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サマリー10 言の音の呪いと聖賢の乙女
光平の反撃
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観察しろ、分析しろ! 秒もかけるな、こいつらの邪悪な言葉で惑わされるな!
光平の頭脳が危機に際し猛烈な回転を始めていた。
最優先事項は何だ!?
走れ脳細胞!
皆うずくまって首を押さえ体を丸めながら呻き苦しみ、その状態が加速してた。
上半身の動きに伴い皆の首の傾きが……っ! そうか、顎を過度に引いている状態だ。
「みんな! 無理やりでもいいから顎を上げるんだ! 何も考えず無理やりでもいいから呼吸の確保が最優先だ! 顎を上げて上を向くように! 痛くてもいい! 呼吸が最優先!」
「こいつ何言ってやがる、そんなもんで窒息呪文の効果が消えるか!」
アルシャークに蹴飛ばされ地面に転がった時、視線の先でレインドとキョウが涙ながらに怒り叫んでいる。
光平の言った「上を向いて」を、繰り返し皆に伝わるように叫び続けていた。
「みんな上を向いて顎を上げるんだ!」
「お姉ちゃん! 顎をあげてええええ!」
これが初対面の人間であったら、光平の指示に従う者などいなかっただろう。
だが――
音無ハウスで訓練を受け、その身で体験し、愛しい人や知人の解呪を目の当たりにしてきた者たちの意識は、酸素不足で朦朧とする中であっても瞬時にその指示を実行したのだ。
喉をこするような喘鳴を上げながら、皆が顎を上げ、無理やり引き下げようとする呪文の力に抗していた。
そしてその呼吸音が、若干ではあるが安定し呻きが少なくなっている。
光平が己の体に起きている変化を明敏に察知し、気づいた異変が不自然な喉頭挙上現象であった。意識せずとも顎を引いた状態に首が下を向きそうになる。
呪文により喉頭蓋が気道を塞ぐ現象が起きていると推測した光平。
喉頭蓋とは食べ物が気道に流れ込まないようにする蓋の役目を持つ。
顎を引くとこの蓋が閉まる生体運動が生じるが、この蓋はゴミ箱のフタのようにパッタンと閉まるものではなく、顎の位置や傾きによって開閉が起きるなんともピタゴラスイッチ的な仕組みになっている。
※ 呼吸が苦しくなるため、危険なので試さないように。
嚥下障害という飲み込みの問題に関するリハビリも担当するのが言語聴覚士だ。口腔・咽頭・喉頭の生態に関する生理学の知識があるからこそ、この窒息呪文の作用した器官と呪いの仕組みを見抜けたのだろう。
「お、おい! どうなっている!? 窒息呪文に対抗するには第三者が解除魔法をかけねば生き残れぬはずではないのか!? 顎を上げる程度でええい!」
エルグリンデたちの動揺が激しい。
光平がフィーネの顎上げを手伝いながら、涙を流し何かを訴えるフィーネの言葉を聞いた。
「こ、光平、せんせい、奴らが、じゅ、じゅもんを 唱える前に……に、にげて」
懇願だった。
自分たちを置いていけという悲壮な覚悟。
光平の胸に湧きあがる怒りと、仲間たちへの思い。そして、愛しき人への思いが決壊しだダムの水のようにその心を埋め尽くす。
その怒りに身を染めながらも、光平は冷徹なまでのリアリズムに徹した。
クライグとヴァキュラ、キースの呼吸が回復しつつある状態であるが、奴らがフィーネの指摘通り杖を構えて呪文詠唱の準備に入っていた。
状況的には絶望に近い。対抗できる戦闘力を持つ4人は倒れまともに動けそうにない。
しかも唯一動ける光平は戦闘ではまるで役立たず。
ふっと蘇るフィーネとの会話。
「呪文詠唱は簡単なものなら失敗しても大丈夫なんですけど、高度なものって途中でど忘れしたり中断されると大変なことになっちゃうんです」
記憶が全身を貫き、その視線の先にあったのは光平が落とした鞄とレインド、キョウの視線であった。
『 ka ba N 』
光平は瞬時に声を発さず口の形だけでレインドに伝わってくれという思いを込めた。
レインドは一瞬だけ戸惑い、そしてすぐにはっと気づいてくれていた。
彼が一時的に聴覚障害になったことで、他人の口元を見る癖が定着していたことに賭けたのだ。
レインドが小声でキョウに耳打ちすると、すぐさまキョウが逃げるそぶりを見せ見張りが気を取られた隙に、レインドが足で鞄を蹴って光平の手元まで滑って来た。
質の良い革製のの鞄にしておいて良かったと訪れた安堵を横に投げ捨て、急いで中身からアレを取り出した。
光平のような何も戦闘力のない男が鞄を手にしたところで、苦しむクライグやフィーネへの警戒に注力していた魔導師たちはさほど気に留めなかった。
「呼吸が戻る前に計画を実行する!
各員詠唱準備!
この邪神像を触媒にしてついに完成した大呪詛ベドゥンガースを!
ラングワースの民に言の音の呪いをかけてやれ、そしてエルグリンデが魔法の使えなくなった民で溢れる国をヴァラム殿下の名の元に支配するのだ! やれええ!」
アルシャークの氷のような命令が下される。奴の手には両の手に収まるほどの大きさの禍々しい邪神の像が載せられているが、遠目に見てもあの時のような骨ばった大きい手をしていた。
魔導師たちが詠唱リーダーの発する命令を待ちながら、オルナを練り上げているであろうことは光平にも理解できた。
フィーネを守る! みんなを守る!
鞄の中の呪道具を取り出し、そのタイミングを見極める。
本来であれば言語訓練で使うべき品だが、命を救うため、今だけはすいませんとフィーネの頬を撫でながら優しく微笑んだ。
その笑みに何かを察したフィーネは深く、ゆっくりと顎を上げながら呼吸を整えることに集中する。
「汚らわしい血を受け継ぐラングワースの民よ! 言の音の呪いに苦しむがいい!」
その合図を元に数十名の魔導師たちは、アルシャークを筆頭に全員が一斉に詠唱を開始する。
クライグが無理やり起き上がろうとして、倒れ込み地面を拳で力なく叩きつける。
「くっちく……しょう」
「ひ、ひめ、さま」
「こどもたち、だけでもに、にがせ、おっさん」
フィーネの魔力が青白いスパークを見せ、その奥でキョウとレインドの叫びが光平の背中を押す。
「せんせい、詠唱は、約2分以上必要っ……なはずです」
すっと立ち上がった光平は、ベリダ手製のデコが施されたあの銃型の呪道具を構えた。
エルグリンデ :『 エルシュザール! ホバラホバラサバファクタリア シュゲルアゲル……』
??? 『 エルシュザール! ホバラホバラサバファクタリア シュゲルアゲル……』
エルグリンデ :『フォゲル、ショ、ショグ、エザザザッカ、カッ』
??? 『フォゲル、ショ、ショグ、エザザザッカ、カッ』
エルグリンデの精鋭魔導師たちの表情が、驚きと戸惑いの色で埋め尽くされていく。
自分たちの声が、数コンマ秒遅れて聞こえてくるのだ。
この聴覚フィードバックの干渉刺激によって術者の集中は大きく乱され、どの詠唱を終えてどの段階にあるかを失念してしまったものが続出した。
次々と発生する短い悲鳴でさえ、数コンマ秒遅れの自動再生となって再現されていく。
魔法詠唱において、決まった呪文を正確に発音することの重要さが求められる最も大きな理由として、呪文詠唱失敗によるバックラッシュ現象があげられる。
音楽の輪唱のようにある程度の間隔がリズム的に確保されている状態とは異なり、聞いた経験がほとんどないであろう自身の声が数コンマ秒遅れての再生という環境は術者にとってとてつもない干渉刺激となった。ようはめちゃくちゃ邪魔なのだ。
聴覚刺激のフィードバックは次に受ける刺激がどのようなものか、ある程度の予測を人はしているものである。次の詠唱が頭に入っているため、そこで先ほど詠唱した、している最中の文節が次々と襲ってくれば脳内でその情報を処理する余裕がなくなってしまう。
DAF遅延聴覚フィードバックとはそのような装置であり、一部の吃音訓練に有用で特殊なものである。
基礎魔法であれば発動失敗で済むが、中級では手の痺れや軽い切り傷。
だが大呪文、極大呪文であればそのバックラッシュで大怪我を負いかねないのだ。
そして今、集団魔法による大バックラッシュという前代未聞の現象が発動した。
発動しそこなった魔力が行き場を失い爆発。
数名が吹き飛ばされ、手足がへし折れ転がり呻いている。
詠唱妨害により一気に壊滅するかに見えたエルグリンデであったが、運命はあまりにも残酷であった。
ベリダ特製のDAF装置が突如煙を吹いてて壊れてしまったのだ。
「え!? そ、そんな!?」
鞄を蹴り飛ばされた時、魔導師たちに踏みつけられた衝撃が原因であった。
光平の頭脳が危機に際し猛烈な回転を始めていた。
最優先事項は何だ!?
走れ脳細胞!
皆うずくまって首を押さえ体を丸めながら呻き苦しみ、その状態が加速してた。
上半身の動きに伴い皆の首の傾きが……っ! そうか、顎を過度に引いている状態だ。
「みんな! 無理やりでもいいから顎を上げるんだ! 何も考えず無理やりでもいいから呼吸の確保が最優先だ! 顎を上げて上を向くように! 痛くてもいい! 呼吸が最優先!」
「こいつ何言ってやがる、そんなもんで窒息呪文の効果が消えるか!」
アルシャークに蹴飛ばされ地面に転がった時、視線の先でレインドとキョウが涙ながらに怒り叫んでいる。
光平の言った「上を向いて」を、繰り返し皆に伝わるように叫び続けていた。
「みんな上を向いて顎を上げるんだ!」
「お姉ちゃん! 顎をあげてええええ!」
これが初対面の人間であったら、光平の指示に従う者などいなかっただろう。
だが――
音無ハウスで訓練を受け、その身で体験し、愛しい人や知人の解呪を目の当たりにしてきた者たちの意識は、酸素不足で朦朧とする中であっても瞬時にその指示を実行したのだ。
喉をこするような喘鳴を上げながら、皆が顎を上げ、無理やり引き下げようとする呪文の力に抗していた。
そしてその呼吸音が、若干ではあるが安定し呻きが少なくなっている。
光平が己の体に起きている変化を明敏に察知し、気づいた異変が不自然な喉頭挙上現象であった。意識せずとも顎を引いた状態に首が下を向きそうになる。
呪文により喉頭蓋が気道を塞ぐ現象が起きていると推測した光平。
喉頭蓋とは食べ物が気道に流れ込まないようにする蓋の役目を持つ。
顎を引くとこの蓋が閉まる生体運動が生じるが、この蓋はゴミ箱のフタのようにパッタンと閉まるものではなく、顎の位置や傾きによって開閉が起きるなんともピタゴラスイッチ的な仕組みになっている。
※ 呼吸が苦しくなるため、危険なので試さないように。
嚥下障害という飲み込みの問題に関するリハビリも担当するのが言語聴覚士だ。口腔・咽頭・喉頭の生態に関する生理学の知識があるからこそ、この窒息呪文の作用した器官と呪いの仕組みを見抜けたのだろう。
「お、おい! どうなっている!? 窒息呪文に対抗するには第三者が解除魔法をかけねば生き残れぬはずではないのか!? 顎を上げる程度でええい!」
エルグリンデたちの動揺が激しい。
光平がフィーネの顎上げを手伝いながら、涙を流し何かを訴えるフィーネの言葉を聞いた。
「こ、光平、せんせい、奴らが、じゅ、じゅもんを 唱える前に……に、にげて」
懇願だった。
自分たちを置いていけという悲壮な覚悟。
光平の胸に湧きあがる怒りと、仲間たちへの思い。そして、愛しき人への思いが決壊しだダムの水のようにその心を埋め尽くす。
その怒りに身を染めながらも、光平は冷徹なまでのリアリズムに徹した。
クライグとヴァキュラ、キースの呼吸が回復しつつある状態であるが、奴らがフィーネの指摘通り杖を構えて呪文詠唱の準備に入っていた。
状況的には絶望に近い。対抗できる戦闘力を持つ4人は倒れまともに動けそうにない。
しかも唯一動ける光平は戦闘ではまるで役立たず。
ふっと蘇るフィーネとの会話。
「呪文詠唱は簡単なものなら失敗しても大丈夫なんですけど、高度なものって途中でど忘れしたり中断されると大変なことになっちゃうんです」
記憶が全身を貫き、その視線の先にあったのは光平が落とした鞄とレインド、キョウの視線であった。
『 ka ba N 』
光平は瞬時に声を発さず口の形だけでレインドに伝わってくれという思いを込めた。
レインドは一瞬だけ戸惑い、そしてすぐにはっと気づいてくれていた。
彼が一時的に聴覚障害になったことで、他人の口元を見る癖が定着していたことに賭けたのだ。
レインドが小声でキョウに耳打ちすると、すぐさまキョウが逃げるそぶりを見せ見張りが気を取られた隙に、レインドが足で鞄を蹴って光平の手元まで滑って来た。
質の良い革製のの鞄にしておいて良かったと訪れた安堵を横に投げ捨て、急いで中身からアレを取り出した。
光平のような何も戦闘力のない男が鞄を手にしたところで、苦しむクライグやフィーネへの警戒に注力していた魔導師たちはさほど気に留めなかった。
「呼吸が戻る前に計画を実行する!
各員詠唱準備!
この邪神像を触媒にしてついに完成した大呪詛ベドゥンガースを!
ラングワースの民に言の音の呪いをかけてやれ、そしてエルグリンデが魔法の使えなくなった民で溢れる国をヴァラム殿下の名の元に支配するのだ! やれええ!」
アルシャークの氷のような命令が下される。奴の手には両の手に収まるほどの大きさの禍々しい邪神の像が載せられているが、遠目に見てもあの時のような骨ばった大きい手をしていた。
魔導師たちが詠唱リーダーの発する命令を待ちながら、オルナを練り上げているであろうことは光平にも理解できた。
フィーネを守る! みんなを守る!
鞄の中の呪道具を取り出し、そのタイミングを見極める。
本来であれば言語訓練で使うべき品だが、命を救うため、今だけはすいませんとフィーネの頬を撫でながら優しく微笑んだ。
その笑みに何かを察したフィーネは深く、ゆっくりと顎を上げながら呼吸を整えることに集中する。
「汚らわしい血を受け継ぐラングワースの民よ! 言の音の呪いに苦しむがいい!」
その合図を元に数十名の魔導師たちは、アルシャークを筆頭に全員が一斉に詠唱を開始する。
クライグが無理やり起き上がろうとして、倒れ込み地面を拳で力なく叩きつける。
「くっちく……しょう」
「ひ、ひめ、さま」
「こどもたち、だけでもに、にがせ、おっさん」
フィーネの魔力が青白いスパークを見せ、その奥でキョウとレインドの叫びが光平の背中を押す。
「せんせい、詠唱は、約2分以上必要っ……なはずです」
すっと立ち上がった光平は、ベリダ手製のデコが施されたあの銃型の呪道具を構えた。
エルグリンデ :『 エルシュザール! ホバラホバラサバファクタリア シュゲルアゲル……』
??? 『 エルシュザール! ホバラホバラサバファクタリア シュゲルアゲル……』
エルグリンデ :『フォゲル、ショ、ショグ、エザザザッカ、カッ』
??? 『フォゲル、ショ、ショグ、エザザザッカ、カッ』
エルグリンデの精鋭魔導師たちの表情が、驚きと戸惑いの色で埋め尽くされていく。
自分たちの声が、数コンマ秒遅れて聞こえてくるのだ。
この聴覚フィードバックの干渉刺激によって術者の集中は大きく乱され、どの詠唱を終えてどの段階にあるかを失念してしまったものが続出した。
次々と発生する短い悲鳴でさえ、数コンマ秒遅れの自動再生となって再現されていく。
魔法詠唱において、決まった呪文を正確に発音することの重要さが求められる最も大きな理由として、呪文詠唱失敗によるバックラッシュ現象があげられる。
音楽の輪唱のようにある程度の間隔がリズム的に確保されている状態とは異なり、聞いた経験がほとんどないであろう自身の声が数コンマ秒遅れての再生という環境は術者にとってとてつもない干渉刺激となった。ようはめちゃくちゃ邪魔なのだ。
聴覚刺激のフィードバックは次に受ける刺激がどのようなものか、ある程度の予測を人はしているものである。次の詠唱が頭に入っているため、そこで先ほど詠唱した、している最中の文節が次々と襲ってくれば脳内でその情報を処理する余裕がなくなってしまう。
DAF遅延聴覚フィードバックとはそのような装置であり、一部の吃音訓練に有用で特殊なものである。
基礎魔法であれば発動失敗で済むが、中級では手の痺れや軽い切り傷。
だが大呪文、極大呪文であればそのバックラッシュで大怪我を負いかねないのだ。
そして今、集団魔法による大バックラッシュという前代未聞の現象が発動した。
発動しそこなった魔力が行き場を失い爆発。
数名が吹き飛ばされ、手足がへし折れ転がり呻いている。
詠唱妨害により一気に壊滅するかに見えたエルグリンデであったが、運命はあまりにも残酷であった。
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