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しおりを挟むえっと。
公女殿下って、公爵家なわけで、公爵家は王族が臣下になった爵位だったり、なんだかそんだったりだったりよね。
えっと……。
ごめんなさい、普通に裸で入ってこられると困ります。
だって、だって……――
――私の方が胸大きいじゃん!
いや、ワタクシに負けないぐらいの美人なのは認めるけど!
赤毛も燃えるようで奇麗!
だけど、胸はちょっっとワタクシの方が大きいのよね!
ていうか、ワタクシが公女殿下と湯船に浸かるってまずいんじゃ!?
不敬罪で処刑とかされない?
「初めてお会いしたときはなんだか陰湿な方だと、失礼ながら思っていたら、突然別人のように生き生きとオオカミを倒し、突然帰宅し、突然軟禁状態だと聞いていた伯爵家の浴場に入っているところに出くわす。あなたは本当にあの初対面で私に『お胸が物足りないですね』などと言った人と同一人物なのですか?」
……いや、元々の私、いきなり処刑されに行くなよ。お胸が……とか言うなって。そんなに小さくないしむしろワタクシはこれくらいの方がスタイルとしてはバランス取れていると思うな!
とにかく、それよりもごまかせ!
私は暗い顔を作って陰のある女を演じ、話す。
「死のうと思って、ご無礼を申し上げました。ですが、オオカミを前にしたら、思ってしまったのです。生きたい、と。それからはなんだか憑き物が落ちたように、どう死ぬかではなく、どう生きるか、と考えるようにしようと思い、こうして気分も良く鼻歌を……」
どうだ。同情しろ! 同情して情愛を呼ぶ。この作戦のことをこれからジョジ○って呼ぶぜ!的な!
「ふふっ、そうですか」
あれっ。それだけ?
「私はなんだか最近方の荷が重くて、あなたのことは面白く見ておりましたわ。まあ、お友達になってくださらない? と、お伝えしたくて、近くでもありましたし、エーデルワイズ伯爵邸に来たのです」
……あ?
ああ?
『極上の女たらし』に、「お友達になってください」止まり?
こちとらエリート子役だったのに十二歳で階段踏み外して死んでんだ。それがどうにか転生できて、罪人の娘から這い上がるために唯一もらったスキルが、お・ん・な・た・ら・ しぃ!!!
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なにもされてないけど倍替えし。あえて言うなら、ゼロ倍返しだ!!!!!!
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