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第二一話 祈りの言霊
第二一話 一
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「ゆづ!」
「ゆづくん!」
あかりが泣き止むのと、秋之介と昴が部屋に現れるのはほとんど同時だった。
「気配が変わったから、もしかしたらって思ったんだけど。 良かった、目が覚めて……!」
「無茶すんなよ、馬鹿! すっげー心配したんだからな!」
「うん。心配かけて、ごめん」
淡々とした口調でも声には心底からの反省の色が見てとれる。だから秋之介も昴も、それ以上結月を責めるようなことは言わなかった。
「体調はどう?」
「霊力が足りない以外は、変わりない」
念のためにと昴は結月の診察をしたが結月の申告通り特に異常はなく、ほっと息を吐いていた。
「霊力不足なだけなのに一週間以上も眠ったままだったから心配だったんだ。だけど、なんでもなさそうで良かったよ」
「おれのことは、いい。あの後どうなったの? 父様と母様は、無事?」
結月にしては珍しく早口で、彼の内心の焦りと不安を感じさせた。
あかりたちが、邪気が祓われたことで破壊の結界が機能しなくなったこと、それにより東青川の氾濫は防がれたこと、春朝と香澄は無事だったことを伝えると、結月は目を潤ませて「良かった……」と呟いた。
話が一段落すると、秋之介がすっと立ち上がった。
「俺、ゆづが目覚めたって春朝様たちに伝えてくるな。きっと俺たち以上に心配してるだろうし」
「じゃあ僕はお茶の用意をしてくるね。あかりちゃん、ゆづくんのことお願いね」
昴はそう言い置くと秋之介と並んで部屋を出て行った。
「ゆづくん!」
あかりが泣き止むのと、秋之介と昴が部屋に現れるのはほとんど同時だった。
「気配が変わったから、もしかしたらって思ったんだけど。 良かった、目が覚めて……!」
「無茶すんなよ、馬鹿! すっげー心配したんだからな!」
「うん。心配かけて、ごめん」
淡々とした口調でも声には心底からの反省の色が見てとれる。だから秋之介も昴も、それ以上結月を責めるようなことは言わなかった。
「体調はどう?」
「霊力が足りない以外は、変わりない」
念のためにと昴は結月の診察をしたが結月の申告通り特に異常はなく、ほっと息を吐いていた。
「霊力不足なだけなのに一週間以上も眠ったままだったから心配だったんだ。だけど、なんでもなさそうで良かったよ」
「おれのことは、いい。あの後どうなったの? 父様と母様は、無事?」
結月にしては珍しく早口で、彼の内心の焦りと不安を感じさせた。
あかりたちが、邪気が祓われたことで破壊の結界が機能しなくなったこと、それにより東青川の氾濫は防がれたこと、春朝と香澄は無事だったことを伝えると、結月は目を潤ませて「良かった……」と呟いた。
話が一段落すると、秋之介がすっと立ち上がった。
「俺、ゆづが目覚めたって春朝様たちに伝えてくるな。きっと俺たち以上に心配してるだろうし」
「じゃあ僕はお茶の用意をしてくるね。あかりちゃん、ゆづくんのことお願いね」
昴はそう言い置くと秋之介と並んで部屋を出て行った。
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