50 / 117
7章 怪我をした犬を全力で助ける魔女
48話 王子様の仮面の下
しおりを挟む
★ 王子様の仮面の下
「どうせ僕は好きでもない高位貴族の子女と結婚させられることになるんです。自由恋愛くらい本当に好きな女性としたい。包容力のある知的な奥方と。それは罪でしょうか」
奥方限定かよ。
「まあいいんじゃないですかね。世の中にはそういう人もいますし。貴族には特に多いと思いますよ」
心にもないことではない、半分くらいは本気である。
魔女にはありがちなことだが、不倫の相談を受けることもあるのだ。で、そういう相談は、相手が貴族だったりすることもある。理由はおそらく王子がいったようなことだろう。
好みの若い女性を見つけたところで、正式な配偶者がいるということを考えれば、もう不倫するしかないよね、ということだ。
既婚者とお付き合いすることの是非は別として、相手が貴族の不倫の場合、地位が上なほど愛人にもそれ相応のお手当て(お金)や権力が与えられる。しかし飽きられれば当然与えられていた権力などたちまちなくなるという、非常に不安定な立場である。
口さがない人たちの陰口にかなりのノイローゼになってワタシに助けを求めてきた女性もいた。
既婚者を愛人にしたいというのなら、それは『お互いいろいろと承知している』ということを期待しているということか。
いやむしろ、『承知した関係』を楽しむ、と。
「でもワタシ奥方でもなんでもないので、あなたのご希望には添えませんね」
「そう、それが惜しい。ですから誰かと結婚してください」
「正気ですか」
「もちろんです。ジャンザさん、あなたには旦那さんがいて、子供がいて、守るべき家庭があって……そんな気風が合っています」
「どんな気風ですかそれ」
「あなたは僕が見込んだ方だ。だからこそ、包容力のある人妻になっていただきたいのです」
つまりは趣味趣向をワタシに押し付けているだけだ。これはもうワタシがどうこう言える問題ではない。はなはだ迷惑であはあるが。
「お断りします」
「そんなこと言っていいんですか?」
王子が優しく微笑む。
「ジャンザさん、僕に取り入ろうとしていたでしょ」
「なっ、なにを」
心臓が飛び出そうなくらいドキッとした。
「ふふ、バレバレですよ。それでもいいと思ってたんですけどね。ジャンザさんの教えてくれる知識はそれだけで魅力的だから」
分かった上で転がされていた、ということか。
王子のほうが一枚上だった、と。……この世から消えたいくらい、恥ずかしいけど!
「だから、お望み通り取り入らせてあげると言ってるんです。僕の愛人になれば、高価な宝石も豪華なドレスも珍しい薬草も――僕の愛も。欲しいだけあげます」
「そんなにワタシに入れ込んでくださるのでしたら、なんで正式に結婚しようとは思わないんですか?」
それこそがワタシの目標だった。この人に気に入られて、なんとか結婚して権力を得る……。野望への確かな近道だった。
しかしアーク王子は銀色の目をひどく真剣にして言い放つ。
「僕が本当に好きなのは、余裕のある人妻なあなたです」
つまり、今のワタシと結婚はする気はない、と。
そりゃアスタフェルと結婚してこの人の愛人になれば話は解決だが……。それってどうなんだよ。なんでわざわざそこに結婚を挟まなくちゃならないんだ。
もしアスタフェルと結婚するとなれば、それはそれでいろいろと大変なことになるし。あいつは魔王だ。それは王子様が知らない情報ではあるが……。
それに、一番大事なことは。
ワタシはアスタフェルを裏切りたくなんかない。
アスタフェルを蹴って王子様と結婚するのはいいが、アスタフェルと愛を誓って結婚したのなら、それを破って王子と不倫するなんて真っ平御免だ。
「お断り申し上げます。それにしても驚きました。王子様がこんな人だったなんて知りませんでした」
「僕をどんな男だと思ってたんですか? 礼儀正しくはあるが人がいいだけの無個性な好青年? いわゆる王子様、というような……」
王子の優美な眉が苦しそうに歪められていた。声はか細く、震えている。
「誰も本当の僕を見ようとしない。理想の王子様像を押し付けてくるだけで。それに苦しんでいるのに……。あなたにまでそんなことを言われたら、僕は……」
「演じてたんでしょう、それを。ならば仮初の自分の姿が思いの外うまく人を欺けたと喜ぶべきですね」
「抜き身の剣みたいなその切れ味は嫌いじゃないですよ、ジャンザさん」
いかにも苦しそうで辛そうだった顔が、すっとただの微笑みに戻った。
「でもこういうふうに泣き言を言ったのだから、僕を抱きしめて、『ごめんね、今から本当のあなたを見せて……』と頭を撫でるくらいはしてもらいたいものです」
「それがあなたの求める包容力ってやつですか。残念ながら結婚したくらいでそんな優しさがワタシに付くとは思えませんね、ワタシは生まれてこの方この性格ですので。何があっても死ぬまでこうでしょう」
「これは楽しみだ。早く人妻なあなたに会いたいです」
再び、王子はワタシの顎をつまみ、顔を上向かせた。
「ジャンザさん……旦那さんのいる包容力のあるジャンザさんと真っ昼間から逢引き……。背徳感に二人でとろけましょう……」
近づいてくる王子の銀の瞳。うっすらと笑った――おそらく彼の本性が出ているであろう、冷たさを頬に浮かべた笑み。
考えなければならないことが増えたが……。
とりあえず今は、この王子様のがら空きなみぞおち――の、向かって左上に掌底を叩き込むタイミングを見ていた。ここには肝臓があるから打撃がよく効くのだ。
男の力には女はかなわないが、人間としての急所を突けば弱いのは男も女も同じだ。とはいえ力が弱いのは事実。だから彼が油断している今しかそのチャンスはない。
思い切りも必要だ。傷つけることを絶対に躊躇ってはいけない。魔女としていろいろなことを切り抜けてきているので、そこは備わっているという自負はある。
というか、はっきり言って。
こいつの本性を見誤っていた自分に腹が立つ。
その時――。
竪琴の音が、聞こえた。
「アスタフェル?」
「え?」
アーク王子は動きを止め、怪訝な顔でワタシを見た。
……聴こえてないのか?
「ほら。この音……」
弦を爪弾く、単音……。
「どうせ僕は好きでもない高位貴族の子女と結婚させられることになるんです。自由恋愛くらい本当に好きな女性としたい。包容力のある知的な奥方と。それは罪でしょうか」
奥方限定かよ。
「まあいいんじゃないですかね。世の中にはそういう人もいますし。貴族には特に多いと思いますよ」
心にもないことではない、半分くらいは本気である。
魔女にはありがちなことだが、不倫の相談を受けることもあるのだ。で、そういう相談は、相手が貴族だったりすることもある。理由はおそらく王子がいったようなことだろう。
好みの若い女性を見つけたところで、正式な配偶者がいるということを考えれば、もう不倫するしかないよね、ということだ。
既婚者とお付き合いすることの是非は別として、相手が貴族の不倫の場合、地位が上なほど愛人にもそれ相応のお手当て(お金)や権力が与えられる。しかし飽きられれば当然与えられていた権力などたちまちなくなるという、非常に不安定な立場である。
口さがない人たちの陰口にかなりのノイローゼになってワタシに助けを求めてきた女性もいた。
既婚者を愛人にしたいというのなら、それは『お互いいろいろと承知している』ということを期待しているということか。
いやむしろ、『承知した関係』を楽しむ、と。
「でもワタシ奥方でもなんでもないので、あなたのご希望には添えませんね」
「そう、それが惜しい。ですから誰かと結婚してください」
「正気ですか」
「もちろんです。ジャンザさん、あなたには旦那さんがいて、子供がいて、守るべき家庭があって……そんな気風が合っています」
「どんな気風ですかそれ」
「あなたは僕が見込んだ方だ。だからこそ、包容力のある人妻になっていただきたいのです」
つまりは趣味趣向をワタシに押し付けているだけだ。これはもうワタシがどうこう言える問題ではない。はなはだ迷惑であはあるが。
「お断りします」
「そんなこと言っていいんですか?」
王子が優しく微笑む。
「ジャンザさん、僕に取り入ろうとしていたでしょ」
「なっ、なにを」
心臓が飛び出そうなくらいドキッとした。
「ふふ、バレバレですよ。それでもいいと思ってたんですけどね。ジャンザさんの教えてくれる知識はそれだけで魅力的だから」
分かった上で転がされていた、ということか。
王子のほうが一枚上だった、と。……この世から消えたいくらい、恥ずかしいけど!
「だから、お望み通り取り入らせてあげると言ってるんです。僕の愛人になれば、高価な宝石も豪華なドレスも珍しい薬草も――僕の愛も。欲しいだけあげます」
「そんなにワタシに入れ込んでくださるのでしたら、なんで正式に結婚しようとは思わないんですか?」
それこそがワタシの目標だった。この人に気に入られて、なんとか結婚して権力を得る……。野望への確かな近道だった。
しかしアーク王子は銀色の目をひどく真剣にして言い放つ。
「僕が本当に好きなのは、余裕のある人妻なあなたです」
つまり、今のワタシと結婚はする気はない、と。
そりゃアスタフェルと結婚してこの人の愛人になれば話は解決だが……。それってどうなんだよ。なんでわざわざそこに結婚を挟まなくちゃならないんだ。
もしアスタフェルと結婚するとなれば、それはそれでいろいろと大変なことになるし。あいつは魔王だ。それは王子様が知らない情報ではあるが……。
それに、一番大事なことは。
ワタシはアスタフェルを裏切りたくなんかない。
アスタフェルを蹴って王子様と結婚するのはいいが、アスタフェルと愛を誓って結婚したのなら、それを破って王子と不倫するなんて真っ平御免だ。
「お断り申し上げます。それにしても驚きました。王子様がこんな人だったなんて知りませんでした」
「僕をどんな男だと思ってたんですか? 礼儀正しくはあるが人がいいだけの無個性な好青年? いわゆる王子様、というような……」
王子の優美な眉が苦しそうに歪められていた。声はか細く、震えている。
「誰も本当の僕を見ようとしない。理想の王子様像を押し付けてくるだけで。それに苦しんでいるのに……。あなたにまでそんなことを言われたら、僕は……」
「演じてたんでしょう、それを。ならば仮初の自分の姿が思いの外うまく人を欺けたと喜ぶべきですね」
「抜き身の剣みたいなその切れ味は嫌いじゃないですよ、ジャンザさん」
いかにも苦しそうで辛そうだった顔が、すっとただの微笑みに戻った。
「でもこういうふうに泣き言を言ったのだから、僕を抱きしめて、『ごめんね、今から本当のあなたを見せて……』と頭を撫でるくらいはしてもらいたいものです」
「それがあなたの求める包容力ってやつですか。残念ながら結婚したくらいでそんな優しさがワタシに付くとは思えませんね、ワタシは生まれてこの方この性格ですので。何があっても死ぬまでこうでしょう」
「これは楽しみだ。早く人妻なあなたに会いたいです」
再び、王子はワタシの顎をつまみ、顔を上向かせた。
「ジャンザさん……旦那さんのいる包容力のあるジャンザさんと真っ昼間から逢引き……。背徳感に二人でとろけましょう……」
近づいてくる王子の銀の瞳。うっすらと笑った――おそらく彼の本性が出ているであろう、冷たさを頬に浮かべた笑み。
考えなければならないことが増えたが……。
とりあえず今は、この王子様のがら空きなみぞおち――の、向かって左上に掌底を叩き込むタイミングを見ていた。ここには肝臓があるから打撃がよく効くのだ。
男の力には女はかなわないが、人間としての急所を突けば弱いのは男も女も同じだ。とはいえ力が弱いのは事実。だから彼が油断している今しかそのチャンスはない。
思い切りも必要だ。傷つけることを絶対に躊躇ってはいけない。魔女としていろいろなことを切り抜けてきているので、そこは備わっているという自負はある。
というか、はっきり言って。
こいつの本性を見誤っていた自分に腹が立つ。
その時――。
竪琴の音が、聞こえた。
「アスタフェル?」
「え?」
アーク王子は動きを止め、怪訝な顔でワタシを見た。
……聴こえてないのか?
「ほら。この音……」
弦を爪弾く、単音……。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる