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《20》悪役令嬢は知る由もない
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「はぁ……結局告白できなかったわ……」
あれからというもの結局そんな雰囲気にはなれず、私とルークは何の進展もないまま避暑地でのバカンスを終え王都に帰ってきたのだった。
久々の我が家の自室で、私はクッションに顔を埋めてため息をついていた。
「別に今更そんなことなさらなくても、ルーク様のお気持ちはわかっているんですからいいじゃないですか。だいたい誰が見ても相思相愛の両想いなんですし、お二人の仲を反対しようなどと考える人間はこの公爵家にはおりませんよ。堂々とお付き合いなさったらよろしいのでは?」
そんな私を横目にお茶の準備を進める侍女の言葉にルークに好きだと言ってもらえた事を思い出し思わず顔が熱くなる。そう、お母様のおかげ(策略)でルークから「好きだよ」と言われた時はまさに夢を見ているかのようだった。
「そうなんだけど……でも、やっぱり私の気持ちをちゃんと知って欲しいというか……。って、え?!なんで私がルークを好きって知ってるの?!」
「そんなこと、庭師のトムから馬小屋番のマイクまで知っていますよ。今更旦那様が反対なさるとは思えませんし、お嬢様が女公爵として跡を継がれルーク様がそれをサポートなさってくだされば公爵家は安泰です」
温かいお茶を目の前に出してきた侍女は、にっこりと優しく微笑んだ。
「使用人一同、お嬢様の幸せを心から願っております」
「あなたたち……」
私は嬉しくて涙が溢れそうになったが、それを誤魔化すようにお茶に口をつける。
エメリアは悪役令嬢だ。それこそ、みんなに嫌われて最後は殺されてしまうしかなかった悪役令嬢……。それが、今はこんなに大切にされていると思うと、嬉しくて気恥ずかしくて……こんな私を支えてくれるみんなに感謝した。
「そうそう、以前お嬢様のリメイクドレスに関わった者たちが、次はお嬢様の花嫁衣装を作るんだって今からデザインを考えていましたよ。それからお世継ぎ用の産着に、男女どちらでも大丈夫なようにと子供服も山のように……使用人部屋がデザイン案で埋め尽くされる前にお願い致しますね」
「きっ、気が早すぎない……?!」
「それくらい、みんなが浮足立ってるということです」
そう言って素知らぬ顔で部屋から出ていった侍女だったが、去り際に「ちなみにわたしは夜着を作らせて頂いておりますので、お楽しみにしていてくださいね」とまたもやにっこりと笑顔を見せたのだが、その意味がわかってしばらく私が悶えていたのは言うまでもない。
***
その夜、お父様に呼ばれ執務室に行くとすでに部屋にはルークがいた。なんだか難しそうな横顔にドキッとしてしまう。
「あの、お父様……。お話って?」
大切な話があるからと呼ばれたものの、お父様の顔も険しさが目立っている。お父様とルークの不穏な雰囲気に昼間の侍女との会話を思い出して、“まさか……”と胸をざわつかせていた。
お父様はすでに私の気持ちを知っているはずだし、ルークの気持ちもお母様から聞いているだろう。あれから特に何も追求されなかったからうやむやになっていたけれど、やっぱり希少な治癒師であるルークの恋人に私なんてふさわしくないと思われたのかも……!だって、ルークくらい才能があって素敵な人ならどこかの王族とだって縁談が来てもおかしくないもの。
ルークの幸せを思うならば私は身を引くべきだろう。でも、私は……!
「エメリア、お前に聞きたいことがある……」
「は、はい……!」
もし想像通りの話ならば、絶対に誰にもルークは渡さない。私はそう伝えようと決意していたのだが……。
「離れた場所にいたあの小童の声が聞こえたとは本当なのか?」
「へ?」
一瞬なんのことを言われたのかわからずに首を傾げると、ルークが「あの猫耳皇太子のことだよ」と教えてくれる。あぁ、そう言えば……確かに助けを求める“声”が聞こえて私は森に入ったことを思い出した。そして、その時にルークにキスされたこともーーーー。
「ん?顔が赤いが……どうしたエメリア、もしや体調が悪いのでは「な、なななな、なんでもありませんわ!」う、うむ。それならいいが……。それで、どうなんだ?」
「え、えぇ……確かに聞こえました。なんというか……頭の中に直接響くような感じでしょうか……。でも、その一度きりですし……たまたまそんな気がして偶然あの皇太子を見つけたんだろうと思ってましたけど……」
「では、その後に体調の変化とか、何か視えるようになったとか聞こえるようになったとか、はたまた常に何かの気配を感じるとかはないか?」
「?ありませんけど……それがどうかしたんですか?」
またもや私が首を傾げる。というか、今聞かれるまでそんなことがあったことすらも忘れていた。
「ーーーーいや、それならいいんだ。獣人皇族との事は大変だったからね、エメリアの体調に影響が出てないか心配だったんだ」
「そうだったんですね。私は全然大丈夫ですわ!」
すると、ホッ息をつくお父様の横からルークがにっこりと微笑みながら私の手を握ってきた。突然の手のぬくもりに「??!!」と慌てそうになったが「オレも御主人様を心配してたんだよ。あれから特に何もしてこないけれど、もしもまた手を出してきそうになったらオレが全力で守るからね」と囁かれこちらは鼻血寸前である。
まさか私がすっかり記憶の彼方にやっていた事をまだ心配してくれていたなんて……ルークって優しい……好きぃ!
確かにあの時は不思議な感覚だった気がするけれど、やっぱり気の所為だったと思うのだ。だって私は平凡な悪役令嬢なのだし、ルークならまだしも私にそんな特殊能力あるはずがない。はっ!もしや私がいつもルークの側にいるせいで、ルークの不思議な力がうつっちゃったとか……?なーんて、そんなファンタジーなことなど悪役令嬢の身に起こるはずもないのである。
「御主人様、旦那様の許可をもらったから、明日はオレとお出かけしようね?」
「え!本当に?」
まさかのデートのお誘いに本当にぴょんと飛び上がるくらい喜びをあらわにしてお父様の方を見るとこくりと頷かれた。やった!デートだわ!
こうして「まだ仕事の件で話が残ってるから」と執務室に残るルークと別れて私はスキップしながら自室に戻ったのだった。
***
「……まさか、エメリアが治癒師以外の能力にも目覚めるとは……」
可愛い、本当に目に入れても痛くないくらい溺愛している愛娘がるんるんで部屋を出たのを確認して、カーウェルド公爵は深いため息をついた。
「今のところ本当にあの一度きりみたいですし、本人にその自覚もないですね。ただ、これからその能力がどう開花するかは未知数……。しかし、治癒の能力に加えて獣人と心を通わせる能力なんてバレたらどうなるか……」
「まさに“聖女”か。あの獣人の皇帝が手のひらを返して皇太子との婚約を結ばせようとするだろうな。それこそ他国の王族も……」
「秘境の獣人国と対等に渡り合うには是非とも欲しがるでしょうね。キズモノの噂はあるものの、それを覆す価値があると分かれば取り合いは必須。負ける気はありませんが、始末する輩が増えそうですねぇ」
ルークが「どうします?」とカーウェルド公爵を見る。その返事にカーウェルド公爵は「もう潮時か……」とため息をついた。
あの子は純粋で繊細なのだ。国同士の政治のやり取りに巻き込まれたりしたら今度こそ心が弱ってしまう気がした。せっかくあんなに生き生きと毎日楽しそうなエメリアの笑顔が曇るようなことだけはしたくない。そのためには、なにがなんでもエメリアの秘密を守るしかない。
「じゃあ、オレとの取り引き……承諾してくれますね?」
「本当なら譲る気はなかったが……仕方ないな」
こうしてルークとカーウェルド公爵との間にひっそりとある取り引きが成立したことを、エメリアはまだ知らない。
あれからというもの結局そんな雰囲気にはなれず、私とルークは何の進展もないまま避暑地でのバカンスを終え王都に帰ってきたのだった。
久々の我が家の自室で、私はクッションに顔を埋めてため息をついていた。
「別に今更そんなことなさらなくても、ルーク様のお気持ちはわかっているんですからいいじゃないですか。だいたい誰が見ても相思相愛の両想いなんですし、お二人の仲を反対しようなどと考える人間はこの公爵家にはおりませんよ。堂々とお付き合いなさったらよろしいのでは?」
そんな私を横目にお茶の準備を進める侍女の言葉にルークに好きだと言ってもらえた事を思い出し思わず顔が熱くなる。そう、お母様のおかげ(策略)でルークから「好きだよ」と言われた時はまさに夢を見ているかのようだった。
「そうなんだけど……でも、やっぱり私の気持ちをちゃんと知って欲しいというか……。って、え?!なんで私がルークを好きって知ってるの?!」
「そんなこと、庭師のトムから馬小屋番のマイクまで知っていますよ。今更旦那様が反対なさるとは思えませんし、お嬢様が女公爵として跡を継がれルーク様がそれをサポートなさってくだされば公爵家は安泰です」
温かいお茶を目の前に出してきた侍女は、にっこりと優しく微笑んだ。
「使用人一同、お嬢様の幸せを心から願っております」
「あなたたち……」
私は嬉しくて涙が溢れそうになったが、それを誤魔化すようにお茶に口をつける。
エメリアは悪役令嬢だ。それこそ、みんなに嫌われて最後は殺されてしまうしかなかった悪役令嬢……。それが、今はこんなに大切にされていると思うと、嬉しくて気恥ずかしくて……こんな私を支えてくれるみんなに感謝した。
「そうそう、以前お嬢様のリメイクドレスに関わった者たちが、次はお嬢様の花嫁衣装を作るんだって今からデザインを考えていましたよ。それからお世継ぎ用の産着に、男女どちらでも大丈夫なようにと子供服も山のように……使用人部屋がデザイン案で埋め尽くされる前にお願い致しますね」
「きっ、気が早すぎない……?!」
「それくらい、みんなが浮足立ってるということです」
そう言って素知らぬ顔で部屋から出ていった侍女だったが、去り際に「ちなみにわたしは夜着を作らせて頂いておりますので、お楽しみにしていてくださいね」とまたもやにっこりと笑顔を見せたのだが、その意味がわかってしばらく私が悶えていたのは言うまでもない。
***
その夜、お父様に呼ばれ執務室に行くとすでに部屋にはルークがいた。なんだか難しそうな横顔にドキッとしてしまう。
「あの、お父様……。お話って?」
大切な話があるからと呼ばれたものの、お父様の顔も険しさが目立っている。お父様とルークの不穏な雰囲気に昼間の侍女との会話を思い出して、“まさか……”と胸をざわつかせていた。
お父様はすでに私の気持ちを知っているはずだし、ルークの気持ちもお母様から聞いているだろう。あれから特に何も追求されなかったからうやむやになっていたけれど、やっぱり希少な治癒師であるルークの恋人に私なんてふさわしくないと思われたのかも……!だって、ルークくらい才能があって素敵な人ならどこかの王族とだって縁談が来てもおかしくないもの。
ルークの幸せを思うならば私は身を引くべきだろう。でも、私は……!
「エメリア、お前に聞きたいことがある……」
「は、はい……!」
もし想像通りの話ならば、絶対に誰にもルークは渡さない。私はそう伝えようと決意していたのだが……。
「離れた場所にいたあの小童の声が聞こえたとは本当なのか?」
「へ?」
一瞬なんのことを言われたのかわからずに首を傾げると、ルークが「あの猫耳皇太子のことだよ」と教えてくれる。あぁ、そう言えば……確かに助けを求める“声”が聞こえて私は森に入ったことを思い出した。そして、その時にルークにキスされたこともーーーー。
「ん?顔が赤いが……どうしたエメリア、もしや体調が悪いのでは「な、なななな、なんでもありませんわ!」う、うむ。それならいいが……。それで、どうなんだ?」
「え、えぇ……確かに聞こえました。なんというか……頭の中に直接響くような感じでしょうか……。でも、その一度きりですし……たまたまそんな気がして偶然あの皇太子を見つけたんだろうと思ってましたけど……」
「では、その後に体調の変化とか、何か視えるようになったとか聞こえるようになったとか、はたまた常に何かの気配を感じるとかはないか?」
「?ありませんけど……それがどうかしたんですか?」
またもや私が首を傾げる。というか、今聞かれるまでそんなことがあったことすらも忘れていた。
「ーーーーいや、それならいいんだ。獣人皇族との事は大変だったからね、エメリアの体調に影響が出てないか心配だったんだ」
「そうだったんですね。私は全然大丈夫ですわ!」
すると、ホッ息をつくお父様の横からルークがにっこりと微笑みながら私の手を握ってきた。突然の手のぬくもりに「??!!」と慌てそうになったが「オレも御主人様を心配してたんだよ。あれから特に何もしてこないけれど、もしもまた手を出してきそうになったらオレが全力で守るからね」と囁かれこちらは鼻血寸前である。
まさか私がすっかり記憶の彼方にやっていた事をまだ心配してくれていたなんて……ルークって優しい……好きぃ!
確かにあの時は不思議な感覚だった気がするけれど、やっぱり気の所為だったと思うのだ。だって私は平凡な悪役令嬢なのだし、ルークならまだしも私にそんな特殊能力あるはずがない。はっ!もしや私がいつもルークの側にいるせいで、ルークの不思議な力がうつっちゃったとか……?なーんて、そんなファンタジーなことなど悪役令嬢の身に起こるはずもないのである。
「御主人様、旦那様の許可をもらったから、明日はオレとお出かけしようね?」
「え!本当に?」
まさかのデートのお誘いに本当にぴょんと飛び上がるくらい喜びをあらわにしてお父様の方を見るとこくりと頷かれた。やった!デートだわ!
こうして「まだ仕事の件で話が残ってるから」と執務室に残るルークと別れて私はスキップしながら自室に戻ったのだった。
***
「……まさか、エメリアが治癒師以外の能力にも目覚めるとは……」
可愛い、本当に目に入れても痛くないくらい溺愛している愛娘がるんるんで部屋を出たのを確認して、カーウェルド公爵は深いため息をついた。
「今のところ本当にあの一度きりみたいですし、本人にその自覚もないですね。ただ、これからその能力がどう開花するかは未知数……。しかし、治癒の能力に加えて獣人と心を通わせる能力なんてバレたらどうなるか……」
「まさに“聖女”か。あの獣人の皇帝が手のひらを返して皇太子との婚約を結ばせようとするだろうな。それこそ他国の王族も……」
「秘境の獣人国と対等に渡り合うには是非とも欲しがるでしょうね。キズモノの噂はあるものの、それを覆す価値があると分かれば取り合いは必須。負ける気はありませんが、始末する輩が増えそうですねぇ」
ルークが「どうします?」とカーウェルド公爵を見る。その返事にカーウェルド公爵は「もう潮時か……」とため息をついた。
あの子は純粋で繊細なのだ。国同士の政治のやり取りに巻き込まれたりしたら今度こそ心が弱ってしまう気がした。せっかくあんなに生き生きと毎日楽しそうなエメリアの笑顔が曇るようなことだけはしたくない。そのためには、なにがなんでもエメリアの秘密を守るしかない。
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