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よもや生き別れになりまして(他作品とリンクあり)
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大変そうだなぁ。とは思いつつも、おかーさんがキャンピングカーの中に引きこもったので急に寂しくなってしまった。
遺伝子的に母親だと認識した相手が見えない所に行ってしまうと途端に不安になってしまう。私の前世や前前世の境遇を考慮すればきっと私は“親の愛”に飢えているのだろうと分析するが、これが本能だというものだろうか。
……そっか、私は自分が思ってる以上にユーキさんに依存してるんだ。と、そんなことを考えていた。出逢ってからはほんの少しの時間しか経ってないが、私の中でユーキさんを親だと認識してしまった時点で依存するのは致し方ないのかもしれない。っていうか、私のおかーさんサイコー。
今、スライムだからかもしれないが感情の揺らぎは全て食欲に表現される。
初めて私を受け入れてくれた人。しかも、スライムの私をだ。人間だった前世や前前世では感じられなかった欲望がぶわっと音を立てて私の中で膨れ上がった。
『……口が』
いつまで経っても(と言っても10分くらい)キャンピングカーから出てこないユーキさんの姿が恋しくなる。思わず口元を手で覆うが、なんだかムズムズとしてきた。
あー……なんか口寂しいかも。
***
『うにゃあ~っ!助けてください~っ!』ムシャムシャ「あぁあっ!ヴィーさんは食べちゃダメですよぉっ?!」ムシャムシャ。
口寂しさのあまりについヴィーさん掴み、口の中にポイッと放り込んだ。
うーん、可もなく不可もなく……特別美味しくはないけどなんかこう……前前世的に言うと珍味的な?
そう、この味の向こう側を見てみたい的な……!
とは言っても、私だって本気でヴィーさんを食べるつもりはない。咀嚼はしているが甘噛でどちらかというと舐めながら吸っている感じだろうか?おっと、さっきからフリージアさんが必死に私の口からヴィーさんを救出しようと引っ張っているが、スライムの吸引力を舐めてもらっちゃ困る。ーーーーなんか癖になる味がしてきた……離すもんかぁ!
などとフリージアさんとの不毛な引っ張り合いをしていると、やっとユーキさんがやってきた。私達の状況を見ても慌てる様子もなく淡々と「なにしてるんだい?」と聞いてきたので、私はヴィーさんを口に含みながらにへらっと笑った。
『なんひゃか、くひひゃみひくなっひゃっへぇ~』
口が半開きになっていたせいか端からよだれが流れる。ユーキさんはそのよだれを拭いてくれながらちょっと笑ってくれた。
「とにかく、ペッしなさい。……それにしても、ヴィーなんか食べても美味しくないだろう?」
ペッしなさい。と言われたのでヴィーさんをペッする。ぐったりしているヴィーさんはよだれでベトベトだ。本気で食べるつもりならとっくに消化液で溶かしているのだから、多少は愛嬌で許してほしいところである。
『特に美味しくはないんですけど、癖になる味でした!』
とにかくこの特殊な味を伝えようと、得意気にそう言うと、ユーキさんは「うーん」と顎に手を置いて首を傾げてしまった。なにか悩んでいるのだろうか?とオナジように首を傾げると、復活してヴィーさんが『ダメに決まってんでしょうがぁっ!!』とユーキさんに唾を飛ばしながら抗議し始めた。するとユーキさんはヴィーさんを宥めるように手を動かす。まるで心を読んだかのようなふたりの姿に私にはわからない絆があるんだろうと推測する。
「とにかく、もうヴィーを食べちゃダメだよ」
『はぁーい、おかーさん!』
ユーキさんが咳払いをしながらそう言ってきたので私は遠い記憶を呼び起こしてピシッ!と敬礼した。母親とは絶対正義なのだ。
なによりも、私はおかーさんであるユーキさんが大好きになっていた。
それからユーキさんは私に色々な教育を施してくれた。一応転生者だから基本的な事はわかってるつもりだが、どうも私はユーキさんと違い今の記憶と前の記憶が混合しているようで、仕様が違うらしい。私的にはよくわからないがユーキさんがそういうならそうなのだろう。どうやら今の私は多少はっちゃけているらしい。
何はともあれ、ユーキさんは私にそれなりに情を感じてくれてるいるらしくそれから一ヶ月程だったが、キャンプ生活をしながら一緒に暮らしてくれた。
主に教えてもらったのは、私の感覚ではいまいちズレているらしいこの世界の常識だったり、スライムになったせいで忘れている基本的な生活の仕方など。「元日本人なのに、スライムに生まれ変わったせいでここまでサバイバルな性格に変わるなんて異世界は本当に不思議だよ」と呟いていたが私にはよくわからない。私がユーキさんの方を見ると、優しく微笑むだけでそれ以上は何も言われなかった。
そして、ユーキさんは私に名前をつけてくれた。
前前世とも前世とも違う、今の私だけの名前。それは、私の宝物になった。
名前をつけてもらい、この世界の常識を教えられ……このまま本当の家族になれたら嬉しいな。と、感じてきた頃。
『ーーーーユーキさん!オスカーが近づいてきてますぅっ!!』
ある日、ヴィーさんが顔色を悪くしてそう叫んだのだった。
ユーキさんととフリージアさんの間に張り詰めた空気が流れる。ピリピリと張り詰めた空気にスライムの体がピクリと反応した。
「あいつ、まだ諦めてないのかい?」
「オスカー殿下はしつこいですね!ユーキ様は渡しませんよ!」
どうやらその人物はユーキさんを追っている不審者らしい。ユーキさんたちはずっと逃げながら旅をしていたことを初めて知った。
「よし、早くキャンピングカーで移動を……あっ」
こうしてユーキさんとの別れは突然にやってきた。ユーキさんがどこかに行くのならば一緒に行きたかったが、私はこの森から離れることはできないのだ。それは、スライムの本能が訴えてくる事実だ。
『……おかーさん』
もうお別れなのか。そう思ったら口から弱々しい声が漏れた。するとユーキさんは優しく私の頭を撫でてくれた。
「ごめん、ボクはもういかなきゃいけないんだ。君をこの森から連れて行くのはダメだそうだから置いていくけどーーーー」
そう言ってユーキさんは私の額にちゅっと唇を落とし、抱きしめてくれる。
「ボクは君の母親だから、必ずまたここにくるよ。すぐ戻ってくるから、待っていて。
あ、たぶんオスカーって変態のおっぱい星人がここに来るだろうけど無視するか撃退していいから。教育に悪いから出来るだけ関わらないように!」
真剣なその表情に思わずこくこくと頷く。こうしてユーキさんは私の頭をもう一度撫でてから、キャンピングカーを走らせていった。しばらく分のご飯だとユーキさんの開発した便利グッズをさらに山積みにしてくれた。
「またね、“ディレット”」
別れ際にユーキさんが“私”の名前を呼ぶ。
そう、ユーキさんがつけてくれた私だけの名前だ。
私は出来るだけ嬉しそうに微笑んでいた。ユーキさんには、泣き顔よりも笑顔を覚えていて欲しいから。
『ーーーーまたね、おかーさん』
こうして、私はおかーさんと生き別れになってしまった。これもそれも全部、これからやってくるだろう不審者のせいだと思うとムカムカしてならない。本当にここへきたのならば、いっそ再起不能にしてやろうか?
なーんて、不穏な事を私が考えているなんて誰もきづかないだろう。だって私はしがないスライムなのだから。
***
「ユーキ!俺のおっぱいはどこに?!」
ユーキたちがキャンピングカーで急いで旅立った数時間後。オスカーが現れた。「ここに確かにユーキの匂いが……」と鼻をくんくんと動かしている辺り王子らしき威厳は欠片もない。
『……あなたがおかーさんを困らせているおっぱい星人ですか』
オスカーの姿を確認したスライム……ディレットが殺気を纏って姿を現すと、オスカーは目を見開いてーーーー歓喜したのだ。
「……おぉ!ユーキにそっくりな子供なんてーーーーもしかして俺とユーキの子か?!ユーキめ、ずっと俺から逃げていたのにいつの間に俺の子を?!
よし、俺を父と呼べ!我が子よーーーーっぶべしっ!?」
気持ち悪い。ただ純粋にそう思って、ディレットはオスカーの顔面を殴り飛ばした。ユーキはおかーさんだが、決してこの男はおとーさんではない。これは前世云々ではなく、本能の訴えだった。
こうして気絶したオスカーを森の外へと排出し、しばらくは平穏な生活を過ごしたディレットだった。
遺伝子的に母親だと認識した相手が見えない所に行ってしまうと途端に不安になってしまう。私の前世や前前世の境遇を考慮すればきっと私は“親の愛”に飢えているのだろうと分析するが、これが本能だというものだろうか。
……そっか、私は自分が思ってる以上にユーキさんに依存してるんだ。と、そんなことを考えていた。出逢ってからはほんの少しの時間しか経ってないが、私の中でユーキさんを親だと認識してしまった時点で依存するのは致し方ないのかもしれない。っていうか、私のおかーさんサイコー。
今、スライムだからかもしれないが感情の揺らぎは全て食欲に表現される。
初めて私を受け入れてくれた人。しかも、スライムの私をだ。人間だった前世や前前世では感じられなかった欲望がぶわっと音を立てて私の中で膨れ上がった。
『……口が』
いつまで経っても(と言っても10分くらい)キャンピングカーから出てこないユーキさんの姿が恋しくなる。思わず口元を手で覆うが、なんだかムズムズとしてきた。
あー……なんか口寂しいかも。
***
『うにゃあ~っ!助けてください~っ!』ムシャムシャ「あぁあっ!ヴィーさんは食べちゃダメですよぉっ?!」ムシャムシャ。
口寂しさのあまりについヴィーさん掴み、口の中にポイッと放り込んだ。
うーん、可もなく不可もなく……特別美味しくはないけどなんかこう……前前世的に言うと珍味的な?
そう、この味の向こう側を見てみたい的な……!
とは言っても、私だって本気でヴィーさんを食べるつもりはない。咀嚼はしているが甘噛でどちらかというと舐めながら吸っている感じだろうか?おっと、さっきからフリージアさんが必死に私の口からヴィーさんを救出しようと引っ張っているが、スライムの吸引力を舐めてもらっちゃ困る。ーーーーなんか癖になる味がしてきた……離すもんかぁ!
などとフリージアさんとの不毛な引っ張り合いをしていると、やっとユーキさんがやってきた。私達の状況を見ても慌てる様子もなく淡々と「なにしてるんだい?」と聞いてきたので、私はヴィーさんを口に含みながらにへらっと笑った。
『なんひゃか、くひひゃみひくなっひゃっへぇ~』
口が半開きになっていたせいか端からよだれが流れる。ユーキさんはそのよだれを拭いてくれながらちょっと笑ってくれた。
「とにかく、ペッしなさい。……それにしても、ヴィーなんか食べても美味しくないだろう?」
ペッしなさい。と言われたのでヴィーさんをペッする。ぐったりしているヴィーさんはよだれでベトベトだ。本気で食べるつもりならとっくに消化液で溶かしているのだから、多少は愛嬌で許してほしいところである。
『特に美味しくはないんですけど、癖になる味でした!』
とにかくこの特殊な味を伝えようと、得意気にそう言うと、ユーキさんは「うーん」と顎に手を置いて首を傾げてしまった。なにか悩んでいるのだろうか?とオナジように首を傾げると、復活してヴィーさんが『ダメに決まってんでしょうがぁっ!!』とユーキさんに唾を飛ばしながら抗議し始めた。するとユーキさんはヴィーさんを宥めるように手を動かす。まるで心を読んだかのようなふたりの姿に私にはわからない絆があるんだろうと推測する。
「とにかく、もうヴィーを食べちゃダメだよ」
『はぁーい、おかーさん!』
ユーキさんが咳払いをしながらそう言ってきたので私は遠い記憶を呼び起こしてピシッ!と敬礼した。母親とは絶対正義なのだ。
なによりも、私はおかーさんであるユーキさんが大好きになっていた。
それからユーキさんは私に色々な教育を施してくれた。一応転生者だから基本的な事はわかってるつもりだが、どうも私はユーキさんと違い今の記憶と前の記憶が混合しているようで、仕様が違うらしい。私的にはよくわからないがユーキさんがそういうならそうなのだろう。どうやら今の私は多少はっちゃけているらしい。
何はともあれ、ユーキさんは私にそれなりに情を感じてくれてるいるらしくそれから一ヶ月程だったが、キャンプ生活をしながら一緒に暮らしてくれた。
主に教えてもらったのは、私の感覚ではいまいちズレているらしいこの世界の常識だったり、スライムになったせいで忘れている基本的な生活の仕方など。「元日本人なのに、スライムに生まれ変わったせいでここまでサバイバルな性格に変わるなんて異世界は本当に不思議だよ」と呟いていたが私にはよくわからない。私がユーキさんの方を見ると、優しく微笑むだけでそれ以上は何も言われなかった。
そして、ユーキさんは私に名前をつけてくれた。
前前世とも前世とも違う、今の私だけの名前。それは、私の宝物になった。
名前をつけてもらい、この世界の常識を教えられ……このまま本当の家族になれたら嬉しいな。と、感じてきた頃。
『ーーーーユーキさん!オスカーが近づいてきてますぅっ!!』
ある日、ヴィーさんが顔色を悪くしてそう叫んだのだった。
ユーキさんととフリージアさんの間に張り詰めた空気が流れる。ピリピリと張り詰めた空気にスライムの体がピクリと反応した。
「あいつ、まだ諦めてないのかい?」
「オスカー殿下はしつこいですね!ユーキ様は渡しませんよ!」
どうやらその人物はユーキさんを追っている不審者らしい。ユーキさんたちはずっと逃げながら旅をしていたことを初めて知った。
「よし、早くキャンピングカーで移動を……あっ」
こうしてユーキさんとの別れは突然にやってきた。ユーキさんがどこかに行くのならば一緒に行きたかったが、私はこの森から離れることはできないのだ。それは、スライムの本能が訴えてくる事実だ。
『……おかーさん』
もうお別れなのか。そう思ったら口から弱々しい声が漏れた。するとユーキさんは優しく私の頭を撫でてくれた。
「ごめん、ボクはもういかなきゃいけないんだ。君をこの森から連れて行くのはダメだそうだから置いていくけどーーーー」
そう言ってユーキさんは私の額にちゅっと唇を落とし、抱きしめてくれる。
「ボクは君の母親だから、必ずまたここにくるよ。すぐ戻ってくるから、待っていて。
あ、たぶんオスカーって変態のおっぱい星人がここに来るだろうけど無視するか撃退していいから。教育に悪いから出来るだけ関わらないように!」
真剣なその表情に思わずこくこくと頷く。こうしてユーキさんは私の頭をもう一度撫でてから、キャンピングカーを走らせていった。しばらく分のご飯だとユーキさんの開発した便利グッズをさらに山積みにしてくれた。
「またね、“ディレット”」
別れ際にユーキさんが“私”の名前を呼ぶ。
そう、ユーキさんがつけてくれた私だけの名前だ。
私は出来るだけ嬉しそうに微笑んでいた。ユーキさんには、泣き顔よりも笑顔を覚えていて欲しいから。
『ーーーーまたね、おかーさん』
こうして、私はおかーさんと生き別れになってしまった。これもそれも全部、これからやってくるだろう不審者のせいだと思うとムカムカしてならない。本当にここへきたのならば、いっそ再起不能にしてやろうか?
なーんて、不穏な事を私が考えているなんて誰もきづかないだろう。だって私はしがないスライムなのだから。
***
「ユーキ!俺のおっぱいはどこに?!」
ユーキたちがキャンピングカーで急いで旅立った数時間後。オスカーが現れた。「ここに確かにユーキの匂いが……」と鼻をくんくんと動かしている辺り王子らしき威厳は欠片もない。
『……あなたがおかーさんを困らせているおっぱい星人ですか』
オスカーの姿を確認したスライム……ディレットが殺気を纏って姿を現すと、オスカーは目を見開いてーーーー歓喜したのだ。
「……おぉ!ユーキにそっくりな子供なんてーーーーもしかして俺とユーキの子か?!ユーキめ、ずっと俺から逃げていたのにいつの間に俺の子を?!
よし、俺を父と呼べ!我が子よーーーーっぶべしっ!?」
気持ち悪い。ただ純粋にそう思って、ディレットはオスカーの顔面を殴り飛ばした。ユーキはおかーさんだが、決してこの男はおとーさんではない。これは前世云々ではなく、本能の訴えだった。
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