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[3-2]Lesson*3 野外※
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***
「やん……」
「リゼ、足のここ、弱いみたいだね」
「ん」
「触って気持ちのいいところは、覚えておくといいよ。快感を追いかけやすい。」
「と、言われて、も……あん」
これは、自分のどこが。というよりレオナルドの触り方がいい、という気がしてならない。
ドレスの下に手を這わせ、温かな手のひらで包み込みながら、時々思わせぶりに指でなぞられると、ぞくそくと腰を快感が這い上がっていく。
「や、ん……」
「リゼ、いい匂いがする」
「え……?」
すぅ、とそこで深く息を吸うと、レオナルドはスカートの裾をゆっくりめくりあげた。真っ白な太腿が木陰でその姿を表すと、そこに口づけを始める。
「や、レオ……こんなところで」
「ん、うん……」
内腿の見えない場所へちゅう、と吸い付いて赤い花びらを散らす。柔らかな髪が触れた場所が甘い刺激となって彼女の腰を揺らした。
「気持ち、いい?」
「……っ、はい……」
我慢したようなその口調に、彼が眼線を上げる。
「君は快感だけ追いかけて」
「……!うん……」
そうか、これは『授業』なんだ……!そう思い、素直に従うことにした。
手が際どい部分をなぞる。その間にも内腿から更に中へと唇を這わせ、その窪みに近付いた。そこへ指を入れると、くちゅりと水音が聞こえる。
「やぁ……」
「ん、少し……開いて、脚」
「ふぅ……」
息をつきながら恐る恐る、少しだけ脚を開くと……急に彼女の両膝を掴み、その濡れたあわいに下着の上から口付けられてしまう。
「やぁ、レオ……?!」
「これ……取るぞ?」
下着に噛みつき、引っ張られている。
「だめ……!」
「取っておかないと、汚れる」
と呟きながらするりと後ろに手を回した、と思えばそのまま下着が奪われてしまった。なんの早技?
「やっ、返して……!」
「うん、後でな」
「レオ?!」
「外では、開放感も快感になるよ」
「うそ、や、あっ?!」
「ほら、もっと……気持ちよくなって?」
そのまま秘所に吸いつかれ、何も考えられなくさせられてしまう。唾液をたっぷり含んだ舌で花芽をじゅうっと押さえられてしまえば、自然に腰が浮いた。
「やぁ、ーぁっ!」
「軽くイけたね?良かった、気持ちよさそう。ん。」
「れ、ぉ……だめぇ、こんな……ところで」
「外だから、いいんだよ」
じゅるりと襞を舐めあげられ、そこにつぷりと指を這わせながら嬉しそうに笑う。そしてまた噛み付くようにそこを舐め、浅いところを指で弄った。蜜壺からはとぷりと蜜が溢れて止まらない。
「このままだと服も汚れてしまう。綺麗にしよう」
「もう、やだぁ……っ」
「そんなに腰を揺らして……気持ちいいだろう?リゼ。空を見てごらん」
「そ、ら……?」
そう言われて、初めて上を見上げる。青空と緑の枝が見えて、はっとする。
「綺麗……」
「ふ、余裕あるな」
「あっ!」
その瞬間、襞の中に熱い舌が忍び込む。ゆっくりと擦られる刺激に腰が揺れるが、空を見上げながら感じるそれは、部屋の中で行われる空気と別のものを纏っており、確かに開放感のあるものだった。
「やぁっ、レオ、こんなの……っ」
「ん、はぁ……イっちゃう?」
ぐり、と花芽に熱い舌が押しつけられたと思えば襞の中はまた太く長い指に攻め立てられる。グチュグチュと水音を響かせながら、じゅうっと花芽を吸われたその瞬間。びくびくっ、と身体を震わせながら達してしまった。
「あ、ぁあ……っ!」
「……俺の指、締め付けて……かわいいな」
はぁはぁと息をつけば、頭の上の空が回っているように感じる。これは……ダメなやつでは?
「レオ……くらくら、する」
「上手にイけたね。いい子」
レオナルドは身体を起こし、座りながら彼女を支えると、こめかみにキスを落とした。
「敏感になってきたな」
「魔力には鈍感なのに……」
「そこも不思議なとこだ。体調は本当になんともないか?」
「何とも……ないと言うかあの、そういえば」
「えっ。どうかした?」
慌てたように覗き込まれる。
「いえ!体調はすこぶるいいの、でも」
「うん?」
「ええと実は、今朝、ダイニングの魔道ランプに触れたら……点いてしまったんです。あかりが」
「……え?」
魔道ランプは魔道具のひとつで、魔力のある人間にしか使えない。
「リゼ、ちょっと……両手をこちらへ。」
向き合って座り直し、レオナルドの手の上にアデリーゼの両手を乗せてみる。
「ゆっくり深呼吸しながら、手のひらに意識を集中してみて。」
「は、はい!」
すうはあ、と目を閉じて小さな口がゆっくりと呼吸を繰り返すのを見つめながら、レオナルドも目を瞑った。繋いだ手のひらに集中し、探るように魔力を当ててみると……微かながら、アデリーゼの中に『自分の魔力』が存在しているのを感じた。
「なんだ、これは……」
「レオ?」
アデリーゼが不安げに見上げた。
「うん。しっかり測らないとわからないレベルだけど……どうしてか、リゼの中で俺の魔力が回っているようだ」
「ええっ?そんなこと、あるの?」
「いや、ない。通常ありえないんだが……しかも君は酔っていない。」
他人の魔力が身体を回ることはない。例え身体を繋いでその魔力を互いに吐き出しても、その場で霧散するものである。
たとえ身体を繋いだとしても。
「これは一度、前例を調べる必要があるな」
「そんなに大変なことです?」
「もしリゼに悪影響があったら、大変だから。本当に具合が悪くはないか?」
「ないです。というか逆に、過去こんなことないくらい、絶好調なの。よく眠れるし、不思議なほど頭もスッキリしてるわ。」
絶好調というのも、ある種の副反応なのだろうか。と、悩みつつも、ひとつ思い立つ。
「リゼ、ちょっとだけ実験しよう」
「実験ですか?」
「うん。俺とキスして?」
「えっ」
「昨日、授業したろう?」
今?と、あわあわするアデリーゼの手を掴み、そっと引き寄せる。何度か啄んでから、その小さな唇を舌で押し開いた。
「ん……ふぅ」
目を閉じて恍惚とした表情を浮かべる。その表情に苦悶は一切見られない。それどころか肌は紅潮し、快感を追うのが見てとれる。
「ん、気持ちいい?」
「はい……とても」
「そうか。ちょっと、口……開けてて?」
そう言うと、後頭部を大きな手のひらが覆った。アデリーゼを少し上向かせ、口付けをしながら唾液を流し込んだ。こくん、と喉が動いて飲み込んだのがわかる。それを拭うように小さなキスをする。
「……この状態で、さっきのをもう一回。手をこちらへ」
「ふ、は、ぁい……」
もう、とろんと蕩けた表情になっている。その身体を後ろから抱き抱えるように支えつつ、改めて乗せられた手のひらに再び魔力を流す。すると。
「うん……やはり、増えてるな」
「増え……え、何が?」
「リゼの中をめぐる、俺の魔力だ。もしかしたらリゼは……『器』なのか?」
魔力の『器』。それは魔力がないということではなく、体内の魔力を貯める『器』が巨大すぎて、常に空っぽの状態に近くなっている者の事だ。
他人の魔力が流れ込むことで、その力を発揮できるというかなり特殊な体質。魔力の無いものに出るため、あまり発見例がないし、その供給方法などもまちまちらしい。彼女の場合、間違いなく体液の摂取だろう。
「それっていいこと……?」
「……うーん、どうだろう。特に問題はないと思うが、リゼのためには、となると……」
「私のため?」
「体液交換である魔力の受け渡し方法もそうだけど……君は、王太子妃候補だからな」
「あ……」
ふと、現実に立ち返る。『授業』を枕詞に快感を追うことに貪欲になってしまっていたが、今の2人の関係は、あくまで王太子妃教育の一環なのだ。
「ラルフは僕ほどの魔力はない。リゼのこの力がそれに影響することもないだろう。2人が交わったとしても、互いの大勢に影響はない筈だ。」
ラルフと交わる、という単語に双方が少しざらついた気持ちになる。
「しかし、それとは別に、リゼがこういう体質であると公になることがあれば、少なからずなんらかの政治的影響が発生する可能性がある。そこが心配なんだ。」
「政治的?ですか?」
「往々にして『特異体質』というものは、人に利用されやすい。特に魔力過多になりがちな人達にとって、この力は魅力的なものだろうな……。」
レオナルドが考え込んでいる。その手を、リゼがぎゅっと握りしめた。
「ん?」
「大丈夫よ、レオ。これを知るのは私とレオと、あと何かあってもきっとランドルフ様だけだわ。それに、閨教育のことは私たちだけの秘密になるのでしょ?」
さらりと笑って、そう告げる。
「リゼ……」
「それに、せっかく今こういう状況なんだもの。魔法省トップの魔導師様に、色々と試してみてもらいたいわ」
「は?」
「私のその『器』に、何をしたらどんな事が起きるのかを、今みたいに……レオに確かめてほしいの。ダメかしら。」
とんでもない提案に、ぽかんとレオナルドが口を開ける。
「リゼ、君はそれでいいの?」
「ええ、ぜひ!」
「……わかった。でも、そうなる以上は、今までよりもっと色々とするし、聞かせてもらうと思うよ?」
「望むところですわ!」
ちょっと考え込みそうになったけれど、仮に王族に取り込まれるなら、それが彼女を守る盾にもなるだろう。自分もそこに参加すればいいだけだ、とレオナルドは気持ちを切り替える。
「あの、ところで、レオ」
「うん?」
「そろそろ、あの……下着を」
「……あぁ、忘れていたね。でも、もういいんじゃないか?このままで」
「えっ?!」
そう言いながらそっと、またワンピースの裾から手を忍び込ませる。
「やっ」
「このままで帰る、という授業はどう?」
「う、うそでしょ……!」
***
邸に帰ると、時刻はもう夕方に近い。本当に下着は返してもらえず、帰りの馬車でもカーテンを引いた車内で……服を汚さないように、と舐められてしまった。野外授業は危険だわ……!
「リゼ、休む前にお風呂を使うかい?」
「ええ、そうするわ」
「じゃあ、一緒に入ってみようか」
「……えっ?」
補習がいっぱいね?!
***
「やん……」
「リゼ、足のここ、弱いみたいだね」
「ん」
「触って気持ちのいいところは、覚えておくといいよ。快感を追いかけやすい。」
「と、言われて、も……あん」
これは、自分のどこが。というよりレオナルドの触り方がいい、という気がしてならない。
ドレスの下に手を這わせ、温かな手のひらで包み込みながら、時々思わせぶりに指でなぞられると、ぞくそくと腰を快感が這い上がっていく。
「や、ん……」
「リゼ、いい匂いがする」
「え……?」
すぅ、とそこで深く息を吸うと、レオナルドはスカートの裾をゆっくりめくりあげた。真っ白な太腿が木陰でその姿を表すと、そこに口づけを始める。
「や、レオ……こんなところで」
「ん、うん……」
内腿の見えない場所へちゅう、と吸い付いて赤い花びらを散らす。柔らかな髪が触れた場所が甘い刺激となって彼女の腰を揺らした。
「気持ち、いい?」
「……っ、はい……」
我慢したようなその口調に、彼が眼線を上げる。
「君は快感だけ追いかけて」
「……!うん……」
そうか、これは『授業』なんだ……!そう思い、素直に従うことにした。
手が際どい部分をなぞる。その間にも内腿から更に中へと唇を這わせ、その窪みに近付いた。そこへ指を入れると、くちゅりと水音が聞こえる。
「やぁ……」
「ん、少し……開いて、脚」
「ふぅ……」
息をつきながら恐る恐る、少しだけ脚を開くと……急に彼女の両膝を掴み、その濡れたあわいに下着の上から口付けられてしまう。
「やぁ、レオ……?!」
「これ……取るぞ?」
下着に噛みつき、引っ張られている。
「だめ……!」
「取っておかないと、汚れる」
と呟きながらするりと後ろに手を回した、と思えばそのまま下着が奪われてしまった。なんの早技?
「やっ、返して……!」
「うん、後でな」
「レオ?!」
「外では、開放感も快感になるよ」
「うそ、や、あっ?!」
「ほら、もっと……気持ちよくなって?」
そのまま秘所に吸いつかれ、何も考えられなくさせられてしまう。唾液をたっぷり含んだ舌で花芽をじゅうっと押さえられてしまえば、自然に腰が浮いた。
「やぁ、ーぁっ!」
「軽くイけたね?良かった、気持ちよさそう。ん。」
「れ、ぉ……だめぇ、こんな……ところで」
「外だから、いいんだよ」
じゅるりと襞を舐めあげられ、そこにつぷりと指を這わせながら嬉しそうに笑う。そしてまた噛み付くようにそこを舐め、浅いところを指で弄った。蜜壺からはとぷりと蜜が溢れて止まらない。
「このままだと服も汚れてしまう。綺麗にしよう」
「もう、やだぁ……っ」
「そんなに腰を揺らして……気持ちいいだろう?リゼ。空を見てごらん」
「そ、ら……?」
そう言われて、初めて上を見上げる。青空と緑の枝が見えて、はっとする。
「綺麗……」
「ふ、余裕あるな」
「あっ!」
その瞬間、襞の中に熱い舌が忍び込む。ゆっくりと擦られる刺激に腰が揺れるが、空を見上げながら感じるそれは、部屋の中で行われる空気と別のものを纏っており、確かに開放感のあるものだった。
「やぁっ、レオ、こんなの……っ」
「ん、はぁ……イっちゃう?」
ぐり、と花芽に熱い舌が押しつけられたと思えば襞の中はまた太く長い指に攻め立てられる。グチュグチュと水音を響かせながら、じゅうっと花芽を吸われたその瞬間。びくびくっ、と身体を震わせながら達してしまった。
「あ、ぁあ……っ!」
「……俺の指、締め付けて……かわいいな」
はぁはぁと息をつけば、頭の上の空が回っているように感じる。これは……ダメなやつでは?
「レオ……くらくら、する」
「上手にイけたね。いい子」
レオナルドは身体を起こし、座りながら彼女を支えると、こめかみにキスを落とした。
「敏感になってきたな」
「魔力には鈍感なのに……」
「そこも不思議なとこだ。体調は本当になんともないか?」
「何とも……ないと言うかあの、そういえば」
「えっ。どうかした?」
慌てたように覗き込まれる。
「いえ!体調はすこぶるいいの、でも」
「うん?」
「ええと実は、今朝、ダイニングの魔道ランプに触れたら……点いてしまったんです。あかりが」
「……え?」
魔道ランプは魔道具のひとつで、魔力のある人間にしか使えない。
「リゼ、ちょっと……両手をこちらへ。」
向き合って座り直し、レオナルドの手の上にアデリーゼの両手を乗せてみる。
「ゆっくり深呼吸しながら、手のひらに意識を集中してみて。」
「は、はい!」
すうはあ、と目を閉じて小さな口がゆっくりと呼吸を繰り返すのを見つめながら、レオナルドも目を瞑った。繋いだ手のひらに集中し、探るように魔力を当ててみると……微かながら、アデリーゼの中に『自分の魔力』が存在しているのを感じた。
「なんだ、これは……」
「レオ?」
アデリーゼが不安げに見上げた。
「うん。しっかり測らないとわからないレベルだけど……どうしてか、リゼの中で俺の魔力が回っているようだ」
「ええっ?そんなこと、あるの?」
「いや、ない。通常ありえないんだが……しかも君は酔っていない。」
他人の魔力が身体を回ることはない。例え身体を繋いでその魔力を互いに吐き出しても、その場で霧散するものである。
たとえ身体を繋いだとしても。
「これは一度、前例を調べる必要があるな」
「そんなに大変なことです?」
「もしリゼに悪影響があったら、大変だから。本当に具合が悪くはないか?」
「ないです。というか逆に、過去こんなことないくらい、絶好調なの。よく眠れるし、不思議なほど頭もスッキリしてるわ。」
絶好調というのも、ある種の副反応なのだろうか。と、悩みつつも、ひとつ思い立つ。
「リゼ、ちょっとだけ実験しよう」
「実験ですか?」
「うん。俺とキスして?」
「えっ」
「昨日、授業したろう?」
今?と、あわあわするアデリーゼの手を掴み、そっと引き寄せる。何度か啄んでから、その小さな唇を舌で押し開いた。
「ん……ふぅ」
目を閉じて恍惚とした表情を浮かべる。その表情に苦悶は一切見られない。それどころか肌は紅潮し、快感を追うのが見てとれる。
「ん、気持ちいい?」
「はい……とても」
「そうか。ちょっと、口……開けてて?」
そう言うと、後頭部を大きな手のひらが覆った。アデリーゼを少し上向かせ、口付けをしながら唾液を流し込んだ。こくん、と喉が動いて飲み込んだのがわかる。それを拭うように小さなキスをする。
「……この状態で、さっきのをもう一回。手をこちらへ」
「ふ、は、ぁい……」
もう、とろんと蕩けた表情になっている。その身体を後ろから抱き抱えるように支えつつ、改めて乗せられた手のひらに再び魔力を流す。すると。
「うん……やはり、増えてるな」
「増え……え、何が?」
「リゼの中をめぐる、俺の魔力だ。もしかしたらリゼは……『器』なのか?」
魔力の『器』。それは魔力がないということではなく、体内の魔力を貯める『器』が巨大すぎて、常に空っぽの状態に近くなっている者の事だ。
他人の魔力が流れ込むことで、その力を発揮できるというかなり特殊な体質。魔力の無いものに出るため、あまり発見例がないし、その供給方法などもまちまちらしい。彼女の場合、間違いなく体液の摂取だろう。
「それっていいこと……?」
「……うーん、どうだろう。特に問題はないと思うが、リゼのためには、となると……」
「私のため?」
「体液交換である魔力の受け渡し方法もそうだけど……君は、王太子妃候補だからな」
「あ……」
ふと、現実に立ち返る。『授業』を枕詞に快感を追うことに貪欲になってしまっていたが、今の2人の関係は、あくまで王太子妃教育の一環なのだ。
「ラルフは僕ほどの魔力はない。リゼのこの力がそれに影響することもないだろう。2人が交わったとしても、互いの大勢に影響はない筈だ。」
ラルフと交わる、という単語に双方が少しざらついた気持ちになる。
「しかし、それとは別に、リゼがこういう体質であると公になることがあれば、少なからずなんらかの政治的影響が発生する可能性がある。そこが心配なんだ。」
「政治的?ですか?」
「往々にして『特異体質』というものは、人に利用されやすい。特に魔力過多になりがちな人達にとって、この力は魅力的なものだろうな……。」
レオナルドが考え込んでいる。その手を、リゼがぎゅっと握りしめた。
「ん?」
「大丈夫よ、レオ。これを知るのは私とレオと、あと何かあってもきっとランドルフ様だけだわ。それに、閨教育のことは私たちだけの秘密になるのでしょ?」
さらりと笑って、そう告げる。
「リゼ……」
「それに、せっかく今こういう状況なんだもの。魔法省トップの魔導師様に、色々と試してみてもらいたいわ」
「は?」
「私のその『器』に、何をしたらどんな事が起きるのかを、今みたいに……レオに確かめてほしいの。ダメかしら。」
とんでもない提案に、ぽかんとレオナルドが口を開ける。
「リゼ、君はそれでいいの?」
「ええ、ぜひ!」
「……わかった。でも、そうなる以上は、今までよりもっと色々とするし、聞かせてもらうと思うよ?」
「望むところですわ!」
ちょっと考え込みそうになったけれど、仮に王族に取り込まれるなら、それが彼女を守る盾にもなるだろう。自分もそこに参加すればいいだけだ、とレオナルドは気持ちを切り替える。
「あの、ところで、レオ」
「うん?」
「そろそろ、あの……下着を」
「……あぁ、忘れていたね。でも、もういいんじゃないか?このままで」
「えっ?!」
そう言いながらそっと、またワンピースの裾から手を忍び込ませる。
「やっ」
「このままで帰る、という授業はどう?」
「う、うそでしょ……!」
***
邸に帰ると、時刻はもう夕方に近い。本当に下着は返してもらえず、帰りの馬車でもカーテンを引いた車内で……服を汚さないように、と舐められてしまった。野外授業は危険だわ……!
「リゼ、休む前にお風呂を使うかい?」
「ええ、そうするわ」
「じゃあ、一緒に入ってみようか」
「……えっ?」
補習がいっぱいね?!
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