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2章
25話
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小守が居たら嫌だなと思って土曜日はバーには行かなかった。
なんで俺があいつに振り回されなきゃいけないんだよ....。
帰ってきたミィーファに聞くとやはり来ていたようだ。
ミィーファがむすっとした顔で膝の上に乗ってきたのでそれはそれで儲けもんだったがそろそろちゃんと話をしないとよろしくない気がする。
めんどくさい。非常ーにめんどくさい。
それでもずっとミィーファにあんな顔をさせるのは嫌だし自分もストレスが溜まる。
ソファーに座って映画を見ながら脚の間にいるミィーファの髪をひと束すくって唇を落とす。
自分から見たいと言ったのに映画の内容は頭に入ってこなかった。
「律さん?どうかしました?」
「んーん、なんでもねーよ」
「んっ...ちょ....律さんが見たいって言ったんですよ?」
頸に唇を落としながらぎゅっと抱きしめる。
「んー、そうだな」
そう言いながらも耳裏や耳朶、首筋に少し吸い付きながら唇を落とす。
「り、律さんっ...くすぐったい、ですっ....んっ...、もうっ、エイガ見ないんですかっ...?」
「見てる見てる」
「やっ、嘘っ...んっ...」
首筋に頬を寄せミィーファの背中に寄りかかる。
体温が心地よくてうっかりすると寝てしまいそうだ。
「律さん?もう寝ますか?」
「んー....。もう少しこのまま....」
結局その日はそのまま寝てしまった。
◇◇◇◇
そして月曜日。
昼飯に小守を誘い、今、まさに対峙している。
半個室のためあまり大きな声を出さなければ周りに聞かれる心配もない。
「進藤さんから誘って頂けるとは思いませんでした」
「課長」
にこにこと話す小守にピシャリと言い放つと途端にぶすっとした表情になる。
「で、話ってなんですか?進藤課長」
「お前、なんで俺にちょっかいかけるんだよ。正直迷惑」
けっこうズバッと言ったつもりだったのだが小守は気にした様子もなく口を開いた。
「だって進藤さん、俺の理想なんですもん。俺のモノになってほしくて」
「課長って呼べって言ってるだろ。それに恋人いるって知ってるだろ?悪いが諦めてくれ」
「恋人いるくらいじゃ諦めませんよ?だって男同士ってそんな上手くいかないじゃないですか。引っ掻き回せばすぐダメになる」
過去に似たようなことでもあったのだろうか。
まあ、だとしても興味はないし同情する気にもなれないが。
「はっ、だから自分が壊してもいいって?馬鹿か。ガキじゃあるまいし」
ガキという言葉に眉毛がぴくりと動いた。
「進藤課長はさぞかし幸せな恋愛してきたんでしょうね」
「はぁ?今そんなこと関係ねえだろ。つーかこんなことばっかしてたらみんなお前から離れてくぞ」
「俺が引っ掻き回しただけでダメになるなら遅かれ早かれダメになってますよ」
「だからってお前が壊していいことにはならん。恨み買うだけだからやめとけ」
「....真面目ですね、進藤課長。そんな大したことじゃないですよ。むしろ浮気男と別れられてラッキーって思ってますよ」
「....悪趣味だな」
「課長の彼氏さんだってあんなに美人なんですからもしかしたら陰で浮気してるかもしれないですよ?」
「あいつはそういうことしねーよ」
「なんでそこまで言い切れるんですか?」
「そういうやつだから」
「....そこまで信じてるのにもし裏切られたら辛くないですか?それなら早くに浮気男だってわかる方がいいですよね?」
....こいつはなにが言いたいんだ。
「はぁ....。辛くないと言ったら嘘になるがそれであいつが幸せなら俺は別に構わない」
「は....?それ本気で言ってます....?」
「ああ」
「....嘘だ。裏切られたことがないからそんな事が言えるんですよ」
「嘘じゃない。生きてて、幸せなら俺の側でなくてもいい。ま、よそ見させる気はねーけど」
そう言うと小守は少し黙ったあと、深くため息をついた。
「あー、もう。なんでそんなかっこいいんですか」
「はぁ?つかお前はなにがしたいんだよ」
「もういいです。すみませんでした。進藤課長のことは諦めます」
は?なんだそりゃ。随分あっけなく....。
まあいいか。諦めるって言ってんだし。
「諦めるんでバーには行ってもいいですか?」
「あー、それは別に...。俺がとやかく言うことじゃねーし...」
本音を言うと少しだけ嫌だったが部下でもあるのでそこまで邪険にするわけにもいかない。
「....よかった。ならまたバーで」
「お、おう....」
その後の1週間は今までがなんだったんだと思うくらい絡んでこなくなった。
いや、ほんとなにがしたかったんだあいつは。
まぁ、お陰でミィーファにあんな顔させることもなくなったのでそれはよかったのだが。
そして久しぶりに小守がバーに来たと思ったら、すでに出来上がった状態だった。
小守なりに気を遣ったのだろうか。
「未依風さん!あなたの彼氏ほんとにかっこいいんですよ!俺に譲ってくれませんか?」
おい。なに言ってるんだ、この酔っ払いは。
諦めたって言ってたろ。
「寝言は寝てから言ってください」
ミィーファさん、目が笑ってませんよ....。
「この前だって、未依風さんのことめちゃくちゃ想ってて感動したんですから!」
「おい、酔っ払い。それくらいにしとけ」
「それは是非とも詳しく伺いたいです」
「じゃああっち!あっちのテーブル行きましょ!」
俺の静止はもはや無視。
2人できゃっきゃしながらテーブルの方へ行ってしまった。
「なんか仲良くなってねえか?」
「いいんじゃない?歳も近いし。友達になれそう」
「まぁ....そうだけど....」
ウイスキーの氷が溶け、カラン、と小気味のいい音が響いた。
なんで俺があいつに振り回されなきゃいけないんだよ....。
帰ってきたミィーファに聞くとやはり来ていたようだ。
ミィーファがむすっとした顔で膝の上に乗ってきたのでそれはそれで儲けもんだったがそろそろちゃんと話をしないとよろしくない気がする。
めんどくさい。非常ーにめんどくさい。
それでもずっとミィーファにあんな顔をさせるのは嫌だし自分もストレスが溜まる。
ソファーに座って映画を見ながら脚の間にいるミィーファの髪をひと束すくって唇を落とす。
自分から見たいと言ったのに映画の内容は頭に入ってこなかった。
「律さん?どうかしました?」
「んーん、なんでもねーよ」
「んっ...ちょ....律さんが見たいって言ったんですよ?」
頸に唇を落としながらぎゅっと抱きしめる。
「んー、そうだな」
そう言いながらも耳裏や耳朶、首筋に少し吸い付きながら唇を落とす。
「り、律さんっ...くすぐったい、ですっ....んっ...、もうっ、エイガ見ないんですかっ...?」
「見てる見てる」
「やっ、嘘っ...んっ...」
首筋に頬を寄せミィーファの背中に寄りかかる。
体温が心地よくてうっかりすると寝てしまいそうだ。
「律さん?もう寝ますか?」
「んー....。もう少しこのまま....」
結局その日はそのまま寝てしまった。
◇◇◇◇
そして月曜日。
昼飯に小守を誘い、今、まさに対峙している。
半個室のためあまり大きな声を出さなければ周りに聞かれる心配もない。
「進藤さんから誘って頂けるとは思いませんでした」
「課長」
にこにこと話す小守にピシャリと言い放つと途端にぶすっとした表情になる。
「で、話ってなんですか?進藤課長」
「お前、なんで俺にちょっかいかけるんだよ。正直迷惑」
けっこうズバッと言ったつもりだったのだが小守は気にした様子もなく口を開いた。
「だって進藤さん、俺の理想なんですもん。俺のモノになってほしくて」
「課長って呼べって言ってるだろ。それに恋人いるって知ってるだろ?悪いが諦めてくれ」
「恋人いるくらいじゃ諦めませんよ?だって男同士ってそんな上手くいかないじゃないですか。引っ掻き回せばすぐダメになる」
過去に似たようなことでもあったのだろうか。
まあ、だとしても興味はないし同情する気にもなれないが。
「はっ、だから自分が壊してもいいって?馬鹿か。ガキじゃあるまいし」
ガキという言葉に眉毛がぴくりと動いた。
「進藤課長はさぞかし幸せな恋愛してきたんでしょうね」
「はぁ?今そんなこと関係ねえだろ。つーかこんなことばっかしてたらみんなお前から離れてくぞ」
「俺が引っ掻き回しただけでダメになるなら遅かれ早かれダメになってますよ」
「だからってお前が壊していいことにはならん。恨み買うだけだからやめとけ」
「....真面目ですね、進藤課長。そんな大したことじゃないですよ。むしろ浮気男と別れられてラッキーって思ってますよ」
「....悪趣味だな」
「課長の彼氏さんだってあんなに美人なんですからもしかしたら陰で浮気してるかもしれないですよ?」
「あいつはそういうことしねーよ」
「なんでそこまで言い切れるんですか?」
「そういうやつだから」
「....そこまで信じてるのにもし裏切られたら辛くないですか?それなら早くに浮気男だってわかる方がいいですよね?」
....こいつはなにが言いたいんだ。
「はぁ....。辛くないと言ったら嘘になるがそれであいつが幸せなら俺は別に構わない」
「は....?それ本気で言ってます....?」
「ああ」
「....嘘だ。裏切られたことがないからそんな事が言えるんですよ」
「嘘じゃない。生きてて、幸せなら俺の側でなくてもいい。ま、よそ見させる気はねーけど」
そう言うと小守は少し黙ったあと、深くため息をついた。
「あー、もう。なんでそんなかっこいいんですか」
「はぁ?つかお前はなにがしたいんだよ」
「もういいです。すみませんでした。進藤課長のことは諦めます」
は?なんだそりゃ。随分あっけなく....。
まあいいか。諦めるって言ってんだし。
「諦めるんでバーには行ってもいいですか?」
「あー、それは別に...。俺がとやかく言うことじゃねーし...」
本音を言うと少しだけ嫌だったが部下でもあるのでそこまで邪険にするわけにもいかない。
「....よかった。ならまたバーで」
「お、おう....」
その後の1週間は今までがなんだったんだと思うくらい絡んでこなくなった。
いや、ほんとなにがしたかったんだあいつは。
まぁ、お陰でミィーファにあんな顔させることもなくなったのでそれはよかったのだが。
そして久しぶりに小守がバーに来たと思ったら、すでに出来上がった状態だった。
小守なりに気を遣ったのだろうか。
「未依風さん!あなたの彼氏ほんとにかっこいいんですよ!俺に譲ってくれませんか?」
おい。なに言ってるんだ、この酔っ払いは。
諦めたって言ってたろ。
「寝言は寝てから言ってください」
ミィーファさん、目が笑ってませんよ....。
「この前だって、未依風さんのことめちゃくちゃ想ってて感動したんですから!」
「おい、酔っ払い。それくらいにしとけ」
「それは是非とも詳しく伺いたいです」
「じゃああっち!あっちのテーブル行きましょ!」
俺の静止はもはや無視。
2人できゃっきゃしながらテーブルの方へ行ってしまった。
「なんか仲良くなってねえか?」
「いいんじゃない?歳も近いし。友達になれそう」
「まぁ....そうだけど....」
ウイスキーの氷が溶け、カラン、と小気味のいい音が響いた。
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