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ハクチ編
マキノコ
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「パンドリー、ちょっと可愛いですよね。
地球の災いと希望の箱が由来らしいですよ。
まあそんな技術が当時の三次元にあったとは思えないですがね。」
あ_あ_____________________________
「あれ?どうしたんですか急に…
ちょっと待って…そうだ!すみません、忘れてました!魔法使いの制約ですね、
今までの人間を直ぐに帰そうとしていた理由、なんで忘れてたんだろ…」
「今の貴方なら精神のブレは感じられませんから、直ぐ、送り返しますね。
これ以上真実を聞くことも、真実の証明でもある此処にいることも不味いですから。」
何か_________きこえる
「替えが利かなかった四肢は、左腕以外殆ど壊死しています。
なので、コレを巻いときます。
魔樹の樹皮です。
魔術の結果、代償、
全てを……打ち消してくれます。
でもその効果は身につけている時のみです。
剥がしたら壊死の状態が再開されますから、よっっぽどのことがない限り、剥がさないで下さいね。」
________________________。
「時間は此処に来る前から殆ど動いていません。外と此処では流れが全然違いますから。
だから、気を付けて下さい。」
ま_____た____。
「どうか、死なないで下さい。
私達、魔樹の民の希望、魔樹の子。」
「____ふざけるなよ…私の顔に火傷がァ…火傷があああああ!」
夢心地のあそこと、思考を遮っていたあの頭痛は、何処かに消えていた。
代わりに白い腕と、痛みが消えた脚で、
死んだ筈の今に立っていた。
「なんで立ってるんでい?さっきまで死にかけてたじゃないか。それにその包帯は_」
「なんっっなんっだっっ!!!!」
怒りに任せた攻撃が目の前の全てを覆い尽くす。
氷針が死を潜り抜け、千の針が空を貫いた。
かと思えば、氷塊が空から地へと転覆し、
蟻一匹を押し潰さんとする。
「さっきとはまるで違う。
今までが全力じゃなかった…当たり前か。」
死は目と脚で躱し続けられるが、敵を断つ決定打が無い。
最後の攻撃も今の相手には通用しないだろう。
そもそも、大気中の魔素は全て相手の支配下、吸うのは少しの魔素も含まない純粋な空気のみ。
魔素を必要とする魔術、未来視はとっくに機能を停止している。
____ハッ____ハッッ_____。
息が上がる。この均衡状態はそろそろ崩れる。
こちらが氷漬けで終わり。
脚の痺れと痛み、
体の不調が治っただけなんだ。
____樹皮には魔術を打ち消す力がある。
なら____!
出来るだけ姿勢を低く…突進した。
「自暴自棄になっちゃったかな?
嗚呼、可哀想このまま死ね!」
近付く毎に、攻撃はより一層激しくなる。
掠ったとは形容し難い深傷も増える。
一歩が重く遠い。
「それっっでもっ____!」
と、奴の懐に届く筈の拳は氷壁が阻む。
予想通りと浮かべた笑みは
次の瞬間無様に崩れた。
「____ガッァ___な、ぜ。」
顎にクリーンヒット。
もう動けないだろう。
魔術が再び放たれることも無さそうだ。
「お,前は____何、者 だ___?」
「ハアッ、ハッ、何者?だって?」
私達、魔樹の民の希望____
「魔法使いを目指す、魔樹の子だ。」
地球の災いと希望の箱が由来らしいですよ。
まあそんな技術が当時の三次元にあったとは思えないですがね。」
あ_あ_____________________________
「あれ?どうしたんですか急に…
ちょっと待って…そうだ!すみません、忘れてました!魔法使いの制約ですね、
今までの人間を直ぐに帰そうとしていた理由、なんで忘れてたんだろ…」
「今の貴方なら精神のブレは感じられませんから、直ぐ、送り返しますね。
これ以上真実を聞くことも、真実の証明でもある此処にいることも不味いですから。」
何か_________きこえる
「替えが利かなかった四肢は、左腕以外殆ど壊死しています。
なので、コレを巻いときます。
魔樹の樹皮です。
魔術の結果、代償、
全てを……打ち消してくれます。
でもその効果は身につけている時のみです。
剥がしたら壊死の状態が再開されますから、よっっぽどのことがない限り、剥がさないで下さいね。」
________________________。
「時間は此処に来る前から殆ど動いていません。外と此処では流れが全然違いますから。
だから、気を付けて下さい。」
ま_____た____。
「どうか、死なないで下さい。
私達、魔樹の民の希望、魔樹の子。」
「____ふざけるなよ…私の顔に火傷がァ…火傷があああああ!」
夢心地のあそこと、思考を遮っていたあの頭痛は、何処かに消えていた。
代わりに白い腕と、痛みが消えた脚で、
死んだ筈の今に立っていた。
「なんで立ってるんでい?さっきまで死にかけてたじゃないか。それにその包帯は_」
「なんっっなんっだっっ!!!!」
怒りに任せた攻撃が目の前の全てを覆い尽くす。
氷針が死を潜り抜け、千の針が空を貫いた。
かと思えば、氷塊が空から地へと転覆し、
蟻一匹を押し潰さんとする。
「さっきとはまるで違う。
今までが全力じゃなかった…当たり前か。」
死は目と脚で躱し続けられるが、敵を断つ決定打が無い。
最後の攻撃も今の相手には通用しないだろう。
そもそも、大気中の魔素は全て相手の支配下、吸うのは少しの魔素も含まない純粋な空気のみ。
魔素を必要とする魔術、未来視はとっくに機能を停止している。
____ハッ____ハッッ_____。
息が上がる。この均衡状態はそろそろ崩れる。
こちらが氷漬けで終わり。
脚の痺れと痛み、
体の不調が治っただけなんだ。
____樹皮には魔術を打ち消す力がある。
なら____!
出来るだけ姿勢を低く…突進した。
「自暴自棄になっちゃったかな?
嗚呼、可哀想このまま死ね!」
近付く毎に、攻撃はより一層激しくなる。
掠ったとは形容し難い深傷も増える。
一歩が重く遠い。
「それっっでもっ____!」
と、奴の懐に届く筈の拳は氷壁が阻む。
予想通りと浮かべた笑みは
次の瞬間無様に崩れた。
「____ガッァ___な、ぜ。」
顎にクリーンヒット。
もう動けないだろう。
魔術が再び放たれることも無さそうだ。
「お,前は____何、者 だ___?」
「ハアッ、ハッ、何者?だって?」
私達、魔樹の民の希望____
「魔法使いを目指す、魔樹の子だ。」
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