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spin-offージェイクと騎士ー

26 sideルイ ★R−18

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 今、自分がここにいるのが信じられない。
 騎士団に迷惑をかけてしまった事、ジェイクさん以外の人から抱きつかれた事、完全に自分のミスだった。
 それなのに、騎士団員は「自分が悪かった」と謝ってくるし、ラミレス騎士団長は解雇どころか、何の処罰も与えなかった。

 きっとジェイクさんに話しても、抱きしめて慰めてくれると思った。
 誰も僕を叱ったりしない。
 薬を飲まなかった僕に、注意もしないだろう。
 こんな優しい世界では、自分がダメになってしまいそうだった。
 
 だから、田舎に帰ろうと思った。
 やはりここではお荷物にしかなれない。
 
 諦めたつもりだった。
 あの時までは……。
 ジェイクさんが、僕の名前を叫んだあの時までは。

 ジェイクさんの声を聞いた瞬間、欲が出てしまった。
 また、あの腕に包まれたいと。
 何も聞かずに拐ってほしいと……。
 
 ジェイクさんは僕の考えていることが手に取るように分かるのか、望む全てを叶えてくれた。

 そのジェイクさんのフェロモンに、ヒートを誘発されている。

 自分の体から、マグマが湧き上がるような感覚がある。
 この熱を解放したい。
 今度は、僕がジェイクさんのために……。

「はぁ……んんっ……っあ……」
 ジェイクさんの唇が首筋を伝う。
 その流れで僕の腕を持ち上げ、わきを舐める。
 そのまま脇腹へ……そしてへそなぶると、僕の中心に顔を埋めた。

「ぁああっ! そんないきなり……んんぁ!」
「今夜は、余裕がない」
 ジェイクさんは少し芯の通ってきた昂りを口に含んだ。
 舌でじゅるりと卑猥な音をワザと立て、吸い上げる。

 ジェイクさんに触れられるだけで気持ちいい。
「口の中……あったかい……」
 さっきまでシャワーをしていたからか、外で口付けた時、お互い寒くて体温が下がっていたからか、今ジェイクさんの口腔がとても熱く感じる。

「溶けてしまうかもしれないね」
 舐めながら器用に喋る。
 時折、ジェイクさんの顔を腿で挟んでしまいながらも、素直に快楽を受け入れていた。

 窄まりから流れ出てきたオメガの液を、指で掬いながらそのまま孔へ押し込むと同時に指が這入ってきた。
 少しずつ解してくれていた孔の中は、ジェイクさんの指を容易く咥えこむ。
「ルイのここ、喜んでる」
「あっ、ん……気持ちいい……」
 全身がわななき、すぐにでも達してしまいそうになる。
 それでも、今夜は番になる瞬間までは我慢したい。

「ジェイクさ……もう……挿れて……」

 ジェイクさんは、昂りから顔を離すと、真上から組み敷いた。
 そして僕の窄まりに、反り勃ったジェイクさんの先端が宛てがわれた。

「挿れるね?」
「あっ……あっ、きてる……んぁっっ……」
 ジェイクさんの男根が、本当に自分の中に入って来ている。
 根気よく解してくれたおかげで、恐れていたほどは痛くなかった。

「ルイ、呼吸して」
「は……あ……だって、ジェイクさんで……埋まってて……」
「今は俺も余裕がないから煽らないで、ルイ」
「でも、実感すると嬉しくて……」
「それは俺も同じだよ」

「はぁ……」
 やっとジェイクさんの男根を挿れてもらえた喜びに浸っていた。

「ルイの中、気持ちいい……」
 ジェイクさんも感じてるんだ。と嬉しくなる。

「這入った!! ね? 感じる? ここに俺がいる」
 下腹がこんもりと膨れている。
「ここに……ジェイクさんが……」
 ふふ……と、愉悦の笑みをこぼしてしまった。
 腹の上から、ジェイクさんのものを撫でる。

 今、愛する人と繋がっているなんて……。

「動くね、ルイ」
「はぁはぁ、きて……」
 ジェイクさんは突然余裕を無くしたように、律動を早めた。
 息切れが激しい。

 ラット状態に入ったのだ。
 腰を強く打ち付けられるたびに、甘い吐息が漏れる。
「ぁんっっ、はぁっん、んんぁぁっっ……」

「すごいね、ルイ。俺のもの、離したくないって締め付けてくる」
「ぁあっ、だって激しくて……」
「ルイ、うつ伏せになって。もう、余裕ない」
「わ、わかった……」

 いよいよ噛まれるんだ。
 期待と不安が入り乱れる。
 再び、ジェイクさんの男根が最奥まで這入ってきた。

「はぁっっ!!」
「もう、噛むまで止まらないからね」
 ジェイクさんは俺の腰をしっかりと掴むと、オメガの液が飛び散るほど強く突き上げた。
「ぁぁあああっっ!!」
 さっきまでよりより深くまで届いている。
 繰り返される注挿がどんどん激しさを増した。

「ルイ、噛むよ!!」
「噛んで……!!!」
 ジェイクさんとほぼ同時に絶頂に達した。
 僕の頭をしっかりと押さえ、ジェイクさんの伸びた犬歯が首に突き刺さる。
「ふぅ……、ん……っっ!!!」
 これは想像以上の痛みだ。

 でも腹の奥の子宮には、たっぷりとジェイクさんの白濁が注ぎ込まれている。
 じんわりと暖かい。
 
「番に……なれた……?」
「ああ。俺たちは、立派な番だ!!」

 多幸感が漲っている。

「ルイ、キスして……」
 顔をできるだけ振り向かせ、キスをした。
 その間にも、ジェイクさんは何度も腰を打ち付けた。

「ルイ、運命を勝ち取ったね……」

 頸に、クッキリと歯形が刻まれていた。
 一生消えることのない「愛の証」が……。



———完———



⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

完結までお付き合い頂き、ありがとうございました!
ジェイクのストーリーのテーマが『二度目の初恋』でした。
いつも器用なジェイクの、意外な一面を描けたのではないでしょうか♪

この後、ルイは騎士団を続けています。
いつまでもお幸せに!


 
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みんなの感想(19件)

海洋生物の王になりたいウミガメ

早速BL大賞( ꗯ ・ᴗ・ )σ ポチッ♪して来ました♪♪
応援してます♡♡♡

解除
タロ
2022.10.23 タロ

マヒロの可笑しな言葉使いがツボでした。
(もっと聞いていたい程)
楽しい作品だったので、スピンオフも続きが楽しみです。
ジェイクは良い人なので、メチャクチャ幸せになって欲しいぞ。と。

亜沙美多郎
2022.10.23 亜沙美多郎

タロさん♡♡コメントありがとうございます(❁´ω`❁)
マヒロのポンコツっぷりを楽しんで頂けて嬉しいです(∩˃o˂∩)♡本人、至ってマジメに喋ってるつもりなので(笑)周りも徐々に突っ込まなくなりました(笑)(笑)
もっと聞いていたいなんて歓喜に湧いている作者です!!
ジェイクのスピンオフも、引き続きお付き合いくださいませ♡♡

解除
海洋生物の王になりたいウミガメ

スピンオフありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ旦~
やったージェイクのお話だぁ💕

亜沙美多郎
2022.10.23 亜沙美多郎

ウミガメさん🐢🐢
ジェイクのストーリー、始まりましたーー"٩(•̤̀ᗨ•̤́)۶"バンザーイ
引き続き楽しんで頂けると嬉しいです♡♡

解除
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