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第2章 宿る意思
彼の親友
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「まさか、実験体04がここまで出来るとは。やはり、意識搭載は成功したか」
彼──恐らく、アポロの言っていたミズだろう──は、そう言う。しかし、それが最早耳に届かない程、ディエナは怒り狂い、行動を起こした。
まず、牽制に小火球。躱される、しかし手元の短刀で一閃。
当たった手応えは有る。しかし、ミルファズは痛みを感じていないかのようだった。そして、淡々と話を繋げる。
「そうそう、04は元々人間さ。何故こうなったか、そこから説明しようじゃないか─
こいつの家族は、あの街で最も貧しい者が住む地区、クアウルの出身だった。ククッ、面白いものだ。邪龍のシステムは、コントロールがうまいからね。クアウルで生まれた者は、一生をそこで過ごさなければならない。それを変えたのが、この実験さ。餓鬼一人を差し出せば、平民の生活を与える。こうして集まった人間が、実験に使われた、こいつらなんだ。
そして、集まったのは15体。そのうち7体は死んだ。こいつは8体目だ。初めの数人は、00にすらなれない大変な駄作で、数に入っていない。004が成功作第二となるねぇ、アハハハハ!」
動揺を隠しつつ、ディエナは2つ違和感を覚えた。
1つ、ミルファズはアポロの方を見ず「こいつら」と言い放ったこと。
2つ、アポロは「成功作第二」であること。
これを総括し、最も有り得る結論。それは・・・
「さァて、時間だ。004、始末しろ」
ディエナは、答えが出る前に一瞬で死体となった。
彼──恐らく、アポロの言っていたミズだろう──は、そう言う。しかし、それが最早耳に届かない程、ディエナは怒り狂い、行動を起こした。
まず、牽制に小火球。躱される、しかし手元の短刀で一閃。
当たった手応えは有る。しかし、ミルファズは痛みを感じていないかのようだった。そして、淡々と話を繋げる。
「そうそう、04は元々人間さ。何故こうなったか、そこから説明しようじゃないか─
こいつの家族は、あの街で最も貧しい者が住む地区、クアウルの出身だった。ククッ、面白いものだ。邪龍のシステムは、コントロールがうまいからね。クアウルで生まれた者は、一生をそこで過ごさなければならない。それを変えたのが、この実験さ。餓鬼一人を差し出せば、平民の生活を与える。こうして集まった人間が、実験に使われた、こいつらなんだ。
そして、集まったのは15体。そのうち7体は死んだ。こいつは8体目だ。初めの数人は、00にすらなれない大変な駄作で、数に入っていない。004が成功作第二となるねぇ、アハハハハ!」
動揺を隠しつつ、ディエナは2つ違和感を覚えた。
1つ、ミルファズはアポロの方を見ず「こいつら」と言い放ったこと。
2つ、アポロは「成功作第二」であること。
これを総括し、最も有り得る結論。それは・・・
「さァて、時間だ。004、始末しろ」
ディエナは、答えが出る前に一瞬で死体となった。
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