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〜夏休み編〜
バンザイ避暑地
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「エイト君の別荘にぃ~~出発ぅ!!」
ハルさんの元気な掛け声と共に寮を出発しました。
エイト先輩のお父さんの友人が運転するワゴン車に乗り込み、別荘へと向かいます。
ここから車で2時間半ほどで到着するようです。着いて少し休憩した後は、近くのアウトレットモールへ買い物に出掛けます。生徒会メンバーの中でも特にハルさんはショッピングが大好きで、旅行中の着替えなんかはいつも現地調達する派らしく、行きの荷物は誰よりも少ないです。
向こうではエイト先輩のお父さんも来るそうですし、賑やかな1週間になる予感!
道中、渋滞もなく2時間半も掛からず別荘に到着しました。
自然に囲まれた広い敷地に、平家の大きな家はL字型に建っています。南側は殆どガラス張りで、屋根付きの広いテラスでは雨天気にせずバーベキューも楽しめそう!
家の東側には紅葉や常緑樹が茂っていて、秋の紅葉狩りが1番好きだとエイト先輩が言ってました。
車を降りると心地よい風が吹き、葉擦れの音と野鳥の鳴き声が共鳴し、心地よさを演出しています。思わず深呼吸しました。
ハルさんは既に庭を駆け回って遊んでいます。確かにそうしたくなるくらい気持ち良いです!
玄関を入ると、想像以上に天井が高く自然光が目一杯入るよう設計されており、室内とは思えないほど明るい空間が広がってました。
デザインは至ってシンプルで装飾品も最低限しか置いていない為、広い空間がより広く感じられました。玄関を入って東側に30畳程のLDKと、その奥にバストイレ。逆に西側には個室が4部屋並んでいて、1番奥にもトイレと洗面所がありました。
部屋は玄関側から順番に2年生組、1年生組、3年組で使う事になりました。
部屋に入って直ぐクローゼットがあり、その奥にキングサイズのベッドが置かれています。いかにもフカフカで飛び込みたい衝動に駆られましたが、何とか我慢しました。
「来夢!椿!入るよー!」
ハルさんが自分の荷物を持って入って来ました。
「どうしたんですか?」
と尋ねると
「五月蝿いのイヤだから違う部屋行ってって追い出されたからコッチに来た!」
あはは!アキさんとカイト先輩らしいです。
「僕は楽しい方が好きなので大歓迎ですよ」
「そう言ってくれると思ってたんだぁ!」
と、さっそくクローゼットにカバンを入れます。
「片付け、それだけで終わりですか?」
「うん。だって着替えは今から買いに行くからね!」
そしてベッドを見るや否や躊躇いなくダイブ!!
「わーい!!フカフカのベッド気持ちいい!!椿もおいでよぉ!」
………僕、今我慢したところなんですけど……。
結局ハルさんと一緒にフカフカベッドで戯れました。楽しかったです。来夢君に引かれるかな?って思ったのですが、温かい目で見守ってくれていました。
その後はアウトレットに移動。皆んなでランチした後はそれぞれ買い物を楽しみました。支払いは今回もエイト先輩のお父さんのカードで……。コッソリ買おうとしても、エイト先輩が何処からともなく現れてはお支払いしてくれるのです。申し訳ない気持ちでいっぱいになるので、買い物をやめてジュースを買って休憩していたら、ミツ先輩とエイト先輩が「椿に似合う服見つけたから!」と結局プレゼントされたのでした。
夜はテラスでバーベキュー!車を運転してくれた方が一日ずっとお世話をしてくれています。別荘に帰ると、既にバーベキューの準備が整っていました。荷物を部屋に置き、直ぐに皆んなで乾杯しました。
エイト先輩と来夢君が同じくらい大食で、僕とアキさんが同じくらい少食でした。でも皆んなで食べると一層美味しく感じます。
お風呂も部屋別に順番に入りました。アキさんとカイト先輩が1番に入って、次に僕と来夢君とハルさんで入りました。ハルさんと2人がかりで来夢君の背中を流しました。ハルさんも小柄なので、2人して来夢君の大きな背中に感動しました。お風呂もとても広く、3人で一緒に温まりました。
そして夜中まで全員でリビングに集まり映画鑑賞会を開催。エイト先輩とミツ先輩と来夢君がソファーに座り、僕とアキさん、カイト先輩はラグの上に座り、ハルさんは寝転がって観てます。この時、意外なエイト先輩の実態が明らかになりました。
しばらく映画を観ていると、いきなりエイト先輩が僕の事を抱きかかえました。そして
「椿は可愛いなぁ」
と言って頬にチュッとキスをしてきたのです!
急に何が起こったのかとビックリしていると、ミツ先輩が「あ。ヤバい。」と手で口を押さえて呟き、
「椿、逃げて!エイトは眠くなると………キス魔になるから!」
ええええ!!!そんな事言われても僕は既にエイト先輩の腕の中。ここからどう逃げれば良いのですか⁉︎
「ミツ、何で椿に逃げろとか言うんだよ⁉︎別に良いだろう。俺は椿が可愛くて仕方ないんだよ。な、椿!」
と、また頬にキスされました。
ハルさんは大爆笑!(どうやら去年はカイト先輩が餌食になっていたそうです)
来夢君は笑いを堪えてる様子でした。……助けて下さいよ……。
「エイト、そろそろ解散して部屋に戻ろうか?」
「まだ椿にチューしたい」
またキスされました。
「ダーメ!椿には恋人が居るから!」
「別に関係ねーよ。今俺が椿にチューしたいだけだから好きにさせろよ」
と、またキスされました。もう成す術もありません。
されるがままの僕を見てミツ先輩も呆れ顔。
「エイト、椿が困ってるから。部屋帰るよ!はい、全員解散ね!」
ミツ先輩が強制的に仕切り、やっと解放してもらえました。
エイト先輩は眠気が増す程キス魔化も激しくなるらしく、
「じゃあミツがチューしろよ」
と、次はミツ先輩に絡んでました。
「分かった分かった。部屋に帰ったらね」
「オッケー。じゃ、行こうぜ」
と、ミツ先輩をお姫様抱っこして部屋に戻りました。あの後、どうなったんでしょう……。妙にドキドキしてしまいました。
僕達も寝よう。と、ベッドに入りました。
何となく来夢君の隣で僕が寝るのを想像していたのですが
「俺、寂しがり屋だから真ん中がいい!」
と、ハルさんに真ん中を取られちゃいました。何となくショック……。まぁ良いんですけど…。
結局、僕・ハルさん・来夢君の並びで寝ました。
楽しい1日目があっという間に終わってしまいました。
.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇
大切なお時間を頂き、ありがとうございます!
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次回もどうぞ宜しくお願いします。
ハルさんの元気な掛け声と共に寮を出発しました。
エイト先輩のお父さんの友人が運転するワゴン車に乗り込み、別荘へと向かいます。
ここから車で2時間半ほどで到着するようです。着いて少し休憩した後は、近くのアウトレットモールへ買い物に出掛けます。生徒会メンバーの中でも特にハルさんはショッピングが大好きで、旅行中の着替えなんかはいつも現地調達する派らしく、行きの荷物は誰よりも少ないです。
向こうではエイト先輩のお父さんも来るそうですし、賑やかな1週間になる予感!
道中、渋滞もなく2時間半も掛からず別荘に到着しました。
自然に囲まれた広い敷地に、平家の大きな家はL字型に建っています。南側は殆どガラス張りで、屋根付きの広いテラスでは雨天気にせずバーベキューも楽しめそう!
家の東側には紅葉や常緑樹が茂っていて、秋の紅葉狩りが1番好きだとエイト先輩が言ってました。
車を降りると心地よい風が吹き、葉擦れの音と野鳥の鳴き声が共鳴し、心地よさを演出しています。思わず深呼吸しました。
ハルさんは既に庭を駆け回って遊んでいます。確かにそうしたくなるくらい気持ち良いです!
玄関を入ると、想像以上に天井が高く自然光が目一杯入るよう設計されており、室内とは思えないほど明るい空間が広がってました。
デザインは至ってシンプルで装飾品も最低限しか置いていない為、広い空間がより広く感じられました。玄関を入って東側に30畳程のLDKと、その奥にバストイレ。逆に西側には個室が4部屋並んでいて、1番奥にもトイレと洗面所がありました。
部屋は玄関側から順番に2年生組、1年生組、3年組で使う事になりました。
部屋に入って直ぐクローゼットがあり、その奥にキングサイズのベッドが置かれています。いかにもフカフカで飛び込みたい衝動に駆られましたが、何とか我慢しました。
「来夢!椿!入るよー!」
ハルさんが自分の荷物を持って入って来ました。
「どうしたんですか?」
と尋ねると
「五月蝿いのイヤだから違う部屋行ってって追い出されたからコッチに来た!」
あはは!アキさんとカイト先輩らしいです。
「僕は楽しい方が好きなので大歓迎ですよ」
「そう言ってくれると思ってたんだぁ!」
と、さっそくクローゼットにカバンを入れます。
「片付け、それだけで終わりですか?」
「うん。だって着替えは今から買いに行くからね!」
そしてベッドを見るや否や躊躇いなくダイブ!!
「わーい!!フカフカのベッド気持ちいい!!椿もおいでよぉ!」
………僕、今我慢したところなんですけど……。
結局ハルさんと一緒にフカフカベッドで戯れました。楽しかったです。来夢君に引かれるかな?って思ったのですが、温かい目で見守ってくれていました。
その後はアウトレットに移動。皆んなでランチした後はそれぞれ買い物を楽しみました。支払いは今回もエイト先輩のお父さんのカードで……。コッソリ買おうとしても、エイト先輩が何処からともなく現れてはお支払いしてくれるのです。申し訳ない気持ちでいっぱいになるので、買い物をやめてジュースを買って休憩していたら、ミツ先輩とエイト先輩が「椿に似合う服見つけたから!」と結局プレゼントされたのでした。
夜はテラスでバーベキュー!車を運転してくれた方が一日ずっとお世話をしてくれています。別荘に帰ると、既にバーベキューの準備が整っていました。荷物を部屋に置き、直ぐに皆んなで乾杯しました。
エイト先輩と来夢君が同じくらい大食で、僕とアキさんが同じくらい少食でした。でも皆んなで食べると一層美味しく感じます。
お風呂も部屋別に順番に入りました。アキさんとカイト先輩が1番に入って、次に僕と来夢君とハルさんで入りました。ハルさんと2人がかりで来夢君の背中を流しました。ハルさんも小柄なので、2人して来夢君の大きな背中に感動しました。お風呂もとても広く、3人で一緒に温まりました。
そして夜中まで全員でリビングに集まり映画鑑賞会を開催。エイト先輩とミツ先輩と来夢君がソファーに座り、僕とアキさん、カイト先輩はラグの上に座り、ハルさんは寝転がって観てます。この時、意外なエイト先輩の実態が明らかになりました。
しばらく映画を観ていると、いきなりエイト先輩が僕の事を抱きかかえました。そして
「椿は可愛いなぁ」
と言って頬にチュッとキスをしてきたのです!
急に何が起こったのかとビックリしていると、ミツ先輩が「あ。ヤバい。」と手で口を押さえて呟き、
「椿、逃げて!エイトは眠くなると………キス魔になるから!」
ええええ!!!そんな事言われても僕は既にエイト先輩の腕の中。ここからどう逃げれば良いのですか⁉︎
「ミツ、何で椿に逃げろとか言うんだよ⁉︎別に良いだろう。俺は椿が可愛くて仕方ないんだよ。な、椿!」
と、また頬にキスされました。
ハルさんは大爆笑!(どうやら去年はカイト先輩が餌食になっていたそうです)
来夢君は笑いを堪えてる様子でした。……助けて下さいよ……。
「エイト、そろそろ解散して部屋に戻ろうか?」
「まだ椿にチューしたい」
またキスされました。
「ダーメ!椿には恋人が居るから!」
「別に関係ねーよ。今俺が椿にチューしたいだけだから好きにさせろよ」
と、またキスされました。もう成す術もありません。
されるがままの僕を見てミツ先輩も呆れ顔。
「エイト、椿が困ってるから。部屋帰るよ!はい、全員解散ね!」
ミツ先輩が強制的に仕切り、やっと解放してもらえました。
エイト先輩は眠気が増す程キス魔化も激しくなるらしく、
「じゃあミツがチューしろよ」
と、次はミツ先輩に絡んでました。
「分かった分かった。部屋に帰ったらね」
「オッケー。じゃ、行こうぜ」
と、ミツ先輩をお姫様抱っこして部屋に戻りました。あの後、どうなったんでしょう……。妙にドキドキしてしまいました。
僕達も寝よう。と、ベッドに入りました。
何となく来夢君の隣で僕が寝るのを想像していたのですが
「俺、寂しがり屋だから真ん中がいい!」
と、ハルさんに真ん中を取られちゃいました。何となくショック……。まぁ良いんですけど…。
結局、僕・ハルさん・来夢君の並びで寝ました。
楽しい1日目があっという間に終わってしまいました。
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