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湯瀬リサコの現在
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今の時代って本当に、便利な世の中になったわよね。
なぜなら、名前を検索すれば、その人のSNSがヒットする。
危機管理が無さすぎるわ。
イジメをした人は、『恨まれる』と言うことを知らない。
なんて愚かな生き物なのかしら。
いや。
生き物ではないわ。
生きる価値のないゴミ以下だわ。
芸能人でもないのに、何故、自分の生活、写真を更新するのかしら。
『どうぞ、見つけてくれ。』って言っているようなものよ。
それに、コメントがゼロとか、アンタ、友達たーくさんいるんじゃなかったのかしら。
私は、喫茶店『ZERO』にいる。
ドアを開けて、すぐ左にあるボックス席に座る。
「マスター。」
「コーヒーをひとつ。」
「ミルクとお砂糖たっぷりでお願いね。」
カウンターで、丁寧に珈琲を挽いているマスターに注文をする。
「かしこまりました。」
マスターは、ゆっくりお辞儀をして微笑んだ。
ボックス席に座った私は、ノートパソコンを開く。
検索の欄に、
『湯瀬リサコ』と、文字を打っていく。
『カチッ。』
検索をクリックした。
「さぁて、どうかなぁ。」
私は、脚を組み、手を口元に置いた。
検索結果に、湯瀬リサコの名前でSNSと職場のホームページがヒットした。
「ビンゴ。」
私は、指を鳴らした。
『フッ。』
私は、片方の唇を引き上げて笑った 。
マスターが、珈琲を運んでくる。
「お待たせ致しました。」
『カチャッ。』とコーヒーカップが音を立てる。
「ありがとう。」
私は、マスターの方に顔を見上げて、微笑んだ。
「いいえ。」
マスターは、微笑んでお辞儀をして、カウンターのもとへ戻っていく。
「さぁて、何が見られるのかしら。」
目をギラギラとさせて、パソコンの画面を見つめる。
ひとつ目のSNSをクリックする。
「ふーん。」
下にスクロールする。
ズラリと画像が表示される。
「自分の写真ばかりだわ。」
「相変わらず、高校の頃のおトモダチとしか、いないのね~。」
『フッ。』
男の人と隣に肩を寄せて、笑っている写真が載っている。
「また違う男か。」
「ヤリマンで、アバズレ女ってこと、彼は知っているのかしら。」
「可哀想ね。」
「こんな、ガバガバ中古の女を抱くなんて。」
もうひとつの画像には、手料理と見られる写真が載っている。
「食欲の湧かないこんな下手くそな料理、よくも堂々と載せられるわね。」
もうひとつの画像には、ルームウェア姿で、ふたりくっついている写真に、『ずーっといっしょ。』と文字が書かれている。
『フッ。』
「笑わせないでくれるかしら。」
「彼は知っているのかしら。」
「学生時代に、ひとりの女子生徒を相談に乗るふりをして、実は周りに言いふらして、女子生徒が友達をイジメているとありもしない事を言いふらして、女子生徒がイジメられて苦しんでいる姿を遠くから見てほくそ笑っていたことを。」
もうひとつのサイトをクリックする。
職場のホームページを開く。
『ようこそ。ほほえみホームへ。』
微笑んでいる職員と老人の写真がトップ画像に載っている。
『今年入った新人を紹介!』とタイトルが入った記事を見つけた。
迷わずその記事をクリックする。
介護ヘルパーの紹介だ。
四人ほど新人が並んでいる。
真ん中にいるコイツの姿は、歯茎を剥き出して笑っている。
『フッ。』
「よくも、イジメをした奴が、介護ヘルパーになんてなれるわね。」
「また、お人好しのフリをして、お爺ちゃん、お婆ちゃんをイジメてるんじゃないのかしら。」
『ふ~ん。』
ノートパソコンの画面から顔を外し、マスターが淹れてくれた珈琲を啜る。
『フーっ。』
「美味しい。」
ギラギラとした目付きが、一瞬にして、落ち着いた顔に戻っていく。
マスターはこちらの様子を見て微笑んでいる。
『カチャッ。』と音を立ててコーヒーカップをテーブルの上に置く。
私は、深呼吸して、もう一度ノートパソコンに目を向けた。
カタカタとキーボードを叩く音が響く。
『高校の同窓会のお知らせ』
各クラスの男子一名、女子一名、代表して幹事をしてもらいます。
女子一名の代表は、『湯瀬リサコ』さんに決定致しました。
詳しい事を話し合いたいので、十一時頃、喫茶店『ZERO』にて
お待ちしております。
連絡先を調べるのは簡単だった。
卒業間近に学年全員の連絡先を教える機会があったのだ。
同窓会のお知らせの為なのだろう。
こんなことに使われるなんて思っても見なかっただろうね。
ノートパソコンのキーボードから手を離し、周りにいる人を見まわした。
『ふーっ。』
全ての息を吐く。
残りの珈琲を啜る。
「さぁて、湯瀬リサコはちゃんと来るのかしらね。」
不気味に微笑んだ。
なぜなら、名前を検索すれば、その人のSNSがヒットする。
危機管理が無さすぎるわ。
イジメをした人は、『恨まれる』と言うことを知らない。
なんて愚かな生き物なのかしら。
いや。
生き物ではないわ。
生きる価値のないゴミ以下だわ。
芸能人でもないのに、何故、自分の生活、写真を更新するのかしら。
『どうぞ、見つけてくれ。』って言っているようなものよ。
それに、コメントがゼロとか、アンタ、友達たーくさんいるんじゃなかったのかしら。
私は、喫茶店『ZERO』にいる。
ドアを開けて、すぐ左にあるボックス席に座る。
「マスター。」
「コーヒーをひとつ。」
「ミルクとお砂糖たっぷりでお願いね。」
カウンターで、丁寧に珈琲を挽いているマスターに注文をする。
「かしこまりました。」
マスターは、ゆっくりお辞儀をして微笑んだ。
ボックス席に座った私は、ノートパソコンを開く。
検索の欄に、
『湯瀬リサコ』と、文字を打っていく。
『カチッ。』
検索をクリックした。
「さぁて、どうかなぁ。」
私は、脚を組み、手を口元に置いた。
検索結果に、湯瀬リサコの名前でSNSと職場のホームページがヒットした。
「ビンゴ。」
私は、指を鳴らした。
『フッ。』
私は、片方の唇を引き上げて笑った 。
マスターが、珈琲を運んでくる。
「お待たせ致しました。」
『カチャッ。』とコーヒーカップが音を立てる。
「ありがとう。」
私は、マスターの方に顔を見上げて、微笑んだ。
「いいえ。」
マスターは、微笑んでお辞儀をして、カウンターのもとへ戻っていく。
「さぁて、何が見られるのかしら。」
目をギラギラとさせて、パソコンの画面を見つめる。
ひとつ目のSNSをクリックする。
「ふーん。」
下にスクロールする。
ズラリと画像が表示される。
「自分の写真ばかりだわ。」
「相変わらず、高校の頃のおトモダチとしか、いないのね~。」
『フッ。』
男の人と隣に肩を寄せて、笑っている写真が載っている。
「また違う男か。」
「ヤリマンで、アバズレ女ってこと、彼は知っているのかしら。」
「可哀想ね。」
「こんな、ガバガバ中古の女を抱くなんて。」
もうひとつの画像には、手料理と見られる写真が載っている。
「食欲の湧かないこんな下手くそな料理、よくも堂々と載せられるわね。」
もうひとつの画像には、ルームウェア姿で、ふたりくっついている写真に、『ずーっといっしょ。』と文字が書かれている。
『フッ。』
「笑わせないでくれるかしら。」
「彼は知っているのかしら。」
「学生時代に、ひとりの女子生徒を相談に乗るふりをして、実は周りに言いふらして、女子生徒が友達をイジメているとありもしない事を言いふらして、女子生徒がイジメられて苦しんでいる姿を遠くから見てほくそ笑っていたことを。」
もうひとつのサイトをクリックする。
職場のホームページを開く。
『ようこそ。ほほえみホームへ。』
微笑んでいる職員と老人の写真がトップ画像に載っている。
『今年入った新人を紹介!』とタイトルが入った記事を見つけた。
迷わずその記事をクリックする。
介護ヘルパーの紹介だ。
四人ほど新人が並んでいる。
真ん中にいるコイツの姿は、歯茎を剥き出して笑っている。
『フッ。』
「よくも、イジメをした奴が、介護ヘルパーになんてなれるわね。」
「また、お人好しのフリをして、お爺ちゃん、お婆ちゃんをイジメてるんじゃないのかしら。」
『ふ~ん。』
ノートパソコンの画面から顔を外し、マスターが淹れてくれた珈琲を啜る。
『フーっ。』
「美味しい。」
ギラギラとした目付きが、一瞬にして、落ち着いた顔に戻っていく。
マスターはこちらの様子を見て微笑んでいる。
『カチャッ。』と音を立ててコーヒーカップをテーブルの上に置く。
私は、深呼吸して、もう一度ノートパソコンに目を向けた。
カタカタとキーボードを叩く音が響く。
『高校の同窓会のお知らせ』
各クラスの男子一名、女子一名、代表して幹事をしてもらいます。
女子一名の代表は、『湯瀬リサコ』さんに決定致しました。
詳しい事を話し合いたいので、十一時頃、喫茶店『ZERO』にて
お待ちしております。
連絡先を調べるのは簡単だった。
卒業間近に学年全員の連絡先を教える機会があったのだ。
同窓会のお知らせの為なのだろう。
こんなことに使われるなんて思っても見なかっただろうね。
ノートパソコンのキーボードから手を離し、周りにいる人を見まわした。
『ふーっ。』
全ての息を吐く。
残りの珈琲を啜る。
「さぁて、湯瀬リサコはちゃんと来るのかしらね。」
不気味に微笑んだ。
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