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第一章
プロローグ②
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――ボチャン
嫌な音が聞こえた。音の方へと視線を向けると、ジーパンのポケットに入れていたスマホが、海水の中に沈んでいる。一瞬、何が起きたのか理解できなくて、思考がストップしてしまった。
ハッと我に返ってスマホを引き上げるも、画面は真っ暗で壊れてしまったのだと理解する。
「どうしよう……」
古いスマホに少し前までのデータは移行していたので困ることはなさそうだけど、ここで出会った彼の連絡先は真っ暗なこのスマホにしか入っていない。これが、神様の思し召しなのか。きっぱり忘れて新たな一歩を踏み出せと言われているようだ。
「はあ……」
大きく息を吐き出して、一旦ギュッと目を閉じたあとに決意する。
「キッパリ忘れて元の生活へ戻ろう」
この地での、彼との出会いは二ヶ月で終わりを迎えた。前を向いて歩いていくしかない。
亡くなった父を哀しませないためにも、後ろを振り返ってはいられないのだ。
ふと彼の顔が頭に浮かぶもしっかりと追い払い、この地を後にする――
嫌な音が聞こえた。音の方へと視線を向けると、ジーパンのポケットに入れていたスマホが、海水の中に沈んでいる。一瞬、何が起きたのか理解できなくて、思考がストップしてしまった。
ハッと我に返ってスマホを引き上げるも、画面は真っ暗で壊れてしまったのだと理解する。
「どうしよう……」
古いスマホに少し前までのデータは移行していたので困ることはなさそうだけど、ここで出会った彼の連絡先は真っ暗なこのスマホにしか入っていない。これが、神様の思し召しなのか。きっぱり忘れて新たな一歩を踏み出せと言われているようだ。
「はあ……」
大きく息を吐き出して、一旦ギュッと目を閉じたあとに決意する。
「キッパリ忘れて元の生活へ戻ろう」
この地での、彼との出会いは二ヶ月で終わりを迎えた。前を向いて歩いていくしかない。
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ふと彼の顔が頭に浮かぶもしっかりと追い払い、この地を後にする――
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