11 / 15
11
しおりを挟む
婚約発表から一か月後、アリシアはルミエール王国への移住準備を進めていた。しかし、王都を離れる前に、彼女には成し遂げたいことがあった。
「女性の自立支援財団」の設立だ。
アリシアは『ローズ・アンド・ソーン』の利益の大部分を投じて、才能ある女性たちを支援する組織を作ることを決めた。教育機会の提供、起業資金の援助、技術訓練の場。それらすべてを包括する財団だ。
「お嬢様、素晴らしい計画です」
トーマスが賛同した。
「でも、運営は誰が?」
アリシアは微笑んだ。
「あなたにお願いしたいの、トーマス。あなたなら、私の理念を継いでくれると信じています」
トーマスは感動で声を震わせた。
「光栄です。必ず、お嬢様の想いを実現させます」
財団の設立式には、多くの人々が集まった。王太子妃も出席し、祝辞を述べた。
「アリシア様の行動は、この国の未来を変えるでしょう。女性が自分の可能性を信じ、挑戦できる社会。それこそが、真の進歩です」
式の後、一人の若い女性がアリシアに近づいてきた。
「アリシア様、私、あなたのように生きたいです」
彼女の目には、希望の光が宿っていた。
「あなたは、もう十分に素晴らしいわ。ただ、自分を信じて、一歩踏み出すだけ」
アリシアは優しく答えた。
「財団は、そんなあなたたちを支えるためにあります」
その日、財団には百人以上の申請があった。職人を目指す者、学者になりたい者、商人になりたい者。様々な夢を持つ女性たちが、新しい人生を始めようとしていた。
しかし、保守派からの反発も強かった。
「女性に教育など、秩序を乱すだけだ」
「女が男の仕事をするなど、自然の摂理に反する」
そんな声が、社交界の一部から上がった。
ある晩餐会で、保守派の重鎮であるフェルディナント公爵が、アリシアに詰め寄った。
「アリシア様、あなたのしていることは、伝統を破壊する行為だ」
「公爵、伝統とは何でしょうか?」
アリシアは冷静に問い返した。
「昔からあるもの、守るべきものだ」
「では、不当な慣習も、ただ古いという理由で守り続けるべきでしょうか?」
会場が静まり返った。
「かつて、女性は教育を受ける権利もありませんでした。財産を持つ権利も。それらは、勇気ある人々が変えてきたのです」
アリシアは続けた。
「私は、伝統を破壊したいのではありません。時代に合わせて、進化させたいのです」
その言葉に、多くの人が頷いた。特に若い世代は、アリシアの考えに共感していた。
フェルディナント公爵は何も言えず、その場を離れた。
財団の活動は順調に進み、最初の奨学生たちが学び始めた。アリシアは時間を見つけては彼女たちを訪れ、励ました。
「分からないことがあったら、いつでも聞いて。失敗を恐れないで」
彼女の言葉は、多くの女性たちの支えとなった。
ある日、アリシアは思わぬ訪問者を迎えた。マリアンヌだった。
ヴィクターの婚約者だった彼女は、やつれた様子だった。
「アリシア様、お話を聞いていただけますか?」
二人は静かな部屋で向き合った。
「実は、ヴィクター様と…うまくいっていないんです」
マリアンヌは涙を流した。
「私、何もできないんです。家計のことも分からないし、社交のことも。ヴィクター様は優しいけれど、どこか遠くを見ている気がして」
アリシアは静かに聞いていた。
「マリアンヌ様、あなたは何がしたいのですか?」
「私…分かりません。ただ、誰かに愛されたかった。それだけです」
マリアンヌの正直な言葉に、アリシアは共感した。
「マリアンヌ様、愛されるためには、まず自分を愛することが必要です」
「自分を…?」
「ええ。自分が何者で、何を望んでいるのか。それを知ることが、始まりです」
アリシアは続けた。
「もしよければ、財団のプログラムに参加してみませんか?新しい自分を発見できるかもしれません」
マリアンヌは驚いた表情を浮かべた。
「私のような者でも?」
「もちろんです。誰にでも、可能性はあります」
その日から、マリアンヌは変わり始めた。財団で絵画を学び、自分の才能を発見した。彼女は天性の色彩感覚を持っていたのだ。
数週間後、マリアンヌの描いた絵が、小さな展示会で評価された。彼女の目には、初めて自信の光が宿っていた。
「アリシア様、ありがとうございます。私、初めて自分に価値があると感じました」
アリシアは微笑んだ。
「それは、あなた自身の努力の結果です」
この出来事は、ヴィクターの耳にも入った。彼は複雑な思いを抱いた。
アリシアは、自分の元婚約者だけでなく、現在の婚約者までも救おうとしている。その懐の深さに、ヴィクターは改めて彼女の偉大さを感じた。
「俺は、本当に愚かだった」
ヴィクターは独りごちた。
マリアンヌが変わったことで、二人の関係も少し改善した。しかし、ヴィクターの心の中には、もうマリアンヌへの恋愛感情はなかった。
ある日、ヴィクターはマリアンヌに正直に話した。
「マリアンヌ、君は素晴らしい女性だ。でも、俺たちは合わないのかもしれない」
マリアンヌは静かに頷いた。
「私も、気づいていました。ヴィクター様は、私を見ていない。誰か別の人を見ている」
彼女は微笑んだ。
「きっと、アリシア様ですよね」
ヴィクターは否定できなかった。
「でも、もう遅いんだ。彼女には、アレクシス王子がいる」
「そうですね。でも、それでいいんだと思います」
マリアンヌは意外にも落ち着いていた。
「私たち、お互いのためにならない関係でした。それぞれ、本当に合う人を見つけるべきです」
二人は、静かに婚約を解消することにした。今度は、互いへの恨みも後悔もなく、ただ前を向くために。
マリアンヌは画家として生きる道を選び、ヴィクターは侯爵家の再建に専念することにした。
この出来事を知ったアリシアは、二人の成長を喜んだ。
「みんな、自分の道を見つけていくのね」
彼女は窓の外を見つめた。もうすぐ、王都を離れる。新しい人生が待っている。
しかし、ここで築いたもの、出会った人々、すべてが彼女の一部だ。それらを胸に、新しい冒険へと向かう。
アレクシスが訪ねてきた。
「準備は順調?」
「ええ、おかげさまで」
アリシアは微笑んだ。
「でも、少し寂しくもあるわ。この街で、本当の自分を見つけたから」
「でも、終わりじゃない。新しい始まりだ」
アレクシスが彼女の手を取った。
「君は、ルミエールでも、きっと多くの人に希望を与える」
アリシアは頷いた。そうだ、これは終わりではない。新しい章の始まりなのだ。
翌日、財団の最初の卒業生が誕生した。職人として独立する女性、商人として店を開く女性、学者として研究を続ける女性。
彼女たちは、アリシアに感謝の言葉を述べた。
「あなたのおかげで、夢を叶えられました」
「いいえ、あなたたち自身の力です」
アリシアは誇らしげに言った。
「これからも、自分を信じて進んでください」
その夜、アリシアは日記に書いた。
『明日、王都を離れます。ここでの日々は、私の人生で最も輝いた時間でした。完璧な淑女の仮面を捨て、本当の自分として生きることを学びました。多くの人に支えられ、多くの人を支えることができました。これからは、新しい場所で、新しい挑戦が待っています。でも、怖くありません。なぜなら、私は私だから』
窓の外では、星が輝いていた。明日への希望を照らすように。
「女性の自立支援財団」の設立だ。
アリシアは『ローズ・アンド・ソーン』の利益の大部分を投じて、才能ある女性たちを支援する組織を作ることを決めた。教育機会の提供、起業資金の援助、技術訓練の場。それらすべてを包括する財団だ。
「お嬢様、素晴らしい計画です」
トーマスが賛同した。
「でも、運営は誰が?」
アリシアは微笑んだ。
「あなたにお願いしたいの、トーマス。あなたなら、私の理念を継いでくれると信じています」
トーマスは感動で声を震わせた。
「光栄です。必ず、お嬢様の想いを実現させます」
財団の設立式には、多くの人々が集まった。王太子妃も出席し、祝辞を述べた。
「アリシア様の行動は、この国の未来を変えるでしょう。女性が自分の可能性を信じ、挑戦できる社会。それこそが、真の進歩です」
式の後、一人の若い女性がアリシアに近づいてきた。
「アリシア様、私、あなたのように生きたいです」
彼女の目には、希望の光が宿っていた。
「あなたは、もう十分に素晴らしいわ。ただ、自分を信じて、一歩踏み出すだけ」
アリシアは優しく答えた。
「財団は、そんなあなたたちを支えるためにあります」
その日、財団には百人以上の申請があった。職人を目指す者、学者になりたい者、商人になりたい者。様々な夢を持つ女性たちが、新しい人生を始めようとしていた。
しかし、保守派からの反発も強かった。
「女性に教育など、秩序を乱すだけだ」
「女が男の仕事をするなど、自然の摂理に反する」
そんな声が、社交界の一部から上がった。
ある晩餐会で、保守派の重鎮であるフェルディナント公爵が、アリシアに詰め寄った。
「アリシア様、あなたのしていることは、伝統を破壊する行為だ」
「公爵、伝統とは何でしょうか?」
アリシアは冷静に問い返した。
「昔からあるもの、守るべきものだ」
「では、不当な慣習も、ただ古いという理由で守り続けるべきでしょうか?」
会場が静まり返った。
「かつて、女性は教育を受ける権利もありませんでした。財産を持つ権利も。それらは、勇気ある人々が変えてきたのです」
アリシアは続けた。
「私は、伝統を破壊したいのではありません。時代に合わせて、進化させたいのです」
その言葉に、多くの人が頷いた。特に若い世代は、アリシアの考えに共感していた。
フェルディナント公爵は何も言えず、その場を離れた。
財団の活動は順調に進み、最初の奨学生たちが学び始めた。アリシアは時間を見つけては彼女たちを訪れ、励ました。
「分からないことがあったら、いつでも聞いて。失敗を恐れないで」
彼女の言葉は、多くの女性たちの支えとなった。
ある日、アリシアは思わぬ訪問者を迎えた。マリアンヌだった。
ヴィクターの婚約者だった彼女は、やつれた様子だった。
「アリシア様、お話を聞いていただけますか?」
二人は静かな部屋で向き合った。
「実は、ヴィクター様と…うまくいっていないんです」
マリアンヌは涙を流した。
「私、何もできないんです。家計のことも分からないし、社交のことも。ヴィクター様は優しいけれど、どこか遠くを見ている気がして」
アリシアは静かに聞いていた。
「マリアンヌ様、あなたは何がしたいのですか?」
「私…分かりません。ただ、誰かに愛されたかった。それだけです」
マリアンヌの正直な言葉に、アリシアは共感した。
「マリアンヌ様、愛されるためには、まず自分を愛することが必要です」
「自分を…?」
「ええ。自分が何者で、何を望んでいるのか。それを知ることが、始まりです」
アリシアは続けた。
「もしよければ、財団のプログラムに参加してみませんか?新しい自分を発見できるかもしれません」
マリアンヌは驚いた表情を浮かべた。
「私のような者でも?」
「もちろんです。誰にでも、可能性はあります」
その日から、マリアンヌは変わり始めた。財団で絵画を学び、自分の才能を発見した。彼女は天性の色彩感覚を持っていたのだ。
数週間後、マリアンヌの描いた絵が、小さな展示会で評価された。彼女の目には、初めて自信の光が宿っていた。
「アリシア様、ありがとうございます。私、初めて自分に価値があると感じました」
アリシアは微笑んだ。
「それは、あなた自身の努力の結果です」
この出来事は、ヴィクターの耳にも入った。彼は複雑な思いを抱いた。
アリシアは、自分の元婚約者だけでなく、現在の婚約者までも救おうとしている。その懐の深さに、ヴィクターは改めて彼女の偉大さを感じた。
「俺は、本当に愚かだった」
ヴィクターは独りごちた。
マリアンヌが変わったことで、二人の関係も少し改善した。しかし、ヴィクターの心の中には、もうマリアンヌへの恋愛感情はなかった。
ある日、ヴィクターはマリアンヌに正直に話した。
「マリアンヌ、君は素晴らしい女性だ。でも、俺たちは合わないのかもしれない」
マリアンヌは静かに頷いた。
「私も、気づいていました。ヴィクター様は、私を見ていない。誰か別の人を見ている」
彼女は微笑んだ。
「きっと、アリシア様ですよね」
ヴィクターは否定できなかった。
「でも、もう遅いんだ。彼女には、アレクシス王子がいる」
「そうですね。でも、それでいいんだと思います」
マリアンヌは意外にも落ち着いていた。
「私たち、お互いのためにならない関係でした。それぞれ、本当に合う人を見つけるべきです」
二人は、静かに婚約を解消することにした。今度は、互いへの恨みも後悔もなく、ただ前を向くために。
マリアンヌは画家として生きる道を選び、ヴィクターは侯爵家の再建に専念することにした。
この出来事を知ったアリシアは、二人の成長を喜んだ。
「みんな、自分の道を見つけていくのね」
彼女は窓の外を見つめた。もうすぐ、王都を離れる。新しい人生が待っている。
しかし、ここで築いたもの、出会った人々、すべてが彼女の一部だ。それらを胸に、新しい冒険へと向かう。
アレクシスが訪ねてきた。
「準備は順調?」
「ええ、おかげさまで」
アリシアは微笑んだ。
「でも、少し寂しくもあるわ。この街で、本当の自分を見つけたから」
「でも、終わりじゃない。新しい始まりだ」
アレクシスが彼女の手を取った。
「君は、ルミエールでも、きっと多くの人に希望を与える」
アリシアは頷いた。そうだ、これは終わりではない。新しい章の始まりなのだ。
翌日、財団の最初の卒業生が誕生した。職人として独立する女性、商人として店を開く女性、学者として研究を続ける女性。
彼女たちは、アリシアに感謝の言葉を述べた。
「あなたのおかげで、夢を叶えられました」
「いいえ、あなたたち自身の力です」
アリシアは誇らしげに言った。
「これからも、自分を信じて進んでください」
その夜、アリシアは日記に書いた。
『明日、王都を離れます。ここでの日々は、私の人生で最も輝いた時間でした。完璧な淑女の仮面を捨て、本当の自分として生きることを学びました。多くの人に支えられ、多くの人を支えることができました。これからは、新しい場所で、新しい挑戦が待っています。でも、怖くありません。なぜなら、私は私だから』
窓の外では、星が輝いていた。明日への希望を照らすように。
58
あなたにおすすめの小説
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります!
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
悲報!地味系令嬢、学園一のモテ男に「嘘の告白」をされる。
恋せよ恋
恋愛
「君のひたむきさに心打たれた」
学園の王子様、マーロン侯爵令息から突然の告白。
けれどそれは、退屈な優等生である彼が仕掛けた「罰ゲーム」だった。
ターゲットにされたのは、地味で貧乏な子爵令嬢・サブリナ。
彼女は震える声で告白を受け入れるが――眼鏡の奥の瞳は、冷徹に利益を計算していた。
(侯爵家の独占契約……手に入れたも同然だわ!)
実は、サブリナの正体は王都で話題の「エアハート商会」を率いる敏腕マネージャー。
「嘘の告白」をした男と、「嘘の快諾」をした女。
互いに利用し合うつもりが、いつの間にか本気に……?
お互いの本性を隠したまま進む、腹黒×腹黒の騙し合いラブコメディ!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる