我慢できない王弟殿下の悦楽授業。

玉菜

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[8-1]Lesson*6 Slow…

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 ***

 目が覚めると、窓の向こうが薄明るくなっていた。朝だ。

 アデリーゼは身じろぎをして自分の状態を知った。腰の辺りが重く背中がとても温かい……と思ったら、腰にレオナルドの腕が回され首筋にその寝息がかかっている。

「……ん、起きたのか」
「おはよ、う、ございます……」
「うん……」

 寝ぼけたように後ろから声をかけ、彼もまたごそりと動いてから現状を知ったようだ。改めてギュ、と抱き込まれて頭に顔をすりすりされてしまう。おヒゲがちょっとひっかかる。

「久しぶりに熟睡した。君のおかげだ」
「え?レオ、眠れてなかったの?」

 レオナルドがゆっくりとアデリーゼの身体を回して自分の方へと向けさせ、額の髪をかきあげてそこにも唇を落とす。

「俺は『発情期』になると、基本的に具合が悪くて寝不足になるんだ。ひどい時はひと月くらい、それが続くんだが……」
「そんなに……!知らなかったわ」
「うん、君には隠してたからね。でもどうやら、今回はもう……終わりが近い。多分、昨夜のリゼのおかげだな」

 ふっと笑いながら頬を撫でられれば、その情事を思い出してぼっと真っ赤になってしまう。

「あの……ほんとに?私が、そうなの?」
「うん。こうして抱いてるだけでも、君の中に俺の魔力が回っているのを感じる……。不思議なものだな、これは」
「レオが言うならそうなのね……。あ、じゃあ、私今なら魔道具が使えるの?」
「だと思うよ。後で試してみる?」
「はい!」

 何の実感も自分にはないのだけれど。でも、ついに魔法が使えるようになるかも!と、その期待でいっぱいになる。

「そういえば、身体はしんどくない?」
「ええ、全くどこも……痛くも無い、し……」

 う、と途中からから昨夜のことを思い出し、更に顔を赤らめる。あれほどの情事をしたというのに、それもまた奇妙な話で。しかし、それが魔力譲渡の結果とすれば……?あ、いや途中で治癒魔法を使ってもらっ……?

「ああ、もう君を家に帰したくない……」
「レオ?」
「婚約じゃなくてすぐにでも結婚したい……」

 ぎゅ、とその腕の中に閉じ込められて素肌が触れ合うと、彼の中心で熱を持って硬くなっているものがその存在を主張した。

「やん」
「かわいい」

 笑いながらそれを擦り付けられると、下腹部に鈍い熱が甦る。

「朝よ……?」
「朝は、した事がないな……でも気持ちよさそうだ」
「あ、んっ」

 唐突にキスで口を塞がれると、手がするりと彼女の腰から背中を撫で上げた。舌をねじ込まれて口の中をかき回され、絡め取られてじゅうっと吸い上げられた。一瞬で頭を蕩かされるような、深い深い口づけ。

 昨夜と違うのは、少しだけおヒゲが当たる。そっと手を添えて、言ってみる。

「レオ、ちくちくする」
「あー。ちょっと待って……」

 ありえない、魔法でそれを一瞬で……剃った?消えた?

「そんなこともできるの……」
「ん?痛いの、いやだろう?」

 そう言いながら、攻撃を再開される。

「……ここを、俺の形にしてしまおう」
「やぁっ!」

 後ろから指を襞の中へ差し込まれ、彼女の背が跳ねる。それを押さえつけるように首筋に唇を押し当て、何度もキスを繰り返しながら胸の方へと降りていく。

「だめ、明るいのに……!」
「だからいいんだよ」

 くすくすと笑いながらじゃれるように、しかし大人の色気を爆発させているレオナルドの様子に、アデリーゼはくらくらしていた。

「閨ごとって、夜だけじゃないのね」
「閨の教師として教えてあげるよ、リゼ」
「え?」
「互いに欲しがれば時間は関係ない」

 耳元で囁かれるその答えに、ぞくりと背中を快感が這い上がった。

「やぁっ」
「耳、ほんと弱いね。次はここからかな」
「噛んじゃだめぇ」
「んむ。美味しい」
「食べない、で……」

 食むように舐められて唇でそっと食いつかれると、熱いため息が漏れてしまう。甘いじゃれあいはそのまま情事へともつれこむ。

「少しだけ、な」


***
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