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第一六話 救いのかたち
第一六話 一五
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そして昴は柔らかに笑ったのだ。あかりはあまりに予想外なことに目を瞠ったまま固まってしまった。
「君を見てるとね、諦めないで希望を信じ続けるのも悪くないんじゃないかなって思うようになったんだよ、最近ね。すっかりあかりちゃんに絆されちゃったね」
今までの昴だったら理解は示してくれても許可はしてくれなかったはずだ。しかし目の前の昴は明るく微笑んでいる。
ちらりと隣をうかがえば、結月と秋之介も呆気にとられているようだった。そんな秋之介が呆然と呟く。
「昴、なんだよな? 急にどうしたんだよ」
「どうしたも何も、今言った通りだけど?」
昴は微笑みを崩さないまま愉しげに笑う。
「天翔様はあかりちゃんにとっては実の父親だし、僕にとっては第二の父親だ。救いたいのは当然でしょ?」
「いや、俺だってそうだけどよ。どういう風の吹き回しだ?」
「あかりちゃんがいるからだよ」
優しく慈愛に満ちた視線があかりに注がれる。あかりは目をぱちくりとさせた。
「わ、私?」
「そうだよ。あかりちゃんが諦めないことで何度も奇跡を起こしてくれたから、希望を信じて運命に抗ってみてもいいんじゃないかなって思うようになったんだよ」
「昴……」
昴はあかりににっこり微笑みかけると、結月と秋之介を振り返った。
「ゆづくんと秋くんも妖狐を救いたいって意見には賛成なんだよね?」
「う、ん」
「あ、ああ……」
二人は戸惑いながらも頷いた。つまりは三人ともあかりの思いに賛成してくれたということになる。無謀だと否定されることも想定していたあかりにとって、願ってもいない展開だった。
確認する声が先ほどとは別の意味で震えた。
「妖狐がお父様だって、信じてくれるの? その上で救いたいって願うことは無謀じゃない?」
「こういうときのあかりの直感は外れないからな。それに無謀なのは今さらだろ。だったら俺はあかりについてくぜ」
まるで心にかかった霧を吹き飛ばしてくれるような明るい笑顔だった。快活に笑う秋之介にあかりの心が軽くなる。
「秋……」
「僕はさっき言った通りだよ。あかりちゃんが諦めないで希望を信じているうちは、僕もできることはするつもりだ」
「昴も……」
最後に結月に視線が集まる。彼もまた淡く穏やかに微笑んでいた。
「最後まで諦めてはいけないって、教えてくださったのは、天翔様。無謀かもしれない、けど、やるだけの価値はあると思うから」
「結月……。ありがとう、みんな」
あかりの心を映し出すように、彼女の瞳は火を灯したような優しい赤を湛えていた。
「君を見てるとね、諦めないで希望を信じ続けるのも悪くないんじゃないかなって思うようになったんだよ、最近ね。すっかりあかりちゃんに絆されちゃったね」
今までの昴だったら理解は示してくれても許可はしてくれなかったはずだ。しかし目の前の昴は明るく微笑んでいる。
ちらりと隣をうかがえば、結月と秋之介も呆気にとられているようだった。そんな秋之介が呆然と呟く。
「昴、なんだよな? 急にどうしたんだよ」
「どうしたも何も、今言った通りだけど?」
昴は微笑みを崩さないまま愉しげに笑う。
「天翔様はあかりちゃんにとっては実の父親だし、僕にとっては第二の父親だ。救いたいのは当然でしょ?」
「いや、俺だってそうだけどよ。どういう風の吹き回しだ?」
「あかりちゃんがいるからだよ」
優しく慈愛に満ちた視線があかりに注がれる。あかりは目をぱちくりとさせた。
「わ、私?」
「そうだよ。あかりちゃんが諦めないことで何度も奇跡を起こしてくれたから、希望を信じて運命に抗ってみてもいいんじゃないかなって思うようになったんだよ」
「昴……」
昴はあかりににっこり微笑みかけると、結月と秋之介を振り返った。
「ゆづくんと秋くんも妖狐を救いたいって意見には賛成なんだよね?」
「う、ん」
「あ、ああ……」
二人は戸惑いながらも頷いた。つまりは三人ともあかりの思いに賛成してくれたということになる。無謀だと否定されることも想定していたあかりにとって、願ってもいない展開だった。
確認する声が先ほどとは別の意味で震えた。
「妖狐がお父様だって、信じてくれるの? その上で救いたいって願うことは無謀じゃない?」
「こういうときのあかりの直感は外れないからな。それに無謀なのは今さらだろ。だったら俺はあかりについてくぜ」
まるで心にかかった霧を吹き飛ばしてくれるような明るい笑顔だった。快活に笑う秋之介にあかりの心が軽くなる。
「秋……」
「僕はさっき言った通りだよ。あかりちゃんが諦めないで希望を信じているうちは、僕もできることはするつもりだ」
「昴も……」
最後に結月に視線が集まる。彼もまた淡く穏やかに微笑んでいた。
「最後まで諦めてはいけないって、教えてくださったのは、天翔様。無謀かもしれない、けど、やるだけの価値はあると思うから」
「結月……。ありがとう、みんな」
あかりの心を映し出すように、彼女の瞳は火を灯したような優しい赤を湛えていた。
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