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8章 舞踏会への招待
55話 惚れ薬の依頼
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居間に行き、揃ってテーブルにつく。
アスタフェルが淹れてくれたとっておきの紅茶を飲みながら、ワタシはユスティアに聞いた。
「王子様に何か聞いたの?」
「え? 殿下がなにか?」
「いや……」
王子関連ではないのか。
まあ王子からしてみれば惚れ薬を飲まされそうになったと確定しているわけではないし、証拠の惚れ薬入り紅茶はアスタフェルがみんな飲んでしまったわけだし。
ではなんで惚れ薬の話なんか出してきたんだ、ユスティアは。
「あの、ジャンザ様。私、実家に帰ることになりまして……。それで、これから先は殿下の予定をお教えすることはできなくなりました」
ユスティアが司書騎士としてリザ宮に勤めるのは二十歳までの予定だと聞いたことがある。そういう契約をしたのだという。だからあと四年は仕事をしているのかと思ったのだが。それでも帰るということは……。
「そうか。ご家族に何かあったの?」
「はい。あの、父が倒れて。それで家督を継いで、妹たちの面倒もみることになって」
ユスティア・クレス・コサイト=メリーデン。
彼女の家は領主をしている。だから、その家督を継ぐということは、彼女が領主になるということだ。
「お父さんの容態は?」
「転んで足を折って寝たきりに。あっ、あの、もう骨折は治って杖をついて歩けるようにはなったんですが、すっかり弱気になってしまって。もう自分では領主は勤まらないって……」
「そうか」
人間、健康だと思っていたのが骨折したりなんだったりで寝たきりになると、そこから一気に体調が悪くなるものだ。
ユスティアのお父さんがそれで不安になって、城勤めの娘を呼び戻し後を継がせようというのはあり得る話だ。
「あの、私、実家に帰って、まずは結婚することになったんです」
「それでジャンザに惚れ薬を作らせようというのか。そいつに飲ませるために」
アスタフェルがいうが、ユスティアは顔を強張らせながらも頭を振った。
「あっ、あの、そうじゃないんです。自分で飲もうかと思って」
「……あなたが結婚相手を受け入れられるようにってこと?」
「はい」
領主の仕事は領地経営だけではない。家系の保持……子孫繁栄もまた貴族にとってはその仕事の一つだ。
だがユスティアは男性が苦手だ。貴族令嬢の務めとはいえ、結婚相手とそういう行為に及ぶのも怖いだろう。
だから惚れ薬を自分で飲んで、自分からその人に惚れようと考えているらしい。
「ユスティア。その作戦、残念だけどお勧めしないよ。惚れ薬にどんな幻想を抱いているのかだいたい想像つくから忠告するけどね。惚れ薬といってもワタシの作る惚れ薬は精神的なものじゃなくて肉体的なものだから」
「それは、どういう……?」
「体温が上昇して鼓動が早くなり瞳がうるむ。もっとはっきりいえば、膣口から分泌液がよく出るようになって、膣に陰茎を入れたくなったからこうなったんだと思い込むようにするための薬だ」
「ジャンザ、言いよう。ユスティアは年頃の娘さんだぞ。もう少し婉曲にいえないのか」
隣に座ったアスタフェルが呆れているが、他にどう女性用の惚れ薬の作用を説明すればいいというんだ。
でも、婉曲にいえというのなら言ってやる。
「……陰唇……うーん……? 充血……?」
思ったより難しい。なんていえば婉曲になるんだ……?
「あっ、血が一カ所に集まって熱くなる」
「もういい。ユスティア、とにかくそんなにいいものではないぞ、惚れ薬は。いや、あれは惚れ薬なんかじゃない、媚薬ですらない、ただ身体が一時的にそうなるというだけの薬だ。それを好きだからそうなったんだと錯覚させる薬……だったな、ジャンザ」
「その通りだ。それが男女の好意に繋がるか、その好意が継続するかどうかは個人の資質と演技次第。切っ掛けを作るだけの薬だよ」
「それなら、そっちのほうが好都合です」
真っ赤な顔で言い切るユスティアに、アスタフェルが眉をひそめる。
「お前の目的は相手を好きになることなんだろう? あの薬で一回だけ肉体関係を持っても、それだけでお前が相手に惚れるかどうかは分からないぞ。女のことはよく分からないが……自分がそういう反応を示しているのは薬のせいだと知っているのだから、自分を騙すことはままならないのではないか?」
「いっ、いえ、あの。そういうわけでは……あ、いえ。そうなんですけど」
彼女はしどろもどろにうなずいた。
苦手な男性であるアスタフェルとこんな話をしているからだからだろうか。
いや、ちょっと待て。
なんかさっきからユスティアの様子、おかしくない?
受け答えも変だし、苦手であるはずの男性にこんな話をしてるし。
彼女の話自体にはおかしなところはない。少し突飛ではあるけど。
あれ? でも大事なことが抜けてる……?
「ジャンザ様、その惚れ薬で構いません。どうか作ってください!」
「ユスティア、あなたの結婚相手ってどんな人?」
「えッ? ――あっ、あの、それは薬に必要な情報なんですか!?」
ユスティアの声が裏返っている。これか。
「……教えたくないならいいよ。ただ、薬を飲んだらあなたの人生は確実に変わるから。その薬を作るワタシは、つまりはあなたの人生を強引にこの手で変えてしまう悪役だからさ。悪役としては、あなたの結婚相手があなたに相応しいかどうかくらい知っときたいってだけ」
「ジャンザ様……。ありがとうございます。でも、あのっ、大丈夫ですから」
やけに自信たっぷりに彼女は言いきった。それからはっとしたように、手を口元に持って行く。
「あっ、あの、大丈夫っていうのは……あの、その人すごくかっこいい人で。私より十歳くらい年上……だったかな。金髪で、青い目で、背が高くて。すごくキザったらしくて鼻につく人ですが……とにかくかっこいいはかっこいいです」
「うん……?」
「とにかくかっこよさが全てです。あとすごくシフォルゼノへの信仰心が厚い方で……押しつけがましくて好きじゃないですけど……」
……それって。なんか、どっかで見たことがある人を思い出すんだけど。いや、そんな外見の人いくらでもいるし……まさかね? でもシフォルゼノへの信仰心……。
そういえば、ユスティアってあいつと縁があったよな。
ワタシの脳裏に、かつてユスティアが図書館でそいつに壁ドン――いや本棚ドンされていたのが思い出される。
そいつに何だったかを言われて、ユスティアはそいつのこと平手打ちしてたんだよな。ワタシは隠れてて音しか聞いてないけど……。
そうそう。確か、ユスティアはこんなことを言っていたっけ。
『あなたは……、シフォルゼノは、ここでは部外者……なんです』
あいつはシフォルゼノ教団の聖職者でもある。教団は聖職者の妻帯は認めていないはずだ。
まさか、還俗? いやあんなシフォルゼノ――それに風の聖妃命みたいな奴が今更俗世間になんか還ってくるか?
「それってもしかしてエンリオ――」
「いっ、いいえ! 違います! 何言ってるんですか。ジャンザ様が知らない人ですよ。ちっ、父が取り付けてきた縁談ですし。遠い国の……貴族だそうです」
「うん、だよね……?」
まさか聖騎士エンリオがユスティアの結婚相手になるはずないから、やっぱり別人だよな……?
でもなんでこんなあからさまにユスティアの声は震えてるんだ?
アスタフェルが淹れてくれたとっておきの紅茶を飲みながら、ワタシはユスティアに聞いた。
「王子様に何か聞いたの?」
「え? 殿下がなにか?」
「いや……」
王子関連ではないのか。
まあ王子からしてみれば惚れ薬を飲まされそうになったと確定しているわけではないし、証拠の惚れ薬入り紅茶はアスタフェルがみんな飲んでしまったわけだし。
ではなんで惚れ薬の話なんか出してきたんだ、ユスティアは。
「あの、ジャンザ様。私、実家に帰ることになりまして……。それで、これから先は殿下の予定をお教えすることはできなくなりました」
ユスティアが司書騎士としてリザ宮に勤めるのは二十歳までの予定だと聞いたことがある。そういう契約をしたのだという。だからあと四年は仕事をしているのかと思ったのだが。それでも帰るということは……。
「そうか。ご家族に何かあったの?」
「はい。あの、父が倒れて。それで家督を継いで、妹たちの面倒もみることになって」
ユスティア・クレス・コサイト=メリーデン。
彼女の家は領主をしている。だから、その家督を継ぐということは、彼女が領主になるということだ。
「お父さんの容態は?」
「転んで足を折って寝たきりに。あっ、あの、もう骨折は治って杖をついて歩けるようにはなったんですが、すっかり弱気になってしまって。もう自分では領主は勤まらないって……」
「そうか」
人間、健康だと思っていたのが骨折したりなんだったりで寝たきりになると、そこから一気に体調が悪くなるものだ。
ユスティアのお父さんがそれで不安になって、城勤めの娘を呼び戻し後を継がせようというのはあり得る話だ。
「あの、私、実家に帰って、まずは結婚することになったんです」
「それでジャンザに惚れ薬を作らせようというのか。そいつに飲ませるために」
アスタフェルがいうが、ユスティアは顔を強張らせながらも頭を振った。
「あっ、あの、そうじゃないんです。自分で飲もうかと思って」
「……あなたが結婚相手を受け入れられるようにってこと?」
「はい」
領主の仕事は領地経営だけではない。家系の保持……子孫繁栄もまた貴族にとってはその仕事の一つだ。
だがユスティアは男性が苦手だ。貴族令嬢の務めとはいえ、結婚相手とそういう行為に及ぶのも怖いだろう。
だから惚れ薬を自分で飲んで、自分からその人に惚れようと考えているらしい。
「ユスティア。その作戦、残念だけどお勧めしないよ。惚れ薬にどんな幻想を抱いているのかだいたい想像つくから忠告するけどね。惚れ薬といってもワタシの作る惚れ薬は精神的なものじゃなくて肉体的なものだから」
「それは、どういう……?」
「体温が上昇して鼓動が早くなり瞳がうるむ。もっとはっきりいえば、膣口から分泌液がよく出るようになって、膣に陰茎を入れたくなったからこうなったんだと思い込むようにするための薬だ」
「ジャンザ、言いよう。ユスティアは年頃の娘さんだぞ。もう少し婉曲にいえないのか」
隣に座ったアスタフェルが呆れているが、他にどう女性用の惚れ薬の作用を説明すればいいというんだ。
でも、婉曲にいえというのなら言ってやる。
「……陰唇……うーん……? 充血……?」
思ったより難しい。なんていえば婉曲になるんだ……?
「あっ、血が一カ所に集まって熱くなる」
「もういい。ユスティア、とにかくそんなにいいものではないぞ、惚れ薬は。いや、あれは惚れ薬なんかじゃない、媚薬ですらない、ただ身体が一時的にそうなるというだけの薬だ。それを好きだからそうなったんだと錯覚させる薬……だったな、ジャンザ」
「その通りだ。それが男女の好意に繋がるか、その好意が継続するかどうかは個人の資質と演技次第。切っ掛けを作るだけの薬だよ」
「それなら、そっちのほうが好都合です」
真っ赤な顔で言い切るユスティアに、アスタフェルが眉をひそめる。
「お前の目的は相手を好きになることなんだろう? あの薬で一回だけ肉体関係を持っても、それだけでお前が相手に惚れるかどうかは分からないぞ。女のことはよく分からないが……自分がそういう反応を示しているのは薬のせいだと知っているのだから、自分を騙すことはままならないのではないか?」
「いっ、いえ、あの。そういうわけでは……あ、いえ。そうなんですけど」
彼女はしどろもどろにうなずいた。
苦手な男性であるアスタフェルとこんな話をしているからだからだろうか。
いや、ちょっと待て。
なんかさっきからユスティアの様子、おかしくない?
受け答えも変だし、苦手であるはずの男性にこんな話をしてるし。
彼女の話自体にはおかしなところはない。少し突飛ではあるけど。
あれ? でも大事なことが抜けてる……?
「ジャンザ様、その惚れ薬で構いません。どうか作ってください!」
「ユスティア、あなたの結婚相手ってどんな人?」
「えッ? ――あっ、あの、それは薬に必要な情報なんですか!?」
ユスティアの声が裏返っている。これか。
「……教えたくないならいいよ。ただ、薬を飲んだらあなたの人生は確実に変わるから。その薬を作るワタシは、つまりはあなたの人生を強引にこの手で変えてしまう悪役だからさ。悪役としては、あなたの結婚相手があなたに相応しいかどうかくらい知っときたいってだけ」
「ジャンザ様……。ありがとうございます。でも、あのっ、大丈夫ですから」
やけに自信たっぷりに彼女は言いきった。それからはっとしたように、手を口元に持って行く。
「あっ、あの、大丈夫っていうのは……あの、その人すごくかっこいい人で。私より十歳くらい年上……だったかな。金髪で、青い目で、背が高くて。すごくキザったらしくて鼻につく人ですが……とにかくかっこいいはかっこいいです」
「うん……?」
「とにかくかっこよさが全てです。あとすごくシフォルゼノへの信仰心が厚い方で……押しつけがましくて好きじゃないですけど……」
……それって。なんか、どっかで見たことがある人を思い出すんだけど。いや、そんな外見の人いくらでもいるし……まさかね? でもシフォルゼノへの信仰心……。
そういえば、ユスティアってあいつと縁があったよな。
ワタシの脳裏に、かつてユスティアが図書館でそいつに壁ドン――いや本棚ドンされていたのが思い出される。
そいつに何だったかを言われて、ユスティアはそいつのこと平手打ちしてたんだよな。ワタシは隠れてて音しか聞いてないけど……。
そうそう。確か、ユスティアはこんなことを言っていたっけ。
『あなたは……、シフォルゼノは、ここでは部外者……なんです』
あいつはシフォルゼノ教団の聖職者でもある。教団は聖職者の妻帯は認めていないはずだ。
まさか、還俗? いやあんなシフォルゼノ――それに風の聖妃命みたいな奴が今更俗世間になんか還ってくるか?
「それってもしかしてエンリオ――」
「いっ、いいえ! 違います! 何言ってるんですか。ジャンザ様が知らない人ですよ。ちっ、父が取り付けてきた縁談ですし。遠い国の……貴族だそうです」
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