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四話 やっぱハンバーガーといえばここ
しおりを挟む「お前ら!ブレイグリーンを殺せぇぇ!!」
場所はハンバーガーのチェーン店。そこで愉悦団の下っ端怪人達はたった一人のヒーローに集団で襲いかかった。
「くっそ!俺一人にこんな集団戦押し付けやがってー!」
今この場にいるブレイバーは二人。グリーンとブルーだが、ブルーは客や店員の避難誘導をしている。その為ここをグリーンが食い止めねばならない。泣き言など言っていられない。
「来い!ブレイブレイド!」
グリーンが叫ぶと端末が反応し、その手にブレイバーの武器、ブレイブレイドが作り出された。このブレイバーの武器は特殊なエーテル体で作られており、普通の武器では傷つけることが出来ない怪人化した人間達を攻撃する事ができる。
「はぁぁ!」
最初に襲いかかってきた下っ端怪人の首を見事に切り裂く。すると下っ端怪人は悲鳴をあげて倒れる。そして闇が晴れたように体が霧に包まれて気絶した元の人間の姿が現れる。
「怪人化してるやつを殺せば怪人化が解けて無力化できる。分かっちゃいるけど、人の形した怪人を斬るのは抵抗感しかねぇ」
「くそ!お前ら!一斉にかかれー!!」
仲間がやられた事に怒りを覚えた下っ端怪人達は一斉にグリーンに襲いかかってきた。厄介極まりないが、こういう状況は初めてではない。戦い方は理解している。
「おらぁ!」
「よっと」
下っ端からの攻撃を回避。
「このぉ!」
「おわっ!」
下っ端からの攻撃を回避。
「せい!」
「あぶねっ!」
下っ端からの攻撃を回避。下っ端からの攻撃を回避。回避。回避。回避。
「むっきゃー!!避けるだけ避けやがってー!何が何でも殺せー!」
攻撃を回避し続けると下っ端達が怒り出して必死になってグリーンに攻撃し始める。すると、
「おわっ!」
「いてぇ!俺は仲間だ!」
「ちょっ!邪魔だ!退け!」
怪人達の連携が疎かになり段々と仲間割れをし始めた。下っ端怪人の攻撃で他の仲間の怪人化が解除される事まで起こっている。実に哀れだ。
「愉悦団ってのは自己中の集団。特に下っ端怪人なんてそんな奴らばっかりって司令官が言ってたけど、マジでこんな事になるとはな」
「ブレイグリーン!覚悟!」
そんな乱闘の中でもグリーンに攻撃してくる怪人は当然いる。しかし。
「多勢に無勢じゃなけりゃ負けねえよ!」
下っ端怪人の首を斬り、胸を貫き、どんどんと怪人化を解除させていく。
「ひぃ!」
「あんたで、最後だ!」
仲間割れしていた下っ端怪人達の最後の一人を切り裂き、怪人化を解除させる。これにて、一件落着である。
「ハンハンハン!そんな簡単にはいかないハンバー!」
「のぁぁ!?」
謎の声が聞こえたと思ったら謎の円盤が飛んできてその円盤にグリーンが吹き飛ばされた。
「何だ?」
「ふっふっふ。我こそは!ハンバーガー怪人!!ビッグ⚪︎ックだ!!!」
「アウトなネーミングセンスしてんじゃぬぇ!!今すぐ改名しろ!!」
そこに立っていたのは巨大なハンバーガーに腕と足が生えた見た目の怪人だった。以後はハンバーガー怪人と呼ばせてもらおう。名前は呼べない。
「あんたが主犯って訳だ」
「ハンハンハン。貴様を殺して愉悦団幹部にら成り上がってやるハン!」
「だっせえ笑い声してんじゃねぇっすよ!」
ハンバーガー怪人が巨大な茶色の円盤を投げてくるがグリーンはその円盤を切り裂く。
「あ、これハンバーグか!?」
「その通り!そしてこちらはどうする!?行け!レタスカッター!!」
謎にハンバーガーを意識した攻撃方法ではあるが攻撃自体は単純な物だ。黄緑色したカッターもハンバーグを模した円盤より恐ろしいが回避は出来る。が。レタスカッターは追尾型だった。
「うぇ!?」
「ハンハンハン!ブレイグリーン!討ち取ったなり!」
追尾するとは夢にも思っていなかったグリーンは完全に不意を突かれてカッターがグリーンの首に。
「ブレイワンド!」
レタスカッターがグリーンの首を切り離す直前レタスカッターが音を立てて爆発した。グリーンもその爆発には巻き込まれたが首を斬られる以上のダメージはない。
「あっぶねえ無事か!?」
「出来たらもうちょっと優しく助けて欲しかったっす!」
「俺も出来たらそうしたかったよ!」
グリーンのピンチを救ったのは客と従業員の避難を終えたブレイブルーだった。
「ハンハンハン!一人増えたから何だと言うのだ!」
「分かってないな!俺はきっと、あんたの天敵だぜ!!」
ハンバーガー怪人がハンバーグを投げつけてくると同時にブルーがブレイワンドを起動。小型の爆弾を作り出してハンバーグを破壊した。
「なぁ!?」
「グリーン!」
「おうよ!」
ハンバーガー怪人がレタスカッターを大量に出してくるが対応はまるで同じだ。カッターを出した瞬間爆弾で破壊。グリーンに刃が届く事などない。通しはしない。
「や!?やめるハンバーガー!?」
「語尾適当過ぎんだろ!」
何度爆破されても諦めずににレタスカッターを取り出すハンバーガー怪人の手に爆弾を直撃させて手を爆破。その負傷と同時にグリーンが間合いに入り込む。
「終わりだ!刑務所で迷惑かけた人達に謝罪しろ!」
グリーンの剣が見事にハンバーガー怪人を切り裂き、怪人化が解かれた。
◇
「「ありがとうございました!」」
「いやいや。当然の事をしたまでですよ。なぁ?」
「うっす」
店の従業員に頭を下げられてブルーとグリーンは頭を下げない様に話す。
「ブレイブルーって、噂通りの人なんですね」
「噂?ブルーはヒーローらしくないってやつ?そりゃ俺はレッドとかに比べてヒーローらしさはないけどさ」
「いえいえ!そうじゃなくて!」
従業員の言葉に落ち込む姿勢を見せながらブルーが肩を落とす。
「ブレイブルーは庶民的というか、英雄っていうより身近な人っていうか。凄く親しみやすい方だなって!」
「それはよく言われる!庶民的なのは庶民だしね」
従業員とブルーが声を出して笑い合う。凄い、もう見ず知らずの人と親しげに会話している。グリーンには出来ない芸当である。
「それで、良ければこちらを皆様でお召し上がり下さい!!」
「おお!ハンガーガーじゃないか!?え、これいいの貰っても?」
「私からの奢りです!ブレイバーの皆さんで召し上がって下さい!」
この場にいるのは二人だけだがなんとハンバーガーとポテトは五つある。ブレイバー全員に奢ってくれるとは太っ腹だ。
「それなら、一個だけお願いしてもいい?」
「はい!何なりと!」
「ラッキーセットのカードを、一枚だけつけて欲しいんだけど、ダメ?ダメだよねラッキーセット頼んでないし!」
「どうぞ!!!」
「え!?いいのやったぁ!!」
本来はダメなのだろうが笑顔でカードを一枚差し出してくる従業員にブルーは笑顔でカードを受け取る。これはいいのか受け取っても。
「グリーンもいる?」
「いや、俺はいいっす」
「そか。じゃあ冷めない内にあいつらに持ってきます!!」
こうしてブルーとグリーンはその場を去り、人気のない所で変身を解いた。
「あーん。お、このポテト揚げたてだ!」
「もう食べてんすか?みんなで食べるんじゃ?」
「冷めない内に食った方が美味いだろー?」
そう言いながら揚げたてのポテトを手渡してくる零士。そのポテトは戦闘後で空腹の透輝にはとても魅力的だった。
「ん」
ポテトを貰ってそのまま一口。口に入れるとポテトの旨みが口いっぱいに広がる。
「美味え」
「だろー!!」
『二人とも、ポテトを楽しむのは良いですが、私の分はないのですか?』
冷華の悲しそうな、怒りが混じっているのか分からない声に二人は背筋を凍らせる。
「・・・透輝の分あげるからさ」
「なんで俺なんだよ!!」
そうしてみんなで集合して食事を楽しんだ。
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