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サマリー10 言の音の呪いと聖賢の乙女
明日は明るい日
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~ 一カ月後 ~
キョウはフィーネの妹として改めて保護され、孤児院と併設された音無学校で魔法や剣技の授業を全力で楽しんでいる。
この国の戸籍や続柄の登録は曖昧なので、妹でもあり光平の養女でもあるような不思議で優しい関係が続いている。
先日、キョウの両親が住んでいたという山小屋の跡地に皆で向かい改めて弔いをすませた。
同行した優しき王子レインドと共にキョウはひとしきり泣いた後、子供らしい健やかさで明日を見据えている。
第三王子レインドが最も危険な最前線で巫女を支え守ったという事実に、ラングワース国民は歓喜した。
元々見目麗しく慈悲深いという噂の王子に対する民の期待は高かったが、勇敢さを併せ持つ王子の資質に未来が明るいと思う民の喜び方はすさまじかった。
ラングワース王国がダドゥンガースを打ち破った祝いの祭りでは、王子を称える横断幕や便乗商品が溢れたという。
第二王子ヴァラムはアルシャークらが持ち上げてはいたが、非常に気が弱く刺繍や花々を育てることを大切にする人物でありレインドの活躍を心から祝福していたというから今後は良好な関係に発展するかもしれない。
そのアルシャーク率いるエルグリンデは王国への反逆罪で、永久監獄とも言われる魔獄の迷宮へ放り込まれることが決まったという。
関わった多くの貴族が取りつぶしにあい、多国間に渡るロドラ・メラ魔帝国の信奉者たちの摘発も隣国との合同捜査が始まっていた。
キースはこちらの仕事が増え、中々プリンを食べにこれないと愚痴っている。
クライグはドラゴンスレイヤーとして名声を得、王国騎士団の剣術指南役へ抜擢された。
それでも音無学校の剣術教官をこなし、カレーやプリンをごちそうになっていく彼の人柄は昇進し有名になっても変わることはない。
レシュティア姫とアルマナ帝国第二皇子との婚礼が発表され、ラングワースには輝くける未来が待っている、そう思わせる明るい空気が満ちていた。
そして、最たる功労者である二人の日常といえば……
午後の準備中に訓練室で、フィーネがぷんすかしながら光平に詰め寄っている。
「先生! あまりにもひどすぎます! ひどいです!」
「ご、ごめんよ、でもニル・リーサ様が邪神だと勘違いされる事態は絶対に避けなくちゃと思ってさ、つい手元にちょうど良い感じでフィーネさんのあの絵があったもんだからその」
「なんでそれで私の絵が黒呪詛の大手の化身である邪神のスケッチになるんですか!」
「だってスペンサーさんやファルベリオス団長もあまりの禍々しさに固まって震えていたよ?」
「うう~……もう先生ったら。
はぁ、ニル・リーサ様のためだから我慢して耐えるしかありませんけど! じゃあ罰ゲームです! 明日私と一緒にその、デ、デートしてもらいますからねっ!」
怒りなのか別の感情が上乗せになったのか、頬を膨らませながらフィーネが横目でその返答を待っていた。
「いやだな……」
「えっ? えっと、その、ごめんなさい、あの私、すいません」
真っ逆さまに谷底を落ちていくような感覚で沈むフィーネの表情に焦り、慌てて光平が叫ぶ。
「ち、違うんだフィーネさん! そうじゃなくてその、僕にとってフィーネさんとのデートは大ご褒美であって、その罰ゲーム扱いだなんて嫌だと思ってその」
「もう! 先生と一緒だとずーっとこんな感じなんですねっ! はぁ……でもそれがうれしい」
光平の胸にもたれかかるフィーネの肩をきょどりながら抱き寄せる光平。
フィーネはとうとう来るのか!? このときなのね!っと心臓が激しい鼓動を打っていた時である。
「あにきいいいい! たいへんだあああああ!」
(ちっ! あのバカ騎士め!)
そんなフィーネの苛立ちをもろに食らいながらもクライグは息を荒げながら叫ぶ。
「大変なんだよ兄貴! アルマナ帝国の第一皇女が兄貴に言の音の呪いを解呪してくれって!」
「ア、アルマナ帝国!? ラングワースの宗主国じゃない!?」
「やばいよ兄貴!」
ガチャリとドアを開けて入って来たのはいつにもまして神経質そうな顔をしたキースだった。
「やばいどころじゃないぞクライグ。皇女殿下は既に転移門<ゲート>で到着済みだ。
ということで今からおっさんとフィーネ様は王宮へ出頭しろってさ。あのシュリア・マーベルから紹介されたらしいぞ」
あちゃーと頭を抱えながらも、光平の表情が真剣になる瞬間をフィーネは目撃する。
見惚れてトキメキで震えながらフィーネは思う。
この人の側にいられることが何よりもの幸せだと。
「だめだよキース君。午後には訓練が4ケース入っていて、一人は解呪シークエンスに入るから絶対に外せない。いけるとしたら夕食の頃だね」
「またか、予約優先で大貴族の依頼を待たせた件は結構もめたんだが、今回は皇女殿下だぞ」
光平は爽やかな笑顔で微笑んだ。
「だからさ、この問診表を届けておいてねキース君。じゃあ午後の訓練はヨルシュ君からだね、フィーネさんのお手並み拝見」
「がんばります先生!」
完
キョウはフィーネの妹として改めて保護され、孤児院と併設された音無学校で魔法や剣技の授業を全力で楽しんでいる。
この国の戸籍や続柄の登録は曖昧なので、妹でもあり光平の養女でもあるような不思議で優しい関係が続いている。
先日、キョウの両親が住んでいたという山小屋の跡地に皆で向かい改めて弔いをすませた。
同行した優しき王子レインドと共にキョウはひとしきり泣いた後、子供らしい健やかさで明日を見据えている。
第三王子レインドが最も危険な最前線で巫女を支え守ったという事実に、ラングワース国民は歓喜した。
元々見目麗しく慈悲深いという噂の王子に対する民の期待は高かったが、勇敢さを併せ持つ王子の資質に未来が明るいと思う民の喜び方はすさまじかった。
ラングワース王国がダドゥンガースを打ち破った祝いの祭りでは、王子を称える横断幕や便乗商品が溢れたという。
第二王子ヴァラムはアルシャークらが持ち上げてはいたが、非常に気が弱く刺繍や花々を育てることを大切にする人物でありレインドの活躍を心から祝福していたというから今後は良好な関係に発展するかもしれない。
そのアルシャーク率いるエルグリンデは王国への反逆罪で、永久監獄とも言われる魔獄の迷宮へ放り込まれることが決まったという。
関わった多くの貴族が取りつぶしにあい、多国間に渡るロドラ・メラ魔帝国の信奉者たちの摘発も隣国との合同捜査が始まっていた。
キースはこちらの仕事が増え、中々プリンを食べにこれないと愚痴っている。
クライグはドラゴンスレイヤーとして名声を得、王国騎士団の剣術指南役へ抜擢された。
それでも音無学校の剣術教官をこなし、カレーやプリンをごちそうになっていく彼の人柄は昇進し有名になっても変わることはない。
レシュティア姫とアルマナ帝国第二皇子との婚礼が発表され、ラングワースには輝くける未来が待っている、そう思わせる明るい空気が満ちていた。
そして、最たる功労者である二人の日常といえば……
午後の準備中に訓練室で、フィーネがぷんすかしながら光平に詰め寄っている。
「先生! あまりにもひどすぎます! ひどいです!」
「ご、ごめんよ、でもニル・リーサ様が邪神だと勘違いされる事態は絶対に避けなくちゃと思ってさ、つい手元にちょうど良い感じでフィーネさんのあの絵があったもんだからその」
「なんでそれで私の絵が黒呪詛の大手の化身である邪神のスケッチになるんですか!」
「だってスペンサーさんやファルベリオス団長もあまりの禍々しさに固まって震えていたよ?」
「うう~……もう先生ったら。
はぁ、ニル・リーサ様のためだから我慢して耐えるしかありませんけど! じゃあ罰ゲームです! 明日私と一緒にその、デ、デートしてもらいますからねっ!」
怒りなのか別の感情が上乗せになったのか、頬を膨らませながらフィーネが横目でその返答を待っていた。
「いやだな……」
「えっ? えっと、その、ごめんなさい、あの私、すいません」
真っ逆さまに谷底を落ちていくような感覚で沈むフィーネの表情に焦り、慌てて光平が叫ぶ。
「ち、違うんだフィーネさん! そうじゃなくてその、僕にとってフィーネさんとのデートは大ご褒美であって、その罰ゲーム扱いだなんて嫌だと思ってその」
「もう! 先生と一緒だとずーっとこんな感じなんですねっ! はぁ……でもそれがうれしい」
光平の胸にもたれかかるフィーネの肩をきょどりながら抱き寄せる光平。
フィーネはとうとう来るのか!? このときなのね!っと心臓が激しい鼓動を打っていた時である。
「あにきいいいい! たいへんだあああああ!」
(ちっ! あのバカ騎士め!)
そんなフィーネの苛立ちをもろに食らいながらもクライグは息を荒げながら叫ぶ。
「大変なんだよ兄貴! アルマナ帝国の第一皇女が兄貴に言の音の呪いを解呪してくれって!」
「ア、アルマナ帝国!? ラングワースの宗主国じゃない!?」
「やばいよ兄貴!」
ガチャリとドアを開けて入って来たのはいつにもまして神経質そうな顔をしたキースだった。
「やばいどころじゃないぞクライグ。皇女殿下は既に転移門<ゲート>で到着済みだ。
ということで今からおっさんとフィーネ様は王宮へ出頭しろってさ。あのシュリア・マーベルから紹介されたらしいぞ」
あちゃーと頭を抱えながらも、光平の表情が真剣になる瞬間をフィーネは目撃する。
見惚れてトキメキで震えながらフィーネは思う。
この人の側にいられることが何よりもの幸せだと。
「だめだよキース君。午後には訓練が4ケース入っていて、一人は解呪シークエンスに入るから絶対に外せない。いけるとしたら夕食の頃だね」
「またか、予約優先で大貴族の依頼を待たせた件は結構もめたんだが、今回は皇女殿下だぞ」
光平は爽やかな笑顔で微笑んだ。
「だからさ、この問診表を届けておいてねキース君。じゃあ午後の訓練はヨルシュ君からだね、フィーネさんのお手並み拝見」
「がんばります先生!」
完
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