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学年末テスト
第45話 二人で良い雰囲気になると大体…
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アリスが本棚から取ってきた写真集を開きながら説明をしてくれる。
「これ…あっちじゃ卒業アルバムみたいなの無くてさ。友達が気を利かせて作ってくれたの。」
アリスはベッドに腰掛けて写真集を眺めている。楽しそうにページをめくっているが、これは…隣に座って良いものなのか。本棚に本を戻した時のまま突っ立っているのも変だし。一緒に見ながらっていうんなら隣に座らないと無理だけど…
一瞬、といってもフル回転で脳内会議をしたため体感ではかなりの時間迷った結果、意を決して隣に座ることにした。
「…アメリカンだね。すっごい賑やかな感じ。」
「でしょでしょ。皆個性豊かで、でも良い人達で楽しかったなぁ。あっ、私はどこにいるでしょーか?」
アリスの反応は悪くない。隣に座るのが正解だったみたいだ。
「ここと…ここと…あとここも。」
「めっちゃすぐ見つけるじゃん!」
「そりゃマーカーしてあるからね。」
「バレちゃったか。」
「あ…ここにも、ほら。マーカーないけど。」
「ホントだ。よく見つけたねぇ。向こうの親友でも見つけれてないのに。」
「まぁね。アリスの姿なんて見慣れ尽くしてるからね。」
「ふふっ、向こうの親友よりもこっちの親友の方がよく見てくれてるってことかな?」
急にこっちを向いて顔を覗き込んでくる。いきなりめっちゃ整った顔の人に見つめられて、なんだか妙に焦ってしまった。
「…まぁ、いや、えー…そういうことかな。いつも一緒にいるし…」
「確かに…ずっと一緒にいた気がするね。逆に只男がいなかったらって全然想像できないくらい。いっつも当たり前のように隣は只男だもんね…」
――いつもより近い距離で、ベッドに横並びで座っていて、なんか良い感じの雰囲気になって……これは、いくやつか!?いけるやつなのか!?けど途中で邪魔が入るやつなのか!?
「アリス…!俺さ…」
「…ん?誰か来た?清香達かな?」
ここで勝負をかけようと意を決して口を開いた途端、ピンポーンと間の抜けた音に邪魔をされて一大決心がみるみるしぼんでいくのを感じる。そうだよね、このタイミングで来るよね。
「お邪魔しまーす、お待ちかねの栄一さんのご登場ですよー!…って…もしかして…本当にお邪魔しました?」
アリスに連れられてドヤドヤと部屋に入ってきたが、こちらの様子をすぐに察知してしまうのは栄一の尊敬できるところの一つだ。
「そんなことないよ。ちょっとアルバム見てただけだもんね、只男。」
「あー、まぁそうだよね…それだけだから…」
栄一は何も言わずに肩に手を添えて慰めてくれた。長名も栄一と一緒にやって来たようで、空気を察して気まずそうに座っている。
「これで全員揃ったね!じゃあ早速始めようか!」
気合十分にアリスが手を伸ばしたのは、テレビ台の下にあるゲーム機のコントローラーだった。律儀にも4人でできるようにセットしてあり、すぐに起動できる状態になっている。
「なーにーをーはーじーめーるーのーかーなー?」
アリスの後頭部を掴んで動きを止める。そのまま机に誘導して教材の前に座らせる。
「だってだって!折角だから皆でやりたいー!」
「確かに、皆で集まった記念に…」
「栄一は単純にやりたいだけだろ!」
「うーん…分かった!時間を決めて頑張ろう。勉強したら休憩にゲームして…って繰り返すの。それならできるかな、アリスちゃん?」
栄一も長名もアリスには甘い。
「…仕方がないなー。それで手を打ってあげましょう。」
「何で上からなんだよ!」
何とか机に向かって勉強を始めることには成功したが、その後もゲームやトランプなどあの手この手で遊ぼうとするアリスに対して、止めようともしない栄一は放っておいて、飴と鞭でなだめすかす長名と協力して半ば力ずくで勉強を進めたのだった。
「これ…あっちじゃ卒業アルバムみたいなの無くてさ。友達が気を利かせて作ってくれたの。」
アリスはベッドに腰掛けて写真集を眺めている。楽しそうにページをめくっているが、これは…隣に座って良いものなのか。本棚に本を戻した時のまま突っ立っているのも変だし。一緒に見ながらっていうんなら隣に座らないと無理だけど…
一瞬、といってもフル回転で脳内会議をしたため体感ではかなりの時間迷った結果、意を決して隣に座ることにした。
「…アメリカンだね。すっごい賑やかな感じ。」
「でしょでしょ。皆個性豊かで、でも良い人達で楽しかったなぁ。あっ、私はどこにいるでしょーか?」
アリスの反応は悪くない。隣に座るのが正解だったみたいだ。
「ここと…ここと…あとここも。」
「めっちゃすぐ見つけるじゃん!」
「そりゃマーカーしてあるからね。」
「バレちゃったか。」
「あ…ここにも、ほら。マーカーないけど。」
「ホントだ。よく見つけたねぇ。向こうの親友でも見つけれてないのに。」
「まぁね。アリスの姿なんて見慣れ尽くしてるからね。」
「ふふっ、向こうの親友よりもこっちの親友の方がよく見てくれてるってことかな?」
急にこっちを向いて顔を覗き込んでくる。いきなりめっちゃ整った顔の人に見つめられて、なんだか妙に焦ってしまった。
「…まぁ、いや、えー…そういうことかな。いつも一緒にいるし…」
「確かに…ずっと一緒にいた気がするね。逆に只男がいなかったらって全然想像できないくらい。いっつも当たり前のように隣は只男だもんね…」
――いつもより近い距離で、ベッドに横並びで座っていて、なんか良い感じの雰囲気になって……これは、いくやつか!?いけるやつなのか!?けど途中で邪魔が入るやつなのか!?
「アリス…!俺さ…」
「…ん?誰か来た?清香達かな?」
ここで勝負をかけようと意を決して口を開いた途端、ピンポーンと間の抜けた音に邪魔をされて一大決心がみるみるしぼんでいくのを感じる。そうだよね、このタイミングで来るよね。
「お邪魔しまーす、お待ちかねの栄一さんのご登場ですよー!…って…もしかして…本当にお邪魔しました?」
アリスに連れられてドヤドヤと部屋に入ってきたが、こちらの様子をすぐに察知してしまうのは栄一の尊敬できるところの一つだ。
「そんなことないよ。ちょっとアルバム見てただけだもんね、只男。」
「あー、まぁそうだよね…それだけだから…」
栄一は何も言わずに肩に手を添えて慰めてくれた。長名も栄一と一緒にやって来たようで、空気を察して気まずそうに座っている。
「これで全員揃ったね!じゃあ早速始めようか!」
気合十分にアリスが手を伸ばしたのは、テレビ台の下にあるゲーム機のコントローラーだった。律儀にも4人でできるようにセットしてあり、すぐに起動できる状態になっている。
「なーにーをーはーじーめーるーのーかーなー?」
アリスの後頭部を掴んで動きを止める。そのまま机に誘導して教材の前に座らせる。
「だってだって!折角だから皆でやりたいー!」
「確かに、皆で集まった記念に…」
「栄一は単純にやりたいだけだろ!」
「うーん…分かった!時間を決めて頑張ろう。勉強したら休憩にゲームして…って繰り返すの。それならできるかな、アリスちゃん?」
栄一も長名もアリスには甘い。
「…仕方がないなー。それで手を打ってあげましょう。」
「何で上からなんだよ!」
何とか机に向かって勉強を始めることには成功したが、その後もゲームやトランプなどあの手この手で遊ぼうとするアリスに対して、止めようともしない栄一は放っておいて、飴と鞭でなだめすかす長名と協力して半ば力ずくで勉強を進めたのだった。
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