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10 人魚姫の涙
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それからしばらくして4人は滝の前まで来ていた。アレンは懐中電灯で洞窟の中を照らし、中の様子をうかがう。すると、大人が腰をかがめてやっと歩ける広さの穴が奥まで続いていることがわかった。それを確認した4人は、滝に濡れないように気をつけながら洞窟の中へと入っていくのだった。先頭をアレンが慎重に進む。しばらくしてクレイグが文句を言い始める。
「せっま! これ大丈夫なのかよ!」
「黙って進め。この体勢で喋るのきつい」
ブラッドが言った。中腰の体勢でしばらく進み、アレンが口を開く。
「あ、抜けられそう」
そしてアレンは少し広い空間にでた。後から3人も来る。クレイグが腰をさすりながら言う。
「はあ……きっつ。普通に立てるのがこんなに嬉しいとはな」
「閉所恐怖症になるかと思った」
ティムがつぶやいた。ブラッドは黙って少し汚れた服を払っている。アレンは洞窟の奥を照らして先を確認している。先への道は道幅が狭くなっていて一人がやっと通れるくらいだ。アレンがつぶやく。
「まだ先は長そう」
ティムが胸の前で手を組み、拝むように言う。
「怖いモンスターが出てきませんように……」
クレイグがティムの手を払いながら言う。
「やめろ。口に出してほんとになったらどうすんだよ」
ブラッドが懐中電灯で先を照らしながら言う。
「さっさと行くぞ。こんなとこで一晩過ごすなんてごめんだ」
そう言って先を急ぐ。3人もその後について行く。しばらく進むと微かに水の流れる音が聞こえてくる。
「水?」
ブラッドが耳を澄ましながら言った。
「岩の割れ目から流れ込んでるのかもね。ほら、僕ら滝の裏に入ってるから頭の上は川が流れてるのかも」
ティムが上を見ながら言った。それを聞いたクレイグが不安そうに頭上を懐中電灯で照らしながら言う。
「そうだよな……。なんか不安になってきた。この洞窟大丈夫だよな」
それからまたしばらく歩き続けると道が開け、少し広い空間にでた。4人はそれぞれ周囲を懐中電灯で照らし確認する。アレンが直径1メートルほどの水溜まりを見つける。岩肌から少量の水が流れ出てできた水溜まりだ。4人は水溜まりに近づき、中を覗き込む。すると水底に透き通った水色の雫型の宝石がいくつか沈んでいた。
「あった! これだ!」
アレンとティムが抱き合って喜ぶ。クレイグが蓋のついた小瓶に石と水を入れる。そして中を見ながら言う。
「ほんとにあんだな」
クレイグは小瓶をアレンに差し出す。
「見つけたのはおまえだ。おまえが持ってろ」
アレンは小瓶を受け取り、大事そうに両手で持つ。無事に人魚姫の涙を手に入れた4人はまた来た道を戻って出口へと向かうのだった。そしてなんとか無事に洞窟を抜けることができた。クレイグは腰を押さえてまた文句を言っている。ティムは服の汚れを払いながら洞窟を見る。
「もう二度と入りたくない」
「でも今日中に出られてよかった。早く賢い馬さんのところに戻ろうか」
アレンはそう言って急ぎ足で歩きだす。3人もその後について行く。
4頭の馬の姿が見えて、アレンが笑顔になる。
「やっと戻って来れたあ」
アレンが馬の元へ駆け寄ろうとするが、馬がソワソワしていることに気づいたティムがアレンの腕をつかみ引き止める。
「待って、様子がおかしい……」
ティムが真剣な顔で周囲を見渡す。アレンも警戒する。すると草木の陰から十数人の男たちが姿を見せる。皆、手に猟銃やボウガンを持ち、アレンたちに向けて構える。4人は黙ってゆっくりと両手を上げる。アレンは恐る恐る口を開く。
「あ、あの――」
「黙れ! 話は後で聞く。ついて来い」
男はアレンの話を遮り、周囲の男に顎で合図を出した。数人の男が4人に近づき、4人の手をロープで縛った。
「いってえな……何なんだよ」
クレイグは不機嫌そうに男たちを見る。4人は縦一列に並ばされ連行される。男たちは4人を取り囲むように歩き、4人は言われるままに大人しくついて行く。ティムが前を歩くアレンに小声で声をかける。
「どこ連れて行かれるんだろう……」
「うん……」
ティムの後ろを歩く男が、ティムの肩を強く押して言う。
「黙って歩け!」
それから4人は黙ったまま森の中を数時間歩き続け、やっと森を抜ける。抜けた先には馬車があり、4人は押し込まれるように乗せられた。そのまま何も伝えられることなく馬車に揺られ続けるのだった。
「せっま! これ大丈夫なのかよ!」
「黙って進め。この体勢で喋るのきつい」
ブラッドが言った。中腰の体勢でしばらく進み、アレンが口を開く。
「あ、抜けられそう」
そしてアレンは少し広い空間にでた。後から3人も来る。クレイグが腰をさすりながら言う。
「はあ……きっつ。普通に立てるのがこんなに嬉しいとはな」
「閉所恐怖症になるかと思った」
ティムがつぶやいた。ブラッドは黙って少し汚れた服を払っている。アレンは洞窟の奥を照らして先を確認している。先への道は道幅が狭くなっていて一人がやっと通れるくらいだ。アレンがつぶやく。
「まだ先は長そう」
ティムが胸の前で手を組み、拝むように言う。
「怖いモンスターが出てきませんように……」
クレイグがティムの手を払いながら言う。
「やめろ。口に出してほんとになったらどうすんだよ」
ブラッドが懐中電灯で先を照らしながら言う。
「さっさと行くぞ。こんなとこで一晩過ごすなんてごめんだ」
そう言って先を急ぐ。3人もその後について行く。しばらく進むと微かに水の流れる音が聞こえてくる。
「水?」
ブラッドが耳を澄ましながら言った。
「岩の割れ目から流れ込んでるのかもね。ほら、僕ら滝の裏に入ってるから頭の上は川が流れてるのかも」
ティムが上を見ながら言った。それを聞いたクレイグが不安そうに頭上を懐中電灯で照らしながら言う。
「そうだよな……。なんか不安になってきた。この洞窟大丈夫だよな」
それからまたしばらく歩き続けると道が開け、少し広い空間にでた。4人はそれぞれ周囲を懐中電灯で照らし確認する。アレンが直径1メートルほどの水溜まりを見つける。岩肌から少量の水が流れ出てできた水溜まりだ。4人は水溜まりに近づき、中を覗き込む。すると水底に透き通った水色の雫型の宝石がいくつか沈んでいた。
「あった! これだ!」
アレンとティムが抱き合って喜ぶ。クレイグが蓋のついた小瓶に石と水を入れる。そして中を見ながら言う。
「ほんとにあんだな」
クレイグは小瓶をアレンに差し出す。
「見つけたのはおまえだ。おまえが持ってろ」
アレンは小瓶を受け取り、大事そうに両手で持つ。無事に人魚姫の涙を手に入れた4人はまた来た道を戻って出口へと向かうのだった。そしてなんとか無事に洞窟を抜けることができた。クレイグは腰を押さえてまた文句を言っている。ティムは服の汚れを払いながら洞窟を見る。
「もう二度と入りたくない」
「でも今日中に出られてよかった。早く賢い馬さんのところに戻ろうか」
アレンはそう言って急ぎ足で歩きだす。3人もその後について行く。
4頭の馬の姿が見えて、アレンが笑顔になる。
「やっと戻って来れたあ」
アレンが馬の元へ駆け寄ろうとするが、馬がソワソワしていることに気づいたティムがアレンの腕をつかみ引き止める。
「待って、様子がおかしい……」
ティムが真剣な顔で周囲を見渡す。アレンも警戒する。すると草木の陰から十数人の男たちが姿を見せる。皆、手に猟銃やボウガンを持ち、アレンたちに向けて構える。4人は黙ってゆっくりと両手を上げる。アレンは恐る恐る口を開く。
「あ、あの――」
「黙れ! 話は後で聞く。ついて来い」
男はアレンの話を遮り、周囲の男に顎で合図を出した。数人の男が4人に近づき、4人の手をロープで縛った。
「いってえな……何なんだよ」
クレイグは不機嫌そうに男たちを見る。4人は縦一列に並ばされ連行される。男たちは4人を取り囲むように歩き、4人は言われるままに大人しくついて行く。ティムが前を歩くアレンに小声で声をかける。
「どこ連れて行かれるんだろう……」
「うん……」
ティムの後ろを歩く男が、ティムの肩を強く押して言う。
「黙って歩け!」
それから4人は黙ったまま森の中を数時間歩き続け、やっと森を抜ける。抜けた先には馬車があり、4人は押し込まれるように乗せられた。そのまま何も伝えられることなく馬車に揺られ続けるのだった。
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