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6章 魔王とエプロンドレスとエプロンドレスと魔女
24話 浮かれる魔王はエプロンドレスが欲しい
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★ 浮かれる魔王はエプロンドレスが欲しい
その日、ワタシたちは朝から市に来ていた。
目的はもちろん王子に使う惚れ薬の材料を買うことだが、他にも調達しておきたい品がいくつもある。こんな時に男手があると大荷物になってもいいから助かる。
大通りや広場には大小様々な店ができていて人通りも多い。
地面に敷物を敷いて商品を並べただけの露店もあれば、きちんとテントを張って店構えを整えた本格的なものまで様々だ。遠く、楽団が奏でる軽快な音楽も聞こえてもくる。
惚れ薬の大事な材料である香辛料を扱う店は通りのいちばん奥に位置するため、道すがら必要な店に立ち寄り買い物していくことにしたのだが……。
……アスタフェルが好みの品に反応してしまい、なかなか前に進まないのは予想外だった。
「これ、可愛いな」
と木彫りの小さな犬の前に取り座り込むアスタフェル。敷物の上に大小様々な木彫りの玩具が並んでいる、子供向けの小さな露店だった。
「ほらジャンザ、毛の長い犬だぞ。木彫りでよく表現されている」
「お兄さんいいの選んだねー。お子さんにどう?」
「それを言われると弱いな。主人、これをくれ。あとついでにその馬の――」
「行くぞアスタ!」
ワタシは慌てて彼の襟首を掴んで立たせ、引き摺るようにして店の前から移動した。
もちろんいまのアスタフェルは角も翼も消してもらっていて、町人風の古着を着ている。
「なんだジャンザ、照れているのか? 子供は何人がいい? やはり男女一人ずつかな」
「寝言は死んでから言えよ。オマエに付き合ってるといつまでたっても目的の店にたどり着かないだろ! ここまで来るのにどんだけ時間かかったと思ってるんだ! このままじゃ行きたい店全部回る前に日が暮れる!」
「せっかくの市なのだから楽しまないと」
「時間は有限だ!」
「つまらん奴だな。金ならあるぞ、なにか可愛いものでも買ってやろうか」
と胸を張るアスタフェル。
彼は使い魔みたいなものだが、ワタシの使用人としての仕事はしてくれている。
薬の配達やら家の掃除やら、今までは一人でなかなか手が回りづらかったところをこなしてくれて、生活していく上でとても助かっていた。だから少ないが給金を渡している。
「オマエ小金があるからって使いすぎなんだよ。だいたいそれどうするんだ」
ワタシは彼の持つ布袋を視線で指し示した。
頭の大きさほどの布袋には、すでにぬいぐるみやら指人形やらがいくつか入っている。子供が好きそうな玩具で、最初のうちはアスタフェルが買うに任せていたが……そうも言っていられなくなってきた。
どれも一つ一つは安いものだが、数が嵩めばそれだけ金額もかかってくる。
「もし仮にワタシたちの間に子供ができたとしてもそれが必要になるのは何年後だ? 妊娠期間だって九ヶ月から十ヶ月はかかるんだぞ。初産だと妊娠期間が長引く傾向もある。そのあいだそれは窓辺にでも置いて飾っておくつもりか?」
「ジャンザ、俺との結婚をついに承諾してくれたのか!」
「例え話だよ。それくらい分かってくれ。とにかく、お金と時間は大事に使うように」
「本当につまらん奴だ……おお、これは」
説教したそばからアスタフェルが次に目を付けたのは、立派なテントを張った店だった。それだけで高級店だと分かる。
看板がかかっていて、店名は『リーンのキッチン用品店』。
彼は店先に吊るされた服に吸い寄せられていった。
「可愛い……」
魔王のつぶやきはもっともだった。
それは白いエプロンだった。だが普通とは違い、フリルとレースで華美に飾り立てられている。いわゆるエプロンドレスというやつだ。
「お客様、お目が高い。とってもお似合いですよ」
と、目ざとい店員がよって来てワタシに目配せしながら言う。
「うむ、確かに似合う。似合うぞジャンザ可愛いぞぉ……」
まあ、もともとの品が可愛いから誰が着てもある程度は似合うのだろう。
そういえば、いつも食事を作ってくれるときなどは三角巾はすれどもエプロンをしていないのは気になっていた。もしかしたらエプロン自体がほしいのかもしれない。
無駄金を使わなければエプロンの一つくらい買えたかもしれないのに、愚かな……。
「いいからさっさと行くぞ、アス……アフェル」
彼の通り名を呼び行動を促したが、アスタフェルはエプロンドレスのフリルをつまみ、指で厚さや丈夫さ、手触りを確認しはじめてしまった。
「ふむ、なかなかいい生地を使っている」
「お城でお姫様付きのメイドさんが着るものを作っている仕立て屋さんが趣味で作ったものですからね。布だけじゃなく縫製もいいんですよ。丁寧でしょう? みてください、このフリル。ちゃんとした技術がないとこういうふうに綺麗なフリルは作れないんです。ポケットも小さく見えるのに沢山入ります。こんなに可愛いのに動きやすいし、実用的でもあるんですよ」
「お姫様のメイド様とな。いくらだ」
「こちらは……」
店主が示した金額は、普通のエプロンなど比べ物にならないほどの高いものだった。とても汚れることが前提となる仕事着の値段とは思えない。
「高い。高すぎるぞ」
「では少し勉強いたしまして……そちらは魔女さまですよね?」
「そうですが」
「魔女さまの作る魔法薬にはいつも助けられておりますので、これくらいのお値引きを……」
店員がいっている魔法薬とは、もちろんワタシが作ったものではない。というかワタシは魔法薬なんか作らないし。
が、それが彼なりの魔女という存在への感謝なのだろう。
が。提示してきた金額もやはり高かった。
とはいえワタシが持っているお金でなんとかなる金額ではあった。それは惚れ薬に使うメインの材料である香辛料を買うお金であり、こんなところで使うわけにはいかないのだが。
というかアスタフェルの無駄金使いを助長するような真似はしたくない。
アスタフェルもアスタフェルで、自分の持つお金を頭のなかで勘定しているようだったが(足りないのは分かりきっているのに)、やがて言った。
「すまぬ、他を当たる」
と背を向ける。
「残念です」
店主は大して残念ではなさそうにそう言うと、笑顔でアスタフェルを見送った。
慌てて追いつき彼の隣りを歩くと、アスタフェルは大きくため息をついた。
「高かったな。物はいいのだが……」
「そんなにあれが欲しかったのか?」
「ああ。ぜったい似合うぞ。俺の目に狂いはない」
「そうか」
「エプロンドレス。メイドさん。やっぱりアレだよな。否、アレでなくては。もう最高じゃないか、なあ?」
「……そうだな。確かに可愛かった」
可愛いものを可愛いと認めるのはやぶさかではない。
ワタシの言葉に、彼の顔に明るさが戻った。
「だろ? 可愛い者が可愛い物を着たらさらに可愛くなるのは世の条理というもの。可愛いぞジャンザ……欲しい……」
肩を落としつつため息をつくアスタフェル。
アスタフェルって自分のこと自分で可愛いと思ってるのか。
その自己認識は意外だったが、魔女などをやっていると世の中にはいろんな人がいるというのは身をもって知るようになる。
アスタフェルのような外面は女性受けしそうな優男でも、内面は女性的な可愛さに憧れているという人はけっこう多いものだ。
ワタシはそれをおかしいとは思わない。そんなの人それぞれだから。
「オマエいつでも魔界に帰れるだろ。そんなにアレが欲しいんなら、自分の城から宝石でもなんでも持ってきてこっちで換金したらいいのに」
「そんなことしたら宰相に殺される。城のもの勝手に持ってくな、魔王様は金があればあるだけ使うからキリがないって……うぅ……」
「悪かった」
遠い目で青ざめ始めたアスタフェル。なにか思い出したくないことを思い出させてしまったようだった。
……彼が金があればあるだけ使いそうなのは理解できた。宰相とやらがしっかりしていればいるほど魔王はきっちり締め上げられていることだろう。
「高いといっても手は届く値段だ。今みたいにちゃんと働いてくれていたら買えるだけの給金は出すから、無駄遣いせず計画的に貯めるんだ。そうすれば買える」
「本当か? それまで売れなければいいのだが」
「あれだけ高いものなんだから大丈夫だろ」
「だといいのだが。可愛いからなあ……」
「オマエは無駄遣いしないことを心がければいい、それだけだ」
* * *
その日、ワタシたちは朝から市に来ていた。
目的はもちろん王子に使う惚れ薬の材料を買うことだが、他にも調達しておきたい品がいくつもある。こんな時に男手があると大荷物になってもいいから助かる。
大通りや広場には大小様々な店ができていて人通りも多い。
地面に敷物を敷いて商品を並べただけの露店もあれば、きちんとテントを張って店構えを整えた本格的なものまで様々だ。遠く、楽団が奏でる軽快な音楽も聞こえてもくる。
惚れ薬の大事な材料である香辛料を扱う店は通りのいちばん奥に位置するため、道すがら必要な店に立ち寄り買い物していくことにしたのだが……。
……アスタフェルが好みの品に反応してしまい、なかなか前に進まないのは予想外だった。
「これ、可愛いな」
と木彫りの小さな犬の前に取り座り込むアスタフェル。敷物の上に大小様々な木彫りの玩具が並んでいる、子供向けの小さな露店だった。
「ほらジャンザ、毛の長い犬だぞ。木彫りでよく表現されている」
「お兄さんいいの選んだねー。お子さんにどう?」
「それを言われると弱いな。主人、これをくれ。あとついでにその馬の――」
「行くぞアスタ!」
ワタシは慌てて彼の襟首を掴んで立たせ、引き摺るようにして店の前から移動した。
もちろんいまのアスタフェルは角も翼も消してもらっていて、町人風の古着を着ている。
「なんだジャンザ、照れているのか? 子供は何人がいい? やはり男女一人ずつかな」
「寝言は死んでから言えよ。オマエに付き合ってるといつまでたっても目的の店にたどり着かないだろ! ここまで来るのにどんだけ時間かかったと思ってるんだ! このままじゃ行きたい店全部回る前に日が暮れる!」
「せっかくの市なのだから楽しまないと」
「時間は有限だ!」
「つまらん奴だな。金ならあるぞ、なにか可愛いものでも買ってやろうか」
と胸を張るアスタフェル。
彼は使い魔みたいなものだが、ワタシの使用人としての仕事はしてくれている。
薬の配達やら家の掃除やら、今までは一人でなかなか手が回りづらかったところをこなしてくれて、生活していく上でとても助かっていた。だから少ないが給金を渡している。
「オマエ小金があるからって使いすぎなんだよ。だいたいそれどうするんだ」
ワタシは彼の持つ布袋を視線で指し示した。
頭の大きさほどの布袋には、すでにぬいぐるみやら指人形やらがいくつか入っている。子供が好きそうな玩具で、最初のうちはアスタフェルが買うに任せていたが……そうも言っていられなくなってきた。
どれも一つ一つは安いものだが、数が嵩めばそれだけ金額もかかってくる。
「もし仮にワタシたちの間に子供ができたとしてもそれが必要になるのは何年後だ? 妊娠期間だって九ヶ月から十ヶ月はかかるんだぞ。初産だと妊娠期間が長引く傾向もある。そのあいだそれは窓辺にでも置いて飾っておくつもりか?」
「ジャンザ、俺との結婚をついに承諾してくれたのか!」
「例え話だよ。それくらい分かってくれ。とにかく、お金と時間は大事に使うように」
「本当につまらん奴だ……おお、これは」
説教したそばからアスタフェルが次に目を付けたのは、立派なテントを張った店だった。それだけで高級店だと分かる。
看板がかかっていて、店名は『リーンのキッチン用品店』。
彼は店先に吊るされた服に吸い寄せられていった。
「可愛い……」
魔王のつぶやきはもっともだった。
それは白いエプロンだった。だが普通とは違い、フリルとレースで華美に飾り立てられている。いわゆるエプロンドレスというやつだ。
「お客様、お目が高い。とってもお似合いですよ」
と、目ざとい店員がよって来てワタシに目配せしながら言う。
「うむ、確かに似合う。似合うぞジャンザ可愛いぞぉ……」
まあ、もともとの品が可愛いから誰が着てもある程度は似合うのだろう。
そういえば、いつも食事を作ってくれるときなどは三角巾はすれどもエプロンをしていないのは気になっていた。もしかしたらエプロン自体がほしいのかもしれない。
無駄金を使わなければエプロンの一つくらい買えたかもしれないのに、愚かな……。
「いいからさっさと行くぞ、アス……アフェル」
彼の通り名を呼び行動を促したが、アスタフェルはエプロンドレスのフリルをつまみ、指で厚さや丈夫さ、手触りを確認しはじめてしまった。
「ふむ、なかなかいい生地を使っている」
「お城でお姫様付きのメイドさんが着るものを作っている仕立て屋さんが趣味で作ったものですからね。布だけじゃなく縫製もいいんですよ。丁寧でしょう? みてください、このフリル。ちゃんとした技術がないとこういうふうに綺麗なフリルは作れないんです。ポケットも小さく見えるのに沢山入ります。こんなに可愛いのに動きやすいし、実用的でもあるんですよ」
「お姫様のメイド様とな。いくらだ」
「こちらは……」
店主が示した金額は、普通のエプロンなど比べ物にならないほどの高いものだった。とても汚れることが前提となる仕事着の値段とは思えない。
「高い。高すぎるぞ」
「では少し勉強いたしまして……そちらは魔女さまですよね?」
「そうですが」
「魔女さまの作る魔法薬にはいつも助けられておりますので、これくらいのお値引きを……」
店員がいっている魔法薬とは、もちろんワタシが作ったものではない。というかワタシは魔法薬なんか作らないし。
が、それが彼なりの魔女という存在への感謝なのだろう。
が。提示してきた金額もやはり高かった。
とはいえワタシが持っているお金でなんとかなる金額ではあった。それは惚れ薬に使うメインの材料である香辛料を買うお金であり、こんなところで使うわけにはいかないのだが。
というかアスタフェルの無駄金使いを助長するような真似はしたくない。
アスタフェルもアスタフェルで、自分の持つお金を頭のなかで勘定しているようだったが(足りないのは分かりきっているのに)、やがて言った。
「すまぬ、他を当たる」
と背を向ける。
「残念です」
店主は大して残念ではなさそうにそう言うと、笑顔でアスタフェルを見送った。
慌てて追いつき彼の隣りを歩くと、アスタフェルは大きくため息をついた。
「高かったな。物はいいのだが……」
「そんなにあれが欲しかったのか?」
「ああ。ぜったい似合うぞ。俺の目に狂いはない」
「そうか」
「エプロンドレス。メイドさん。やっぱりアレだよな。否、アレでなくては。もう最高じゃないか、なあ?」
「……そうだな。確かに可愛かった」
可愛いものを可愛いと認めるのはやぶさかではない。
ワタシの言葉に、彼の顔に明るさが戻った。
「だろ? 可愛い者が可愛い物を着たらさらに可愛くなるのは世の条理というもの。可愛いぞジャンザ……欲しい……」
肩を落としつつため息をつくアスタフェル。
アスタフェルって自分のこと自分で可愛いと思ってるのか。
その自己認識は意外だったが、魔女などをやっていると世の中にはいろんな人がいるというのは身をもって知るようになる。
アスタフェルのような外面は女性受けしそうな優男でも、内面は女性的な可愛さに憧れているという人はけっこう多いものだ。
ワタシはそれをおかしいとは思わない。そんなの人それぞれだから。
「オマエいつでも魔界に帰れるだろ。そんなにアレが欲しいんなら、自分の城から宝石でもなんでも持ってきてこっちで換金したらいいのに」
「そんなことしたら宰相に殺される。城のもの勝手に持ってくな、魔王様は金があればあるだけ使うからキリがないって……うぅ……」
「悪かった」
遠い目で青ざめ始めたアスタフェル。なにか思い出したくないことを思い出させてしまったようだった。
……彼が金があればあるだけ使いそうなのは理解できた。宰相とやらがしっかりしていればいるほど魔王はきっちり締め上げられていることだろう。
「高いといっても手は届く値段だ。今みたいにちゃんと働いてくれていたら買えるだけの給金は出すから、無駄遣いせず計画的に貯めるんだ。そうすれば買える」
「本当か? それまで売れなければいいのだが」
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