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ヤムニョムチキン
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図書館前で待っていた友達が、興味津々の目を私に向けていた。
「三津野さん、海堂先輩と付き合ってるって噂、実は本当だったりする……?」
少し遠慮がちに訊かれたのに曖昧に笑って首を振り、図書館に入った。本を探して背表紙を見ているのに、目だけがその作業をして、頭が付いていってない。
網膜に、目の前に迫った海堂の顔が焼き付いている。忘れたいのに退かない。やっぱり図々しい男だ。
帰り際に構内で海堂を見た。相変わらず派手な連中とつるんで、楽しそうに馬鹿笑いしながら歩いていた。
私のことをこれほどかき乱しているのに──と見当違いの怒りを抱く自分に、また幻滅する。
自分のことは自分でコントロールするのが当たり前。私も前はそう出来ていた。
日常には小さなイライラはしょっちゅうある。
歩道に広がっておしゃべりをしている人たちとすれ違いざまにぶつかって、舌打ちされるとか。
電車で隣のおじさんがやけにひっついてくるとか。
そういうことに心を乱されないように、いつも自分の中心に静けさを保つ。それは誰に言われた訳でもなく子供の頃から自然と心がけている事だったが、今思えば僧だった過去に学んだ魂の習性なのだろう。
大丈夫。落ち着いて。
心乱れる時は、息が乱れる。
ゆっくり深く息を吸い込んで、戸惑いも苛立ちも息と一緒に吐き出して、乱された内側を整えていけばいい。
いつもよりもうんと労力を費やして、平常心を取り戻す。
今夜は料理でもしてみよう。そうすれば余計なことは考えなくて済むし、美味しいものは心を癒すから。
*
寮の部屋には1口コンロのミニキッチンしかないから、各フロアにひとつずつある共同キッチンに行くことにした。
自炊をする子は多くはなく、朝晩の一定時間以外はたいてい空いている。今は午後8時を回っているから大丈夫なはずだと思った。
ところが、真新しいフライパンと買ってきた材料をさげてキッチンに行くと、先客がいた。
「あれ。三津野じゃん。おっす」
タンクトップにショートパンツ姿でコンロの前にいるのは、昨日海堂からの電話を繋いでくれた権平さんだった。
「こんばんは」
「何、今から作んの?」
「はい」
「何作んの?」
そう言って、私が床に置いた買い物袋の中を覗く。
「やみゅみょんちきんを」
「ぶははは!ヤムニョムチキン!?言えてねえ!」
権平さんは爆笑しながら、手早くフライパンを揺すった。手つきが料理に慣れている人のそれだ。今作っているのはチャーハンだろうか。そして出来上がると大胆にも、フライパンから直接、スプーンですくって食べ始めた。
私はスマホを作業台に立てかけて材料をひとつひとつ並べ、レシピの一文を読んで鶏肉を出し、また一文を読んでは、包丁を入れ──
「え、あんたもしかして、作ったことないの?」
「はい」
「なんでこんな時間からそれを作ろうと思ったんだよ!」
「お店で食べた時、美味しかったので……」
「それ、なんだっけ?」
「や、やみゅ、む、みょむちきん」
権平さんが腹を抱えて笑っている。その笑いにつられながら、私は必死に鶏肉を切っている。
権平さんは見ているうちにまどろっこしくなったのか、途中からあっちこっち手伝ってくれて、初めてにしては上出来な仕上がりに。
作業に集中することは出来なかったけど、権平さんと話をしながらだったから、何も考えずに済んだ。
「ひとつ、もーらい」
権平さんが菜箸でチキンを突き刺してつまみ食いした。
初めてちゃんと話したけど、さばさばしていて飾らず、気持ちいい人だ。
ふと、海堂と親し気に話していたのを思い出した。
海堂が好きそうなタイプだ、とも思った。
せっかく料理で忘れられていたのに──また振り出しに戻ってしまった。
「あんたさぁ、海堂の彼女じゃないの?」
権平さんがフライパンを洗いながら訊いてくる。私は隣のシンクで同じようにフライパンを洗いながら「違います」とぼそぼそ答えた。
「なーんだ。付き合ってたら面白かったのに。今までの彼女と毛色違うしさぁ」
「毛色、ですか」
「割と派手な子とばっか付き合ってるじゃん。あ、ちなみにあたしも元カノ」
衝撃的過ぎて洗う手を止め、まじまじと権平さんを見てしまった。
それを権平さんは違う意味に取ったらしい。
「あたし、今はこんなだけど外に出る時はバチバチにメイクしてっから!」
綺麗な切れ長一重の権平さんのメイクした顔を想像しようとしたけど、経験値が無さすぎて想像できない。
というか、元カノ……権平さんが……
お似合いだと思った。
海堂は決してお洒落な男では無い。だが、王者然としたオーラは確信と情熱に満ちていて、恋人にはきっと、同じように主張の強い自信あふれる女性がふさわしい。
「あんたもちょっとメイクしたら?可愛い顔してんのに」
権平さんが覗き込むように顔を近づける。
「あまり、興味がなくて」
「海堂が惚れ直す~って言うかもよ?」
「か、関係ありませんから」
禁足地に踏み込まれたように感じて権平さんから目を逸らすと、彼女は「ふーん」と呟いて、ふきんで拭いたフライパンを肩に担ぐようにした。
「なるほどねー 興味ないフリで追わせたいわけだ」
「いえ、そんなつもりは──」
「ま、その作戦はいいのかもね?電話が繋がんないってあたしに確認させるなんて、今までのあいつからしたらマジないから」
権平さんはニッと笑い、「オヤスミ~」とキッチンを出て行った。
ラップをかけたヤムニョムチキン。
部屋に戻って来て、机の上に置いたそれを目に映して、権平さんの言ったことをぐるぐる考えている。
『興味ないフリで追わせたいわけだ』
本当にそんなつもりはない。距離を取ろうとしているのは、自分がかき乱されてしまうからで──
権平さんは、海堂といてもそんなふうにはならないのだろう。
きっとあのまんまのまっすぐさで海堂にすべてをぶつけ、海堂は余裕でそれに応える。
いつもあの男を取り囲んでいる人たちだってそうだ。輪郭も色もはっきりしていて、尊大に映ることもあるくらいの無遠慮さで、存在感を辺りに放射する。
私は、ああいう風にはできない。
注目されるのも苦手だし、次から次へと移り変わる会話は疲れてしまう。
でも、海堂といて疲れることはなかったな。ゆったりと黙っている時間も多いし、いつの間にか気持ち良く話をさせられている。きっと私に合わせているんだろう。
海堂は変幻自在で、相手によっていかようにも自分を変えることが出来るし、むしろそれを楽しんでいるフシがある。
器用な男だ。あの頃から──押したり引いたり止まっていたり、自分の意を通す駆け引きはお手の物なのだ。
ふと指先にヤムニョムソースがついているのに気づき、洗面所で手を洗った。
鏡に映った自分の顔が、物憂げだ。
『あんたもちょっとはメイクしたら?』
『海堂が惚れ直す~って言うかもよ?』
必要ない。私はメイクをした自分の顔が好きじゃないし、顔が窒息しそうだし、だいたい海堂のためにメイクってなんなんだ。恥ずかしい。
すこし乱暴にタオルで手をふいて洗面所を出ると、スマホにいつものメールが届いていた。
ちょうど9時だった。
最後の定型、今日はどんな一日だったか、と尋ねられたのに『ヤムニョムチキンを作った』と書いて送ったら、まもなく海堂から電話がかかってきた。
『ヤムニョムチキン、うまかった?』
「はい。あの……権平さんが手伝ってくれて」
迷ったけれど、この男は気にしないだろうと思ってそのまま言った。
『ああ、三美、料理上手いもんな』
客観的事実を言っているだけなのに、同時に海堂は料理が上手い女が好きなのかと考えていて、気づくと同時に顔が熱くなる。
『俺も真澄ちゃんのヤムニョムチキン食いたかったな~』
いつもの軽口だ。分かっている。でも目の前に、ラップをかけたヤムニョムチキンが残っている。
距離を取れ、ともう一人の自分が制しているのに、私は「余ってますよ」と口に出してしまっていた。
『マジ?じゃ今から行くわ!』
「えっ今から!?」
『バイクでそこまで10分くらいだから。門限10時だろ?余裕余裕』
じゃあ、と言って電話が切れた。
呆然と待機画面に代わったスマホを見つめて、混乱する。
今からこれを食べにくる?
え、どこで食べる?
寮の中に外部の人間は入れない。外で?立ったまま?
それとも持って帰ってもらう?
でもジップロックない。
タッパもちょうどいいのが──
っていうか私、部屋着……さすがにこの格好は恥ずかしい。
渡すだけのために着替える?意識しすぎでそれも恥ずかしい。
10分って──こっちの都合も考えてくれ!
「三津野さん、海堂先輩と付き合ってるって噂、実は本当だったりする……?」
少し遠慮がちに訊かれたのに曖昧に笑って首を振り、図書館に入った。本を探して背表紙を見ているのに、目だけがその作業をして、頭が付いていってない。
網膜に、目の前に迫った海堂の顔が焼き付いている。忘れたいのに退かない。やっぱり図々しい男だ。
帰り際に構内で海堂を見た。相変わらず派手な連中とつるんで、楽しそうに馬鹿笑いしながら歩いていた。
私のことをこれほどかき乱しているのに──と見当違いの怒りを抱く自分に、また幻滅する。
自分のことは自分でコントロールするのが当たり前。私も前はそう出来ていた。
日常には小さなイライラはしょっちゅうある。
歩道に広がっておしゃべりをしている人たちとすれ違いざまにぶつかって、舌打ちされるとか。
電車で隣のおじさんがやけにひっついてくるとか。
そういうことに心を乱されないように、いつも自分の中心に静けさを保つ。それは誰に言われた訳でもなく子供の頃から自然と心がけている事だったが、今思えば僧だった過去に学んだ魂の習性なのだろう。
大丈夫。落ち着いて。
心乱れる時は、息が乱れる。
ゆっくり深く息を吸い込んで、戸惑いも苛立ちも息と一緒に吐き出して、乱された内側を整えていけばいい。
いつもよりもうんと労力を費やして、平常心を取り戻す。
今夜は料理でもしてみよう。そうすれば余計なことは考えなくて済むし、美味しいものは心を癒すから。
*
寮の部屋には1口コンロのミニキッチンしかないから、各フロアにひとつずつある共同キッチンに行くことにした。
自炊をする子は多くはなく、朝晩の一定時間以外はたいてい空いている。今は午後8時を回っているから大丈夫なはずだと思った。
ところが、真新しいフライパンと買ってきた材料をさげてキッチンに行くと、先客がいた。
「あれ。三津野じゃん。おっす」
タンクトップにショートパンツ姿でコンロの前にいるのは、昨日海堂からの電話を繋いでくれた権平さんだった。
「こんばんは」
「何、今から作んの?」
「はい」
「何作んの?」
そう言って、私が床に置いた買い物袋の中を覗く。
「やみゅみょんちきんを」
「ぶははは!ヤムニョムチキン!?言えてねえ!」
権平さんは爆笑しながら、手早くフライパンを揺すった。手つきが料理に慣れている人のそれだ。今作っているのはチャーハンだろうか。そして出来上がると大胆にも、フライパンから直接、スプーンですくって食べ始めた。
私はスマホを作業台に立てかけて材料をひとつひとつ並べ、レシピの一文を読んで鶏肉を出し、また一文を読んでは、包丁を入れ──
「え、あんたもしかして、作ったことないの?」
「はい」
「なんでこんな時間からそれを作ろうと思ったんだよ!」
「お店で食べた時、美味しかったので……」
「それ、なんだっけ?」
「や、やみゅ、む、みょむちきん」
権平さんが腹を抱えて笑っている。その笑いにつられながら、私は必死に鶏肉を切っている。
権平さんは見ているうちにまどろっこしくなったのか、途中からあっちこっち手伝ってくれて、初めてにしては上出来な仕上がりに。
作業に集中することは出来なかったけど、権平さんと話をしながらだったから、何も考えずに済んだ。
「ひとつ、もーらい」
権平さんが菜箸でチキンを突き刺してつまみ食いした。
初めてちゃんと話したけど、さばさばしていて飾らず、気持ちいい人だ。
ふと、海堂と親し気に話していたのを思い出した。
海堂が好きそうなタイプだ、とも思った。
せっかく料理で忘れられていたのに──また振り出しに戻ってしまった。
「あんたさぁ、海堂の彼女じゃないの?」
権平さんがフライパンを洗いながら訊いてくる。私は隣のシンクで同じようにフライパンを洗いながら「違います」とぼそぼそ答えた。
「なーんだ。付き合ってたら面白かったのに。今までの彼女と毛色違うしさぁ」
「毛色、ですか」
「割と派手な子とばっか付き合ってるじゃん。あ、ちなみにあたしも元カノ」
衝撃的過ぎて洗う手を止め、まじまじと権平さんを見てしまった。
それを権平さんは違う意味に取ったらしい。
「あたし、今はこんなだけど外に出る時はバチバチにメイクしてっから!」
綺麗な切れ長一重の権平さんのメイクした顔を想像しようとしたけど、経験値が無さすぎて想像できない。
というか、元カノ……権平さんが……
お似合いだと思った。
海堂は決してお洒落な男では無い。だが、王者然としたオーラは確信と情熱に満ちていて、恋人にはきっと、同じように主張の強い自信あふれる女性がふさわしい。
「あんたもちょっとメイクしたら?可愛い顔してんのに」
権平さんが覗き込むように顔を近づける。
「あまり、興味がなくて」
「海堂が惚れ直す~って言うかもよ?」
「か、関係ありませんから」
禁足地に踏み込まれたように感じて権平さんから目を逸らすと、彼女は「ふーん」と呟いて、ふきんで拭いたフライパンを肩に担ぐようにした。
「なるほどねー 興味ないフリで追わせたいわけだ」
「いえ、そんなつもりは──」
「ま、その作戦はいいのかもね?電話が繋がんないってあたしに確認させるなんて、今までのあいつからしたらマジないから」
権平さんはニッと笑い、「オヤスミ~」とキッチンを出て行った。
ラップをかけたヤムニョムチキン。
部屋に戻って来て、机の上に置いたそれを目に映して、権平さんの言ったことをぐるぐる考えている。
『興味ないフリで追わせたいわけだ』
本当にそんなつもりはない。距離を取ろうとしているのは、自分がかき乱されてしまうからで──
権平さんは、海堂といてもそんなふうにはならないのだろう。
きっとあのまんまのまっすぐさで海堂にすべてをぶつけ、海堂は余裕でそれに応える。
いつもあの男を取り囲んでいる人たちだってそうだ。輪郭も色もはっきりしていて、尊大に映ることもあるくらいの無遠慮さで、存在感を辺りに放射する。
私は、ああいう風にはできない。
注目されるのも苦手だし、次から次へと移り変わる会話は疲れてしまう。
でも、海堂といて疲れることはなかったな。ゆったりと黙っている時間も多いし、いつの間にか気持ち良く話をさせられている。きっと私に合わせているんだろう。
海堂は変幻自在で、相手によっていかようにも自分を変えることが出来るし、むしろそれを楽しんでいるフシがある。
器用な男だ。あの頃から──押したり引いたり止まっていたり、自分の意を通す駆け引きはお手の物なのだ。
ふと指先にヤムニョムソースがついているのに気づき、洗面所で手を洗った。
鏡に映った自分の顔が、物憂げだ。
『あんたもちょっとはメイクしたら?』
『海堂が惚れ直す~って言うかもよ?』
必要ない。私はメイクをした自分の顔が好きじゃないし、顔が窒息しそうだし、だいたい海堂のためにメイクってなんなんだ。恥ずかしい。
すこし乱暴にタオルで手をふいて洗面所を出ると、スマホにいつものメールが届いていた。
ちょうど9時だった。
最後の定型、今日はどんな一日だったか、と尋ねられたのに『ヤムニョムチキンを作った』と書いて送ったら、まもなく海堂から電話がかかってきた。
『ヤムニョムチキン、うまかった?』
「はい。あの……権平さんが手伝ってくれて」
迷ったけれど、この男は気にしないだろうと思ってそのまま言った。
『ああ、三美、料理上手いもんな』
客観的事実を言っているだけなのに、同時に海堂は料理が上手い女が好きなのかと考えていて、気づくと同時に顔が熱くなる。
『俺も真澄ちゃんのヤムニョムチキン食いたかったな~』
いつもの軽口だ。分かっている。でも目の前に、ラップをかけたヤムニョムチキンが残っている。
距離を取れ、ともう一人の自分が制しているのに、私は「余ってますよ」と口に出してしまっていた。
『マジ?じゃ今から行くわ!』
「えっ今から!?」
『バイクでそこまで10分くらいだから。門限10時だろ?余裕余裕』
じゃあ、と言って電話が切れた。
呆然と待機画面に代わったスマホを見つめて、混乱する。
今からこれを食べにくる?
え、どこで食べる?
寮の中に外部の人間は入れない。外で?立ったまま?
それとも持って帰ってもらう?
でもジップロックない。
タッパもちょうどいいのが──
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