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第二章
北へ……
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北の街は中心部ほどの賑わいではないものの、商業が盛んであるのは街並みを見れば良く伝わってくる。
徴税の日で中心部に集まっているのか、人の気配は少ないように感じた。
しかし道ゆく人の視線が気になる。
これはこの服装が原因だと感じる。薄汚れた元は白かったシャツは、ボロボロだし所々破れている。
誰の目にも私が奴隷であるとは容易に見当がつくだろう。
「ダメだ。何か……着替える服が欲しい」
エルネスト王子殿下が平民に紛れる時にそうしていたように、この街で浮かないためには街の住人のような身なりにしなくてはならない。
路地裏に入り、目立たないよう移動することにした。
奴隷が走っている姿が日常的に見られるなら領民も無視できるはずだが、変なものを見る眼差しを向けられたのを考えると、逃亡する奴隷は早々いないということだ。
「何か……着替え……」
辺りを見渡しながら進んでいると、洗濯物を大量に干している家を発見した。
近寄ってみると、丁度良さそうな大きさの服もある。
「どうしよう……盗めば罪になってしまう……でも……」
このままでは、目撃証言を寄せられるかもしれない。いかにも奴隷だと分かる人が街の建物に隠れながら走っていたなど、誰がどう考えても逃亡だ。
悩んでいる時間はない。全身着替える暇もないから、シャツだけを借りることにした。
着ている服の上から借りたシャツを羽織り、前のボタンを閉めれば、途端に奴隷っぽさは薄れる。
「これで大丈夫だ」
帽子もあれば尚良かったが、都合よく落ちているわけもない。しかし服が違っただけで、受ける印象は大きく変わるだろう。
私は再び走り始めた。
大通りには出ず、路地裏を走って移動したので殆ど人と会わないまま街を抜けられた。
民家を抜けると畑が広がり、そこを更に抜けると荒地になる。街から離れるほど貧富の差を肌で感じられる。
中心街は富豪が集まり、領地の端へ行くほど貧困な集落になっていた。疲労で少し休憩したいが、ここで止まるわけにはいかない。
セリオが言っていたエルダの森へ入るまでは……。
ドミナクス辺境伯の領地は想像を遥かに超えて広い。朝、ドミナクス辺境伯が居城を出発したのを確認した後、奴隷たちの作業開始に紛れて城から抜け出したというのに、隠れながらというのもあるが日中全ての時間を費やしてもまだ領地から出られていない。
太陽が西に傾き、空の青さが薄れ、少しずつ夕日の色に染まり始めた頃、ようやくルオーン草原らしき場所まで来られた。
セリオの言っていたエルダの森が少し先に見えている。
本当はあの森に入ってから休憩をするつもりだったが、足が限界だった。
程よく大きな岩を見つけ、腰を下ろした。
華奢な体型はこんな時、隠れるのに都合が良かった。
喉がカラカラに乾いている。街で水分を見つけて飲んでおくべきだったと後悔した。
これではパンを食べたくても食べられない。
足の裏が痺れている。
太ももが張って硬くなっている。
ふくらはぎが怠重い。
一度岩に凭れると、このまま寝てしまいたいほどの疲労が押し寄せてきた。
ずっと気が張っていたのもあるだろう。
でもまだ気を抜くのは早い。動かなければ。
自分を叱咤しても結局再び動けたのは夕焼けが半分以上沈んでからだった。
領民に見つからなかったのは、こんな時間帯に草原に来る用事などないからだろう。
「セリオ、遅いな……見つかってないといいけど」
長い時間休憩してしまったので、もしかするとセリオとここで落ち合えるかもしれないと若干の期待があったが、彼は現れなかった。
故郷もこの領地だと話していたから、他の道を知っているのか……。森に入るまでは個人で行動するべきだと話していたから、接触を避けているとも考えられる。
「よし、もう一踏ん張り。森を抜ければ、隣の領地だ」
自分を鼓舞して立ち上がる。
その時、空に真っ青な鳥が一羽飛んでいった。
「あっ……」と声が出る。
鳥は森の中へと飛び去ってしまった。
なんだか励まされている気持ちになり、少しだけ元気を取り戻す。
夜がそこまで来ている。長い影を作られずに草原を移動出来て良かった。
もう走れはしなかったが、ここまで誰からも声をかけられずに来られたのは運が良かったとしか思えない。
セリオが数年かけて逃亡の計画を練っていたお蔭とも言える。私一人なら、どこへ行けばいいのかさえ分からなかった。
森へ入る前に空を見上げる。一つ強く輝く星を見つけた。
「あの星を目印に進もう」
日中の暑さは和らいで動きやすい気温になっている。けれども真っ暗になるまでにどれだけ進めるかが問題だ。
一晩中歩けるわけではないし、安全に仮眠が取れる場所が見つかる保証もない。
私は急ぎ足で森に入った。時間の限界が押し迫っている。
森の中は光が遮断され、瞬く間に暗闇になってしまった。
それでも目を凝らしながら、方角を誤らないよう注意して進んでいく。
風で揺れる葉音がやけに大きく聞こえて不安を煽る。
飛び立つ鳥の鳴き声は、肉食獣と変わらないほどの迫力だ。
なんだか、得体の知れない化け物に包囲を取り囲まれているような音の響き方だと感じた。
鳥や虫、野生の動物の鳴き声は聞こえるのに、姿は一つも見えない。
勢いよく飛び込んだはいいが、暗い森は恐怖心が増すばかりで足が竦んでしまう。
「でも、ここでは止まれない。座る場所もない。せめて、月が見える場所に行きたい」
きっと辺境伯の居城へ引っ越した際に、この森を通ったに違いないのだろうが、あの時も夜だった。
万が一明るいうちに通れていたとしても、馬車の小窓から見えるのは木の一部だけだっただろう。
息切れを起こしながら、何度も立ち止まり、木々の切れ間からさっきの星の位置だけを確認する。
「大丈夫、道は続いている。この道から逸れなければ……いつかは……」
空腹に喉の渇き、体力の消耗。最早、気力だけで歩いている。
ただでさえ視界が悪いのに、体は人が歩ける限界をとっくに超えている。
しかし、ようやく少し拓けた場所を見つけ、今夜はそこで休もうと決めた。
月の光が差し込み、その場所だけが少し明るい。
近付いていると、明らかに湿った空気を感じた。いろんな音の中に水っぽい音が混じっているのは気のせいかと思っていたが、小川が流れていたようだ。
私は夢中で手で水を掬って飲んだ。
「冷たい。気持ちいい」
いくらでも飲めそうだ。潤いを取り戻そうと細胞がざわめいている。
助かった。このままだと脱水で倒れていた。
腹が膨れるまで水を飲み続け、顔も洗い、気持ちがスッキリしたところで月明かりの差しこむ場所まで移動した。
見上げると、ほんの少しだけ欠けた月が間近に見える。
「……綺麗だ」
月を見たのはいつぶりだったか……辺境地へ来てから半年ほどで飛び出したから、それほど前ではないはずなのだけれど。とても昔に見たような気持ちになる。
草の上に寝転び、月を見詰める。
月を見上げて思い浮かぶのは、やはりエルネスト王子殿下しかいない。
リネン袋から木彫りの鳥を取り出し、月に翳す。
「王子殿下、サラ。私は今、欲のままに行動していますよ。褒めてくれますか?」
木彫りの鳥が、ここまで私を守ってくれている気分になった。
『拝啓、親愛なるエルネスト王子殿下。
今宵も夜空を見上げていますか。
貴方の見る世界には、今日も沢山の光が輝いていますか。
美しい月の光は、何もなかった私の心に温もりを与えてくれます。
まるで貴方に包み込まれているような感覚に陥るのです。
満月は特別な存在ですが、半月でも三日月でも、やはり特別に美しいと感じます。
私と同じ空を、同じ月を、貴方も見上げているような気がするのです。
ここから続く空の向こうに、今は逢えない貴方の『命』を感じるのです』
頭の中で手紙を綴りながら、気付けば目を閉じていた。
体はもう動かない。
地面が揺れている気がする。寝たまま眩暈でも起こしているのか、しかし不安なリズムがなぜか心地よくて、私はより深い眠りへと落ちていったのだ。
夢でもいいからエルネスト王子殿下に会いたかったけれど、思考回路も体の全機能も停止して、完全に無の状態になる。
なので朝目覚めた時に、全然知らない部屋が目に飛び込んで来たので、驚きのあまり呆然としてしまったのだった。
私は確かに森の中で横たわり、眠った。
なのに今、明らかに誰かの家に寝かされている。
「ここは……どこ……」
徴税の日で中心部に集まっているのか、人の気配は少ないように感じた。
しかし道ゆく人の視線が気になる。
これはこの服装が原因だと感じる。薄汚れた元は白かったシャツは、ボロボロだし所々破れている。
誰の目にも私が奴隷であるとは容易に見当がつくだろう。
「ダメだ。何か……着替える服が欲しい」
エルネスト王子殿下が平民に紛れる時にそうしていたように、この街で浮かないためには街の住人のような身なりにしなくてはならない。
路地裏に入り、目立たないよう移動することにした。
奴隷が走っている姿が日常的に見られるなら領民も無視できるはずだが、変なものを見る眼差しを向けられたのを考えると、逃亡する奴隷は早々いないということだ。
「何か……着替え……」
辺りを見渡しながら進んでいると、洗濯物を大量に干している家を発見した。
近寄ってみると、丁度良さそうな大きさの服もある。
「どうしよう……盗めば罪になってしまう……でも……」
このままでは、目撃証言を寄せられるかもしれない。いかにも奴隷だと分かる人が街の建物に隠れながら走っていたなど、誰がどう考えても逃亡だ。
悩んでいる時間はない。全身着替える暇もないから、シャツだけを借りることにした。
着ている服の上から借りたシャツを羽織り、前のボタンを閉めれば、途端に奴隷っぽさは薄れる。
「これで大丈夫だ」
帽子もあれば尚良かったが、都合よく落ちているわけもない。しかし服が違っただけで、受ける印象は大きく変わるだろう。
私は再び走り始めた。
大通りには出ず、路地裏を走って移動したので殆ど人と会わないまま街を抜けられた。
民家を抜けると畑が広がり、そこを更に抜けると荒地になる。街から離れるほど貧富の差を肌で感じられる。
中心街は富豪が集まり、領地の端へ行くほど貧困な集落になっていた。疲労で少し休憩したいが、ここで止まるわけにはいかない。
セリオが言っていたエルダの森へ入るまでは……。
ドミナクス辺境伯の領地は想像を遥かに超えて広い。朝、ドミナクス辺境伯が居城を出発したのを確認した後、奴隷たちの作業開始に紛れて城から抜け出したというのに、隠れながらというのもあるが日中全ての時間を費やしてもまだ領地から出られていない。
太陽が西に傾き、空の青さが薄れ、少しずつ夕日の色に染まり始めた頃、ようやくルオーン草原らしき場所まで来られた。
セリオの言っていたエルダの森が少し先に見えている。
本当はあの森に入ってから休憩をするつもりだったが、足が限界だった。
程よく大きな岩を見つけ、腰を下ろした。
華奢な体型はこんな時、隠れるのに都合が良かった。
喉がカラカラに乾いている。街で水分を見つけて飲んでおくべきだったと後悔した。
これではパンを食べたくても食べられない。
足の裏が痺れている。
太ももが張って硬くなっている。
ふくらはぎが怠重い。
一度岩に凭れると、このまま寝てしまいたいほどの疲労が押し寄せてきた。
ずっと気が張っていたのもあるだろう。
でもまだ気を抜くのは早い。動かなければ。
自分を叱咤しても結局再び動けたのは夕焼けが半分以上沈んでからだった。
領民に見つからなかったのは、こんな時間帯に草原に来る用事などないからだろう。
「セリオ、遅いな……見つかってないといいけど」
長い時間休憩してしまったので、もしかするとセリオとここで落ち合えるかもしれないと若干の期待があったが、彼は現れなかった。
故郷もこの領地だと話していたから、他の道を知っているのか……。森に入るまでは個人で行動するべきだと話していたから、接触を避けているとも考えられる。
「よし、もう一踏ん張り。森を抜ければ、隣の領地だ」
自分を鼓舞して立ち上がる。
その時、空に真っ青な鳥が一羽飛んでいった。
「あっ……」と声が出る。
鳥は森の中へと飛び去ってしまった。
なんだか励まされている気持ちになり、少しだけ元気を取り戻す。
夜がそこまで来ている。長い影を作られずに草原を移動出来て良かった。
もう走れはしなかったが、ここまで誰からも声をかけられずに来られたのは運が良かったとしか思えない。
セリオが数年かけて逃亡の計画を練っていたお蔭とも言える。私一人なら、どこへ行けばいいのかさえ分からなかった。
森へ入る前に空を見上げる。一つ強く輝く星を見つけた。
「あの星を目印に進もう」
日中の暑さは和らいで動きやすい気温になっている。けれども真っ暗になるまでにどれだけ進めるかが問題だ。
一晩中歩けるわけではないし、安全に仮眠が取れる場所が見つかる保証もない。
私は急ぎ足で森に入った。時間の限界が押し迫っている。
森の中は光が遮断され、瞬く間に暗闇になってしまった。
それでも目を凝らしながら、方角を誤らないよう注意して進んでいく。
風で揺れる葉音がやけに大きく聞こえて不安を煽る。
飛び立つ鳥の鳴き声は、肉食獣と変わらないほどの迫力だ。
なんだか、得体の知れない化け物に包囲を取り囲まれているような音の響き方だと感じた。
鳥や虫、野生の動物の鳴き声は聞こえるのに、姿は一つも見えない。
勢いよく飛び込んだはいいが、暗い森は恐怖心が増すばかりで足が竦んでしまう。
「でも、ここでは止まれない。座る場所もない。せめて、月が見える場所に行きたい」
きっと辺境伯の居城へ引っ越した際に、この森を通ったに違いないのだろうが、あの時も夜だった。
万が一明るいうちに通れていたとしても、馬車の小窓から見えるのは木の一部だけだっただろう。
息切れを起こしながら、何度も立ち止まり、木々の切れ間からさっきの星の位置だけを確認する。
「大丈夫、道は続いている。この道から逸れなければ……いつかは……」
空腹に喉の渇き、体力の消耗。最早、気力だけで歩いている。
ただでさえ視界が悪いのに、体は人が歩ける限界をとっくに超えている。
しかし、ようやく少し拓けた場所を見つけ、今夜はそこで休もうと決めた。
月の光が差し込み、その場所だけが少し明るい。
近付いていると、明らかに湿った空気を感じた。いろんな音の中に水っぽい音が混じっているのは気のせいかと思っていたが、小川が流れていたようだ。
私は夢中で手で水を掬って飲んだ。
「冷たい。気持ちいい」
いくらでも飲めそうだ。潤いを取り戻そうと細胞がざわめいている。
助かった。このままだと脱水で倒れていた。
腹が膨れるまで水を飲み続け、顔も洗い、気持ちがスッキリしたところで月明かりの差しこむ場所まで移動した。
見上げると、ほんの少しだけ欠けた月が間近に見える。
「……綺麗だ」
月を見たのはいつぶりだったか……辺境地へ来てから半年ほどで飛び出したから、それほど前ではないはずなのだけれど。とても昔に見たような気持ちになる。
草の上に寝転び、月を見詰める。
月を見上げて思い浮かぶのは、やはりエルネスト王子殿下しかいない。
リネン袋から木彫りの鳥を取り出し、月に翳す。
「王子殿下、サラ。私は今、欲のままに行動していますよ。褒めてくれますか?」
木彫りの鳥が、ここまで私を守ってくれている気分になった。
『拝啓、親愛なるエルネスト王子殿下。
今宵も夜空を見上げていますか。
貴方の見る世界には、今日も沢山の光が輝いていますか。
美しい月の光は、何もなかった私の心に温もりを与えてくれます。
まるで貴方に包み込まれているような感覚に陥るのです。
満月は特別な存在ですが、半月でも三日月でも、やはり特別に美しいと感じます。
私と同じ空を、同じ月を、貴方も見上げているような気がするのです。
ここから続く空の向こうに、今は逢えない貴方の『命』を感じるのです』
頭の中で手紙を綴りながら、気付けば目を閉じていた。
体はもう動かない。
地面が揺れている気がする。寝たまま眩暈でも起こしているのか、しかし不安なリズムがなぜか心地よくて、私はより深い眠りへと落ちていったのだ。
夢でもいいからエルネスト王子殿下に会いたかったけれど、思考回路も体の全機能も停止して、完全に無の状態になる。
なので朝目覚めた時に、全然知らない部屋が目に飛び込んで来たので、驚きのあまり呆然としてしまったのだった。
私は確かに森の中で横たわり、眠った。
なのに今、明らかに誰かの家に寝かされている。
「ここは……どこ……」
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