魔王様は学校にいきたい!

ゆにこーん

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学園祭準備

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 いよいよ学園祭に向けて、そして生徒会との勝負に向けて準備開始だ。
 どのような出し物にしようかと頭を悩ませる生徒達、そんな中まず声をあげたのはベッポである。

「オリヴィア、俺と手を組まないか?」

「ベッポ様と私で手を組む?」

「俺とオリヴィアの力をあわせれば、間違いなく人気投票は優勝だ!」

 ベッポからの誘いを嬉しく思いながらも、オリヴィアはウルリカ様に気をつかってしまう。

「あの、私は……」

「妾のことなら気にしなくてよいのじゃ、リヴィはリヴィで頑張るのじゃ!」

「ウルリカ様……ありがとうございますっ」

「うむ! お互いに頑張るのじゃ!」

 ウルリカ様に背中を押され、オリヴィアは力強くベッポの手を取る。

「こんな私でよければ、どうぞよろしくお願いします」

「ああ、必ず二人で優勝するぞ!」

 二人はかたく握手を交わし、そのまま準備のため教室塔の中へと姿を消す。
 広場に残った生徒は五人、続いて声をあげたのはシャルルだ。

「ならば自分は個人参加とさせてもらおう! 最高の出し物を見せてやるぞ!」

「あっ、でしたら私も一人で参加します! やってみたいことがあったのです!」

 シャルルに続いてナターシャも個人参加の意思を表明する、二人とも自信満々といった表情だ。

「頑張ってねナターシャ、応援していますわ」

「ありがとうございます、シャルロット様も頑張ってくださいね!」

「さあ、筋肉の魅力を全人類に知らしめてやろう!」

「ふふふっ、珍味の力で優勝です!」

 なにやら不穏な言葉を残してナターシャとシャルルも教室塔の中へと姿を消す。
 残った生徒はウルリカ様とシャルロット、そしてヘンリーの三人だけである。シャルロットはどうしたものかと再び頭を悩ませる、とそこへ──。

「発見っすー!」

 どこからともなく現れる白銀に輝く少女。アルテミア正教会の教主にして千年前の勇者、アンナマリアの登場である。

「聞いたっすよ! 学園祭をやるらしいっすね!」

「アンナマリア様、どこから現れて──」

「そんなことはどうでもいいっす、私も参加したいっす!」

 一体どこで学園祭のことを聞きつけたのやら、アンナマリアは頬を膨らませながらシャルロットへとグイグイ詰め寄る。どうやら怒っているようだ、しかし可愛らしい見た目のせいでまったく怖くない。

「課外授業の時は仲間外れにされたっす! もう仲間外れは嫌っす!」

「でもアンナマリア様は教主様で──」

「そんなこと関係ないっす! とにかく私も仲間に入れてほしいっす!」

「大歓迎なのじゃ! 仲間は多い方が楽しいのじゃ!」

「ウルリカにしてはいいこと言うっす! 仲間は多い方が楽しいっす!」

「学園祭じゃ! 学園祭じゃ!」

「学園祭っす! 学園祭っす!」

 すっかり意気投合したウルリカ様とアンナマリアは、腕を組んでルンルンと回っている。二人ともこの上なく楽しそうだ。

「伝説の勇者と伝説の魔王が楽しそうに遊んでいますね、なんとも奇妙な光景ですね」

「まったくですわね……ん?」

 何気ないヘンリーの呟き、それは出し物に頭を悩ませていたシャルロットにとって一筋の光明だった。

「伝説の勇者と魔王……これですわ!」

「「「?」」」

「ウルリカ、ヘンリー、アンナマリア様。ワタクシは四人で学園祭に参加しましょう!」

「どうやらシャルロット様には考えがあるようですね?」

「楽しくて盛りあがる最高の出し物を思いつきましたわ!」

「うむ! 楽しいのならば大賛成なのじゃ!」

「そうっすね! 盛りあがるなら大賛成っす!」

 シャルロットの表情は自信に満ち溢れている、よほど素晴らしい出し物を思いついたのだろう。

「人気投票で優勝するのはワタクシ達ですわよ!」

 こうしてシャルロット達もまた学園祭の準備にとりかかる、楽しい楽しい学園祭はもうすぐだ。
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