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サマリー10 言の音の呪いと聖賢の乙女
古の呪い
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その清浄なる光の余波に包まれた二人は、白い空間の中で漂っている。
「ここって」
「なんだろうここ」
光平とフィーネが手を握り合いながら、ふわふわと浮いているとどこからともなく幼い少女が目の前に現れたのだ。
優しく包み込むような輝くライトブラウンの髪が煌めき靡いている。
「あっ! あなたは僕をこっちに連れてきたニル・リーサちゃんだっけ?」
『いかにも、我はニル・リーサ』
「せ、先生! ニル・リーサ様はラングワースだけじゃなく多くの国で信仰される大地母神の女神さまですよ!」
「女神様!? ええ!?」
『まったく記憶を曖昧にしたのは我じゃが、まあいい。よくぞ言の音の呪いを打ち破ってくれた』
ニル・リーサは光平とフィーネの手をとり優しく微笑んだ。
この時光平は、ああ本当に女神様なんだということをその圧倒的存在感により魂で認識した。
あの時には感じられなかった神々しさが迸り、気付くと頬を涙が流れているような優しさに包まれている。
「ニ、ニル・リーサ様! 黒呪詛の大手を前にお助けいただいてありがとうございました!」
『良いのですよフィーネ。それよりも私のせいであなたには辛い思いをさせてしまいました。ごめんねフィーネ』
なぜに謝るのか。理解できずにいたフィーネは光平に助けを求め視線を送る。
「いったいどういうことなのでしょう」
”
数百年前、この地を古代魔法氏族が人々を奴隷にし支配していた邪悪な国、魔帝国があった。
そこで起きた大地が腐る現象を止めるため我は必死に祈り、大地を癒そうと努めてきた。
だが彼らは我を大地を腐らせる邪神とし、貶めたのだ。
それでも人々のため愛しき大地を守るため、我は祈りを捧げ守り続けた。
でも……耐えられぬ濡れ衣と醜聞に私の心に生まれてしまったものがある。
怒りと憎しみ。
抑えきれなかった怒りと憎しみの残滓から、言の音の呪いを生んでしまったのじゃよ。
”
「ひどすぎる! 邪神に貶めるなんて!」
「濡れ衣……ですか」
”光平、あなたが突発性と呼ぶ呪詛は我が生んでしまった呪いなのだ。
そしてあの邪神像を貶めた我と勘違いして、あの愚かな人の子が呪詛の媒介として利用した。
邪悪な想念の依り代となっていたとも知らず。
まあその邪念に我の憎しみが混じっていたことが問題であったのだがな”
「もしかして、僕を呼んだのは、いえ僕がニル・リーサ様の縁が繋がったのは、耐えきれぬほどに許せない ” 濡れ衣 ” に対する怒りを抱いていたからなのでしょうか」
『……ああ、そうであったのか。光平、そなたも苦しんでいたな、死にたいと願うほどの濡れ衣と無実の醜聞に』
「はい……辛かった。その噂を聞いた時は、思わず机の上にあったたカッターナイフで首を切ってしまおうという衝動にかられたほどでした」
「せ、先生!?」
光平の表情は見たことがないほどに暗く沈み、拳を固く握りしめている。
『まだ死にたいと願うか光平?』
「いえ、僕は生きたい。明日が明るい日だって信じられる今は、明日もフィーネさんの笑顔が見たい!」
「せ、せんせい……」
顔を真っ赤にして耐えながらもフィーネは幸せで気絶してしまいそうだと、癖になっていた自己フィードバックに震えていた。
『そうか……なればあの地より招いたかいがあったものじゃ。では、光平よそなたのいるべき世界へ戻そうぞ』
「え!? い、いや! いや! やめてそんなのいやああああ!」
ぽろぽろと流れる涙を拭うこともせず、フィーネは光平を引き留めようと抱きついた。
「待ってください! 僕は僕は! 戻る気はありません!」
「女神さまだってかまうもんか! 私の光平先生を送るなら許さない!」
気丈にも女神に杖を向けるフィーネをニル・リーサはしばらく静観していたものの、すぐにふっと柔らかい笑みにかわった。
『まさか我にのろけを見せつけるとは思わなんだ。
少し戯れが過ぎたようじゃが、本心を知ることができた。もうお前は我が子、大地母神の子。この世界でたくましく生きるがよい。
そして二人とも、ありがとう。光平よ、そなたは女神の心まで救ってくれたのう』
白く霞む光の中でニル・リーサが泣きながら手を振っていた。
遠くで声が聞こえる。
「あにきー! ねえさーーん!」
「おっさーん! フィーネ様ああ!」
クライグとキースの声だ。複数の蹄の音と騎士鎧がたてる金属音がやかましい。
「ファルベリオス団長! エルグリンデの魔導師を全て拘束しました!」
「うむ、周辺を捜索し残敵掃討に移行しろ! おお、光の繭が解けていく!?」
薄絹のような光の膜がほどけていくと、手を繋いでいたのがばれて照れながらごまかす光平とフィーネの姿が現れた。
クライグが泣きながら抱きつき、キースでさえラングワース壊滅の危機を脱したことを確信し安堵の涙を流している。
「残敵の掃討戦が残って入るが、これでラングワースは救われたな。
まさに英雄と呼ぶのにふさわしい二人だ」騎士団長ファルベリオスが光平に深く頭を下げ、騎士たちもそれに続く。
歓声と歓喜の涙、クライグは団長に功績を称えられ男泣きしていた。
キースはいつもの気難しい表情のままヒビの入った眼鏡をくいっと持ち上げている。
「先生、あの時唱えていたのは対抗呪文ではないですよね? いったい何があったのでしょう?」
「僕が利用したのは吃症状の一つである、つっかえやすい音を誘発するような詠唱を邪魔する干渉刺激を使いました。
人はすぐにつっかえた、噛んだと他人を指摘しがちです。
大切なことは、つっかえるほどに溢れるたくさんの思いをあなたに伝えたい。
あなたに話したいことがたくさんある、そう思ってくれる心を受け止めることなんです。
今回僕の取った行動は命を守るためとはいえ、吃音で苦しむ人たちの気持ちを傷つける行為でしたごめんなさい……」
フィーネは思う。いつだって反省し改めようとする謙虚な心持ちだからこそ、あのような邪悪なエルグリンデを打ち破れたのだと。
「先生、今度吃音について講義お願いしますね」
「はい、一緒に勉強していきましょう」
優しき風が勇ましき人々の頬を頭を撫でるように包み込む。
まるで大地母神に抱かれているような穏やかな風であった。
その娘は、言の音の呪いに罹るも解呪を成し遂げ復活した聖賢の魔導師。
邪神像から現れた黒呪詛の大手を聖賢魔法にて打ち破った希代の聖賢にして美しき乙女。
その者は、魔力も剣技の才もない黒髪の稀人。だが言の音の呪いに人の身で立ち向かい多くの人々を救う。
さらには、王国最精鋭のエルグリンデの魔導師たちを、魔力を持たぬ身で返り討ちにした勇者なり。
今後、ラングワースに語り継がれる英雄譚が生まれた瞬間であった。
「ここって」
「なんだろうここ」
光平とフィーネが手を握り合いながら、ふわふわと浮いているとどこからともなく幼い少女が目の前に現れたのだ。
優しく包み込むような輝くライトブラウンの髪が煌めき靡いている。
「あっ! あなたは僕をこっちに連れてきたニル・リーサちゃんだっけ?」
『いかにも、我はニル・リーサ』
「せ、先生! ニル・リーサ様はラングワースだけじゃなく多くの国で信仰される大地母神の女神さまですよ!」
「女神様!? ええ!?」
『まったく記憶を曖昧にしたのは我じゃが、まあいい。よくぞ言の音の呪いを打ち破ってくれた』
ニル・リーサは光平とフィーネの手をとり優しく微笑んだ。
この時光平は、ああ本当に女神様なんだということをその圧倒的存在感により魂で認識した。
あの時には感じられなかった神々しさが迸り、気付くと頬を涙が流れているような優しさに包まれている。
「ニ、ニル・リーサ様! 黒呪詛の大手を前にお助けいただいてありがとうございました!」
『良いのですよフィーネ。それよりも私のせいであなたには辛い思いをさせてしまいました。ごめんねフィーネ』
なぜに謝るのか。理解できずにいたフィーネは光平に助けを求め視線を送る。
「いったいどういうことなのでしょう」
”
数百年前、この地を古代魔法氏族が人々を奴隷にし支配していた邪悪な国、魔帝国があった。
そこで起きた大地が腐る現象を止めるため我は必死に祈り、大地を癒そうと努めてきた。
だが彼らは我を大地を腐らせる邪神とし、貶めたのだ。
それでも人々のため愛しき大地を守るため、我は祈りを捧げ守り続けた。
でも……耐えられぬ濡れ衣と醜聞に私の心に生まれてしまったものがある。
怒りと憎しみ。
抑えきれなかった怒りと憎しみの残滓から、言の音の呪いを生んでしまったのじゃよ。
”
「ひどすぎる! 邪神に貶めるなんて!」
「濡れ衣……ですか」
”光平、あなたが突発性と呼ぶ呪詛は我が生んでしまった呪いなのだ。
そしてあの邪神像を貶めた我と勘違いして、あの愚かな人の子が呪詛の媒介として利用した。
邪悪な想念の依り代となっていたとも知らず。
まあその邪念に我の憎しみが混じっていたことが問題であったのだがな”
「もしかして、僕を呼んだのは、いえ僕がニル・リーサ様の縁が繋がったのは、耐えきれぬほどに許せない ” 濡れ衣 ” に対する怒りを抱いていたからなのでしょうか」
『……ああ、そうであったのか。光平、そなたも苦しんでいたな、死にたいと願うほどの濡れ衣と無実の醜聞に』
「はい……辛かった。その噂を聞いた時は、思わず机の上にあったたカッターナイフで首を切ってしまおうという衝動にかられたほどでした」
「せ、先生!?」
光平の表情は見たことがないほどに暗く沈み、拳を固く握りしめている。
『まだ死にたいと願うか光平?』
「いえ、僕は生きたい。明日が明るい日だって信じられる今は、明日もフィーネさんの笑顔が見たい!」
「せ、せんせい……」
顔を真っ赤にして耐えながらもフィーネは幸せで気絶してしまいそうだと、癖になっていた自己フィードバックに震えていた。
『そうか……なればあの地より招いたかいがあったものじゃ。では、光平よそなたのいるべき世界へ戻そうぞ』
「え!? い、いや! いや! やめてそんなのいやああああ!」
ぽろぽろと流れる涙を拭うこともせず、フィーネは光平を引き留めようと抱きついた。
「待ってください! 僕は僕は! 戻る気はありません!」
「女神さまだってかまうもんか! 私の光平先生を送るなら許さない!」
気丈にも女神に杖を向けるフィーネをニル・リーサはしばらく静観していたものの、すぐにふっと柔らかい笑みにかわった。
『まさか我にのろけを見せつけるとは思わなんだ。
少し戯れが過ぎたようじゃが、本心を知ることができた。もうお前は我が子、大地母神の子。この世界でたくましく生きるがよい。
そして二人とも、ありがとう。光平よ、そなたは女神の心まで救ってくれたのう』
白く霞む光の中でニル・リーサが泣きながら手を振っていた。
遠くで声が聞こえる。
「あにきー! ねえさーーん!」
「おっさーん! フィーネ様ああ!」
クライグとキースの声だ。複数の蹄の音と騎士鎧がたてる金属音がやかましい。
「ファルベリオス団長! エルグリンデの魔導師を全て拘束しました!」
「うむ、周辺を捜索し残敵掃討に移行しろ! おお、光の繭が解けていく!?」
薄絹のような光の膜がほどけていくと、手を繋いでいたのがばれて照れながらごまかす光平とフィーネの姿が現れた。
クライグが泣きながら抱きつき、キースでさえラングワース壊滅の危機を脱したことを確信し安堵の涙を流している。
「残敵の掃討戦が残って入るが、これでラングワースは救われたな。
まさに英雄と呼ぶのにふさわしい二人だ」騎士団長ファルベリオスが光平に深く頭を下げ、騎士たちもそれに続く。
歓声と歓喜の涙、クライグは団長に功績を称えられ男泣きしていた。
キースはいつもの気難しい表情のままヒビの入った眼鏡をくいっと持ち上げている。
「先生、あの時唱えていたのは対抗呪文ではないですよね? いったい何があったのでしょう?」
「僕が利用したのは吃症状の一つである、つっかえやすい音を誘発するような詠唱を邪魔する干渉刺激を使いました。
人はすぐにつっかえた、噛んだと他人を指摘しがちです。
大切なことは、つっかえるほどに溢れるたくさんの思いをあなたに伝えたい。
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