105 / 126
105話 魔神の軍勢 その5
しおりを挟む
「エステラとミヤビ……魔神様、前から召喚すること考えてましたよね?」
「さ、さあ……どうかな……」
「む~~~~! ごまかさないでくださいよ~~!」
ホットパンツが眩しいエステラと和服美少女のミヤビ……智司としてもいずれ召喚しようとは考えていた二人ではあった。本来であれば、召喚にはもう少し時間を要するはずだったが、彼の魔神の能力が可能にしたのだ。
広場の異次元空間から現れた二人は智司前で跪く。
「さと……いいえ、魔神様……ミヤビ、参上いたしましたわ」
「ねえ、さと……じゃなかった、魔神様。人間がやたらといるみたいなんだけど?」
現れるなり二人は智司の名前を呼びかけ途中でやめた。智司としてはヒヤヒヤする一瞬ではあったが。ミヤビは京都出身の少女というコンセプトで作りあげており、エステラに至っては学校の仲の良い同級生をイメージしている。その為、エステラは智司に対して敬語を使わない。
「ああ、そうだな。とりあえず、生徒たちは人質と兵隊の役割がある。極力、殺さないように監視してくれ。二人ならば余裕だとは思うけど」
エステラ、ミヤビ共に側近として作り出されたハズキやアリスには劣るが、両者ともレドンドを上回る実力を有している。レドンドだけでなく、彼女たちも学園の統率に加わるように智司は考えたのだ。
「畏まりましたわ、魔神様。必ず、やり遂げてみせます」
「いいわよ、任せておいて」
「よし……では、アリス、行こうか……ハズキを救いに」
「は~~~い」
先ほどまでヤキモチを妬いていたアリスではあるが、本題がハズキ救出になると目の色が変わった。魔神そのものである智司と、側近のアリスの出陣だ……最早、その進撃を止められる者は存在しない……。
-----------------------------------
「……おい、サラ……あいつら、宮殿に向かうんと違うか……?」
「おそらくはそうなのでしょうが……私たちでは束になっても何もできません……シルバードラゴン1体に全滅させられてしまうでしょうから……」
無慈悲な現実と言えようか……サラの言葉は周囲の生徒たちにも伝わっているようだった。そもそも、大半の生徒はサラにすら全滅させられる実力なのだ。
それを考えれば、新たに召喚されたエステラやミヤビを使わずとも、レドンドだけで、ランシール学園の全ての者を殺すのは容易なことであったのだ。学内ランキング3位のデルトなども流石にレドンドに逆らう勇気はないようだ。
たった一人を除いて……。
「……シルバードラゴンか……なるほどな……」
「ん? リキッド? どうかしたのか?」
16歳のAランク所属のリキッド・トータス……Aランクにしてサラに次ぐ、ランキング2位に君臨していた少年だ。彼は周囲が驚きに満ちている中、唯一冷静さを保持していた。
「俺の空間制御魔法があれば……行けるはずだ。おい、奴らの気を引いてくれないか?」
「ま、マジかよ……大丈夫なのか……? なんか、とんでもない化け物みたいだけど」
「心配するな、俺はこの学園で唯一の空間制御の使い手だぞ?」
リキッド・トータスはアルビオン王国でも名家の生まれだ。その中でも最大の才能を有する彼は、将来を有望視されランシール学園に入った。空間制御魔法とは、指定した空間を消し飛ばせる強力な魔法である。リキッドは、シルバードラゴン達の実力を考え、何かに気を取られていなければ発動は難しいと考えていた。
この空間制御が決まれば、サラとはいえひとたまりもないのだ……彼は学園の生徒の中で唯一、勝ちの目が見えていた人物と言えるのかもしれない。
智司とアリスはこちらに目もくれずに去って行く……完全に、学園内の生徒を舐めているということだろう。リキッドはそこに勝機を見出していた。
「おい、てめぇ……何をする気がしらねぇが、やめておけ。学園の全員を殺す気か?」
学内ランキング3位のデルトが、リキッドに向けて言葉を浴びせる。
「デルトさん……俺の実力を見ていれば良い……学内最強の実力者はこの俺だ。今までAランクに居た理由が、今日で分かるさ」
デルトからの忠告も、リキッドは耳を傾ける様子はなかった……。
-----------------------------------
「ねえ、ミヤビ……この学園の生徒の監視って面倒じゃない?」
「確かにそうかもしれまへんなぁ……でも、魔神様の命令ですし」
「そりゃそうなんだけど……はあ……そういえばレドンドって、無駄に図体デカいよね?」
「……喧嘩を売っているようだな?」
「おっ? いいじゃん、戦おうよ……どうせ、暇なんだし」
「うむ……しかしな」
暇を持て余している様子のエステラは、レドンドと戦うことを楽しみにしていた。しかし、その余波は確実に生徒たちに向かってしまうだろう。智司に忠実なレドンドはそれを危惧していたのだ。
智司より生み出されている為に、エステラといえども智司には絶対服従ではあるのだが……。やや、規律に前向きでない彼女を、レドンドは好きになれなかった。智司としては、自分に意見を言ってくれる人物を想定して作り出した存在ではあるのだが……。
「別に、何人か殺しても問題ないと思うんだけどな。所詮、人間なんだし……」
「あきまへんよ、エステラ。そういう言い方は。魔神様は無駄な殺しを嫌うんですから」
「でもさ、それでハズキは捕まったんでしょ? もう魔神様は、好きな人だけ捕まえて、他は全滅させていいと思うんだけど……どうせ、人間たちとの和解なんて、無理なんだし」
まさに智司の心の中を代弁した結果と言えるだろうか……エステラの考えは、智司の考えとも一致していた。しかし、人間などどうでも良い彼女と違って、智司には良心が存在している。それが両者の違いでもあったのだ。
エステラの考えは、ミヤビを初め、レドンドにも一定の評価を得たようだ。特に反論は行われていない。
「今だ!」
「ん……?」
そんな時、生徒の何人かが動きを示した。リキッドが言っていた囮……レドンドやエステラ、ミヤビ達の視線を一瞬だが、逸らす役割を担ったのだ。彼らの視線は囮の動きに注視される……。
「攻撃してくるつもりかしら? これって、殺しても良いのよね?」
「まあ待て、エステラ。ただ気が狂っただけかもしれん」
エステラとは違い、レドンドは智司の意志を出来るだけ尊重する気構えのようだ。囮の人物の動きを慎重に伺っている。
「……この状況で、生徒の中からの攻撃は防げまい……俺の勝ちだ」
そして、囮の人物とは全く違う方向から、リキッドの空間制御魔法が展開された……! 強烈な波動とともに、レドンド達の空間は吹き飛ばされる……!!
ドドオ! というような、とてつもない轟音が学園中に響き渡った瞬間であった……。
「はあ…はあ……流石に、これだけの力を使うのは初めてか……」
リキッドは初めて使う規模での攻撃に息を切らしている。なんせ、ランシール学園の広大な広場全域を対象にしたのだから、当然と言えるだろうか。しかし、手ごたえはあった。アルビオン王国の名家の中でも類を見ない才能の持ち主の言葉は説得力に満ちていた。
……はずだったが……。
「これは何でっしゃろ? 空間を吹き飛ばしたってことでええんやろか?」
「おそらくはそうだな……その証拠に、地面の土などが消し飛んでいる」
「空間を消し飛ばす攻撃……か。なかなか面白いわね、覚えたわ」
確かに吹き飛ばしたはずの空間……サラですら、防げないはずの強烈な魔法の跡地からは、平然とした3体の怪物の言葉が聞こえて来たのだ。しかも、その内の一人は「覚えた」と言っていた……。
「さ、さあ……どうかな……」
「む~~~~! ごまかさないでくださいよ~~!」
ホットパンツが眩しいエステラと和服美少女のミヤビ……智司としてもいずれ召喚しようとは考えていた二人ではあった。本来であれば、召喚にはもう少し時間を要するはずだったが、彼の魔神の能力が可能にしたのだ。
広場の異次元空間から現れた二人は智司前で跪く。
「さと……いいえ、魔神様……ミヤビ、参上いたしましたわ」
「ねえ、さと……じゃなかった、魔神様。人間がやたらといるみたいなんだけど?」
現れるなり二人は智司の名前を呼びかけ途中でやめた。智司としてはヒヤヒヤする一瞬ではあったが。ミヤビは京都出身の少女というコンセプトで作りあげており、エステラに至っては学校の仲の良い同級生をイメージしている。その為、エステラは智司に対して敬語を使わない。
「ああ、そうだな。とりあえず、生徒たちは人質と兵隊の役割がある。極力、殺さないように監視してくれ。二人ならば余裕だとは思うけど」
エステラ、ミヤビ共に側近として作り出されたハズキやアリスには劣るが、両者ともレドンドを上回る実力を有している。レドンドだけでなく、彼女たちも学園の統率に加わるように智司は考えたのだ。
「畏まりましたわ、魔神様。必ず、やり遂げてみせます」
「いいわよ、任せておいて」
「よし……では、アリス、行こうか……ハズキを救いに」
「は~~~い」
先ほどまでヤキモチを妬いていたアリスではあるが、本題がハズキ救出になると目の色が変わった。魔神そのものである智司と、側近のアリスの出陣だ……最早、その進撃を止められる者は存在しない……。
-----------------------------------
「……おい、サラ……あいつら、宮殿に向かうんと違うか……?」
「おそらくはそうなのでしょうが……私たちでは束になっても何もできません……シルバードラゴン1体に全滅させられてしまうでしょうから……」
無慈悲な現実と言えようか……サラの言葉は周囲の生徒たちにも伝わっているようだった。そもそも、大半の生徒はサラにすら全滅させられる実力なのだ。
それを考えれば、新たに召喚されたエステラやミヤビを使わずとも、レドンドだけで、ランシール学園の全ての者を殺すのは容易なことであったのだ。学内ランキング3位のデルトなども流石にレドンドに逆らう勇気はないようだ。
たった一人を除いて……。
「……シルバードラゴンか……なるほどな……」
「ん? リキッド? どうかしたのか?」
16歳のAランク所属のリキッド・トータス……Aランクにしてサラに次ぐ、ランキング2位に君臨していた少年だ。彼は周囲が驚きに満ちている中、唯一冷静さを保持していた。
「俺の空間制御魔法があれば……行けるはずだ。おい、奴らの気を引いてくれないか?」
「ま、マジかよ……大丈夫なのか……? なんか、とんでもない化け物みたいだけど」
「心配するな、俺はこの学園で唯一の空間制御の使い手だぞ?」
リキッド・トータスはアルビオン王国でも名家の生まれだ。その中でも最大の才能を有する彼は、将来を有望視されランシール学園に入った。空間制御魔法とは、指定した空間を消し飛ばせる強力な魔法である。リキッドは、シルバードラゴン達の実力を考え、何かに気を取られていなければ発動は難しいと考えていた。
この空間制御が決まれば、サラとはいえひとたまりもないのだ……彼は学園の生徒の中で唯一、勝ちの目が見えていた人物と言えるのかもしれない。
智司とアリスはこちらに目もくれずに去って行く……完全に、学園内の生徒を舐めているということだろう。リキッドはそこに勝機を見出していた。
「おい、てめぇ……何をする気がしらねぇが、やめておけ。学園の全員を殺す気か?」
学内ランキング3位のデルトが、リキッドに向けて言葉を浴びせる。
「デルトさん……俺の実力を見ていれば良い……学内最強の実力者はこの俺だ。今までAランクに居た理由が、今日で分かるさ」
デルトからの忠告も、リキッドは耳を傾ける様子はなかった……。
-----------------------------------
「ねえ、ミヤビ……この学園の生徒の監視って面倒じゃない?」
「確かにそうかもしれまへんなぁ……でも、魔神様の命令ですし」
「そりゃそうなんだけど……はあ……そういえばレドンドって、無駄に図体デカいよね?」
「……喧嘩を売っているようだな?」
「おっ? いいじゃん、戦おうよ……どうせ、暇なんだし」
「うむ……しかしな」
暇を持て余している様子のエステラは、レドンドと戦うことを楽しみにしていた。しかし、その余波は確実に生徒たちに向かってしまうだろう。智司に忠実なレドンドはそれを危惧していたのだ。
智司より生み出されている為に、エステラといえども智司には絶対服従ではあるのだが……。やや、規律に前向きでない彼女を、レドンドは好きになれなかった。智司としては、自分に意見を言ってくれる人物を想定して作り出した存在ではあるのだが……。
「別に、何人か殺しても問題ないと思うんだけどな。所詮、人間なんだし……」
「あきまへんよ、エステラ。そういう言い方は。魔神様は無駄な殺しを嫌うんですから」
「でもさ、それでハズキは捕まったんでしょ? もう魔神様は、好きな人だけ捕まえて、他は全滅させていいと思うんだけど……どうせ、人間たちとの和解なんて、無理なんだし」
まさに智司の心の中を代弁した結果と言えるだろうか……エステラの考えは、智司の考えとも一致していた。しかし、人間などどうでも良い彼女と違って、智司には良心が存在している。それが両者の違いでもあったのだ。
エステラの考えは、ミヤビを初め、レドンドにも一定の評価を得たようだ。特に反論は行われていない。
「今だ!」
「ん……?」
そんな時、生徒の何人かが動きを示した。リキッドが言っていた囮……レドンドやエステラ、ミヤビ達の視線を一瞬だが、逸らす役割を担ったのだ。彼らの視線は囮の動きに注視される……。
「攻撃してくるつもりかしら? これって、殺しても良いのよね?」
「まあ待て、エステラ。ただ気が狂っただけかもしれん」
エステラとは違い、レドンドは智司の意志を出来るだけ尊重する気構えのようだ。囮の人物の動きを慎重に伺っている。
「……この状況で、生徒の中からの攻撃は防げまい……俺の勝ちだ」
そして、囮の人物とは全く違う方向から、リキッドの空間制御魔法が展開された……! 強烈な波動とともに、レドンド達の空間は吹き飛ばされる……!!
ドドオ! というような、とてつもない轟音が学園中に響き渡った瞬間であった……。
「はあ…はあ……流石に、これだけの力を使うのは初めてか……」
リキッドは初めて使う規模での攻撃に息を切らしている。なんせ、ランシール学園の広大な広場全域を対象にしたのだから、当然と言えるだろうか。しかし、手ごたえはあった。アルビオン王国の名家の中でも類を見ない才能の持ち主の言葉は説得力に満ちていた。
……はずだったが……。
「これは何でっしゃろ? 空間を吹き飛ばしたってことでええんやろか?」
「おそらくはそうだな……その証拠に、地面の土などが消し飛んでいる」
「空間を消し飛ばす攻撃……か。なかなか面白いわね、覚えたわ」
確かに吹き飛ばしたはずの空間……サラですら、防げないはずの強烈な魔法の跡地からは、平然とした3体の怪物の言葉が聞こえて来たのだ。しかも、その内の一人は「覚えた」と言っていた……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる