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第三話 成長
第三話 二
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三人の兄を見送った鈴音たちはよしと頷き合う。
「今日も宿題があるんだよね?」
「うん、頑張るよ」
「じゃあ気合いを入れるためにも、ちゃんと準備しないとねっ」
鴇羽は「そこで待っててね」と言い置くと自身は部屋へ駆けて、また居間へと戻ってきた。彼の手には小箱がちょこんと載っている。中には長さや太さ、色に質感など様々な髪紐が仕舞われており、鴇羽が前髪を留めるために使っていた。たくさん種類があるからと今は鈴音に貸してくれているのだった。
「今日はどんなのにしようね?」
箱の中を探り、鴇羽は紅梅色の組み紐を引っ張り出した。
「これなんか可愛くない?」
「僕はこっちのほうがいいと思う」
瑠璃は鶯色の小さな帯のようなものを指した。帯よりはずっと細く、薄く透け感もある。ひらひらとしていて上品で愛らしい雰囲気だ。
「あっ、いいかも~。ちょうど二本あるから……」
鴇羽は鈴音の背後に回り、髪を掬い取るとするすると三つ編みを二束つくり、それぞれをくるくると巻いていく。後頭部にできた二つのお団子に選んだ鶯色の布を結びつけて完成だ。
「かっわいい~!」
鴇羽は紐と一緒に箱に入れていた手鏡を鈴音に向けた。可愛い、かどうかはわからないがこのあと宿題をこなすのに邪魔になりがちな長い髪がまとめられているのは気持ちが良い。頭を揺らすと首筋に布の先が触れてくすぐったかった。
四半刻もかからずに準備を終えて、今度は宿題を始めるべく筆記用具を卓上に並べていく。
宿題とは千里が鈴音に教育をつけるために用意した課題である。日常生活を送るのに困らない程度の基本的なことらしいが、今の鈴音にとっては難しい。だからこそ毎日、本気で全力で真剣に向き合い、苦痛に感じる暇もないほど必死に取り組んでいたおかげか成果が出るのは早かった。
平仮名を習得したことで、今日から漢字の練習が始まるというのは千里から聞き及んでいた。昨夜のうちに渡された新しい教本の頁をぱらぱらと繰ってみる。
始めは数字、それから画数の少ない字、日常的によく使われる字。最後は何と読むのかわからない漢字で締められていた。
できるようになるのかという不安以上に、この教本を学習し終えるころには最後の漢字が読み書きできるようになっているかもしれないと思うと期待に胸が膨らんだ。
二週間前は平仮名を書くどころか筆や墨の扱いから四苦八苦していたが、もうすっかり慣れた。鴇羽と瑠璃が丁寧に指導してくれたおかげでそれなりにきれいな字が書けるようになり、雅仁や千里にも褒められたくらいだ。
漢字そのものの練習をしながら単語を知ったり例文で文章の作り方を覚えたりしていると、鈴音の言語力も成長していると思えた。自分の世界が広がった気がして、嬉しくて誇らしい気持ちになる。
疲れを感じないほど夢中になっているとあっという間に昼時になっていた。
今朝提案された通りに、昼食にはのり巻きを作ることになった。
簀巻きに海苔を重ね、瑠璃が用意した酢飯を上に広げる。
「好きなの一つ選んで、こうやって置いて……」
瑠璃はお手本としてきゅうりの細巻きを作っていた。鈴音も真似をして、瑠璃がいくつか用意してくれた具材のうちから錦糸卵を選んで慎重に巻いていった。形が崩れないように丁寧に作ると初めてにしては上出来な仕上がりになった。
「おお~、すずちゃん上手だね。ぼくも負けないよ」
鴇羽は具材を選ぶところからかなり迷っていた。
「梅干しときゅうりと、錦糸卵も捨てがたいなぁ。……あ、そうだ、いいこと思いついたっ」
目を輝かせた鴇羽は酢飯に、梅干しときゅうりと錦糸卵をふんだんに盛りつけて勢いよく巻いた。きゅうりが飛び出し、押された梅干しが端からはみ出した。
「……うん。鴇羽ならそうやるんじゃないかって思ってた」
瑠璃は具材を欲張らないでゆっくり巻くよう事前に念入りに注意していたが、鈴音のためというよりも鴇羽の失敗を見越していたためだったのだろう。
瑠璃は半ば呆れていたが、鴇羽はというと堪えた様子はなく「まあまあ」とからから笑っていた。
「太巻きだと思えば問題なしなし。味は変わらないんだから美味しいことに違いはないはずだよ」
瑠璃は余った具材で他にも細巻きを数本作ると、鈴音や鴇羽の作った分も含めて食べやすい大きさに包丁で切っていった。
酢飯も具材も瑠璃が用意したので、どれを選んでも鴇羽が言ったように味は変わらず美味しかった。太巻きは巻きが緩くて崩れかかっていたが、一度にいくつかの味や食感を楽しめた。
午後は雲一つない青空に柔らかな春風、降り注ぐ麗らかな陽射しに自然な流れで外に行こうということになった。
外といっても福塚の件もあり、未だ半妖姿の鈴音は多くの人目を引くだろうと自宅周辺の緑地がせいぜいだ。それも兄のうち誰かついて、という条件つきであり、鈴音ひとりなら庭までだと約束している。千里たちは鈴音に窮屈な思いをさせていることを申し訳なく思っているようだったが、鈴音はこの環境を息苦しく思ったことはない。ここは閉ざされた地下牢よりずっと広くて温かくて居心地が良い。まずは自分が最も多くの時間を過ごしているこの家をちゃんと知りたいという好奇心の方がずっと強く、外の世界にまで気が回らないのだった。
「すずちゃん、庭から出てみる?」
毎回のごとく鴇羽が尋ねてはくれるが、鈴音が首を縦に振ったことはない。
「ううん。まだ、見足りないから」
「そっか。じゃあ庭に行こっ」
「今朝、鬱金香が咲いたんだ。二人にも見てほしい」
ぱっと鴇羽に手を取られ、鈴音は「うん」と一緒に玄関を飛び出した。瑠璃も後からついてくる。
南側の庭に回りこむと今日もいきいきとした花木に出迎えられた。
花の盛りを越えた梅の木からのほのかな芳香が春風に乗り、ふんわりとあたりを漂っている。植えたばかりだという紅葉の若木はまるで赤子の手のような形の青い葉をつけ、枝の先々に新芽を蓄えていた。
鉢植えの花々は瑠璃が特に丹精込めて世話をしている。朝の水やりで水分をたっぷり与えられた土はまだ湿り気を帯びていた。
瑠璃が言っていたように昨日までふっくらとした蕾だった鬱金香はほろりと花開き、艶やかな赤や黄を覗かせている。寄せ植えとなっているその鉢には青紫の葡萄風信子や白の水仙も咲き、賑やかだ。隣の鉢にはぱっと目を引く赤の牡丹一華や淡い桃色の花弁を幾重にもつける花金鳳花など春らしい可愛らしい花が並んでいる。
竹垣の根元には紫、白、黄の三色菫がわんさと咲き誇っている。これは瑠璃が植えたものではなく、まだ瑠璃と鴇羽がこの邸に来る前に、雅仁が気まぐれで育てた三色菫のこぼれ種だという。緑地を切り拓いているためか、優しい薄紫の菫や眩しい黄の蒲公英、白の小花がちらちら揺れる薺など自然の草花も敷地内に入りこんでいたが手入れをしているおかげで乱雑な感じはなく調和がとれていた。
ただ眺めるだけでもほっとした気持ちになるが、鈴音は瑠璃の解説を聞くとほうっと落ち着くようなそれでいてわくわくと胸が躍るような不思議な心地になるのだった。
「これ、昨日はなかった」
変わった形の黄緑の葉は茂り、地面を覆うように広がっている。その中に黄の小花がちょこんと咲いていた。
「あるにはあったよ。ただ日陰だと花が閉じやすいから、鈴音は初めて見たのかもしれない」
瑠璃に言われて改めてよく見てみると、確かにこの特徴的な葉の形には見覚えがあった。花がないと思い、あまり気に留めていなかった。
「草じゃなかった」
「草だとしても名前があるんだよ。これは酢漿草」
瑠璃の真剣な横顔を、鈴音も似たような顔で見つめる。
「瑠璃とすずちゃん、本当の兄妹みたい」
庭の隅で屈む弟妹の後ろ姿を鴇羽がにこにこ見守っていた。
「今日も宿題があるんだよね?」
「うん、頑張るよ」
「じゃあ気合いを入れるためにも、ちゃんと準備しないとねっ」
鴇羽は「そこで待っててね」と言い置くと自身は部屋へ駆けて、また居間へと戻ってきた。彼の手には小箱がちょこんと載っている。中には長さや太さ、色に質感など様々な髪紐が仕舞われており、鴇羽が前髪を留めるために使っていた。たくさん種類があるからと今は鈴音に貸してくれているのだった。
「今日はどんなのにしようね?」
箱の中を探り、鴇羽は紅梅色の組み紐を引っ張り出した。
「これなんか可愛くない?」
「僕はこっちのほうがいいと思う」
瑠璃は鶯色の小さな帯のようなものを指した。帯よりはずっと細く、薄く透け感もある。ひらひらとしていて上品で愛らしい雰囲気だ。
「あっ、いいかも~。ちょうど二本あるから……」
鴇羽は鈴音の背後に回り、髪を掬い取るとするすると三つ編みを二束つくり、それぞれをくるくると巻いていく。後頭部にできた二つのお団子に選んだ鶯色の布を結びつけて完成だ。
「かっわいい~!」
鴇羽は紐と一緒に箱に入れていた手鏡を鈴音に向けた。可愛い、かどうかはわからないがこのあと宿題をこなすのに邪魔になりがちな長い髪がまとめられているのは気持ちが良い。頭を揺らすと首筋に布の先が触れてくすぐったかった。
四半刻もかからずに準備を終えて、今度は宿題を始めるべく筆記用具を卓上に並べていく。
宿題とは千里が鈴音に教育をつけるために用意した課題である。日常生活を送るのに困らない程度の基本的なことらしいが、今の鈴音にとっては難しい。だからこそ毎日、本気で全力で真剣に向き合い、苦痛に感じる暇もないほど必死に取り組んでいたおかげか成果が出るのは早かった。
平仮名を習得したことで、今日から漢字の練習が始まるというのは千里から聞き及んでいた。昨夜のうちに渡された新しい教本の頁をぱらぱらと繰ってみる。
始めは数字、それから画数の少ない字、日常的によく使われる字。最後は何と読むのかわからない漢字で締められていた。
できるようになるのかという不安以上に、この教本を学習し終えるころには最後の漢字が読み書きできるようになっているかもしれないと思うと期待に胸が膨らんだ。
二週間前は平仮名を書くどころか筆や墨の扱いから四苦八苦していたが、もうすっかり慣れた。鴇羽と瑠璃が丁寧に指導してくれたおかげでそれなりにきれいな字が書けるようになり、雅仁や千里にも褒められたくらいだ。
漢字そのものの練習をしながら単語を知ったり例文で文章の作り方を覚えたりしていると、鈴音の言語力も成長していると思えた。自分の世界が広がった気がして、嬉しくて誇らしい気持ちになる。
疲れを感じないほど夢中になっているとあっという間に昼時になっていた。
今朝提案された通りに、昼食にはのり巻きを作ることになった。
簀巻きに海苔を重ね、瑠璃が用意した酢飯を上に広げる。
「好きなの一つ選んで、こうやって置いて……」
瑠璃はお手本としてきゅうりの細巻きを作っていた。鈴音も真似をして、瑠璃がいくつか用意してくれた具材のうちから錦糸卵を選んで慎重に巻いていった。形が崩れないように丁寧に作ると初めてにしては上出来な仕上がりになった。
「おお~、すずちゃん上手だね。ぼくも負けないよ」
鴇羽は具材を選ぶところからかなり迷っていた。
「梅干しときゅうりと、錦糸卵も捨てがたいなぁ。……あ、そうだ、いいこと思いついたっ」
目を輝かせた鴇羽は酢飯に、梅干しときゅうりと錦糸卵をふんだんに盛りつけて勢いよく巻いた。きゅうりが飛び出し、押された梅干しが端からはみ出した。
「……うん。鴇羽ならそうやるんじゃないかって思ってた」
瑠璃は具材を欲張らないでゆっくり巻くよう事前に念入りに注意していたが、鈴音のためというよりも鴇羽の失敗を見越していたためだったのだろう。
瑠璃は半ば呆れていたが、鴇羽はというと堪えた様子はなく「まあまあ」とからから笑っていた。
「太巻きだと思えば問題なしなし。味は変わらないんだから美味しいことに違いはないはずだよ」
瑠璃は余った具材で他にも細巻きを数本作ると、鈴音や鴇羽の作った分も含めて食べやすい大きさに包丁で切っていった。
酢飯も具材も瑠璃が用意したので、どれを選んでも鴇羽が言ったように味は変わらず美味しかった。太巻きは巻きが緩くて崩れかかっていたが、一度にいくつかの味や食感を楽しめた。
午後は雲一つない青空に柔らかな春風、降り注ぐ麗らかな陽射しに自然な流れで外に行こうということになった。
外といっても福塚の件もあり、未だ半妖姿の鈴音は多くの人目を引くだろうと自宅周辺の緑地がせいぜいだ。それも兄のうち誰かついて、という条件つきであり、鈴音ひとりなら庭までだと約束している。千里たちは鈴音に窮屈な思いをさせていることを申し訳なく思っているようだったが、鈴音はこの環境を息苦しく思ったことはない。ここは閉ざされた地下牢よりずっと広くて温かくて居心地が良い。まずは自分が最も多くの時間を過ごしているこの家をちゃんと知りたいという好奇心の方がずっと強く、外の世界にまで気が回らないのだった。
「すずちゃん、庭から出てみる?」
毎回のごとく鴇羽が尋ねてはくれるが、鈴音が首を縦に振ったことはない。
「ううん。まだ、見足りないから」
「そっか。じゃあ庭に行こっ」
「今朝、鬱金香が咲いたんだ。二人にも見てほしい」
ぱっと鴇羽に手を取られ、鈴音は「うん」と一緒に玄関を飛び出した。瑠璃も後からついてくる。
南側の庭に回りこむと今日もいきいきとした花木に出迎えられた。
花の盛りを越えた梅の木からのほのかな芳香が春風に乗り、ふんわりとあたりを漂っている。植えたばかりだという紅葉の若木はまるで赤子の手のような形の青い葉をつけ、枝の先々に新芽を蓄えていた。
鉢植えの花々は瑠璃が特に丹精込めて世話をしている。朝の水やりで水分をたっぷり与えられた土はまだ湿り気を帯びていた。
瑠璃が言っていたように昨日までふっくらとした蕾だった鬱金香はほろりと花開き、艶やかな赤や黄を覗かせている。寄せ植えとなっているその鉢には青紫の葡萄風信子や白の水仙も咲き、賑やかだ。隣の鉢にはぱっと目を引く赤の牡丹一華や淡い桃色の花弁を幾重にもつける花金鳳花など春らしい可愛らしい花が並んでいる。
竹垣の根元には紫、白、黄の三色菫がわんさと咲き誇っている。これは瑠璃が植えたものではなく、まだ瑠璃と鴇羽がこの邸に来る前に、雅仁が気まぐれで育てた三色菫のこぼれ種だという。緑地を切り拓いているためか、優しい薄紫の菫や眩しい黄の蒲公英、白の小花がちらちら揺れる薺など自然の草花も敷地内に入りこんでいたが手入れをしているおかげで乱雑な感じはなく調和がとれていた。
ただ眺めるだけでもほっとした気持ちになるが、鈴音は瑠璃の解説を聞くとほうっと落ち着くようなそれでいてわくわくと胸が躍るような不思議な心地になるのだった。
「これ、昨日はなかった」
変わった形の黄緑の葉は茂り、地面を覆うように広がっている。その中に黄の小花がちょこんと咲いていた。
「あるにはあったよ。ただ日陰だと花が閉じやすいから、鈴音は初めて見たのかもしれない」
瑠璃に言われて改めてよく見てみると、確かにこの特徴的な葉の形には見覚えがあった。花がないと思い、あまり気に留めていなかった。
「草じゃなかった」
「草だとしても名前があるんだよ。これは酢漿草」
瑠璃の真剣な横顔を、鈴音も似たような顔で見つめる。
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