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運命
醜いアヒルの子
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ー目を付けられるってどう言うことだ?………小野田の家がヤクザ系の所とか?
真尋は小野田の容姿を観察する。
ーいやいや、ないな。………体つきが貧弱だし。
真尋は別の理由を考えることにした。
ーうーん…………まず目を付けられるってとこが引っ掛かるよなー。
真尋は思い付いたように筆箱からメモを取り出した。そこに書いた内容をもう一枚のメモ用紙と一緒に右隣の“篝さん”に渡した。そして帰ってきた答えに“驚愕”した。
ーーーーー
[ 昼休み ]
真尋は自分の教材をとりに職員室へと向かった。職員室で聞こえたのは“単なる噂”だった。
『小野田くん、まだ“遊び”をされているんですか?』
『仕方ありませんよ、“遊び”の張本人は有名な社長さん何でしょ?』
『ですが………』
『ここは仕方ありません。』
ー何が仕方ねぇーんだよ、クラスは違えど教師だろ!………って言えない自分が情けない…………
真尋は教師達が言っていた“遊び”と言う言葉が気にかかった。
ーメモに書いてた内容と同じ意味だろうな………
ーーーーー
篝さんに書いてもらったのは小野田に“近付いてはいけない理由”だった。
メモによる内容。
小野田くんはねなんか、こう………心?がない感じだったの。
で、それに漬け込もうとした人がいてさ、その人が、小野田くんをいじめ始めたの。
普通なら止められるんだけどその人の家がやばかったの。
家が有名企業の会社でその人の両親がそこの社長さんなの。
だからうかつには助けられないの………理由はそれもあるけどもうひとつあるの、それは………この学校を退学させられそうになった子がいたの。
原因は小野田くんを庇おうとしたこと。
それからはその子も庇おうとしなくなったの。
そして小野田くんをいじめている主犯は………“西城 雅幸” (さいじょう まさゆき)。
彼には近づかない方が身のためよ。
後は…………そうだなー、先生達が言う“遊び”は、いじめのことだよ。
まずはいじめられているのは止めない方が良いよ。
仲間もいるし………仲間は全員で………今は四人?かな。1-2の太田に同じ1-2の西野と1-3の近藤と2-3の笹原先輩。西城は2-1だよ。
この人達には気を付けて。
ーーーーー
ー西城、雅幸、か。…………どっかで聞いたことあるような…………
真尋は小野田をいじめている西城について考えていた。
ー西城が主犯としていじめを行っているとしたら………仲間もいるだろうな………
ーーーーー
[ 校庭裏、体育館倉庫付近 ]
「グハッ!!」
「うわっ、ダッセーっwww」
「今のよけれたっしょ?」
涙はいじめグループの一人に腹に蹴りを入れられていた。
「おいおい、もうやめろよ。昼休み終わっちまうだろ?」
「あっ!西城さん!!」
西城が現れると途端に大人しくなるグループ。
「運がよかったな。小野田。………それにしても西城さんがここに来るなんて………」
「俺だって暇な時は来るさ。」
西城は小野田を上から見ながら小野田と同じ目線で話かける。
「なぁ、小野田。“肉便器”になる気無いか?」
小野田はその問に疑問を持った。
「肉、便器?」
いじめグループの一人が理由の分からない小野田に笑いながら教える。
「ひひ、肉便器ってのは言わば“性処理係り”だよ。」
「簡単に言えば“性奴隷”だな。あははっ!!」
ー性、奴隷………
涙はこの時初めて“感情”が“心”が戻った。心の中にざわめいていたのは………
ーこわ、い…………
“恐怖”だった。
真尋は小野田の容姿を観察する。
ーいやいや、ないな。………体つきが貧弱だし。
真尋は別の理由を考えることにした。
ーうーん…………まず目を付けられるってとこが引っ掛かるよなー。
真尋は思い付いたように筆箱からメモを取り出した。そこに書いた内容をもう一枚のメモ用紙と一緒に右隣の“篝さん”に渡した。そして帰ってきた答えに“驚愕”した。
ーーーーー
[ 昼休み ]
真尋は自分の教材をとりに職員室へと向かった。職員室で聞こえたのは“単なる噂”だった。
『小野田くん、まだ“遊び”をされているんですか?』
『仕方ありませんよ、“遊び”の張本人は有名な社長さん何でしょ?』
『ですが………』
『ここは仕方ありません。』
ー何が仕方ねぇーんだよ、クラスは違えど教師だろ!………って言えない自分が情けない…………
真尋は教師達が言っていた“遊び”と言う言葉が気にかかった。
ーメモに書いてた内容と同じ意味だろうな………
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篝さんに書いてもらったのは小野田に“近付いてはいけない理由”だった。
メモによる内容。
小野田くんはねなんか、こう………心?がない感じだったの。
で、それに漬け込もうとした人がいてさ、その人が、小野田くんをいじめ始めたの。
普通なら止められるんだけどその人の家がやばかったの。
家が有名企業の会社でその人の両親がそこの社長さんなの。
だからうかつには助けられないの………理由はそれもあるけどもうひとつあるの、それは………この学校を退学させられそうになった子がいたの。
原因は小野田くんを庇おうとしたこと。
それからはその子も庇おうとしなくなったの。
そして小野田くんをいじめている主犯は………“西城 雅幸” (さいじょう まさゆき)。
彼には近づかない方が身のためよ。
後は…………そうだなー、先生達が言う“遊び”は、いじめのことだよ。
まずはいじめられているのは止めない方が良いよ。
仲間もいるし………仲間は全員で………今は四人?かな。1-2の太田に同じ1-2の西野と1-3の近藤と2-3の笹原先輩。西城は2-1だよ。
この人達には気を付けて。
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ー西城、雅幸、か。…………どっかで聞いたことあるような…………
真尋は小野田をいじめている西城について考えていた。
ー西城が主犯としていじめを行っているとしたら………仲間もいるだろうな………
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[ 校庭裏、体育館倉庫付近 ]
「グハッ!!」
「うわっ、ダッセーっwww」
「今のよけれたっしょ?」
涙はいじめグループの一人に腹に蹴りを入れられていた。
「おいおい、もうやめろよ。昼休み終わっちまうだろ?」
「あっ!西城さん!!」
西城が現れると途端に大人しくなるグループ。
「運がよかったな。小野田。………それにしても西城さんがここに来るなんて………」
「俺だって暇な時は来るさ。」
西城は小野田を上から見ながら小野田と同じ目線で話かける。
「なぁ、小野田。“肉便器”になる気無いか?」
小野田はその問に疑問を持った。
「肉、便器?」
いじめグループの一人が理由の分からない小野田に笑いながら教える。
「ひひ、肉便器ってのは言わば“性処理係り”だよ。」
「簡単に言えば“性奴隷”だな。あははっ!!」
ー性、奴隷………
涙はこの時初めて“感情”が“心”が戻った。心の中にざわめいていたのは………
ーこわ、い…………
“恐怖”だった。
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