる?」
「………………すき」
自分の口で声に出すと、全身に『すき』という感情が占拠する。あぁ、やはりこの気持ちが“すき”と言う感情だったのか。
「すき。好きです。ジェネシスさんが、好き」
「Lien、俺もだ。俺もLienが好きだ」
言い始めると、今度は止まらなくなてしまった。何度も何度も好きだと繰り返した。その度ジェネシスさんは頷きありがとうと伝えてくれる。
「ジェネシスさんが、すき……」
俺の顔を見下ろすジェネシスさんが、近づき、そのまま抱きしめられた。
「……コマンドを使わずに話して欲しかった」
俺に対してコマンドを使ったことを後悔しているようだ。
「コマンドが切れても、伝えます。やっと解ったんです。この気持ちの正体が何なのか」
「Lien……、昨夜の続きをさせてくれ」
ジェネシスさんは、首筋に唇を這わせた。
「あっ……」
艶っぽい声が漏れる。ジェネシスさんが好きだと気付いてから、恥ずかしいよりも、もっとして欲しい気持ちの方が強い。
もっと触ってほしくて、身を委ねる。ジェネシスさんの手がTシャツの裾から侵入し、胸の位置まで捲り上げた。
こんな明るいところで見られても尚、嬉しいと思ってしまう。
胸の突起を摘むと、また小さく息を吐いた。
ジェネシスさんの顔が下りていき、もう片方の突起を啄む。
「あっ、やっ……」
「Lien、昨夜よりも感度が増してる気がする」
チュッチュッ、と突起を繰り返し啄むと、今度は舌でねっとりと乳暈ごと舐めた。
「ぁぁああっ!」
舌で突起を弾かれ、嬌声を上げる。乳首しか触られていないのに……自分の過敏さに驚く。
ジェネシスさんは「かわいい」と呟くと、再び巧みに胸の突起を蹂躙した。
このまま、ただ快楽の海に沈んでいくような感覚に見舞わられた。
そしてこの海に身を沈めたいと、本能的に従うのだった。
ジェネシスさんの手がするりと腹を滑る。
「はぁ……ん……」
くすぐったくてゾクゾクする。
「朝っぱらから、元気な二人ね!!」
「えっ!? 誰!?」
ドアの向こうから、男性の声が聞こえた。
俺は気まずさが一番にあったのだが、ジェネシスさんの感情は読み取れない。心配しているようで、少し怒っている気もする。
勝手に出て行ったとはいえ、まさか見つかるまで探すとは思ってもみなかった。
それも騎士団長の仕事だからか。
ジェネシスさんの意図を考えようとしたが、俺を包み込む体があまりにも柔らかくて、馬に揺られているのにも関わらずウトウトと眠気に襲われた。
「Lien! 今寝ると落っこちるぞ!」
「す、すみません」
交わした唯一の言葉がこれだ。
なんとかジェネシスさんの家に辿り着くまで眠気に耐えていると、こんな長距離を歩いていたのかと、自分でも驚いた。
そりゃ、考えてみればジェネシスさんが馬で移動してきたんだ。普通なら歩く距離じゃないことくらいは察しがつく。
元いた国まではまだまだ遠かった。今思えばヤケクソだったとはいえ、カナリ無謀な行動をとっていたと反省した。
「わっ! 歩けますから!」
家につくなり、馬から下ろした俺をそのままお姫様抱っこの要領で抱きかかえる。こんなことまでしてもらうなんて、流石に厚かましい。
だが、俺の発言などお構いなしに室内へと入っていく。
「話したいことは山ほどあるが、今日のところは眠った方がいい。シャワーを浴びる力も残ってないはずだ」
「……ありがとうございます。あの、俺を放っておけない理由があるんですか?」
サミュエルさんとの関係が誤解だったとはいえ、それでも俺をあんな荒野まで探しにくる理由が分からない。
もし体調が回復したら、その後はどうされるのか。騎士団長として保護しているのであれば、俺を感慨しく世話する理由があるはずだ。
ベッドに俺を横たわらせ、部屋を出ようとするジェネシスさんに尋ねてみた。
すると、ジェネシスさんは眉間に皺を寄せ、再び俺の隣に座る。その理由はとてもシンプルなものだった。
「心配だからだ。それ以外に理由が必用かな?」
「心配なんて……隣国に捨てられた身寄りもない俺に?」
「そういうことじゃない」
盛大にため息を吐きながら、何とも言えない顔をして俺をジッと見ていた。
何か気に触ることでも言ったのだろうか。俺もジッとジェネシスさんを見返す。
二人とも沈黙になってしまった。俺が空気を読めていなかったのだけは確実だ。
ジェネシスさんはグッと顔を近づけ、頬を両手で挟むと、「本当に気付いてないんだね?」と尋ねた。本当に気付いていないので動かせる範囲でコクコクと頷いた。
すると、ジェネシスさんは口をへの字に曲げ、半ば怒ったように叫んだ。
「分からないならハッキリ言う! Lienに惹かれているんだ、一目見た時から。だから出てくな! ずっと俺の傍にいろ!」
「へっ?」
そんな大きな声で言わなくても……とも思ったが、そんな出会ってすぐの俺に好意を寄せているなんて誰が気付くものか。(俺もジェネシスさんに惹かれているけれど)
顔の真上からジェネシスさんが覗き込んでいる。
傍にいろ……なんて……。頭が混乱している。
つまり、ジェネシスさんは俺が……俺を、好きってこと……!? だよな……。
「そんな……俺なんて……」
「自分のことをそんなふうに言わないでくれ。Lienはとても素敵だ。白い肌も、真っ黒な髪も瞳も。そして昨夜のプレイも夢のようだった」
昨日のプレイ! 思い出しただけで恥ずかしいのに、よくも簡単に口にできるものだ。その上、リアンはどう思った? なんて聞かないで欲しい。どう答えていいのか分からない。
でも、俺からの感想を期待に満ちた眼差しで待っているジェネシスさんに、誤魔化しは効かないようだ。
「あの、お、俺も……良かった……デス」
「Lien!!!」
ジェネシスさんに届かないほど声をひそめて言ったのに、バッチリ聞こえていたらしい。
直ぐに寝るよう言っていたのに、その気持ちはどこかへ飛んで行ってしまったようだ。俺の返事を聞いたジェネシスさんは、キスを迫ってきた。
「それは、Lienも同じ気持ちだと判断していいんだね?」
「そこまでは……まだ分からないですが……」
あからさまに落ち込む表情になるジェネシスさんを、かわいいなんて思ってしまった。
啄むようなキスをされ、俺もこの人とのスキンシップが心地いいと感じる。それを辿々しく伝えると、極上の笑顔でさらに顔中にキスを落とされたのだった。
素直に受け入れたのは、疲れていて抵抗できなかったってことにしておく。
それでも蕩けるように優しい口付けと包容、そしてこの寝心地の良いベッドに、キスをされながらいつの間にかウトウトとし始めた。
ジェネシスさんが隣にいてくれるだけでこんなにも安らげるのが不思議だ。これが“好き”という気持ちなのか。それなら間違いなく俺はジェネシスさんが好きだと言えよう。
あまりにも恋愛経験が無さ過ぎて、恋心がどんなものなのか分からないのだ。
これを全て話してもいいのだろうか。
Sub性がなるべく周りにバレないようにと振舞ってきたから、素直に甘えるのがどうしても難しい。
結局、それ以上はなにも喋らず、欲のまま深い眠りについた。
明る朝、目覚めた時もその安心感は続いていた。
包み込まれるように、抱きしめられて眠っていたと分かり、口元が緩む。フッと、自分の顔がニヤけていると気付き、ジェネシスさんへの気持ちが少し自覚できたような気がした。
ジェネシスさんの寝顔をしばらく眺めていた。カーテンの隙間から差し込んだ朝日が、ジェネシスさんの長い睫毛を煌めかせている。メイクを施しているかのような切長のアイライン。スッと細い鼻筋。シャープな輪郭。
そして、昨日はこの唇にキスされて……。
勝手に一人で思い出して赤面するなんて、何とも情けない。でも赤面してしまうのも無理はないのだ。あんなにも蕩けそうで、それでいてとても情熱的なキスだったのだから。
俺のこと、本当に好きなのかな……なんて疑ったりもするが、あのキスを信じたい。それに、あんな荒野まで探しにきてくれた行動こそが、揺るぎない証拠ではないのか。
(信じて……いいのかな)
恐る恐る、顔を近づけ目尻にキスをした。呼吸をするのと同じくらい自然に出た行為だった。
ゆっくりと元の体勢に戻ると、アメジスト色の瞳がバッチリと俺の心ごと捕らえていた。
「かわいい起こし方をしてくれるんだね」
「えっ、いや、これは、そういうんじゃなくて……」
「でもどうせなら、キスは唇にしてくれないか」
言うや否や俺の唇を奪う。
「んっ、んっ。ジェネ……シ……」
「集中して」
喋るどころか呼吸も出来ないほどの、寝起きとは思えない激しいキスをされた。
「Lienからキスをしてくれたと言うことは、これが昨日の返事だと捉えていいのかな?」
キスをしながら、よく喋れるものだと感心してしまう。これじゃぁ、返事をしたくてもできない。
「んっ、ふぅ、ン……ジェネシ……」
「Lien、好きだ。一目惚れなんて簡単なものじゃない。これは、俺の中のDomの本能から感じる"運命"なんだ。どうか信じてほしい。この気持ちは揺るぎないものだと」
「信じて……ま……んっ、ぅん、……」
激しいキスに息継ぎもできないので、体を捩らせて顔を離し、思い切り息を吸う。
「Lien、Roll」
突然、コマンドを使われビクンと体が跳ねた。再び、上を向いて体勢を整える。早くもジェネシスさんからのコマンドに従順な体になっている。
「次のコマンドも、欲しい?」
「欲しいです」
「じゃぁ、俺とプレイしたいって言って。Lien、Speek」
「……したい、です。ジェネシスさんと、プレイしたい」
「俺のこと、どう思ってる?」
「………………すき」
自分の口で声に出すと、全身に『すき』という感情が占拠する。あぁ、やはりこの気持ちが“すき”と言う感情だったのか。
「すき。好きです。ジェネシスさんが、好き」
「Lien、俺もだ。俺もLienが好きだ」
言い始めると、今度は止まらなくなてしまった。何度も何度も好きだと繰り返した。その度ジェネシスさんは頷きありがとうと伝えてくれる。
「ジェネシスさんが、すき……」
俺の顔を見下ろすジェネシスさんが、近づき、そのまま抱きしめられた。
「……コマンドを使わずに話して欲しかった」
俺に対してコマンドを使ったことを後悔しているようだ。
「コマンドが切れても、伝えます。やっと解ったんです。この気持ちの正体が何なのか」
「Lien……、昨夜の続きをさせてくれ」
ジェネシスさんは、首筋に唇を這わせた。
「あっ……」
艶っぽい声が漏れる。ジェネシスさんが好きだと気付いてから、恥ずかしいよりも、もっとして欲しい気持ちの方が強い。
もっと触ってほしくて、身を委ねる。ジェネシスさんの手がTシャツの裾から侵入し、胸の位置まで捲り上げた。
こんな明るいところで見られても尚、嬉しいと思ってしまう。
胸の突起を摘むと、また小さく息を吐いた。
ジェネシスさんの顔が下りていき、もう片方の突起を啄む。
「あっ、やっ……」
「Lien、昨夜よりも感度が増してる気がする」
チュッチュッ、と突起を繰り返し啄むと、今度は舌でねっとりと乳暈ごと舐めた。
「ぁぁああっ!」
舌で突起を弾かれ、嬌声を上げる。乳首しか触られていないのに……自分の過敏さに驚く。
ジェネシスさんは「かわいい」と呟くと、再び巧みに胸の突起を蹂躙した。
このまま、ただ快楽の海に沈んでいくような感覚に見舞わられた。
そしてこの海に身を沈めたいと、本能的に従うのだった。
ジェネシスさんの手がするりと腹を滑る。
「はぁ……ん……」
くすぐったくてゾクゾクする。
「朝っぱらから、元気な二人ね!!」
「えっ!? 誰!?」
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