69 / 117
8章 舞踏会への招待
67話 現場
しおりを挟む
アスタフェルに抱えられ、ふわりとバルコニーに降り立つ。
砕けたガラスが月夜にキラキラとするそこを乗り越え、重い朱色のカーテンをバサリと開けた。
そこには――。
「ちっ、仲間を呼んだのか!」
「誰だ貴様は!」
「うううううううん?」
「ジャンザ様……?」
薄暗い豪華な部屋の中目立つのは、広いベットの上に寝転がされたエンリオの胸にある、淡い緑の光を放つアミュレットだった。
そんな神秘的な光に浮かび上がるエンリオは、猿ぐつわと目隠しをされ後ろ手をロープでくくられ足もぐるぐる巻きにされベッドに転がされるという、かなりの窮地な姿である。
そのそばで呆然と立ち尽くすユスティア、そして身なりのいい男が二人。すべての人物がそれぞれに剣を佩いていた。
てか何やってんだエンリオ……。味方潜ませてないのかよ……。
で。
「さすがはシフォルゼノの聖騎士よ。魔女でもないのに不思議な力を使うものだ……!」
「ううーうんううんううううん。ううううううんううううううううんうう」
男がうなれば、猿ぐつわを咬まされてうまく喋れない癖にエンリオが律儀に何か返している。
その一方、ユスティアは別の男と話していた。
「ジャンザ? ではこいつがあの薬を作った魔女か。ユスティア、魔女にこの件を喋ったのか?」
「ちっ、ちっ、違います! 喋ってません!」
「しかし……」
それからユスティアと話していた男がワタシに顔を向ける。
「先ほどのエンリオの魔法は助けの合図だろう、それでこうしてこいつが来たということは……この魔女は我々の敵だ!」
「違います! ジャンザ様は関係ありません!」
「その通り。ワタシは別にそいつの仲間ではありませんよ」
「うううううううんうう、ううううん。うううううぃううううう、ううううん。うううぃううーうんううう」
「なっ……なに言ってるんですかエンリオ様! ジャンザ様は関係ないでしょう!?」
「ユスティア、分かるのか。こいつはなんと言ったのだ?」
「はっ、はい。えっと。――恥ずかしがることはない、我が友よ。手はず通りの助太刀に感謝する、君に聖妃の加護を。って言いました!」
ベッドの上に転がったままこくこくと頷くエンリオ。
言ってること分かるんだ、ユスティア……。すごいな。
なんて関心している場合じゃない。
エンリオはワタシを無理矢理仲間に引き入れようとしていやがる。
「なっ……ジャンザ、本当か!?」
「オマエは黙ってろ」
「わ、分かっている。冗談だ冗談。ちょっとびっくりしただけだ」
と硬い笑顔で取り繕う隣のアスタフェルは、すでに白翼を納めてただの下級士官みたいな出で立ちに戻っている。
ワタシは男たちに注意した。
「いっときますけど、そいつはワタシにとっても敵ですから」
「うううっううんうう、ううううう。うううううううぃううううううううううううぇ」
「なんと?」
「なにいってるんだい我が友よ。さあ早くこいつらを退治してくれたまえ、って――」
「やはりな!」
「違います! ジャンザ様はそんな方じゃありません! エンリオ様と違ってお金に執着なんかしないし!」
「ううううっう、ううんううううううううう」
「あなたの言葉は信じません!」
「なんと?」
「自分も金に執着はしない、と……」
「そうだユスティア、そいつは金に執着する汚い奴だ。我らが王子を誑かし、その勢力を宮廷に広げんとする下郎! 生かしておけば何れ無窮なる災禍でこの国を飲み込むであろう大奸賊ぞ。王族を守るが我らの役目、神のご加護は我ら王党派にあり!」
あーこれやばいな。ユスティア、こいつらに騙されてエンリオ暗殺の片棒担がされてるっぽい。
「なあ、ジャンザ」
隣りに突っ立っているアスタフェルがそっと耳打ちしてくる。
「俺も自信あるからな」
「なんの話だ?」
「もしお前が猿ぐつわされてうううんーしか言えなくても、俺も絶対意味分かる自信あるから。あ、想像したら刺激が強い。猿ぐつわを咬まされたジャンザ――、いい、いいぞジャンザ、オマエ黙ってろ殺すぞ! ってその目。その目で睨まれるとやはりゾクッとくる……」
もうこいつは無視だ。
ワタシは男たちに向かって言った。
「すみません、一言いいですか。エンリオはワタシの敵ではありますが、そこまでの奸物というわけではないと――」
「魔女は我らが引き受ける! 早くそいつを殺せ!」
「やめてください! ジャンザ様は関係ない――」
「何を言うユスティア! 今更怖じ気づいたか!」
「違います、あのっ、だからジャンザ様は本当に関係ないって……」
「うう、うううううううんううううううう」
泣きそうなユスティアに、おそらくワタシを仲間だというような煽った台詞を吐いているであろうベッドに転がってるエンリオ。
ったく、どいつもこいつも……!
「いいから静まれ!!!!」
さすがにいらついて一喝すると、彼らは水を打ったように静かになってワタシを注視した。
その静寂の中、ワタシははっきりとした声で喋る。
「人を暗殺しようと策を巡らせたのならば、いついかなる時でも人の話に耳を傾ける余裕を持て。ワタシの話を聞け! それからエンリオ、聖騎士なら聖騎士らしく死んでも堂々としてろ! ワタシを巻き込むんじゃない!!」
「んうううううぃうううう、んううううううんううううう」
「分からない。黙ってろ!」
「酷いことをいうものだ、私と君の仲じゃないか。って」
「ありがとうユスティア、でも通訳しなくていい」
まあ、エンリオの策も理解はできる。絶体絶命だからなにをしてでも助かりたいのだ。
「別にエンリオなんかどうでもいいけど、少し気になることはある。それに答えてもらいたいんだけど、いいかな」
「は、はい」
「ユスティア、そいつはこの邪教の輩の仲間だ、聞く耳を持つな!」
男は腰につるした剣をすらりと抜くと、ワタシに向かって構えた。
「魔女は我らが食い止める。お前はエンリオを殺せ!」
「……っ、はい!」
結局こうなるのか。
エンリオなんかどうでもいいのは事実だけど。だからといって、ユスティアに殺させるわけにはいかない。
彼女が信じていることと、男たちの思惑は同じなのか。それを確かめる前にエンリオが死ぬのはよくない。取り返しがつかなくなる。
男とユスティアたちの立ち位置は――奥のベッドの上にエンリオが寝転がされ、そのベッドの脇にユスティアが立っている。彼女とワタシの間には二人の男がいて、男たちは何れも剣を持ち、ワタシに狙いを定めている。
範囲が広いから少し大がかりなことをしないといけないが、まあ室内だしなんとかなる――かな。
ワタシは『灰』を握りしめた拳を前に突き出した。……手汗で湿って使い物にならない、なんてことになりませんように。
「ワタシが魔女と知りつつも白刃を向けた、その度胸は褒めてやろう。だが愚かだ。あなた方はその慢心によって、今から身を滅ぼす!」
「なに……!」
「魔女を見くびった罪は重い。我が断罪を受け入れる高潔さを持つと自認するならば、しかと眼を見開いて、この魔女ジャンザが一挙手一投足、余すことなくすべて魂に焼き付けよ! アフェル、ワタシの後ろに下がれ」
「しかし!」
「いいから」
「くっ、行くぞ!」
さすがに注意を引きすぎたかな。男たちが、ワタシが何かする前に切りつけようと、動く。
だけどね。
気づかなかったのかな。
そうするように仕向けられたのを……。
こっちに向かって目を見開いて襲いかかってくるなんて、思うつぼだよ。
砕けたガラスが月夜にキラキラとするそこを乗り越え、重い朱色のカーテンをバサリと開けた。
そこには――。
「ちっ、仲間を呼んだのか!」
「誰だ貴様は!」
「うううううううん?」
「ジャンザ様……?」
薄暗い豪華な部屋の中目立つのは、広いベットの上に寝転がされたエンリオの胸にある、淡い緑の光を放つアミュレットだった。
そんな神秘的な光に浮かび上がるエンリオは、猿ぐつわと目隠しをされ後ろ手をロープでくくられ足もぐるぐる巻きにされベッドに転がされるという、かなりの窮地な姿である。
そのそばで呆然と立ち尽くすユスティア、そして身なりのいい男が二人。すべての人物がそれぞれに剣を佩いていた。
てか何やってんだエンリオ……。味方潜ませてないのかよ……。
で。
「さすがはシフォルゼノの聖騎士よ。魔女でもないのに不思議な力を使うものだ……!」
「ううーうんううんううううん。ううううううんううううううううんうう」
男がうなれば、猿ぐつわを咬まされてうまく喋れない癖にエンリオが律儀に何か返している。
その一方、ユスティアは別の男と話していた。
「ジャンザ? ではこいつがあの薬を作った魔女か。ユスティア、魔女にこの件を喋ったのか?」
「ちっ、ちっ、違います! 喋ってません!」
「しかし……」
それからユスティアと話していた男がワタシに顔を向ける。
「先ほどのエンリオの魔法は助けの合図だろう、それでこうしてこいつが来たということは……この魔女は我々の敵だ!」
「違います! ジャンザ様は関係ありません!」
「その通り。ワタシは別にそいつの仲間ではありませんよ」
「うううううううんうう、ううううん。うううううぃううううう、ううううん。うううぃううーうんううう」
「なっ……なに言ってるんですかエンリオ様! ジャンザ様は関係ないでしょう!?」
「ユスティア、分かるのか。こいつはなんと言ったのだ?」
「はっ、はい。えっと。――恥ずかしがることはない、我が友よ。手はず通りの助太刀に感謝する、君に聖妃の加護を。って言いました!」
ベッドの上に転がったままこくこくと頷くエンリオ。
言ってること分かるんだ、ユスティア……。すごいな。
なんて関心している場合じゃない。
エンリオはワタシを無理矢理仲間に引き入れようとしていやがる。
「なっ……ジャンザ、本当か!?」
「オマエは黙ってろ」
「わ、分かっている。冗談だ冗談。ちょっとびっくりしただけだ」
と硬い笑顔で取り繕う隣のアスタフェルは、すでに白翼を納めてただの下級士官みたいな出で立ちに戻っている。
ワタシは男たちに注意した。
「いっときますけど、そいつはワタシにとっても敵ですから」
「うううっううんうう、ううううう。うううううううぃううううううううううううぇ」
「なんと?」
「なにいってるんだい我が友よ。さあ早くこいつらを退治してくれたまえ、って――」
「やはりな!」
「違います! ジャンザ様はそんな方じゃありません! エンリオ様と違ってお金に執着なんかしないし!」
「ううううっう、ううんううううううううう」
「あなたの言葉は信じません!」
「なんと?」
「自分も金に執着はしない、と……」
「そうだユスティア、そいつは金に執着する汚い奴だ。我らが王子を誑かし、その勢力を宮廷に広げんとする下郎! 生かしておけば何れ無窮なる災禍でこの国を飲み込むであろう大奸賊ぞ。王族を守るが我らの役目、神のご加護は我ら王党派にあり!」
あーこれやばいな。ユスティア、こいつらに騙されてエンリオ暗殺の片棒担がされてるっぽい。
「なあ、ジャンザ」
隣りに突っ立っているアスタフェルがそっと耳打ちしてくる。
「俺も自信あるからな」
「なんの話だ?」
「もしお前が猿ぐつわされてうううんーしか言えなくても、俺も絶対意味分かる自信あるから。あ、想像したら刺激が強い。猿ぐつわを咬まされたジャンザ――、いい、いいぞジャンザ、オマエ黙ってろ殺すぞ! ってその目。その目で睨まれるとやはりゾクッとくる……」
もうこいつは無視だ。
ワタシは男たちに向かって言った。
「すみません、一言いいですか。エンリオはワタシの敵ではありますが、そこまでの奸物というわけではないと――」
「魔女は我らが引き受ける! 早くそいつを殺せ!」
「やめてください! ジャンザ様は関係ない――」
「何を言うユスティア! 今更怖じ気づいたか!」
「違います、あのっ、だからジャンザ様は本当に関係ないって……」
「うう、うううううううんううううううう」
泣きそうなユスティアに、おそらくワタシを仲間だというような煽った台詞を吐いているであろうベッドに転がってるエンリオ。
ったく、どいつもこいつも……!
「いいから静まれ!!!!」
さすがにいらついて一喝すると、彼らは水を打ったように静かになってワタシを注視した。
その静寂の中、ワタシははっきりとした声で喋る。
「人を暗殺しようと策を巡らせたのならば、いついかなる時でも人の話に耳を傾ける余裕を持て。ワタシの話を聞け! それからエンリオ、聖騎士なら聖騎士らしく死んでも堂々としてろ! ワタシを巻き込むんじゃない!!」
「んうううううぃうううう、んううううううんううううう」
「分からない。黙ってろ!」
「酷いことをいうものだ、私と君の仲じゃないか。って」
「ありがとうユスティア、でも通訳しなくていい」
まあ、エンリオの策も理解はできる。絶体絶命だからなにをしてでも助かりたいのだ。
「別にエンリオなんかどうでもいいけど、少し気になることはある。それに答えてもらいたいんだけど、いいかな」
「は、はい」
「ユスティア、そいつはこの邪教の輩の仲間だ、聞く耳を持つな!」
男は腰につるした剣をすらりと抜くと、ワタシに向かって構えた。
「魔女は我らが食い止める。お前はエンリオを殺せ!」
「……っ、はい!」
結局こうなるのか。
エンリオなんかどうでもいいのは事実だけど。だからといって、ユスティアに殺させるわけにはいかない。
彼女が信じていることと、男たちの思惑は同じなのか。それを確かめる前にエンリオが死ぬのはよくない。取り返しがつかなくなる。
男とユスティアたちの立ち位置は――奥のベッドの上にエンリオが寝転がされ、そのベッドの脇にユスティアが立っている。彼女とワタシの間には二人の男がいて、男たちは何れも剣を持ち、ワタシに狙いを定めている。
範囲が広いから少し大がかりなことをしないといけないが、まあ室内だしなんとかなる――かな。
ワタシは『灰』を握りしめた拳を前に突き出した。……手汗で湿って使い物にならない、なんてことになりませんように。
「ワタシが魔女と知りつつも白刃を向けた、その度胸は褒めてやろう。だが愚かだ。あなた方はその慢心によって、今から身を滅ぼす!」
「なに……!」
「魔女を見くびった罪は重い。我が断罪を受け入れる高潔さを持つと自認するならば、しかと眼を見開いて、この魔女ジャンザが一挙手一投足、余すことなくすべて魂に焼き付けよ! アフェル、ワタシの後ろに下がれ」
「しかし!」
「いいから」
「くっ、行くぞ!」
さすがに注意を引きすぎたかな。男たちが、ワタシが何かする前に切りつけようと、動く。
だけどね。
気づかなかったのかな。
そうするように仕向けられたのを……。
こっちに向かって目を見開いて襲いかかってくるなんて、思うつぼだよ。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる