魔樹の子

クラゲEX

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シガル編

トウギトウシ

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逃走資金が底をついた。
無一文の犯罪者とは、数年前には夢にも思わなかっただろう。
とにかく金が必要だ。
住むところも失えばホームレス、中々に堪える。
いや、なんだ。俺だってこんなになるまで何もしなかった訳じゃない。日雇いでもバイトでも、面接には片っ端から申し込んでは敗れて気力を尽くしただけで。
_________うだうだ言ってもしょうがない。
分かりきってはいたけども、だけどそこまでして金は稼ぐたくなくて、なら死んでも良いかな的な面持ちな訳で。

とい言いながら、訂正。周りに変に思われては行けないから
脳内会議で留めながらも、その会場へ向かった。

経歴も性格も関係無い力仕事、自慢、死闘。
「闘技場!夜の部!ベットはお済みですか!」

我、剣闘士になる。

「武器は何が良い?」
我がコーチ、もとい雇い主、もとい宿主。

「ステゴロで行く」
自信満々にそう答えると、逝って来いと言われてしまった。

「代わりはいるからな」
おいおい…少しは心配してくれよ…

ここの闘技場では、昼と夜に四回ずつ死闘を行う。
投票もサインも議論の余地なく完全な死闘。
剣闘士はどちらか十分以内に死ななければどちらも死ぬ。
Aが死ぬか、Bが死ぬか、両方死ぬか。
その三つの内から一つ選んで賭けも楽しめる。
今夜の倍率は俺が新人で相手が十連勝中ということもあり、
俺が死ぬに3.6、相手が死ぬに21.1、両方が58.7と舐められっぷり甚だしい。

今夜は宿屋主人スッキと肉屋の店主ニッチが担当なのだと。
それはクソどうでも良いぞ。
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みんなの感想(1件)

花雨
2022.01.05 花雨

先が気になったのでお気に入り登録させてもらいました(^^)

2022.01.05 クラゲEX

感想ありがとうございます。
続きも随時上げて行きますので、
よろしくお願いします!

解除

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