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36話
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「は!?」
直接!?
「い、いやっ、もう十分だろ...!」
「俺は足りないです」
お前が足りないとか関係ないよな!?
真顔で放たれた言葉に、何のための行為だったのかわからなくなってきた。
だって、これはあれだろ?俺の問題で、お前の問題ではないはずだろ?
そうやって混乱している間に、一瞬で下着を剥ぎ取られてしまった。
「ちょっ!か、返せよ...!」
「たくさん出ましたね。パンツぐちょぐちょですよ」
「っ!?」
汚れた下着を見せつけられ、顔に熱が集まる。
もう本当に勘弁してくれ。
「可愛い....。もう認めちゃいませんか?」
「な、なにを....」
「姫崎さん、俺のこと好きでしょう?」
「っ、だから、わかんないって言ってるだろ...。よ、寄ってくるな...!」
「えー、でも、この距離許してくれるの、俺だけですよね?」
身体を隠そうと縮こまった俺を見下ろすように、少し動いたら触れそうな程近くに来ているのに、俺は動けないでいた。
別に、許したわけじゃ....。
「ちょ、調子乗んな...!近いって言ってるだろ!」
「...気づいてませんか?調子乗らせてるの姫崎さんですよ?こんないつでも触れる距離で、調子乗るなって言う方が無理じゃないですか...?」
「っ....」
また、あの眼だ。
獣のような、ギラついていて、喰われそうな。
少し怖いと思うのに、なぜ不快感はないんだろう。
当然、父の顔とも重ならない。
それは、こいつだからなのか、それとも克服できたということなのか。
考えても答えは出ず、その間に佐原の手が俺の膝を掴んで大きく開かれた。
「っな!は、離せっ...!」
「本当に嫌なら、殴ってください」
「っ、」
そう言われ、言葉に詰まった。
そんな事はわかってる。でも、嫌じゃないから困ってるんだろうが。
「.......殴らない、ってことは続けていいんですね?」
「い、いいわけあるかっ...!」
「姫崎さん、本当はもっとして欲しいって思ってるでしょう?」
「はっ!?思ってるわけ....」
「でも、姫崎さんって口より先に手が出るじゃないですか。なので今言ってることも説得力ないっていうか、認めたくないから自分に言い聞かせてるだけのような気がして」
指摘され、納得してしまった。
なんで、お前は俺の考えている事がわかるんだ。自分でもよくわからなかったのに。
そうだ。認めたくない。
こいつの手が気持ちいいこと、
もっと、触って欲しいと思っていること。
だが、これ以上醜態を晒したくないのも事実で、どうしたらいいのかわからないのだ。
「っ、ちょ、待てっ...!考え、てるからっ...」
何も言わないことで同意したと思ったのか、佐原の手が中心へと移動してきた。
「考るより、身体に聞いた方が早いですよ」
「なっ...ひぅっ!?あっ!?やっ...!んなとこっ....!」
陰茎に顔を近づけ、何をするのかと思えばそのまま口に含んだ。
まさかそんなことをされるとは思わず、驚きとともに走った快感に、背中をのけ反らせた。
初めての感覚に、肌が粟立つ。
温かいものに包まれ、柔らかかった陰茎はすぐに硬さを取り戻した。
「んっ....、ふ、やっぱり舐められるの好きそうですね」
「んっ!っ、そこで、喋、るなっ...!」
完全には離れておらず、喋る度に唇が擦れ、吐息が陰茎を撫でる。そのどれも経験したことがなく、シーツを掴んで耐えることしかできない。
「本当に、身体は素直ですね?」
「んぁっ!あっ、ん..くっ...、んっ、ぅ、んんっ...!」
再び温かい肉壁が陰茎の周りに纏わりつき、吸い付きながら上下に動く。
言いようのない快感に襲われるが、同時に自分の陰茎を口に含んでいる佐原の眼がこちらを伺っていることにも気づいてしまい、心臓が跳ねた。
そんなところ汚いのに、気持ちいい、恥ずかしい、ありえない。
いろんな感情が混ざり合い、それから逃れたくて必死に腰を引き、咄嗟に頭を押すが、佐原が脚をがっちりと掴んでいて離れるどころか、動きを止める事さえできない。
「んぅっ!?ん、っ、は...んんっ...!んっ、んんっ...!」
上下に動いていた口は、急に先端を強く吸い、舌先でカリ首をちろちろと撫でた。
更には唇で先端を執拗に扱かれ、すぐに限界が訪れる。
「んんっ!ひっ!ぁ、はなっ...んんっ!せっ...!っ、んんっ!~~~っ!」
声が出ないようにシーツを噛み締め、必死で快楽に耐えたが、舌まで加わった容赦のない扱きに、佐原の口の中で果ててしまった。
直接!?
「い、いやっ、もう十分だろ...!」
「俺は足りないです」
お前が足りないとか関係ないよな!?
真顔で放たれた言葉に、何のための行為だったのかわからなくなってきた。
だって、これはあれだろ?俺の問題で、お前の問題ではないはずだろ?
そうやって混乱している間に、一瞬で下着を剥ぎ取られてしまった。
「ちょっ!か、返せよ...!」
「たくさん出ましたね。パンツぐちょぐちょですよ」
「っ!?」
汚れた下着を見せつけられ、顔に熱が集まる。
もう本当に勘弁してくれ。
「可愛い....。もう認めちゃいませんか?」
「な、なにを....」
「姫崎さん、俺のこと好きでしょう?」
「っ、だから、わかんないって言ってるだろ...。よ、寄ってくるな...!」
「えー、でも、この距離許してくれるの、俺だけですよね?」
身体を隠そうと縮こまった俺を見下ろすように、少し動いたら触れそうな程近くに来ているのに、俺は動けないでいた。
別に、許したわけじゃ....。
「ちょ、調子乗んな...!近いって言ってるだろ!」
「...気づいてませんか?調子乗らせてるの姫崎さんですよ?こんないつでも触れる距離で、調子乗るなって言う方が無理じゃないですか...?」
「っ....」
また、あの眼だ。
獣のような、ギラついていて、喰われそうな。
少し怖いと思うのに、なぜ不快感はないんだろう。
当然、父の顔とも重ならない。
それは、こいつだからなのか、それとも克服できたということなのか。
考えても答えは出ず、その間に佐原の手が俺の膝を掴んで大きく開かれた。
「っな!は、離せっ...!」
「本当に嫌なら、殴ってください」
「っ、」
そう言われ、言葉に詰まった。
そんな事はわかってる。でも、嫌じゃないから困ってるんだろうが。
「.......殴らない、ってことは続けていいんですね?」
「い、いいわけあるかっ...!」
「姫崎さん、本当はもっとして欲しいって思ってるでしょう?」
「はっ!?思ってるわけ....」
「でも、姫崎さんって口より先に手が出るじゃないですか。なので今言ってることも説得力ないっていうか、認めたくないから自分に言い聞かせてるだけのような気がして」
指摘され、納得してしまった。
なんで、お前は俺の考えている事がわかるんだ。自分でもよくわからなかったのに。
そうだ。認めたくない。
こいつの手が気持ちいいこと、
もっと、触って欲しいと思っていること。
だが、これ以上醜態を晒したくないのも事実で、どうしたらいいのかわからないのだ。
「っ、ちょ、待てっ...!考え、てるからっ...」
何も言わないことで同意したと思ったのか、佐原の手が中心へと移動してきた。
「考るより、身体に聞いた方が早いですよ」
「なっ...ひぅっ!?あっ!?やっ...!んなとこっ....!」
陰茎に顔を近づけ、何をするのかと思えばそのまま口に含んだ。
まさかそんなことをされるとは思わず、驚きとともに走った快感に、背中をのけ反らせた。
初めての感覚に、肌が粟立つ。
温かいものに包まれ、柔らかかった陰茎はすぐに硬さを取り戻した。
「んっ....、ふ、やっぱり舐められるの好きそうですね」
「んっ!っ、そこで、喋、るなっ...!」
完全には離れておらず、喋る度に唇が擦れ、吐息が陰茎を撫でる。そのどれも経験したことがなく、シーツを掴んで耐えることしかできない。
「本当に、身体は素直ですね?」
「んぁっ!あっ、ん..くっ...、んっ、ぅ、んんっ...!」
再び温かい肉壁が陰茎の周りに纏わりつき、吸い付きながら上下に動く。
言いようのない快感に襲われるが、同時に自分の陰茎を口に含んでいる佐原の眼がこちらを伺っていることにも気づいてしまい、心臓が跳ねた。
そんなところ汚いのに、気持ちいい、恥ずかしい、ありえない。
いろんな感情が混ざり合い、それから逃れたくて必死に腰を引き、咄嗟に頭を押すが、佐原が脚をがっちりと掴んでいて離れるどころか、動きを止める事さえできない。
「んぅっ!?ん、っ、は...んんっ...!んっ、んんっ...!」
上下に動いていた口は、急に先端を強く吸い、舌先でカリ首をちろちろと撫でた。
更には唇で先端を執拗に扱かれ、すぐに限界が訪れる。
「んんっ!ひっ!ぁ、はなっ...んんっ!せっ...!っ、んんっ!~~~っ!」
声が出ないようにシーツを噛み締め、必死で快楽に耐えたが、舌まで加わった容赦のない扱きに、佐原の口の中で果ててしまった。
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