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第一章 ~第三ウェーブ~
25話 フードちゃんに連れられて
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怪しい女の子、通称フードちゃん(さっき私が名付けた)に連れられて一時間くらい、景色がどんどん怪しくなっていくよ。
壁や天井は金属のパイプみたいなのでびっしり埋まってて、基本的にどこも汚れてる。
空気もじめっとしてて嫌な感じ。
何度も階段を降りたから、たぶん地下にいるんだと思う。
「着いたよ、あそこ!」
お、やっと到着みたい。
場所が開けてて、少し明るくなってるけど。
「何ここ……?」
広い。
そして汚い。
パイプだらけの汚れた空間に、子供が沢山座ってる。
大人も何人かいるみたいだけど、皆あんまり元気がなさそう。
地球でいうスラム街みたいな雰囲気だね。
「怪しい場所です……ついてきて大丈夫だったのでしょうか?」
「どうだかニャ? でもきっとなんとかなるナ!」
「お姉ちゃん達、こっちだよ」
まだ先に進むんだ。
一体どこまで連れていかれるんだろう?
「ここだよ、ちょっと待っててね」
うわあ……汚いテント……。
フードちゃん普通に入っていったけど大丈夫なのかな?
中からボソボソ話し声が聞こえるけど。
「お姉ちゃん達、入ってきて!」
うーん、正直あんまり入りたくない。
けどまあフードちゃんがそう言うなら入ろうかな。
「お邪魔します──」
──っとおぉ!
入ってビックリ、汚いテントとは不釣り合いなうちゅカワイイお方が!!
「初めまして、どうぞそちらへお座りください」
「あ、はい」
ステキな宇宙人さんだ。
まん丸お目々に銀色のサラサラヘアー、青い肌が艶っぽい。
「妹が無理やりあなた達を連れてきてしまったこと、まずはお詫びをさせてください。申し訳ございませんでした」
ほほう? 妹って言ったのかな?
つまりフードちゃんが妹ちゃん、そしてあなたはお姉さんってことだよね。
姉妹揃ってカワイイだなんて、最高すぎるな……。
「ソーラ、顔がにやけてるニャ」
「はっ、カワイさのあまりつい……」
「私はマヤマヤと申します、こちらは妹のプヤプヤです」
「プヤプヤだよ、お姉ちゃん達よろしくね!」
マヤマヤ!
プヤプヤ!!
そのカワイイ名前はマジなの!?
特にプヤプヤって、宇宙一カワイイ名前なんじゃない?
「ソーラ、ソーラ! 私達も自己紹介を」
「あぁっ、そうだね」
ダメだ。
一旦カワイイから離れないと、どうにかなっちゃいそう。
「私は明峰空」
「チコタンです」
「ミィシャンだニャ」
「アケミネ・ソーラさんに、チコタンさんとミィシャンさんですね。よろしくお願いします」
やっぱり空って呼んでくれない、もう諦めてソーラって名乗るようにしようかな。
「長いからソーラでいいよ」
「ではソーラさん、ここへ連れてきた理由を説明させてもらってもいいですか?」
「もちろん、私達も気になるしね」
「ありがとうございます。図々しいとは思うのですがソーラさん達に相談したいことがありまして──」
「ソーラ! 私達を助けて!!」
「こらプヤプヤ! いきなりそんな乱暴にものを言ってはいけません!」
「だってぇ……」
助けて? どういうこと?
なんだか深刻な雰囲気。
「とりあえず詳しい話を聞かせて?」
壁や天井は金属のパイプみたいなのでびっしり埋まってて、基本的にどこも汚れてる。
空気もじめっとしてて嫌な感じ。
何度も階段を降りたから、たぶん地下にいるんだと思う。
「着いたよ、あそこ!」
お、やっと到着みたい。
場所が開けてて、少し明るくなってるけど。
「何ここ……?」
広い。
そして汚い。
パイプだらけの汚れた空間に、子供が沢山座ってる。
大人も何人かいるみたいだけど、皆あんまり元気がなさそう。
地球でいうスラム街みたいな雰囲気だね。
「怪しい場所です……ついてきて大丈夫だったのでしょうか?」
「どうだかニャ? でもきっとなんとかなるナ!」
「お姉ちゃん達、こっちだよ」
まだ先に進むんだ。
一体どこまで連れていかれるんだろう?
「ここだよ、ちょっと待っててね」
うわあ……汚いテント……。
フードちゃん普通に入っていったけど大丈夫なのかな?
中からボソボソ話し声が聞こえるけど。
「お姉ちゃん達、入ってきて!」
うーん、正直あんまり入りたくない。
けどまあフードちゃんがそう言うなら入ろうかな。
「お邪魔します──」
──っとおぉ!
入ってビックリ、汚いテントとは不釣り合いなうちゅカワイイお方が!!
「初めまして、どうぞそちらへお座りください」
「あ、はい」
ステキな宇宙人さんだ。
まん丸お目々に銀色のサラサラヘアー、青い肌が艶っぽい。
「妹が無理やりあなた達を連れてきてしまったこと、まずはお詫びをさせてください。申し訳ございませんでした」
ほほう? 妹って言ったのかな?
つまりフードちゃんが妹ちゃん、そしてあなたはお姉さんってことだよね。
姉妹揃ってカワイイだなんて、最高すぎるな……。
「ソーラ、顔がにやけてるニャ」
「はっ、カワイさのあまりつい……」
「私はマヤマヤと申します、こちらは妹のプヤプヤです」
「プヤプヤだよ、お姉ちゃん達よろしくね!」
マヤマヤ!
プヤプヤ!!
そのカワイイ名前はマジなの!?
特にプヤプヤって、宇宙一カワイイ名前なんじゃない?
「ソーラ、ソーラ! 私達も自己紹介を」
「あぁっ、そうだね」
ダメだ。
一旦カワイイから離れないと、どうにかなっちゃいそう。
「私は明峰空」
「チコタンです」
「ミィシャンだニャ」
「アケミネ・ソーラさんに、チコタンさんとミィシャンさんですね。よろしくお願いします」
やっぱり空って呼んでくれない、もう諦めてソーラって名乗るようにしようかな。
「長いからソーラでいいよ」
「ではソーラさん、ここへ連れてきた理由を説明させてもらってもいいですか?」
「もちろん、私達も気になるしね」
「ありがとうございます。図々しいとは思うのですがソーラさん達に相談したいことがありまして──」
「ソーラ! 私達を助けて!!」
「こらプヤプヤ! いきなりそんな乱暴にものを言ってはいけません!」
「だってぇ……」
助けて? どういうこと?
なんだか深刻な雰囲気。
「とりあえず詳しい話を聞かせて?」
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