25 / 35
025_ダイジョンブと模擬戦
しおりを挟む
■■■■■■■■■■
025_ダイジョンブと模擬戦
■■■■■■■■■■
「お前、スピナーとか言ったな!」
いきなりお前呼ばわりされた。
昨日のワイバーンクビチョンパを見ているから絡んでこないと思ったが、俺の予想はハズレたようだ。
「人に名前を聞く時は、最初に自分の名前を名乗るものだ。その程度の礼儀も知らないのか?」
「なっ!? お前は教師をバカにしているのか!?」
教師だからなんだ。
俺が教師と認めたわけじゃないのにデカい顔をするなよ、オッサン。
「気に入らないなら、すぐに退学にしてくれて構わないぞ」
そのほうが俺にとって好都合だ。無駄な時間を有意義な時間にできる。
「その物言い、あまりにも傲慢! その長く伸びた鼻をへし折ってやる! 前に出ろ!」
「ダイジョンブ先生。冷静になってください」
「ハイガッター先生は黙っていてもらおう。これは主任教師である俺が決めたことだ」
いつかの魔法使いの女性教師が止めたが、髭面の主任教師ダイジョンブは収まらない。
こんなに簡単に挑発に乗る教師が居てくれて助かる。
そもそもこの教師は俺に戦闘を教えることができるのだろうか?
「なあ、あんたはワイバーンよりも強いのか?」
「教師に向かってその口のききかたは、なんだ!? まあいい、お前に俺の力を語って聞かせてやる!」
「簡潔に頼むぞ」
「俺は冒険者としてAランクになったのだ! ワイバーンなど俺にかかれば瞬殺だ。がははは」
「Aランクってことは、ドラゴンゾンビを倒せないよな」
「ドラゴンゾンビだと? お前は何を言っているんだ、あんなのは災害級の魔物だ。聖職者が何百人も必要になる化け物だ」
それでよくも俺に戦いを挑んだな。もっとも俺がドラゴンゾンビを討伐したことあるということは誰も知らないんだが。
「まあいいや。無駄な時間だけど、相手をしてやる。さっさと武器を構えろ」
「なんだ今日はあの小汚いクモは使わんのか?」
「ミネルバと戦いたいのか? まあいいが……ミネルバ」
「キュ」
「あのオッサンが相手してほしいんだとさ」
「キュ?」
「殺してもいいのかって? 腕の1本くらいはいいが、殺したらダメだぞ」
「キュ~」
分かってくれたようだ。あんな奴でも教師という身分はあるからな。殺すと後始末が面倒だ。
「がははは。俺を殺すだと!? そんな小汚いクモ如きに殺されるわけないだろ! がははははははは」
ドラ声で高らかに笑うダイジョンブだが、その1分後には顔面蒼白になって許しを請うことになる。
「さあ、来い! このアッタマ・ダイジョンブ主任教師様がクモを退治してやる!」
いや、退治って……生徒がテムしている魔物を殺したらダメだろ。
俺を傷つけると問題になるから、ミネルバを殺して見せしめにする気か。それがどれほど浅はかなことか、思い知ることになるんだがな。
「ミネルバ、殺さない程度にボコれ」
「キュッ!」
鎌足以外の6本の足で歩いていくミネルバに、ダイジョンブは戦斧を向け顔を歪めて笑う。
「こんなクモなんざ、ぶち殺してやる!」
殺意を隠しもしない。クソだな。
「うりゃぁぁぁっ! 死ねやクソクモがっ!」
戦斧を振りかぶったダイジョンブが地面を蹴る。
戦斧がミネルバに向かって振り下ろされた。
ドンッと音がして土煙が立ち上る。
「がははは! クモなんざ、こんなもんよっ!」
ダイジョンブが大笑いしているが、何がそんなにおかしいのか?
「キュゥ?」
「なっ!? このクソクモめ、まだ生きていやがったかっ!?」
生きているも何も、あんな遅い攻撃がミネルバに当たるわけないだろ。しかも攻撃が当たったどうかくらい、手応えで理解しろよな。
元Aランク冒険者と言っていたが、本当にAランクだったのか? 怪しすぎるぞ、その経歴。
「うりゃっ」
「せいっ」
「とりゃーっ」
「ちょこまかと逃げ回りやがって」
「死ねやっ」
「逃げるなクソクモッ」
ミネルバはまったく本気を出してないが、ダイジョンブはどんどん疲れて行く。
「はぁはぁ……逃げ回れば殺されないと思っているんだろうが、そうはいかないからな。はぁはぁ……」
肩で息をしてまだあんなことを言っている。
「いい加減、自分の実力が大したことないと認めたらどうだ?」
あまりの見苦しさに、俺は反省を促した。
「はあ? Aランク冒険者だった俺の実力がないだと? スピナー、貴様、何様だ!?」
「現実を見ろと言っているんだ。ミネルバが手加減しても、お前程度の雑魚だと死ぬぞ。それでもいいのか?」
「がははははははは。この俺を殺すだと!? 面白くない冗談だ! もっと冗談のセンスを磨けよ、スピナァァァァァァァァァァッ」
おっと、俺に攻撃をしてきやがった。
そこら辺の生徒だったら、危険だったぞ。
「ちょ、ダイジョンブ先生! スピナー君に何をするんですか!?」
「うっせっんだよっ。黙っとけ、行き遅れ魔女がっ」
「なっ、行き遅れですって!?」
魔法使いの女性教師に暴言を吐いた。もはや冷静さは1ミリも見えない。
「ミネルバ。もう飽きた。終わらせてやれ」
「キュッ」
何か面白いことをしてくれるかとほんの少しだけ期待をしてみたが、まったく見るべきものはない。教師なら俺の身になるような面白いことを教えてほしいものだ。
魔法使いの女性教師と口論しているダイジョンブに、ミネルバが近づいてふくらはぎ辺りを鎌足で突っつく。
攻撃しているのではなく、今から攻撃するからという意思表示だ。
「このクソクモが、ウゼーんだよっ」
ウザいのはお前だぞ、ダイジョンブ。
戦斧を振るが、ミネルバはそれを余裕で躱す。
右、左、さらに左、右と避けるミネルバにダイジョンブは攻撃をしかける。
もちろんダイジョンブの攻撃はミネルバに当たらない。当たるほど素早い動きでもないし、フェイントも稚拙。こんな奴に戦闘の何を学べと言うのか?
「ちょこまか逃げやがってっ」
そこでダイジョンブの動きがピタリととまる。
「な、なんだ? 体が……?」
ダイジョンブは体を動かそうとするが、動かない。
キラリと光る細い糸。ダイジョンブを拘束しているのは、ミネルバの糸だ。
ダイジョンブはミネルバの糸に絡み取られ身動きが取れない。
「おい、クソクモッ。これを何とかしろっ。スピナー。早くこれをなんとかするんだ」
「お前はバカか。クモが糸を使って獲物を狩るくらい、子供でも知っているぞ。それをまったく警戒もせずにバカの1つ覚えのような稚拙な攻撃をして、俺に無駄な時間を使わせやがって。ミネルバ、やれ」
「キュッ」
「ちょ、止めろ。おい、スピナー。止めさせるんだ」
「お前が教師を辞めるなら、考えてやる」
「そんなことっ。あぁぁぁぁっ」
ダイジョンブの頭髪、髭、そして身につけている装備。ミネルバはそれら全てを微塵切りにした。
しまったな、むさくるしいオッサンの全裸など目に毒だった。女生徒たちが悲鳴をあげている。
「ちょ、ダイジョンブ先生! あなたはなんてことを!?」
「お、俺じゃない! このクあへっ……」
もういいと思った俺は、ダイジョンブの顎を殴りつけて脳を揺らした。まったく最後まで見苦しい奴だ。
ダイジョンブは貴族の息女が居る前で全裸になったことから、1カ月の謹慎処分になった。
俺? 俺は何もお咎めなしだよ。俺、何も悪いことしてないもん。つっかかってきたのはダイジョンブのほうだし、俺は降りかかる火の粉を払っただけだもん。
「ロック。俺はしばらく休むから、後は頼むぞ」
「またですか!?」
「この学園に通って、俺のためになることが1つでもあるか? あるなら言ってみろ」
「………」
「そんなわけで、しばらく家にも帰らないからパパによろしく言っておいてくれ」
「それは自分で言ってくださいよ! それと俺も連れて行ってください。このままじゃ、親父に殺されます」
「ふむ……可愛い従者の頼みだ。ドルベヌスには俺から話をつけてやる」
「ありがとうございます!」
2人で平民街にある工房へ向かった。
電信でパパとドルベヌスに連絡すると、パパがまたかと言った。またですみませんね、パパ。
025_ダイジョンブと模擬戦
■■■■■■■■■■
「お前、スピナーとか言ったな!」
いきなりお前呼ばわりされた。
昨日のワイバーンクビチョンパを見ているから絡んでこないと思ったが、俺の予想はハズレたようだ。
「人に名前を聞く時は、最初に自分の名前を名乗るものだ。その程度の礼儀も知らないのか?」
「なっ!? お前は教師をバカにしているのか!?」
教師だからなんだ。
俺が教師と認めたわけじゃないのにデカい顔をするなよ、オッサン。
「気に入らないなら、すぐに退学にしてくれて構わないぞ」
そのほうが俺にとって好都合だ。無駄な時間を有意義な時間にできる。
「その物言い、あまりにも傲慢! その長く伸びた鼻をへし折ってやる! 前に出ろ!」
「ダイジョンブ先生。冷静になってください」
「ハイガッター先生は黙っていてもらおう。これは主任教師である俺が決めたことだ」
いつかの魔法使いの女性教師が止めたが、髭面の主任教師ダイジョンブは収まらない。
こんなに簡単に挑発に乗る教師が居てくれて助かる。
そもそもこの教師は俺に戦闘を教えることができるのだろうか?
「なあ、あんたはワイバーンよりも強いのか?」
「教師に向かってその口のききかたは、なんだ!? まあいい、お前に俺の力を語って聞かせてやる!」
「簡潔に頼むぞ」
「俺は冒険者としてAランクになったのだ! ワイバーンなど俺にかかれば瞬殺だ。がははは」
「Aランクってことは、ドラゴンゾンビを倒せないよな」
「ドラゴンゾンビだと? お前は何を言っているんだ、あんなのは災害級の魔物だ。聖職者が何百人も必要になる化け物だ」
それでよくも俺に戦いを挑んだな。もっとも俺がドラゴンゾンビを討伐したことあるということは誰も知らないんだが。
「まあいいや。無駄な時間だけど、相手をしてやる。さっさと武器を構えろ」
「なんだ今日はあの小汚いクモは使わんのか?」
「ミネルバと戦いたいのか? まあいいが……ミネルバ」
「キュ」
「あのオッサンが相手してほしいんだとさ」
「キュ?」
「殺してもいいのかって? 腕の1本くらいはいいが、殺したらダメだぞ」
「キュ~」
分かってくれたようだ。あんな奴でも教師という身分はあるからな。殺すと後始末が面倒だ。
「がははは。俺を殺すだと!? そんな小汚いクモ如きに殺されるわけないだろ! がははははははは」
ドラ声で高らかに笑うダイジョンブだが、その1分後には顔面蒼白になって許しを請うことになる。
「さあ、来い! このアッタマ・ダイジョンブ主任教師様がクモを退治してやる!」
いや、退治って……生徒がテムしている魔物を殺したらダメだろ。
俺を傷つけると問題になるから、ミネルバを殺して見せしめにする気か。それがどれほど浅はかなことか、思い知ることになるんだがな。
「ミネルバ、殺さない程度にボコれ」
「キュッ!」
鎌足以外の6本の足で歩いていくミネルバに、ダイジョンブは戦斧を向け顔を歪めて笑う。
「こんなクモなんざ、ぶち殺してやる!」
殺意を隠しもしない。クソだな。
「うりゃぁぁぁっ! 死ねやクソクモがっ!」
戦斧を振りかぶったダイジョンブが地面を蹴る。
戦斧がミネルバに向かって振り下ろされた。
ドンッと音がして土煙が立ち上る。
「がははは! クモなんざ、こんなもんよっ!」
ダイジョンブが大笑いしているが、何がそんなにおかしいのか?
「キュゥ?」
「なっ!? このクソクモめ、まだ生きていやがったかっ!?」
生きているも何も、あんな遅い攻撃がミネルバに当たるわけないだろ。しかも攻撃が当たったどうかくらい、手応えで理解しろよな。
元Aランク冒険者と言っていたが、本当にAランクだったのか? 怪しすぎるぞ、その経歴。
「うりゃっ」
「せいっ」
「とりゃーっ」
「ちょこまかと逃げ回りやがって」
「死ねやっ」
「逃げるなクソクモッ」
ミネルバはまったく本気を出してないが、ダイジョンブはどんどん疲れて行く。
「はぁはぁ……逃げ回れば殺されないと思っているんだろうが、そうはいかないからな。はぁはぁ……」
肩で息をしてまだあんなことを言っている。
「いい加減、自分の実力が大したことないと認めたらどうだ?」
あまりの見苦しさに、俺は反省を促した。
「はあ? Aランク冒険者だった俺の実力がないだと? スピナー、貴様、何様だ!?」
「現実を見ろと言っているんだ。ミネルバが手加減しても、お前程度の雑魚だと死ぬぞ。それでもいいのか?」
「がははははははは。この俺を殺すだと!? 面白くない冗談だ! もっと冗談のセンスを磨けよ、スピナァァァァァァァァァァッ」
おっと、俺に攻撃をしてきやがった。
そこら辺の生徒だったら、危険だったぞ。
「ちょ、ダイジョンブ先生! スピナー君に何をするんですか!?」
「うっせっんだよっ。黙っとけ、行き遅れ魔女がっ」
「なっ、行き遅れですって!?」
魔法使いの女性教師に暴言を吐いた。もはや冷静さは1ミリも見えない。
「ミネルバ。もう飽きた。終わらせてやれ」
「キュッ」
何か面白いことをしてくれるかとほんの少しだけ期待をしてみたが、まったく見るべきものはない。教師なら俺の身になるような面白いことを教えてほしいものだ。
魔法使いの女性教師と口論しているダイジョンブに、ミネルバが近づいてふくらはぎ辺りを鎌足で突っつく。
攻撃しているのではなく、今から攻撃するからという意思表示だ。
「このクソクモが、ウゼーんだよっ」
ウザいのはお前だぞ、ダイジョンブ。
戦斧を振るが、ミネルバはそれを余裕で躱す。
右、左、さらに左、右と避けるミネルバにダイジョンブは攻撃をしかける。
もちろんダイジョンブの攻撃はミネルバに当たらない。当たるほど素早い動きでもないし、フェイントも稚拙。こんな奴に戦闘の何を学べと言うのか?
「ちょこまか逃げやがってっ」
そこでダイジョンブの動きがピタリととまる。
「な、なんだ? 体が……?」
ダイジョンブは体を動かそうとするが、動かない。
キラリと光る細い糸。ダイジョンブを拘束しているのは、ミネルバの糸だ。
ダイジョンブはミネルバの糸に絡み取られ身動きが取れない。
「おい、クソクモッ。これを何とかしろっ。スピナー。早くこれをなんとかするんだ」
「お前はバカか。クモが糸を使って獲物を狩るくらい、子供でも知っているぞ。それをまったく警戒もせずにバカの1つ覚えのような稚拙な攻撃をして、俺に無駄な時間を使わせやがって。ミネルバ、やれ」
「キュッ」
「ちょ、止めろ。おい、スピナー。止めさせるんだ」
「お前が教師を辞めるなら、考えてやる」
「そんなことっ。あぁぁぁぁっ」
ダイジョンブの頭髪、髭、そして身につけている装備。ミネルバはそれら全てを微塵切りにした。
しまったな、むさくるしいオッサンの全裸など目に毒だった。女生徒たちが悲鳴をあげている。
「ちょ、ダイジョンブ先生! あなたはなんてことを!?」
「お、俺じゃない! このクあへっ……」
もういいと思った俺は、ダイジョンブの顎を殴りつけて脳を揺らした。まったく最後まで見苦しい奴だ。
ダイジョンブは貴族の息女が居る前で全裸になったことから、1カ月の謹慎処分になった。
俺? 俺は何もお咎めなしだよ。俺、何も悪いことしてないもん。つっかかってきたのはダイジョンブのほうだし、俺は降りかかる火の粉を払っただけだもん。
「ロック。俺はしばらく休むから、後は頼むぞ」
「またですか!?」
「この学園に通って、俺のためになることが1つでもあるか? あるなら言ってみろ」
「………」
「そんなわけで、しばらく家にも帰らないからパパによろしく言っておいてくれ」
「それは自分で言ってくださいよ! それと俺も連れて行ってください。このままじゃ、親父に殺されます」
「ふむ……可愛い従者の頼みだ。ドルベヌスには俺から話をつけてやる」
「ありがとうございます!」
2人で平民街にある工房へ向かった。
電信でパパとドルベヌスに連絡すると、パパがまたかと言った。またですみませんね、パパ。
27
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
消息不明になった姉の財産を管理しろと言われたけど意味がわかりません
紫楼
ファンタジー
母に先立たれ、木造アパートで一人暮らして大学生の俺。
なぁんにも良い事ないなってくらいの地味な暮らしをしている。
さて、大学に向かうかって玄関開けたら、秘書って感じのスーツ姿のお姉さんが立っていた。
そこから俺の不思議な日々が始まる。
姉ちゃん・・・、あんた一体何者なんだ。
なんちゃってファンタジー、現実世界の法や常識は無視しちゃってます。
十年くらい前から頭にあったおバカ設定なので昇華させてください。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる