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1章~葛葉信の思惑~
電気責め_ヒーローとしての皮を脱ぎ、本性を現す(※R18※小スカ注意!)
しおりを挟むそういえば、日向の技を浴びた敵は一瞬で倒れて、戦闘不能になっていた。
それだけ強力な技だ。この技に対抗するために、
どの怪人を使えばいいか何度も作戦を練ったことを思い出す。
まさか自分が技を受ける立場になるとは思わなかったが。
「はぁ、はぁ、はぁ、…終わりか?」
日向を煽るように言ってみる。
わしはポーカーフェイスには自信があったから、
きっと日向もだませると思った。
わしが平気だと思ったら、日向は何度も何度も電流を流すだろう。
…それでいい。
秘密を漏らすくらいなら、
早く死んだほうがいい。
どうせここに囚われてしまった時点でわしの命運は尽きた。
日向はまた底なし沼のような目でわしを見つめると、
ゆっくりと手を上へ上へと伸ばしていく。
そして、首に黒い手袋をはめた手が絡まる。
ゆっくりと力が込められていく。
そして。
バチンっ!
「…イ゛ッ、ァ゛アアアア゛」
あまりの激痛に、一瞬白目をむき、意識を飛ばした。
口を閉じることもできず、開きっぱなしの口からはだらだらと唾液が流れる。
そして、休む間もなく、また首に二発目の電流が流される。
バチンっ!
「…ッ!…ッ!」
声を出すことすらできず、ビクンビクンと無意識に体が痙攣する。
体中がしびれて、視界が白くなってきた。
そして、その視界の端にまたあの黒い手袋が見えた。
「…ぃやゃ…」
わしは力なく、首を振ってその手から逃れようとする。
しかし、その手はわしのほほに添えられる。
日向はわしの顔を固定すると、顔を近づけてくる。
視界がうすら白くて、日向の顔がぼんやりとぼやけて見える。
「…ぅんぅう、くちゅっ♡くちゅちゅっ♡びちゃっ、ぅんんぅうっ♡」
…くちゅっ♡ちゅっ♡びちゃっ♡ちゅっ♡びちゅっ♡♡
唇に温かいものが当たったと思ったら、無理矢理口をこじ開けられて、
ナメクジのような生暖かい舌が口内に入ってくる。
口内を自由自在にまさぐり、
歯列をなぞり、日向の唾液とわしの唾液が混ざり合う。
高校生のくせに。
ヒーローとしての活動ばかりで経験などないくせに。
乱暴だが、こちらのすべてを暴くようなディープキスに下半身に熱が集まっていく。
「…くちゅっ、あ♡、はぁ、はぁ、はぁ♡…なんで?なんでや?」
どろりと意識が溶けていきそうになるのをこらえて、
意図のわからない行動をとった日向をにらみつける。
日向は答えず、また体を密着させると、唇を合わせて、深く、深く口づけを行う。
ぐちゅ♡ぐちゅびちゃっ♡、ぐちゅっ♡、ぐちゅり♡、ちゅばっ♡
「…ちゅっ♡あ♡はぁ♡…あっ♡そこはぁ♡」
下品な音を立てて、激しくキスをしながら、日向の手が下へ下へと下がっていく。
手が足の付け根を服の上から撫でて、そして、股間をぐっとつかまれる。
ぐちゅぐちゅっ♡、ちゅばっ♡、ぢゅっ♡、ちゅっ♡
「ぅうん、ちゅっ♡んチュッ♡ぁ♡」
キスとともに、股間をぐにぐにと服の上から揉まれ、体をくねらせて逃れようとするが、
そのたびに日向は体を密着してきて、さらに深く口づけをしてくる。
酸欠で顔が真っ赤になり、ふわふわとした快楽に身をゆだねてしまいそうになる。
しかし。
バチンっ!
「…ぎっ、ああああああああ゛」
突如股間に衝撃が走り、あまりの痛みに、体をのけぞらせ、
舌を出し、天を見上げて叫んだ。
顔からは鼻水、涙、を流し、びくびくと体を震わせる。
そんなわしを見て、日向はにやりと初めて笑みを浮かべた。
それはそれは凶悪な顔をしていた。
そのまま震えて縮こまったわしの股間をまた撫でる。
「…あっ♡」
…じゅろろろろろろ。
辺りにアンモニア臭が広がる。
張りつめた恐怖が撫でられたことで決壊し、漏らしてしまった。
「…ひっ、うっ、うっ、うっ、ひゅうっ、…」
目の前の男が怖い。
誰やこれ?
日向は、日向はどこにいたんや?
あの年相応の生意気だけど、かわいい奴は…。
「何よそ見してんだ?」
片手でわしのあごをつかんで、片手でまた股間をぐっとつかむ
じょろっとまた漏らしてしまって日向の手袋を濡らした。
「…ああ、手袋、汚れちまったなぁ」
「…っ♡」
そして、日向はびりびりとわしの服を破いた。
「なんで勃ってんの?」
「うそや…」
絶望的な気持ちで自分の股間を見る。
わしのペニスは上を向き、硬くなっていた。
日向に対する恐怖から勃起していたのだ。
「きれいな色だな、初めてか?」
日向はわしのそれをぎゅっと握った。
「ひっ、」
先走りが漏れてしまう。
「なんだお前、マゾなのか?」
「…ち、ちがぅ…わしは」
「黙れよ」
ぐりっと先端を強く押される。
「あうっ!」
強い痛みと快感が入り混じる感覚に体が震える。
日向はわしの反応に気を良くしたのか、
無邪気で残酷な笑みを浮かべた。
手袋をはめた手のひらでわしのほほを撫でる。
顔の輪郭をなぞり、首筋をすーっとなでる。
そして、わしに顔を近づけるとべろりと舐めた。
「…っ」
べっとりと唾液が頬について、至近距離で日向の黒い目と目が合う。
その底知れない瞳が怖くて、鳥肌が立つ。
「本当、顔きれいだよな、お前。ずっと思ってたんだ。
なんで男なんだろうって。…でも、もう関係ないよな?」
うっとりと日向の目が細められる。
「…何を、何を言ってるんや?日向?」
日向の言葉に取り繕っていた感情を隠せなくなる。
「これから、ずっと、俺のものだな、信」
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