19 / 60
17話
しおりを挟む
『なんでよ!あなただってクズはいなくなった方がいいって思ってるんでしょ!?』
思っているからといって、それを実行するかどうかは別問題だ。
それに、
「価値観なんて人によって違うんです。なので当然、人によってクズの基準も違う。私や貴女だって、他の人から見ればクズだと思われている可能性もあり得るんです。それなのに、クズの殺しを許可してしまったら、日本は無法地帯になりますよ」
少しは話が通じるようだし、どうにかこれで納得してもらえないだろうか。
『........そう。わかった』
「!」
『それならもう頼まない』
その言葉とともに、どこから取り出したのか包丁をこちらに向かって勢いよく投げた。
チッ、ダメか。
だが、佐原の式神のおかげで包丁は途中で壁にでも当たったかのように弾かれ、地面に音を立てて落ちた。
その隙に式神を喚び、ジャガーに似た姿をした式神は一直線に笹川さんの方へ駆け出す。リューイとは別の、もう一体のこの式神を俺はジスと呼んでいる。
地面に落ちていた包丁がひとりでに動き、ジスの方へと向かっていったが、それを難なく避け、一気に距離を詰めて笹川さんを地面へと縫い付けた。
『くっ....!』
どうやら、触れずとも物を動かせるタイプの霊のようだ。
下位式神で十分だとは思うが、念の為リューイも喚び出し、渡邊を護るように指示を出す。
「お、おい!何が起こってるんだ!俺から離れるなよ!」
笹川さんの元へ行こうとした俺の腕を、渡邊が掴んだ。
視えない人にとっては、勝手に包丁が動き、勝手に笹川さんが倒れたように見えるから仕方ないが、もう少し静かにできないものか。
ジスだってずっと押さえておけるわけではない。
「後で説明しますので、とにかく今は落ち着いてください。ここにいれば安全ですから」
「あっ、ちょ...!うわっ!」
掴まれていた手を振り払った直後、近くにあったベンチが勢いよく渡邊の方に飛んできた。
渡邊は驚いて腕で頭を守ったが、ぶつかる前にリューイが弾いたので勿論無傷だ。
渡邊が放心している間に、これ幸いとそばを離れる。
だが、笹川さんの元へ向かおうとした時、"逃げた"とジスから念話が届いた。見れば霊魂が空へと逃げていくのが視える。
「リューイ!」
呼びかければすぐに意図を汲んで追いかけてくれた。霊魂では大した事はできないので、あとはリューイに任せておけば大丈夫だ。
ジスにはお礼を言って戻ってもらうと、丁度その時誰かが呼んだ警察が到着した。
後のことを任せ、俺たちはリューイの後を追った。
もちろん、渡邊には事情を訊くつもりだ。先程影山からの返信もあったので、事情は大まかに把握している。
そして、人気のない場所へ移動した俺たちの前に、霊魂を咥えたリューイが降り立った。
影山からの報告では、あの霊は鶴橋由梨という女性で、渡邊と付き合っており、妊娠を機に結婚をする予定だったようだ。
ところが、渡邊に職場の専務の娘とのお見合い話が持ち上がった。
専務の娘を選んだ渡邊は、子供を堕ろすよう要求したが、鶴橋は子供に罪はないと拒否。
すると、その数日後鶴橋が強姦に遭ってしまい、その所為で流産してしまう。
犯人は捕まったが、渡邊が指示を出した、という鶴橋の証言は、証拠もなく犯人も関与を否定したため、裁かれることはなかった。
———その後、鶴橋が自殺。
という胸糞悪い話だ。
しかし、よくこの短時間でここまで調べられたな。
リューイに咥えられたままの鶴橋に確認をとると、不機嫌そうに頷いた。
『そうよ!あんたたち警察が無能な所為で捕まえられないし殺せないし散々だわっ!』
完全に八つ当たりだが、本当に渡邊が関与しているんだとしたら、それは確かに警察の所為だ。
「なぜ渡邊が関与してると確信できる?」
『あいつが言ってたからよ!"大人しく堕ろしとけばこんな目に遭わなかったのにな"って!』
ううん...。確かに意味深ではあるが、その証言だけじゃなんとも言えないな....。
『ふんっ!もう別にいいわよっ!さっさと除霊したらっ?』
「聞きたいことがある」
『なんで答えなきゃいけないわけ?絶対嫌。除霊しないなら離してくれない?』
.....取りつく島もない。
まあ、俺の顔を見ても何も言わないし、復讐心でいっぱいだろうから噂やコミュニティの事は知らないだろう。
ということで、鶴橋の希望通り早々に除霊した。
あの後、渡邊の取り調べで鶴橋の足取りがある程度わかってきた。
どうやら数日前から、渡邊の郵便受けに脅迫状のようなものが入っていたらしい。防犯カメラに笹川さんの姿が映っていたので、鶴橋がやった事に間違いないだろう。
肝心の脅迫状は捨ててしまって手元にはなかったので、もしかしたら都合の悪い事が書いてあったのかもしれない。
目を覚ました笹川さんからも事情を訊くと、"殺される"と言っていたのは夢の中でそう言われたんだそうだ。その夢が妙にリアルで、後日部屋に書き置きなどもあったことから怖くなってしまったらしい。
知らないうちに誰かが部屋に出入りしているかもしれない、となれば無理もない。
しかし、夢に出てくる幽霊など聞いた事がないが、念が強かったりすると可能なのだろうか。できればそういった事も聞きたかったが、仕方がない。
結局渡邊を罪に問うことはできず、申し訳なく思っていたのだが、それは杞憂だったようだ。
あの時の事はニュースにもなって、少し話題になった。ちなみに、話題になったのはポルターガイストの方で、俺の容姿ではない。モザイクだった事もあるが、今回は佐原の活躍もあってかSNSには流れなかったし、単純に一過性のものだったんだろう。
そしてその報道の後、専務の娘とは破談になったらしい。
そもそも鶴橋と付き合っている事すら話しておらず、更には"レイプを指示して流産させた"というような内容の怪文書まで送られてきて、不信感が募ったようだ。
渡邊は地方に左遷させられ、この話は幕を閉じた。
怪文書を送ったのは十中八九鶴橋だろう。失敗した後の事まで考えてたとかすごい執着心だな。用意周到というかなんというか....。そこまでの復讐心がある事に少しゾッとする。
それと、いつもの事ながら"少し気になったから"という理由でここまで調べ上げた影山も、違った意味で恐ろしい。一体どうやってここまで調べたのか。
なにはともあれ、一件落着だ。
思っているからといって、それを実行するかどうかは別問題だ。
それに、
「価値観なんて人によって違うんです。なので当然、人によってクズの基準も違う。私や貴女だって、他の人から見ればクズだと思われている可能性もあり得るんです。それなのに、クズの殺しを許可してしまったら、日本は無法地帯になりますよ」
少しは話が通じるようだし、どうにかこれで納得してもらえないだろうか。
『........そう。わかった』
「!」
『それならもう頼まない』
その言葉とともに、どこから取り出したのか包丁をこちらに向かって勢いよく投げた。
チッ、ダメか。
だが、佐原の式神のおかげで包丁は途中で壁にでも当たったかのように弾かれ、地面に音を立てて落ちた。
その隙に式神を喚び、ジャガーに似た姿をした式神は一直線に笹川さんの方へ駆け出す。リューイとは別の、もう一体のこの式神を俺はジスと呼んでいる。
地面に落ちていた包丁がひとりでに動き、ジスの方へと向かっていったが、それを難なく避け、一気に距離を詰めて笹川さんを地面へと縫い付けた。
『くっ....!』
どうやら、触れずとも物を動かせるタイプの霊のようだ。
下位式神で十分だとは思うが、念の為リューイも喚び出し、渡邊を護るように指示を出す。
「お、おい!何が起こってるんだ!俺から離れるなよ!」
笹川さんの元へ行こうとした俺の腕を、渡邊が掴んだ。
視えない人にとっては、勝手に包丁が動き、勝手に笹川さんが倒れたように見えるから仕方ないが、もう少し静かにできないものか。
ジスだってずっと押さえておけるわけではない。
「後で説明しますので、とにかく今は落ち着いてください。ここにいれば安全ですから」
「あっ、ちょ...!うわっ!」
掴まれていた手を振り払った直後、近くにあったベンチが勢いよく渡邊の方に飛んできた。
渡邊は驚いて腕で頭を守ったが、ぶつかる前にリューイが弾いたので勿論無傷だ。
渡邊が放心している間に、これ幸いとそばを離れる。
だが、笹川さんの元へ向かおうとした時、"逃げた"とジスから念話が届いた。見れば霊魂が空へと逃げていくのが視える。
「リューイ!」
呼びかければすぐに意図を汲んで追いかけてくれた。霊魂では大した事はできないので、あとはリューイに任せておけば大丈夫だ。
ジスにはお礼を言って戻ってもらうと、丁度その時誰かが呼んだ警察が到着した。
後のことを任せ、俺たちはリューイの後を追った。
もちろん、渡邊には事情を訊くつもりだ。先程影山からの返信もあったので、事情は大まかに把握している。
そして、人気のない場所へ移動した俺たちの前に、霊魂を咥えたリューイが降り立った。
影山からの報告では、あの霊は鶴橋由梨という女性で、渡邊と付き合っており、妊娠を機に結婚をする予定だったようだ。
ところが、渡邊に職場の専務の娘とのお見合い話が持ち上がった。
専務の娘を選んだ渡邊は、子供を堕ろすよう要求したが、鶴橋は子供に罪はないと拒否。
すると、その数日後鶴橋が強姦に遭ってしまい、その所為で流産してしまう。
犯人は捕まったが、渡邊が指示を出した、という鶴橋の証言は、証拠もなく犯人も関与を否定したため、裁かれることはなかった。
———その後、鶴橋が自殺。
という胸糞悪い話だ。
しかし、よくこの短時間でここまで調べられたな。
リューイに咥えられたままの鶴橋に確認をとると、不機嫌そうに頷いた。
『そうよ!あんたたち警察が無能な所為で捕まえられないし殺せないし散々だわっ!』
完全に八つ当たりだが、本当に渡邊が関与しているんだとしたら、それは確かに警察の所為だ。
「なぜ渡邊が関与してると確信できる?」
『あいつが言ってたからよ!"大人しく堕ろしとけばこんな目に遭わなかったのにな"って!』
ううん...。確かに意味深ではあるが、その証言だけじゃなんとも言えないな....。
『ふんっ!もう別にいいわよっ!さっさと除霊したらっ?』
「聞きたいことがある」
『なんで答えなきゃいけないわけ?絶対嫌。除霊しないなら離してくれない?』
.....取りつく島もない。
まあ、俺の顔を見ても何も言わないし、復讐心でいっぱいだろうから噂やコミュニティの事は知らないだろう。
ということで、鶴橋の希望通り早々に除霊した。
あの後、渡邊の取り調べで鶴橋の足取りがある程度わかってきた。
どうやら数日前から、渡邊の郵便受けに脅迫状のようなものが入っていたらしい。防犯カメラに笹川さんの姿が映っていたので、鶴橋がやった事に間違いないだろう。
肝心の脅迫状は捨ててしまって手元にはなかったので、もしかしたら都合の悪い事が書いてあったのかもしれない。
目を覚ました笹川さんからも事情を訊くと、"殺される"と言っていたのは夢の中でそう言われたんだそうだ。その夢が妙にリアルで、後日部屋に書き置きなどもあったことから怖くなってしまったらしい。
知らないうちに誰かが部屋に出入りしているかもしれない、となれば無理もない。
しかし、夢に出てくる幽霊など聞いた事がないが、念が強かったりすると可能なのだろうか。できればそういった事も聞きたかったが、仕方がない。
結局渡邊を罪に問うことはできず、申し訳なく思っていたのだが、それは杞憂だったようだ。
あの時の事はニュースにもなって、少し話題になった。ちなみに、話題になったのはポルターガイストの方で、俺の容姿ではない。モザイクだった事もあるが、今回は佐原の活躍もあってかSNSには流れなかったし、単純に一過性のものだったんだろう。
そしてその報道の後、専務の娘とは破談になったらしい。
そもそも鶴橋と付き合っている事すら話しておらず、更には"レイプを指示して流産させた"というような内容の怪文書まで送られてきて、不信感が募ったようだ。
渡邊は地方に左遷させられ、この話は幕を閉じた。
怪文書を送ったのは十中八九鶴橋だろう。失敗した後の事まで考えてたとかすごい執着心だな。用意周到というかなんというか....。そこまでの復讐心がある事に少しゾッとする。
それと、いつもの事ながら"少し気になったから"という理由でここまで調べ上げた影山も、違った意味で恐ろしい。一体どうやってここまで調べたのか。
なにはともあれ、一件落着だ。
33
あなたにおすすめの小説
忠犬だったはずの後輩が、独占欲を隠さなくなった
ちとせ
BL
後輩(男前イケメン)×先輩(無自覚美人)
「俺がやめるのも、先輩にとってはどうでもいいことなんですね…」
退職する直前に爪痕を残していった元後輩ワンコは、再会後独占欲を隠さなくて…
商社で働く雨宮 叶斗(あめみや かなと)は冷たい印象を与えてしまうほど整った美貌を持つ。
そんな彼には指導係だった時からずっと付き従ってくる後輩がいた。
その後輩、村瀬 樹(むらせ いつき)はある日突然叶斗に退職することを告げた。
2年後、戻ってきた村瀬は自分の欲望を我慢することをせず…
後半甘々です。
すれ違いもありますが、結局攻めは最初から最後まで受け大好きで、受けは終始振り回されてます。
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
ただの雑兵が、年上武士に溺愛された結果。
みどりのおおかみ
BL
「強情だな」
忠頼はぽつりと呟く。
「ならば、体に証を残す。どうしても嫌なら、自分の力で、逃げてみろ」
滅茶苦茶なことを言われているはずなのに、俺はぼんやりした頭で、全然別のことを思っていた。
――俺は、この声が、嫌いじゃねえ。
*******
雑兵の弥次郎は、なぜか急に、有力武士である、忠頼の寝所に呼ばれる。嫌々寝所に行く弥次郎だったが、なぜか忠頼は弥次郎を抱こうとはしなくて――。
やんちゃ系雑兵・弥次郎17歳と、不愛想&無口だがハイスぺ武士の忠頼28歳。
身分差を越えて、二人は惹かれ合う。
けれど二人は、どうしても避けられない、戦乱の濁流の中に、追い込まれていく。
※南北朝時代の話をベースにした、和風世界が舞台です。
※pixivに、作品のキャライラストを置いています。宜しければそちらもご覧ください。
https://www.pixiv.net/users/4499660
【キャラクター紹介】
●弥次郎
「戦場では武士も雑兵も、命の価値は皆平等なんじゃ、なかったのかよ? なんで命令一つで、寝所に連れてこられなきゃならねえんだ! 他人に思うようにされるくらいなら、死ぬほうがましだ!」
・十八歳。
・忠頼と共に、南波軍の雑兵として、既存権力に反旗を翻す。
・吊り目。髪も目も焦げ茶に近い。目鼻立ちははっきりしている。
・細身だが、すばしこい。槍を武器にしている。
・はねっかえりだが、本質は割と素直。
●忠頼
忠頼は、俺の耳元に、そっと唇を寄せる。
「お前がいなくなったら、どこまででも、捜しに行く」
地獄へでもな、と囁く声に、俺の全身が、ぞくりと震えた。
・二十八歳。
・父や祖父の代から、南波とは村ぐるみで深いかかわりがあったため、南波とともに戦うことを承諾。
・弓の名手。才能より、弛まぬ鍛錬によるところが大きい。
・感情の起伏が少なく、あまり笑わない。
・派手な顔立ちではないが、端正な配置の塩顔。
●南波
・弥次郎たちの頭。帝を戴き、帝を排除しようとする武士を退けさせ、帝の地位と安全を守ることを目指す。策士で、かつ人格者。
●源太
・医療兵として南波軍に従軍。弥次郎が、一番信頼する友。
●五郎兵衛
・雑兵。弥次郎の仲間。体が大きく、力も強い。
●孝太郎
・雑兵。弥次郎の仲間。頭がいい。
●庄吉
・雑兵。弥次郎の仲間。色白で、小さい。物腰が柔らかい。
女子にモテる極上のイケメンな幼馴染(男)は、ずっと俺に片思いしてたらしいです。
山法師
BL
南野奏夜(みなみの そうや)、総合大学の一年生。彼には同じ大学に通う同い年の幼馴染がいる。橘圭介(たちばな けいすけ)というイケメンの権化のような幼馴染は、イケメンの権化ゆえに女子にモテ、いつも彼女がいる……が、なぜか彼女と長続きしない男だった。
彼女ができて、付き合って、数ヶ月しないで彼女と別れて泣く圭介を、奏夜が慰める。そして、モテる幼馴染である圭介なので、彼にはまた彼女ができる。
そんな日々の中で、今日もまた「別れた」と連絡を寄越してきた圭介に会いに行くと、こう言われた。
「そーちゃん、キスさせて」
その日を境に、奏夜と圭介の関係は変化していく。
恋人と別れるために田舎に移住体験に行ったら元二股相手と再会しました
ゆまは なお
BL
東京生まれ東京育ちの富和灯里(ふわとうり)は、6年付き合った恋人と別れるために田舎への移住を決意する。ところが移住体験に行ってみれば、そこには4年前に別れた二股相手、松岡一颯(まつおかかずさ)がいた。驚いて移住は取りやめようと思った灯里だが、恋人とは別れてくれず勢いで移住を決意してしてしまう。移住はしたが、松岡とは関係を疎遠にしておこうとする灯里の意思に反して、トラブルが次々起こり、松岡とは距離が縮まっていく……。
ヤンキーDKの献身
ナムラケイ
BL
スパダリ高校生×こじらせ公務員のBLです。
ケンカ上等、金髪ヤンキー高校生の三沢空乃は、築51年のオンボロアパートで一人暮らしを始めることに。隣人の近間行人は、お堅い公務員かと思いきや、夜な夜な違う男と寝ているビッチ系ネコで…。
性描写があるものには、タイトルに★をつけています。
行人の兄が主人公の「戦闘機乗りの劣情」(完結済み)も掲載しています。
【オメガバース】替えのパンツは3日分です
久乃り
BL
オメガバースに独自の設定があります。
専門知識皆無の作者が何となくそれっぽい感じで書いているだけなので、マジレスはご遠慮ください。
タグに不足があるかもしれません。何かいいタグありましたらご連絡下さい。
杉山貴文はベータの両親の間に生まれたごく普通のベータ男子。ひとつ上の姉がいる29歳、彼女なし。
とある休日、何故か姉と一緒に新しい下着を買いに出かけたら、車から降りてきたかなりセレブな男と危うくぶつかりそうになる。
ぶつかりはしなかったものの、何故かその後貴文が目覚めると見知らぬ天井の部屋に寝ていた。しかも1週間も経過していたのだ。
何がどうしてどうなった?
訳の分からない貴文を、セレブなアルファが口説いてくる。
「いや、俺は通りすがりのベータです」
逃げるベータを追いかけるアルファのお話です。
騎士と狩人
みけねこ
BL
小さい頃から狩人として父親に鍛えられてきた主人公。その甲斐あって同郷の同年代に比べてしっかりしていたが、ところが狩人という生業のせいか心なしか同年代から遠巻きにされているような……しっかりと交流してくれているのは幼馴染二人。
一方で常に周りに囲まれている村一番の三歳年下の美少年。自分とは正反対で今後関わることはないだろうなと思いながら狩人としての日々を過ごす中で、変化が訪れる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる