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四十八限目 トリックオアトリック
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ハロウィンとは、古代人の収穫の儀式で夏の終わりに始まる。サムタイムと呼ばれる血なきものを祀るお祭りである。
「なんだそれ?」
「だからハロウィンですって」
<四十八限目 トリックオアトリック>
「「「トリックオアトリート!!!」」」
「・・・ああ。智奈の生徒さん達だね。ちょっと待ってて。今智奈を呼んでくるよ」
「あ、いえ。お願いします」
時は十月三十一日。つまり今日は、ハロウィンである。この様な行事にあの女が参加しない筈がない。その為補習部のメンバーの臨時副顧問は顧問を家まで仮装して呼びに来たという訳だ。
「まさかチャイムを鳴らして先生のお父様が出てくるとは。いえ、予想は出来た事ですよね、でも」
「うむ、何か気恥ずかしいものがあるな」
「そーか?恥ずかしがってたらハロウィンなんて出来ないだろ」
いろはの言葉はその通りなのだがいつも通り六花と舳螺は巻き込まれた側である。別にハロウィンに乗り気でここにいる訳ではない。
「まあ予想はしてたのだわ。ハロウィンだし来るんじゃないかって。でもまさか家まで来るとは思わなかったのだわ。その為にさっさと帰ってきたのに」
暫く待っていると玄関から智奈が出てきた。普段着を着ている為ハロウィンに参加する気はないと主張している。無意味だが。
「あら?随分と可愛い格好をしているのね」
「うっ、すぐ先生もこうなるんですよ!」
「その通りだ。我にこういった服装は似合わない。あまり見ないでくれ」
智奈が素晴らしいものを見たかのように微笑む。その微笑みの矛先は六花と舳螺だ。六花は大きなとんがり帽子を被りほうきを手に持っている。つまり魔女のコスプレだろう。魔女らしさが出ていてよく似合っている。舳螺は白いドレスにティアラを身につけている事からお姫様だろう。しっかりガラスの靴まで履いているのが完成度を引き上げている。
「本当に中学生なのだわ?本物のプリンセスに見えるのだわ」
「お世辞は良してくれ」
照れる舳螺を見て智奈と六花は笑い合った。なんとも、心洗われる光景である。作者は今から仕事なのに。
「ハロウィン当日に思い立って描き始めたもんな。今日中に描き終われるか?」
頑張ります。
「それで、あなた達の格好は何なのだわ?」
真面目二人を褒めた後、仕方がないので他のメンバーに聞きたくない事を聞く。六花と舳螺の仮装は王道で実に可愛らしいものだが、残るメンバーは違う。
「ピカ⚪︎ュウだよ!見れば分かるでしょ!」
「む、ド⚪︎キで売ってたんだって」
日華は黄色い服でフードにとある有名ゲームのキャラクターが描かれたものを着ていた。とてもじゃないが、とてもダサい。
「何さその顔ー!」
「いえ、じゃあ温水先生は」
「お~。勿論ぬらと言えば~」
そう。ぬらの仮装はイカである。イカの体からぬらの顔だけが外に見えるようになっているタイプの着ぐるみを着ているのだ。
「イカよろしく~」
「それを言う奴らはもう少し人間の見た目してるぞ」
「お~。ぬらも人間だよ~?」
どうやら自分の事をイカだと思い込むまで重傷ではないらしい。そこまでいっていたらむしろ放っておく訳にはいかない。病院に連れて行かねば。
「お~。イカだけに~」
やかましい。
「こほん。それで、こういうのは一番インパクトのある人を最後にするって言われたから、次は石森さんの方かしら?」
「あんだぁ?私の仮装がはっちゃんよりインパクト弱いってぇ?」
「そうは言ってないけど、まず。何の仮装をしているの?」
日華とぬらはクオリティはともかく一目見てハロウィンの仮装だという事は分かる。が、いろはは分からない。何故ならいろはの今の服装はいつものいろはが着用しているTシャツとまるで同じ。違いがあるとするならば、パーティー様のレンズの所にグルグルマークが書かれた眼鏡を装着している所だろう。
「分からねえのか!!?これは作者のファンタジー物四作目、『平和の代償』の主人公アルタイル・ヴェルガスが第六話でナンパされてるヒロインのミラを助ける為に咄嗟に作り上げたヒーロー!美少女絶対助けるマンだ!!!!!」
仁王立ちして自信満々に胸を張るいろは、否。美少女絶対助けるマンに一同は無言を貫いた。
「これは作者のファンタジー物四作目『平和の代償』の主人公アルタイル・ヴェルガスが第六話でナンパされてるヒロインのミラを助ける為に咄嗟に作り上げたヒーロー!美少女絶対助けるマンだ!!!!!」
「聞こえてない訳じゃないのだわ。どう反応すればいいのか困ってるの」
「む、いーらしい」
波留の言う通り確かにいろはらしいと言えばらしいが、とても仮装には見えない。
「じゃあこっちにするか?」
そう言っていろはが眼鏡を外して新たに魔法少女のアニメのお面を付けた。
「・・・それもその美少女なんとかなの?」
「惜しいな!このお面は『平和の代償』第十九話で登場する美少女絶対助ける仮面だ!!!」
「・・・二つとも同じなのだわ」
「お~?全然違いますよ~」
「む!これだからしろうとはダメだ!もっとよく見ろ!」
某有名警察アニメのワンシーンを真似しながらきゃっきゃと波留とぬらがはしゃぐ。キャラ被りがどうこう言っていた割に関係は良好そうだ。
「分かったのだわ。石森さんの格好はまあ納得したのだわ。じゃあ、橋本さんのそれは何?」
智奈がそれ、と形容した物。それは、紫色のヒトデの様な生物の着ぐるみである。
「む!!!!メガス⚪︎ーミー!!!!」
そう叫んで手を腰の後ろに回し、どういう原理か真ん中の石の様な場所を光らせた。
「ひゅぅぅぅぅ!!!ゼ⚪︎トエーで初登場した時のメガ⚪︎ターミーのポーズじゃねえか!!」
「ひゅぅぅぅ!波留ったら決まってるぅぅぅ!!」
「お~~~。イカだけに~~~」
アホコスプレ集団が波留の決めポーズに歓喜の声をあげる。あとスター⚪︎ーはイカじゃねえ。イカはカラ⚪︎ネロでしょうが。
「さて、全員の仮装をお披露目した所で街に向かうぞ!私達のコスを全世界に見せつけてやるんだ!!」
「全世界には見せれないのだわ。まあこうなる気はしてたし仕方ない。行くのだわ」
「お~?まだ行っちゃダメですよ~?」
疲れ切った顔でいろはに付いて行こうとする智奈をぬらが静止する。
「千葉先生。ハロウィンに行くのに一人だけ仮装なしだなんて、寂しいと思いませんか?」
「へ?」
そう言って来る六花の手には何かの服が入れられた袋があった。
「我らとて恥ずかしいが衣装を着たのだ。千葉先生は、自分だけ仮装から逃れられるとでも?」
「いいいいいやいやいいのだわ!?私はもう仮装してはしゃぐ年じゃないし」
「お~。街には五十代とかでも仮装して楽しんでる人もいますよ~?」
「ほら着ろ!遊ぶぞ!!」
いろは達だけなく六花と舳螺にまで言われてしまえば断る事は出来ない。一同の圧に負けて智奈は出された服装に身を包んだ。
「これ、恥ずかしいのだわ」
白と水色のコントラストが光るひらひらとしたスカートに、少女を思わせる可愛らしいリボン。智奈が身につけた服は不思議の国のアリスのアリスの服だった。
「とてもよくお似合いですよ」
「うむ、実に可愛らしい」
「生徒に辱めを受けているのだわァァァァ!」
両手で顔を隠し静かに悲鳴を上げる。こういうのは少女がやるから可愛いのであって成人女性が着るものではない。
「おお似合ってんじゃんかよ。私は断然メガガメ⚪︎デスがいいって言ったんだけど、ろっちゃんがこれがいいって聞かなくてよ」
「メガ、何?」
「お~。これがメガガ⚪︎ノデス~」
「・・・ありがとう六谷さん。心の底から感謝するのだわ」
ぬらにメガガ⚪︎ノデスの写真を見せて貰い、智奈は心から六花に感謝した。人様のデザインにケチを付けるつもりはないが、これで街に繰り出すのは相当なポケ⚪︎ン好きでなければ不可能だ。作者でもやだ。
「おーいそこの可愛いお姉さん。僕とハロウィンデートなんてどうかな?」
「男は皆オオカミと聞く。が、俺は違う。俺はいろはの前でしかオオカミにならないぞ」
「波留せんぱーい!!今日も宇宙一可愛いですねー!!!」
智奈が着替え終わると遠くからいろは達に声をかけてくる三人の男が姿を見せた。当然変態戦隊エロインジャーの三人である。・・・待った。波留に可愛いって言ったかこいつ。今の波留に波留の原型ないぞ?
「エロインジャー公式名なんか」
気に入ったから。
「凄く似合ってるよ蛇塚。本物のお姫様かと思っちゃったね」
「相変わらず、ダーリンは調子がいい」
頬を赤く染める舳螺に更に迫る透の仮装はドラキュラだ。マントを羽織り牙を装着すればそれっぽく見えるのでとても簡単な仮装と言える為選ばれた。
「プ⚪︎キュアのお面か。しかし本質はそこではない。その仮装は、美少女絶対助ける仮面か」
「大正解だぜ!流石私のストーカーは私への理解度が高すぎて気持ち悪りぃな!!」
「ふっ、そう褒めるな」
いつも通りな本能寺は狼男の仮装をしていた。選んだ理由は特にない。
「波留先輩!素晴らしい仮装です!今話題の物にすぐ様飛びつく!時代の流れはあっという間ですからね、追いていかれない様に努力しなければならない。それが完璧に出来ている!やはり波留先輩こそ至高なる女王!」
「む、このメガスターミーはオス」
そういう莉里斗は六花と同じくとんがり帽子に魔法の杖を手に持っていた。六花が魔女なら莉里斗は魔法使いと言った所だろう。男がやるイメージはあまり無いが、顔がいい為凄く似合うし仕草のあざとさが年上キラーとなる。肝心の波留にはまるで効いていないが。
「よっしゃ!行くぞハロウィン!!!私達の闘いはこれからだ!!!」
「なんで打ち切り漫画の締め方するんですか!!!」
いろは達はハロウィンの一夜を楽しんだ。
「なんだそれ?」
「だからハロウィンですって」
<四十八限目 トリックオアトリック>
「「「トリックオアトリート!!!」」」
「・・・ああ。智奈の生徒さん達だね。ちょっと待ってて。今智奈を呼んでくるよ」
「あ、いえ。お願いします」
時は十月三十一日。つまり今日は、ハロウィンである。この様な行事にあの女が参加しない筈がない。その為補習部のメンバーの臨時副顧問は顧問を家まで仮装して呼びに来たという訳だ。
「まさかチャイムを鳴らして先生のお父様が出てくるとは。いえ、予想は出来た事ですよね、でも」
「うむ、何か気恥ずかしいものがあるな」
「そーか?恥ずかしがってたらハロウィンなんて出来ないだろ」
いろはの言葉はその通りなのだがいつも通り六花と舳螺は巻き込まれた側である。別にハロウィンに乗り気でここにいる訳ではない。
「まあ予想はしてたのだわ。ハロウィンだし来るんじゃないかって。でもまさか家まで来るとは思わなかったのだわ。その為にさっさと帰ってきたのに」
暫く待っていると玄関から智奈が出てきた。普段着を着ている為ハロウィンに参加する気はないと主張している。無意味だが。
「あら?随分と可愛い格好をしているのね」
「うっ、すぐ先生もこうなるんですよ!」
「その通りだ。我にこういった服装は似合わない。あまり見ないでくれ」
智奈が素晴らしいものを見たかのように微笑む。その微笑みの矛先は六花と舳螺だ。六花は大きなとんがり帽子を被りほうきを手に持っている。つまり魔女のコスプレだろう。魔女らしさが出ていてよく似合っている。舳螺は白いドレスにティアラを身につけている事からお姫様だろう。しっかりガラスの靴まで履いているのが完成度を引き上げている。
「本当に中学生なのだわ?本物のプリンセスに見えるのだわ」
「お世辞は良してくれ」
照れる舳螺を見て智奈と六花は笑い合った。なんとも、心洗われる光景である。作者は今から仕事なのに。
「ハロウィン当日に思い立って描き始めたもんな。今日中に描き終われるか?」
頑張ります。
「それで、あなた達の格好は何なのだわ?」
真面目二人を褒めた後、仕方がないので他のメンバーに聞きたくない事を聞く。六花と舳螺の仮装は王道で実に可愛らしいものだが、残るメンバーは違う。
「ピカ⚪︎ュウだよ!見れば分かるでしょ!」
「む、ド⚪︎キで売ってたんだって」
日華は黄色い服でフードにとある有名ゲームのキャラクターが描かれたものを着ていた。とてもじゃないが、とてもダサい。
「何さその顔ー!」
「いえ、じゃあ温水先生は」
「お~。勿論ぬらと言えば~」
そう。ぬらの仮装はイカである。イカの体からぬらの顔だけが外に見えるようになっているタイプの着ぐるみを着ているのだ。
「イカよろしく~」
「それを言う奴らはもう少し人間の見た目してるぞ」
「お~。ぬらも人間だよ~?」
どうやら自分の事をイカだと思い込むまで重傷ではないらしい。そこまでいっていたらむしろ放っておく訳にはいかない。病院に連れて行かねば。
「お~。イカだけに~」
やかましい。
「こほん。それで、こういうのは一番インパクトのある人を最後にするって言われたから、次は石森さんの方かしら?」
「あんだぁ?私の仮装がはっちゃんよりインパクト弱いってぇ?」
「そうは言ってないけど、まず。何の仮装をしているの?」
日華とぬらはクオリティはともかく一目見てハロウィンの仮装だという事は分かる。が、いろはは分からない。何故ならいろはの今の服装はいつものいろはが着用しているTシャツとまるで同じ。違いがあるとするならば、パーティー様のレンズの所にグルグルマークが書かれた眼鏡を装着している所だろう。
「分からねえのか!!?これは作者のファンタジー物四作目、『平和の代償』の主人公アルタイル・ヴェルガスが第六話でナンパされてるヒロインのミラを助ける為に咄嗟に作り上げたヒーロー!美少女絶対助けるマンだ!!!!!」
仁王立ちして自信満々に胸を張るいろは、否。美少女絶対助けるマンに一同は無言を貫いた。
「これは作者のファンタジー物四作目『平和の代償』の主人公アルタイル・ヴェルガスが第六話でナンパされてるヒロインのミラを助ける為に咄嗟に作り上げたヒーロー!美少女絶対助けるマンだ!!!!!」
「聞こえてない訳じゃないのだわ。どう反応すればいいのか困ってるの」
「む、いーらしい」
波留の言う通り確かにいろはらしいと言えばらしいが、とても仮装には見えない。
「じゃあこっちにするか?」
そう言っていろはが眼鏡を外して新たに魔法少女のアニメのお面を付けた。
「・・・それもその美少女なんとかなの?」
「惜しいな!このお面は『平和の代償』第十九話で登場する美少女絶対助ける仮面だ!!!」
「・・・二つとも同じなのだわ」
「お~?全然違いますよ~」
「む!これだからしろうとはダメだ!もっとよく見ろ!」
某有名警察アニメのワンシーンを真似しながらきゃっきゃと波留とぬらがはしゃぐ。キャラ被りがどうこう言っていた割に関係は良好そうだ。
「分かったのだわ。石森さんの格好はまあ納得したのだわ。じゃあ、橋本さんのそれは何?」
智奈がそれ、と形容した物。それは、紫色のヒトデの様な生物の着ぐるみである。
「む!!!!メガス⚪︎ーミー!!!!」
そう叫んで手を腰の後ろに回し、どういう原理か真ん中の石の様な場所を光らせた。
「ひゅぅぅぅぅ!!!ゼ⚪︎トエーで初登場した時のメガ⚪︎ターミーのポーズじゃねえか!!」
「ひゅぅぅぅ!波留ったら決まってるぅぅぅ!!」
「お~~~。イカだけに~~~」
アホコスプレ集団が波留の決めポーズに歓喜の声をあげる。あとスター⚪︎ーはイカじゃねえ。イカはカラ⚪︎ネロでしょうが。
「さて、全員の仮装をお披露目した所で街に向かうぞ!私達のコスを全世界に見せつけてやるんだ!!」
「全世界には見せれないのだわ。まあこうなる気はしてたし仕方ない。行くのだわ」
「お~?まだ行っちゃダメですよ~?」
疲れ切った顔でいろはに付いて行こうとする智奈をぬらが静止する。
「千葉先生。ハロウィンに行くのに一人だけ仮装なしだなんて、寂しいと思いませんか?」
「へ?」
そう言って来る六花の手には何かの服が入れられた袋があった。
「我らとて恥ずかしいが衣装を着たのだ。千葉先生は、自分だけ仮装から逃れられるとでも?」
「いいいいいやいやいいのだわ!?私はもう仮装してはしゃぐ年じゃないし」
「お~。街には五十代とかでも仮装して楽しんでる人もいますよ~?」
「ほら着ろ!遊ぶぞ!!」
いろは達だけなく六花と舳螺にまで言われてしまえば断る事は出来ない。一同の圧に負けて智奈は出された服装に身を包んだ。
「これ、恥ずかしいのだわ」
白と水色のコントラストが光るひらひらとしたスカートに、少女を思わせる可愛らしいリボン。智奈が身につけた服は不思議の国のアリスのアリスの服だった。
「とてもよくお似合いですよ」
「うむ、実に可愛らしい」
「生徒に辱めを受けているのだわァァァァ!」
両手で顔を隠し静かに悲鳴を上げる。こういうのは少女がやるから可愛いのであって成人女性が着るものではない。
「おお似合ってんじゃんかよ。私は断然メガガメ⚪︎デスがいいって言ったんだけど、ろっちゃんがこれがいいって聞かなくてよ」
「メガ、何?」
「お~。これがメガガ⚪︎ノデス~」
「・・・ありがとう六谷さん。心の底から感謝するのだわ」
ぬらにメガガ⚪︎ノデスの写真を見せて貰い、智奈は心から六花に感謝した。人様のデザインにケチを付けるつもりはないが、これで街に繰り出すのは相当なポケ⚪︎ン好きでなければ不可能だ。作者でもやだ。
「おーいそこの可愛いお姉さん。僕とハロウィンデートなんてどうかな?」
「男は皆オオカミと聞く。が、俺は違う。俺はいろはの前でしかオオカミにならないぞ」
「波留せんぱーい!!今日も宇宙一可愛いですねー!!!」
智奈が着替え終わると遠くからいろは達に声をかけてくる三人の男が姿を見せた。当然変態戦隊エロインジャーの三人である。・・・待った。波留に可愛いって言ったかこいつ。今の波留に波留の原型ないぞ?
「エロインジャー公式名なんか」
気に入ったから。
「凄く似合ってるよ蛇塚。本物のお姫様かと思っちゃったね」
「相変わらず、ダーリンは調子がいい」
頬を赤く染める舳螺に更に迫る透の仮装はドラキュラだ。マントを羽織り牙を装着すればそれっぽく見えるのでとても簡単な仮装と言える為選ばれた。
「プ⚪︎キュアのお面か。しかし本質はそこではない。その仮装は、美少女絶対助ける仮面か」
「大正解だぜ!流石私のストーカーは私への理解度が高すぎて気持ち悪りぃな!!」
「ふっ、そう褒めるな」
いつも通りな本能寺は狼男の仮装をしていた。選んだ理由は特にない。
「波留先輩!素晴らしい仮装です!今話題の物にすぐ様飛びつく!時代の流れはあっという間ですからね、追いていかれない様に努力しなければならない。それが完璧に出来ている!やはり波留先輩こそ至高なる女王!」
「む、このメガスターミーはオス」
そういう莉里斗は六花と同じくとんがり帽子に魔法の杖を手に持っていた。六花が魔女なら莉里斗は魔法使いと言った所だろう。男がやるイメージはあまり無いが、顔がいい為凄く似合うし仕草のあざとさが年上キラーとなる。肝心の波留にはまるで効いていないが。
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