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第三話 成長
第三話 四
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入浴まで済ませて、鈴音は居間に残る兄たちに「おやすみ」と言ってから部屋へ戻った。戌の刻を過ぎると鈴音はうとうとし始めるのが常であり、兄たちが眠りにつくよりずっと早くに床につく。邸に誰かいるときは夜であっても外の戸を閉めないため、縁側から射し込んだ月の光が障子を透かして室内を薄ぼんやりと照らしていた。
布団に横になり、四半刻が経過する。
(……眠れない……)
気が昂っているのか、どうにもそわそわと落ち着かない。
岩の床でもあまり気にせず眠りにつくことができていたのに、こんなことは初めてだ。
「月」
まるで自分ではないかのような心地だった。口が勝手に言葉を発し、布団から起き上がると障子を開けて縁側に出た。
目が惹きつけられる。心が奪われる。
ふっと夜空に目を向ける。夕方に目にしたときよりも月は高く昇り、ますます大きく、眩しく輝いている気がした。
「満つる月の光、この世の何よりも強き浄化の力を宿し、如何な穢れ、呪いをも祓い清める」
鈴音に両親との記憶はもうほとんどないが、遠い昔から母の歌声が蘇る。当時は歌の意味を理解できなかったが、空白のような歳月の積み重ねにも意味があったのか、それとも千里からの宿題をこなしている成果だろうか、今なら何を言わんとしている歌かわかった。
母は天依神社の巫女で、浄化の力を宿す特別な人間だった。鈴音の浄化の狐火の由縁でもあるこの『浄化』についての歌だった。
澄んだ月の光が心地よく、大きく丸い瞳を閉じる。
長い長い夢に射す清浄な月の光は、本来あるべき鈴音にまで届いた。
起きないと、とけぶる銀の睫毛をふるりと震わせる。のぞいた藤色の瞳は純真無垢な輝きを失わず、しかし無知の色はない。
久しく目にすることができた現の世は何もかもが明瞭に、透明に映った。
空が、星が、月が、近くなる。手を伸ばせば届きそうだ。
右腕をすっと宙空にかざす。紅葉のような手は気づけば大人びたものに変わっていた。
そのとき部屋のすぐそばの角から足音が聞こえた。
「鈴音、まだ起きてるの?」
声からすぐに遥杜だとわかったが、それよりも月に触れたくて仕方ない。
「……」
何度も空気だけを掴む。
「寒いと風邪ひくって夕方にも言ったの、に……」
「……届かない」
いよいよ諦めて鈴音は手を下ろした。
「はるちゃん。月って遠いんだね」
落胆して何気なくそこにいた遥杜に向かって声をかけるが、彼は無言で立ち尽くしたままだった。
「はるちゃん?」
鈴音が首を傾げると月光をうけてきらきらと輝く長い銀髪がさらりと肩から流れ落ちた。衣擦れの余韻が消えて、遥杜はようやく口を開いた。
「す、ずね……?」
「そうだよ。はるちゃん、どうしたの? 大丈夫?」
「………………『どうしたの』は俺が言いたいよ。とりあえず大丈夫じゃないのは鈴音の方だとは言っておくね」
入浴を終えた遥杜は浴衣の上に重ねていた羽織を脱ぐと鈴音に投げた。
「まずはそれ着て。それで部屋の姿見見てきて」
遥杜はあからさまに目を逸らしながら早口で告げた。
「……機嫌悪い?」
「そういうのじゃないから。早く着ようか?」
よくわからないな、と思いつつ鈴音はとりあえず言われた通りにする。
羽織からは白檀の香が漂っている。羽織ってみるともっと行きが余ると思っていたが袖はそこまで遊ばず、丈は鈴音の膝裏くらいで収まっていた。
とことこと室内に戻って姿見の前へ行き、鏡の中の自分とじっくり目を合わせる。
そこにいたのは今朝身支度をしたときに見た幼女ではなく、一〇代半ばの少女が静かな表情で立っていた。
狐の耳と尾、銀の長い髪、藤色の瞳と主だった特徴はそのままだ。けれどすらりと背が伸び、浴衣に収まらず夜気にさらされた手足は長く、華奢ではあるが女性らしいふくよかさが見られる。幼く愛らしい顔立ちには大人っぽさが加わり、可愛いだけでなく美しさも感じられた。
この姿になった理由に察しはつく。遥杜の羽織がそこそこ着られた理由もこれで納得がいった。
鈴音はまた縁側に出た。表情は変わらず静かなままだった。
「見てきたよ。それで、はるちゃんはどうしたの? 機嫌が悪くないならどうして目を逸らすの?」
姿が変じたことに特に驚きを見せない鈴音に、遥杜の方が驚いていた。
「いや、そうじゃないよね?」
「何か違った?」
「どう見ても鈴音の見た目が違うでしょ。他の姿に変化できるほどの妖力なんてないはずなのに……」
鈴音は目を瞬かせた。身の内の妖力を確かめて、小さく首を振る。
「他の姿に変化するにはまだ妖力が足りないよ」
「でも現に……」
「これが本来の姿だから、変化じゃないよ」
「……どういうこと?」
遥杜は表情を引き締めるが、鈴音は日常会話と同じ調子で淡々と語った。
六歳のときに福塚に囚われてすぐに、浄化の狐火を最大限引き出すことを目的に変化する妖力を能力に横流しする呪いをかけられたこと。それ以降成長が止まってしまったが、満月の光で一時的に呪いが弱まっている今だけは、あるはずだった本来の姿に戻っていること。成長した姿は本性の半妖姿のままであり、これなら妖力はほとんど使わないのだ。裏を返せば日常にかかっている鈴音の呪いはその微々たる妖力すらも奪っていることになるが。
「今夜は満月だから、浄化の力も強まる。だから呪いが弱まった、それだけだよ」
「それだけ、って」
鈴音の持ちうる数少ない常識である。驚くことは何もないはずだが、遥杜は険しい顔をしていた。その顔を見るとやはり気になってしまう。
「はるちゃん、やっぱり怒ってるの?」
「さっきも言ったけど、そういうのじゃないよ」
「じゃあどういうの?」
目が合わないと知りつつも、鈴音はじいっと遥杜の左目を捉えようとする。一瞬だけ遥杜と視線がぶつかったが、やはりさっと逸らされた。頑なに口を閉ざす遥杜から答えは聞けないかもしれないと考え始めたところで、厳しいが小さな声が耳をかすめた。
「仮の家族とはいえ、そういう格好を男の前ですんなってことだよ」
「何か言った?」
「……わからないなら神楽さんに訊けばいいのに、って言ったんだよ」
遥杜はにこりと微笑んだ。次に神楽に会う機会があったらそうしてみようと鈴音が心に決めていると、鋭いのに鈍い視線を感じた。
あれだけ目を合わせようとしなかったのに、今になって遥杜は鈴音の顔をじっと見つめていた。視線は射るように真っ直ぐだが、瞳は惑いに揺れている。
「……鈴音は、嫌いにならないの? 自分に酷いことをしてきた福塚や、……人間を」
迷い子の独り言のような響きを帯びていたが『人間』という言葉には憎悪が燃えていた。
矛盾した思いが見え隠れしている遥杜がどんな答えを鈴音に求めているのかはわからない。ただ鈴音は自分の心に正直に答えるまでだ。
「好きとか嫌いとかは、わからない。酷いこと……だったのかもあんまりわからない。だけど、それだけがわたしにできることだったからそうするしかないって思ってたよ」
鈴音には嘘をつく目的も術もないと遥杜は思っている。この言葉も遥杜の心情を汲み取ってわざと濁したのではなく、きっと鈴音の本心なのだろう。それがわかるだけに虚を突かれた。
目を見開き言葉を失う遥杜に、今度は鈴音が疑問をぶつける。
「そういうはるちゃんは人間が嫌いなの?」
「……そうだよ、って言ったら?」
遥杜の人好きする朗らかな笑顔を前にして鈴音は確信する。
「やっぱり。だからいつも目が笑ってなかったんだね」
遥杜は福塚や監視役の男に対して苛烈な反応を見せていた。そのときの不信と憎悪と嫌悪をごちゃ混ぜにした赤の鮮烈な輝きは鈴音の頭に焼き付いている。そして保護対象で仮の家族になった鈴音のことも同じ目で見ていることには気づいていた。鈴音に向けられる親切そうな笑顔はいつだって目だけが笑っていなかった。はっきりとした理由はわからなかったがようやく合点がいった。
遥杜は笑みを深める。それが答えだった。
「満月の光が鎮まれば元に戻るんだよね? 月光浴もほどほどにね」
優しい言葉を編み、きれいな弧を口元に描き、ふわりと目を細めて。しかし瞳は人間への憎悪に冷たく激しく燃えていて。
鈴音にとってはすっかり見慣れた笑顔を残して、遥杜の背は玄関の方へと遠ざかっていった。
布団に横になり、四半刻が経過する。
(……眠れない……)
気が昂っているのか、どうにもそわそわと落ち着かない。
岩の床でもあまり気にせず眠りにつくことができていたのに、こんなことは初めてだ。
「月」
まるで自分ではないかのような心地だった。口が勝手に言葉を発し、布団から起き上がると障子を開けて縁側に出た。
目が惹きつけられる。心が奪われる。
ふっと夜空に目を向ける。夕方に目にしたときよりも月は高く昇り、ますます大きく、眩しく輝いている気がした。
「満つる月の光、この世の何よりも強き浄化の力を宿し、如何な穢れ、呪いをも祓い清める」
鈴音に両親との記憶はもうほとんどないが、遠い昔から母の歌声が蘇る。当時は歌の意味を理解できなかったが、空白のような歳月の積み重ねにも意味があったのか、それとも千里からの宿題をこなしている成果だろうか、今なら何を言わんとしている歌かわかった。
母は天依神社の巫女で、浄化の力を宿す特別な人間だった。鈴音の浄化の狐火の由縁でもあるこの『浄化』についての歌だった。
澄んだ月の光が心地よく、大きく丸い瞳を閉じる。
長い長い夢に射す清浄な月の光は、本来あるべき鈴音にまで届いた。
起きないと、とけぶる銀の睫毛をふるりと震わせる。のぞいた藤色の瞳は純真無垢な輝きを失わず、しかし無知の色はない。
久しく目にすることができた現の世は何もかもが明瞭に、透明に映った。
空が、星が、月が、近くなる。手を伸ばせば届きそうだ。
右腕をすっと宙空にかざす。紅葉のような手は気づけば大人びたものに変わっていた。
そのとき部屋のすぐそばの角から足音が聞こえた。
「鈴音、まだ起きてるの?」
声からすぐに遥杜だとわかったが、それよりも月に触れたくて仕方ない。
「……」
何度も空気だけを掴む。
「寒いと風邪ひくって夕方にも言ったの、に……」
「……届かない」
いよいよ諦めて鈴音は手を下ろした。
「はるちゃん。月って遠いんだね」
落胆して何気なくそこにいた遥杜に向かって声をかけるが、彼は無言で立ち尽くしたままだった。
「はるちゃん?」
鈴音が首を傾げると月光をうけてきらきらと輝く長い銀髪がさらりと肩から流れ落ちた。衣擦れの余韻が消えて、遥杜はようやく口を開いた。
「す、ずね……?」
「そうだよ。はるちゃん、どうしたの? 大丈夫?」
「………………『どうしたの』は俺が言いたいよ。とりあえず大丈夫じゃないのは鈴音の方だとは言っておくね」
入浴を終えた遥杜は浴衣の上に重ねていた羽織を脱ぐと鈴音に投げた。
「まずはそれ着て。それで部屋の姿見見てきて」
遥杜はあからさまに目を逸らしながら早口で告げた。
「……機嫌悪い?」
「そういうのじゃないから。早く着ようか?」
よくわからないな、と思いつつ鈴音はとりあえず言われた通りにする。
羽織からは白檀の香が漂っている。羽織ってみるともっと行きが余ると思っていたが袖はそこまで遊ばず、丈は鈴音の膝裏くらいで収まっていた。
とことこと室内に戻って姿見の前へ行き、鏡の中の自分とじっくり目を合わせる。
そこにいたのは今朝身支度をしたときに見た幼女ではなく、一〇代半ばの少女が静かな表情で立っていた。
狐の耳と尾、銀の長い髪、藤色の瞳と主だった特徴はそのままだ。けれどすらりと背が伸び、浴衣に収まらず夜気にさらされた手足は長く、華奢ではあるが女性らしいふくよかさが見られる。幼く愛らしい顔立ちには大人っぽさが加わり、可愛いだけでなく美しさも感じられた。
この姿になった理由に察しはつく。遥杜の羽織がそこそこ着られた理由もこれで納得がいった。
鈴音はまた縁側に出た。表情は変わらず静かなままだった。
「見てきたよ。それで、はるちゃんはどうしたの? 機嫌が悪くないならどうして目を逸らすの?」
姿が変じたことに特に驚きを見せない鈴音に、遥杜の方が驚いていた。
「いや、そうじゃないよね?」
「何か違った?」
「どう見ても鈴音の見た目が違うでしょ。他の姿に変化できるほどの妖力なんてないはずなのに……」
鈴音は目を瞬かせた。身の内の妖力を確かめて、小さく首を振る。
「他の姿に変化するにはまだ妖力が足りないよ」
「でも現に……」
「これが本来の姿だから、変化じゃないよ」
「……どういうこと?」
遥杜は表情を引き締めるが、鈴音は日常会話と同じ調子で淡々と語った。
六歳のときに福塚に囚われてすぐに、浄化の狐火を最大限引き出すことを目的に変化する妖力を能力に横流しする呪いをかけられたこと。それ以降成長が止まってしまったが、満月の光で一時的に呪いが弱まっている今だけは、あるはずだった本来の姿に戻っていること。成長した姿は本性の半妖姿のままであり、これなら妖力はほとんど使わないのだ。裏を返せば日常にかかっている鈴音の呪いはその微々たる妖力すらも奪っていることになるが。
「今夜は満月だから、浄化の力も強まる。だから呪いが弱まった、それだけだよ」
「それだけ、って」
鈴音の持ちうる数少ない常識である。驚くことは何もないはずだが、遥杜は険しい顔をしていた。その顔を見るとやはり気になってしまう。
「はるちゃん、やっぱり怒ってるの?」
「さっきも言ったけど、そういうのじゃないよ」
「じゃあどういうの?」
目が合わないと知りつつも、鈴音はじいっと遥杜の左目を捉えようとする。一瞬だけ遥杜と視線がぶつかったが、やはりさっと逸らされた。頑なに口を閉ざす遥杜から答えは聞けないかもしれないと考え始めたところで、厳しいが小さな声が耳をかすめた。
「仮の家族とはいえ、そういう格好を男の前ですんなってことだよ」
「何か言った?」
「……わからないなら神楽さんに訊けばいいのに、って言ったんだよ」
遥杜はにこりと微笑んだ。次に神楽に会う機会があったらそうしてみようと鈴音が心に決めていると、鋭いのに鈍い視線を感じた。
あれだけ目を合わせようとしなかったのに、今になって遥杜は鈴音の顔をじっと見つめていた。視線は射るように真っ直ぐだが、瞳は惑いに揺れている。
「……鈴音は、嫌いにならないの? 自分に酷いことをしてきた福塚や、……人間を」
迷い子の独り言のような響きを帯びていたが『人間』という言葉には憎悪が燃えていた。
矛盾した思いが見え隠れしている遥杜がどんな答えを鈴音に求めているのかはわからない。ただ鈴音は自分の心に正直に答えるまでだ。
「好きとか嫌いとかは、わからない。酷いこと……だったのかもあんまりわからない。だけど、それだけがわたしにできることだったからそうするしかないって思ってたよ」
鈴音には嘘をつく目的も術もないと遥杜は思っている。この言葉も遥杜の心情を汲み取ってわざと濁したのではなく、きっと鈴音の本心なのだろう。それがわかるだけに虚を突かれた。
目を見開き言葉を失う遥杜に、今度は鈴音が疑問をぶつける。
「そういうはるちゃんは人間が嫌いなの?」
「……そうだよ、って言ったら?」
遥杜の人好きする朗らかな笑顔を前にして鈴音は確信する。
「やっぱり。だからいつも目が笑ってなかったんだね」
遥杜は福塚や監視役の男に対して苛烈な反応を見せていた。そのときの不信と憎悪と嫌悪をごちゃ混ぜにした赤の鮮烈な輝きは鈴音の頭に焼き付いている。そして保護対象で仮の家族になった鈴音のことも同じ目で見ていることには気づいていた。鈴音に向けられる親切そうな笑顔はいつだって目だけが笑っていなかった。はっきりとした理由はわからなかったがようやく合点がいった。
遥杜は笑みを深める。それが答えだった。
「満月の光が鎮まれば元に戻るんだよね? 月光浴もほどほどにね」
優しい言葉を編み、きれいな弧を口元に描き、ふわりと目を細めて。しかし瞳は人間への憎悪に冷たく激しく燃えていて。
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