24 / 26
最終話 愛は進化を遂げる(ロゼリア視点)
しおりを挟む
それからさらに数年後……。
「あぁぁ~!なんって可愛いのかしら!さすがはお義姉様の娘だわ!」
「ろーぜたんもすちぇきぃ~」
3歳になった姪のリーゼロッテはまるでお義姉様の素敵な所をそのまま小さくしたような完璧な可愛らしさを兼ね備えた、それはもうとてつもなく最強に可愛い姪なのである。
「もう、ロゼリアったら毎日リーゼロッテに会いに来ているのに飽きないわねぇ」
「リーゼロッテの可愛さは毎日更新していますよ!もう、大好きですわ~!」
「ろーぜたんだいちゅき~」
そう言って、にこーっ!と笑顔を向けてくれたリーゼロッテ。もう、可愛いが爆発して溢れかえっている気がしてならない。
あぁ、とにかく可愛い!!
こうして可愛すぎる姪とぎゅーっと抱き締め合うのも毎日の日課だ。あれから王妃となったお義姉様が公務で忙しい時はわたしがリーゼロッテと遊んだりしていたので、すっかりなついてくれているのである。
「わたしの午前中はリーゼロッテのためにあるんですよ!今日も子守りはお任せ下さい!」
「ありがとう、ロゼリア」
「かぁしゃま、おちごとがんばってね~」
こうして公務に向かわれるお義姉様を見送り、わたしとリーゼロッテの楽しい時間の始まりだ。
さて、何をして遊ぼうかと考えていると、リーゼロッテが絵本を持ってきて「よんでくだしゃい」とおねだりしてきた。あ、これはリーゼロッテのお気に入りの……わたしが書いて出版した絵本だ。
「昔々、この国には可愛らしい王子様がいました。しかし王子様は愛される事を知らずとても悲しい毎日を過ごしていました。そんなとき、流れ星にあるお願いをしたら、夜空から星が降ってきました……」
「ほしのこでしゅ!おーじさまのおねがいをかなえてくれたでしゅ!」
もう何回も読んでいるからすっかり内容を覚えているようである。それでも何回も読みたがってくれるなんて……薄い本以外の本も出してよかった!
「ほしのこはすちぇきなおとこのこで、おーじさまとらぶらぶになるでしゅ!」
「リーゼロッテは本当にこのお話が好きねぇ」
「このまえ、ほかのくにからあしょびにきたおーじさまがこのおーじさまにそっくりだったんでしゅ!」
あぁ、そういえば他国との交友パーティーなんかがあった気がする。リーゼロッテはこの国の第1王女だから他国の王子に囲まれていたんだった。
「りーぜぇは、そのおーじさまとこーしゃくけのむすこたんがおにあいだとおもいましゅ」
うっとりした顔で語るリーゼロッテ。その他国から来た王子も侯爵令息も確かリーゼロッテに猛アピールしていたと思うけれど、どうやら伝わっていないようである。
「しょして、はくしゃくけのーらんすろっとたんがりゃくだつあいするんでしゅ」
あ、伯爵家のランスロットとはジークにい様が養子にした男の子だ。ジークにい様の教育の賜物なのか幼いながらに隠れた才能を感じる美少年なのだ!
ちなみにリーゼロッテとランスロットは幼なじみで一緒に遊ぶときはいつも“萌え”について語り合うのだとか……将来有望でしかない!
さて、この国がこの数年でだいぶ変わったことは皆様わかっているも思うが、もうひとつ大きく変わった事があるのだ。
同性結婚が認められるようになってから、男性同士はもちろん女性同士のカップルも増えた。もちろん愛の自由の選択肢が増えることは素晴らしいことなのだが、それによって〈貴腐人に憧れる会〉にライバル組織が出てきてしまったのである。
敵対する組織の名は〈白百合を愛でる会〉と言う“女性同士の恋愛”がこの世で最も美しいと豪語する男性たちの組織なのだが……“腐兄団”を名乗るものすごく嫌味な奴らなのだ!
なんでも愛し合う少女たちを見守るために結成された“腐兄”たちの集まりらしいのだが、イチイチわたしたち〈貴腐人に憧れる会〉の活動にちょっかいかけてくるのである!もぉ、鬱陶しいったら!それぞれが好きな活動をしていればいいのに、なぜか突っかかってくるからいつもトラブルが起きているのだ。どうにかならないものか……。(ため息)
そうこうしている内にリーゼロッテとの楽しい時間を終え、いつもの〈貴腐人に憧れる会〉の会合に向かう途中……1番会いたくない人間に会ってしまった。
「おや、ロゼリア貴腐人殿ではないですか」
その金髪の髪をぴっちりと七三分けにして、分厚い四角眼鏡をした男はわたしを見るなりフッと憎たらしげに口角をあげる。
「貴腐人殿は毎日お暇そうですね?」
「あら、レントレット腐兄殿。わたしは毎日王宮で第1王女様のお勉強を見ているのであなたよりは忙しくてよ?」
わたしがつんとしながら言い返すと、レントレットは四角い眼鏡をくいっと指で押し上げた。
「くっ……!あんなに可愛らしいリーゼロッテ王女が貴腐人などの魔の手に染まるなど……!リーゼロッテ王女こそ“美少女×美少女”の尊い愛に相応しいと言うのに」
「確かにリーゼロッテは素晴らしく可愛いですけど、今、最も尊いのは“美少年主君×腹黒ドS執事”ですわ!」
「何を言うのです!美少女同士の柔らかで滑らかなまるで絵画のような美しさこそが世界の財産なのですよ?!あなたはなぜその尊さを学ぼうとしないのか」
「だから、あなたとわたしでは好きなものが違うと言っているでしょう!もう失礼しますわ!」
あぁ、もう!毎回顔を合わす度にわたしに自分と同じものを好きになれと強要してくるこの男が大嫌いだ!!
「あ、まだ話は終ってな……おわっ!」
身を翻すわたしの腕を掴もうとして、レントレットが盛大にすっころんだ。一体なにをそんなに慌てているのか……。
「その眼鏡、度が合ってないんじゃないですか?そんなに分厚いレンズじゃ重いでしょうし……え」
わたしも転んだ人を見捨てるほど鬼ではないので、しょうがなく手を貸そうと身を屈めるた瞬間。思わず言葉を失ってしまった。
「……」
だって、転んだ拍子に眼鏡が落ち、ぴっちりとしていた七三分けが乱れたレントレットの素顔が……今わたしのハマってる“美少年君主×腹黒ドS執事”の腹黒執事のイメージにドンピシャだったのだから!
えーっ!まさに腹黒ドS執事が薄い本からそのまま抜け出してきたかのようなんですけどぉ!?
「あ、あの……貴腐人殿……いや、ロゼリア嬢!」
「えっ、あ、はい?」
あまりの驚きに狼狽えるわたしの手を握り、レントレットが叫んだ。
「本当は……あなたと“萌え”について語り合いたかったんです!お友達になってください!!」
「えー……」
まさかの展開にちょっと引きそうになるものの……まぁ、腹黒ドS執事のセリフを言ってくれるならいいかもしれないと思い直す。もちろんお相手はクロス様にお願いしよう!
これは続篇を書くためのアイデアがあふれでてくる予感……今月の新刊は間に合いそうです!
***
「あのおふたり、また言い争ってらっしゃるわ」
「ここ最近、毎日ですわよね?ロゼリア様が王宮から出てこられる時間になると必ずレントレット様が待ち伏せしているらしいですわよ」
「レントレット様がロゼリア様を改心させるために付きまとってるとか聞きましたけど」
「あら、真実は違うようですわよ?レントレット様はロゼリア様の“萌え”に対する情熱に尊敬の念を抱いているとか」
「まぁ、ではロゼリア様の気を引くために突っかかってらっしゃるの?まるで子供ですわね。でもそういえば、同性結婚が広がったのはロゼリア様が裏で活躍してくださったからですものね」
「薔薇と百合の愛が差別なく愛されるようになったのは、ロゼリア様のおかげだとみんな知っていますわ」
その後も〈貴腐人に憧れる会〉と〈白百合を愛でる会〉はライバル関係にはあったが、切磋琢磨する仲になったとかならなかったとか……。
「さぁ!今日も真実の愛について語り合いましょう!」
ーーーー兎にも角にも、みんな幸せになったのでした。
終わり
「あぁぁ~!なんって可愛いのかしら!さすがはお義姉様の娘だわ!」
「ろーぜたんもすちぇきぃ~」
3歳になった姪のリーゼロッテはまるでお義姉様の素敵な所をそのまま小さくしたような完璧な可愛らしさを兼ね備えた、それはもうとてつもなく最強に可愛い姪なのである。
「もう、ロゼリアったら毎日リーゼロッテに会いに来ているのに飽きないわねぇ」
「リーゼロッテの可愛さは毎日更新していますよ!もう、大好きですわ~!」
「ろーぜたんだいちゅき~」
そう言って、にこーっ!と笑顔を向けてくれたリーゼロッテ。もう、可愛いが爆発して溢れかえっている気がしてならない。
あぁ、とにかく可愛い!!
こうして可愛すぎる姪とぎゅーっと抱き締め合うのも毎日の日課だ。あれから王妃となったお義姉様が公務で忙しい時はわたしがリーゼロッテと遊んだりしていたので、すっかりなついてくれているのである。
「わたしの午前中はリーゼロッテのためにあるんですよ!今日も子守りはお任せ下さい!」
「ありがとう、ロゼリア」
「かぁしゃま、おちごとがんばってね~」
こうして公務に向かわれるお義姉様を見送り、わたしとリーゼロッテの楽しい時間の始まりだ。
さて、何をして遊ぼうかと考えていると、リーゼロッテが絵本を持ってきて「よんでくだしゃい」とおねだりしてきた。あ、これはリーゼロッテのお気に入りの……わたしが書いて出版した絵本だ。
「昔々、この国には可愛らしい王子様がいました。しかし王子様は愛される事を知らずとても悲しい毎日を過ごしていました。そんなとき、流れ星にあるお願いをしたら、夜空から星が降ってきました……」
「ほしのこでしゅ!おーじさまのおねがいをかなえてくれたでしゅ!」
もう何回も読んでいるからすっかり内容を覚えているようである。それでも何回も読みたがってくれるなんて……薄い本以外の本も出してよかった!
「ほしのこはすちぇきなおとこのこで、おーじさまとらぶらぶになるでしゅ!」
「リーゼロッテは本当にこのお話が好きねぇ」
「このまえ、ほかのくにからあしょびにきたおーじさまがこのおーじさまにそっくりだったんでしゅ!」
あぁ、そういえば他国との交友パーティーなんかがあった気がする。リーゼロッテはこの国の第1王女だから他国の王子に囲まれていたんだった。
「りーぜぇは、そのおーじさまとこーしゃくけのむすこたんがおにあいだとおもいましゅ」
うっとりした顔で語るリーゼロッテ。その他国から来た王子も侯爵令息も確かリーゼロッテに猛アピールしていたと思うけれど、どうやら伝わっていないようである。
「しょして、はくしゃくけのーらんすろっとたんがりゃくだつあいするんでしゅ」
あ、伯爵家のランスロットとはジークにい様が養子にした男の子だ。ジークにい様の教育の賜物なのか幼いながらに隠れた才能を感じる美少年なのだ!
ちなみにリーゼロッテとランスロットは幼なじみで一緒に遊ぶときはいつも“萌え”について語り合うのだとか……将来有望でしかない!
さて、この国がこの数年でだいぶ変わったことは皆様わかっているも思うが、もうひとつ大きく変わった事があるのだ。
同性結婚が認められるようになってから、男性同士はもちろん女性同士のカップルも増えた。もちろん愛の自由の選択肢が増えることは素晴らしいことなのだが、それによって〈貴腐人に憧れる会〉にライバル組織が出てきてしまったのである。
敵対する組織の名は〈白百合を愛でる会〉と言う“女性同士の恋愛”がこの世で最も美しいと豪語する男性たちの組織なのだが……“腐兄団”を名乗るものすごく嫌味な奴らなのだ!
なんでも愛し合う少女たちを見守るために結成された“腐兄”たちの集まりらしいのだが、イチイチわたしたち〈貴腐人に憧れる会〉の活動にちょっかいかけてくるのである!もぉ、鬱陶しいったら!それぞれが好きな活動をしていればいいのに、なぜか突っかかってくるからいつもトラブルが起きているのだ。どうにかならないものか……。(ため息)
そうこうしている内にリーゼロッテとの楽しい時間を終え、いつもの〈貴腐人に憧れる会〉の会合に向かう途中……1番会いたくない人間に会ってしまった。
「おや、ロゼリア貴腐人殿ではないですか」
その金髪の髪をぴっちりと七三分けにして、分厚い四角眼鏡をした男はわたしを見るなりフッと憎たらしげに口角をあげる。
「貴腐人殿は毎日お暇そうですね?」
「あら、レントレット腐兄殿。わたしは毎日王宮で第1王女様のお勉強を見ているのであなたよりは忙しくてよ?」
わたしがつんとしながら言い返すと、レントレットは四角い眼鏡をくいっと指で押し上げた。
「くっ……!あんなに可愛らしいリーゼロッテ王女が貴腐人などの魔の手に染まるなど……!リーゼロッテ王女こそ“美少女×美少女”の尊い愛に相応しいと言うのに」
「確かにリーゼロッテは素晴らしく可愛いですけど、今、最も尊いのは“美少年主君×腹黒ドS執事”ですわ!」
「何を言うのです!美少女同士の柔らかで滑らかなまるで絵画のような美しさこそが世界の財産なのですよ?!あなたはなぜその尊さを学ぼうとしないのか」
「だから、あなたとわたしでは好きなものが違うと言っているでしょう!もう失礼しますわ!」
あぁ、もう!毎回顔を合わす度にわたしに自分と同じものを好きになれと強要してくるこの男が大嫌いだ!!
「あ、まだ話は終ってな……おわっ!」
身を翻すわたしの腕を掴もうとして、レントレットが盛大にすっころんだ。一体なにをそんなに慌てているのか……。
「その眼鏡、度が合ってないんじゃないですか?そんなに分厚いレンズじゃ重いでしょうし……え」
わたしも転んだ人を見捨てるほど鬼ではないので、しょうがなく手を貸そうと身を屈めるた瞬間。思わず言葉を失ってしまった。
「……」
だって、転んだ拍子に眼鏡が落ち、ぴっちりとしていた七三分けが乱れたレントレットの素顔が……今わたしのハマってる“美少年君主×腹黒ドS執事”の腹黒執事のイメージにドンピシャだったのだから!
えーっ!まさに腹黒ドS執事が薄い本からそのまま抜け出してきたかのようなんですけどぉ!?
「あ、あの……貴腐人殿……いや、ロゼリア嬢!」
「えっ、あ、はい?」
あまりの驚きに狼狽えるわたしの手を握り、レントレットが叫んだ。
「本当は……あなたと“萌え”について語り合いたかったんです!お友達になってください!!」
「えー……」
まさかの展開にちょっと引きそうになるものの……まぁ、腹黒ドS執事のセリフを言ってくれるならいいかもしれないと思い直す。もちろんお相手はクロス様にお願いしよう!
これは続篇を書くためのアイデアがあふれでてくる予感……今月の新刊は間に合いそうです!
***
「あのおふたり、また言い争ってらっしゃるわ」
「ここ最近、毎日ですわよね?ロゼリア様が王宮から出てこられる時間になると必ずレントレット様が待ち伏せしているらしいですわよ」
「レントレット様がロゼリア様を改心させるために付きまとってるとか聞きましたけど」
「あら、真実は違うようですわよ?レントレット様はロゼリア様の“萌え”に対する情熱に尊敬の念を抱いているとか」
「まぁ、ではロゼリア様の気を引くために突っかかってらっしゃるの?まるで子供ですわね。でもそういえば、同性結婚が広がったのはロゼリア様が裏で活躍してくださったからですものね」
「薔薇と百合の愛が差別なく愛されるようになったのは、ロゼリア様のおかげだとみんな知っていますわ」
その後も〈貴腐人に憧れる会〉と〈白百合を愛でる会〉はライバル関係にはあったが、切磋琢磨する仲になったとかならなかったとか……。
「さぁ!今日も真実の愛について語り合いましょう!」
ーーーー兎にも角にも、みんな幸せになったのでした。
終わり
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
答えられません、国家機密ですから
ととせ
恋愛
フェルディ男爵は「国家機密」を継承する特別な家だ。その後継であるジェシカは、伯爵邸のガゼボで令息セイルと向き合っていた。彼はジェシカを愛してると言うが、本当に欲しているのは「国家機密」であるのは明白。全てに疲れ果てていたジェシカは、一つの決断を彼に迫る。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる