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2章
番外編 意外な一面
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「ミィーファって酒飲めないのか?」
店にいる時も家にいる時も呑んでいる姿を見たことがなかったので聞いてみた。
「あー....。飲めないわけではないです。本当は好きなんですけど....」
ミィーファにしては珍しく歯切れが悪い。
「なら飲めばいいのに」
「いえ...、以前飲んだ時記憶を無くしてしまって...。その時同席していた団長に『お前はもう飲むな』と言われてしまいまして....」
「へー。酒癖悪かったとか?」
「....詳しくは教えてくださらなかったのでわかりません。...こちらのお酒も興味はあるのですが」
「んじゃ飲んでみるか!」
「えっ、ですが迷惑をかけてしまうかもしれませんし....」
「俺もどうなるか見てみてーし。普段完璧超人なんだから一回くらい醜態さらしとけ。飲んでみたいやつとかあるか?」
「え、えっと...。....それでしたら、律さんがいつも飲んでいるものが飲みたいです」
「ウイスキーか?うっし、じゃ買いに行くか」
「はい!」
「ウイスキー飲めなかった時用に酎ハイも買っとくか」
「チュウハイ?」
「カクテルみたいな甘い酒。俺はあんまり好きじゃねーけど」
「律さんにお任せします」
◇◇◇◇
ウイスキー1瓶と酎ハイ2本を買って家に戻り、適当につまみを作って早速飲むことにした。
「ん。結構強いから一気にはいくなよ」
「はい。ありがとうございます」
グラスに氷を入れ、ウイスキーを少し注いでからミィーファに渡した。
グラスを受け取ると匂いを嗅いでから恐る恐る傾けひと口含む。
「んん...」
「ふっ、ダメだったか?」
「少し....」
「ははっ、無理すんな。コレは俺が飲むしこっち飲んでみろ」
「....すみません。ありがとうございます」
今度はグラスに酎ハイを注ぎそれを口に含む。
「ん!美味しいです!」
「それはよかった」
それから約1時間後、酎ハイ1本を空にして2本目の半分くらい飲んだだろうか?ミィーファは特にいつもと変わらず会話をしているし、酔っている様子もない。
度数も大して高くないけどどんだけ飲んだら記憶飛ぶんだ?
そう思った直後、「暑い!」と言って唐突に服を脱ぎ始めた。
「おい、ミィーファ?」
急にどうした?
普段こんなことをする奴ではないし、室温もそれほど高くはない。
どうしたもんかと考えているうちに下着まで脱いで裸になっていた。
「おい、誘ってんのか?」
「ひゃ!律さんのえっち!変態!」
尻をさらりと撫ぜると子供みたいな返しをされた。
酔ってるな、これ...。
それにしても唐突だな....。
顔色も変化はないし見た目は至って普通。
だが言動がおかしい。
ま、俺にはご褒美みたいなもんだけど。
「こら、酒はもうやめとけ」
「やだやだ。まだ飲むもん」
くっ....、かわいい.....。
それでも明日二日酔いが酷くなったらかわいそうだと心を鬼にしてグラスをひったくる。
「あー!私のお酒っ」
「馬鹿、危ないからやめろ。酒はもう終了」
「えー。律さんのケチ!」
なんとか宥めて酒を片付けると、頬を膨らませてあからさまにむすっとしたミィーファが腕を組んで俺を睨んでいる。
あまりの可愛さに笑ってしまった。
「何笑ってるの!」
タメ口のミィーファも新鮮で、こんなに怒っている姿も見たことがない。まあこれで本当に怒っているのかは疑問だが。
「悪かったって。ってか服着ろよ。目の毒。それとも襲っていいのか?」
頬を撫でてそのまま髪をすきながら後頭部へとまわす。
「んっ...ん....ぁ...ん.....」
唇を塞ぎ、舌を侵入させると口内はとても熱かった。
これなら脱ぎ散らかすのも仕方がない気がする。
顔を離すとミィーファに押し倒され上に跨ってきた。
「うぉっ、だから危ないって。ったく、酔っ払いめ....」
「やっ」
両手で尻を掴むとミィーファの身体がびくんと跳ねた。
「もうっ、そうやってすぐ触るっ。今日は触るの禁止!」
「はぁ?無理に決まってんだろ。なっ、ちょ、やめろって」
尻を揉んでいた手をべりっと剥がされそのまま床に縫い付けられた。
力が強く、とてもじゃないが押し返せない。
酔っ払ってるのにこの力って。
この状態のミィーファを触れないなんて拷問でしかない。
しかもなんで俺がヤられる側っぽくなってんだ。
「おい、離せって」
「や」
大層嬉しそうにそう言うと俺の額や頬、首筋にちゅっちゅっと唇を落とす。
「あっ、馬鹿!跡つけんな!」
首筋を強く吸われる感覚がしてなんとか抵抗するがやはりびくともしない。
っ、くそ、そこ絶対見えるとこだろ...。
跡をつけるのはいいんだが見えないところにお願いしたい。
「ふふっ、律さんかわいい」
「っ...、いい加減にしろって....」
「律さん、すき。だいすき。あいしてる」
「~~~!あー、もう。そういうことは素面の時に言えよ」
どうせ明日には忘れてるんだろ。
するとようやく手を掴む力が緩んだ。
と、思ったらミィーファの身体がのしかかってくる。
.....まさか....。
「ミィーファ....?....おい、嘘だろ?」
首筋に顔を埋め、すーすーと気持ちよさそうに寝息をたてていた。
煽るだけ煽っといてこいつは....!
何度揺すっても起きないので仕方なく重い身体をなんとかベッドへと運んだ。
———翌朝
「昨日はよくも煽るだけ煽って寝てくれたな?」
「り、律さん.....?」
「今後酒禁止な」
「や、やっぱりなにか迷惑かけちゃいましたか...?」
「思い出すまで許さないから」
「えっ、ぁっ、まっ...んんっ」
結局その日は昼過ぎまでベッドで過ごした。
店にいる時も家にいる時も呑んでいる姿を見たことがなかったので聞いてみた。
「あー....。飲めないわけではないです。本当は好きなんですけど....」
ミィーファにしては珍しく歯切れが悪い。
「なら飲めばいいのに」
「いえ...、以前飲んだ時記憶を無くしてしまって...。その時同席していた団長に『お前はもう飲むな』と言われてしまいまして....」
「へー。酒癖悪かったとか?」
「....詳しくは教えてくださらなかったのでわかりません。...こちらのお酒も興味はあるのですが」
「んじゃ飲んでみるか!」
「えっ、ですが迷惑をかけてしまうかもしれませんし....」
「俺もどうなるか見てみてーし。普段完璧超人なんだから一回くらい醜態さらしとけ。飲んでみたいやつとかあるか?」
「え、えっと...。....それでしたら、律さんがいつも飲んでいるものが飲みたいです」
「ウイスキーか?うっし、じゃ買いに行くか」
「はい!」
「ウイスキー飲めなかった時用に酎ハイも買っとくか」
「チュウハイ?」
「カクテルみたいな甘い酒。俺はあんまり好きじゃねーけど」
「律さんにお任せします」
◇◇◇◇
ウイスキー1瓶と酎ハイ2本を買って家に戻り、適当につまみを作って早速飲むことにした。
「ん。結構強いから一気にはいくなよ」
「はい。ありがとうございます」
グラスに氷を入れ、ウイスキーを少し注いでからミィーファに渡した。
グラスを受け取ると匂いを嗅いでから恐る恐る傾けひと口含む。
「んん...」
「ふっ、ダメだったか?」
「少し....」
「ははっ、無理すんな。コレは俺が飲むしこっち飲んでみろ」
「....すみません。ありがとうございます」
今度はグラスに酎ハイを注ぎそれを口に含む。
「ん!美味しいです!」
「それはよかった」
それから約1時間後、酎ハイ1本を空にして2本目の半分くらい飲んだだろうか?ミィーファは特にいつもと変わらず会話をしているし、酔っている様子もない。
度数も大して高くないけどどんだけ飲んだら記憶飛ぶんだ?
そう思った直後、「暑い!」と言って唐突に服を脱ぎ始めた。
「おい、ミィーファ?」
急にどうした?
普段こんなことをする奴ではないし、室温もそれほど高くはない。
どうしたもんかと考えているうちに下着まで脱いで裸になっていた。
「おい、誘ってんのか?」
「ひゃ!律さんのえっち!変態!」
尻をさらりと撫ぜると子供みたいな返しをされた。
酔ってるな、これ...。
それにしても唐突だな....。
顔色も変化はないし見た目は至って普通。
だが言動がおかしい。
ま、俺にはご褒美みたいなもんだけど。
「こら、酒はもうやめとけ」
「やだやだ。まだ飲むもん」
くっ....、かわいい.....。
それでも明日二日酔いが酷くなったらかわいそうだと心を鬼にしてグラスをひったくる。
「あー!私のお酒っ」
「馬鹿、危ないからやめろ。酒はもう終了」
「えー。律さんのケチ!」
なんとか宥めて酒を片付けると、頬を膨らませてあからさまにむすっとしたミィーファが腕を組んで俺を睨んでいる。
あまりの可愛さに笑ってしまった。
「何笑ってるの!」
タメ口のミィーファも新鮮で、こんなに怒っている姿も見たことがない。まあこれで本当に怒っているのかは疑問だが。
「悪かったって。ってか服着ろよ。目の毒。それとも襲っていいのか?」
頬を撫でてそのまま髪をすきながら後頭部へとまわす。
「んっ...ん....ぁ...ん.....」
唇を塞ぎ、舌を侵入させると口内はとても熱かった。
これなら脱ぎ散らかすのも仕方がない気がする。
顔を離すとミィーファに押し倒され上に跨ってきた。
「うぉっ、だから危ないって。ったく、酔っ払いめ....」
「やっ」
両手で尻を掴むとミィーファの身体がびくんと跳ねた。
「もうっ、そうやってすぐ触るっ。今日は触るの禁止!」
「はぁ?無理に決まってんだろ。なっ、ちょ、やめろって」
尻を揉んでいた手をべりっと剥がされそのまま床に縫い付けられた。
力が強く、とてもじゃないが押し返せない。
酔っ払ってるのにこの力って。
この状態のミィーファを触れないなんて拷問でしかない。
しかもなんで俺がヤられる側っぽくなってんだ。
「おい、離せって」
「や」
大層嬉しそうにそう言うと俺の額や頬、首筋にちゅっちゅっと唇を落とす。
「あっ、馬鹿!跡つけんな!」
首筋を強く吸われる感覚がしてなんとか抵抗するがやはりびくともしない。
っ、くそ、そこ絶対見えるとこだろ...。
跡をつけるのはいいんだが見えないところにお願いしたい。
「ふふっ、律さんかわいい」
「っ...、いい加減にしろって....」
「律さん、すき。だいすき。あいしてる」
「~~~!あー、もう。そういうことは素面の時に言えよ」
どうせ明日には忘れてるんだろ。
するとようやく手を掴む力が緩んだ。
と、思ったらミィーファの身体がのしかかってくる。
.....まさか....。
「ミィーファ....?....おい、嘘だろ?」
首筋に顔を埋め、すーすーと気持ちよさそうに寝息をたてていた。
煽るだけ煽っといてこいつは....!
何度揺すっても起きないので仕方なく重い身体をなんとかベッドへと運んだ。
———翌朝
「昨日はよくも煽るだけ煽って寝てくれたな?」
「り、律さん.....?」
「今後酒禁止な」
「や、やっぱりなにか迷惑かけちゃいましたか...?」
「思い出すまで許さないから」
「えっ、ぁっ、まっ...んんっ」
結局その日は昼過ぎまでベッドで過ごした。
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ミィーファには幸せになって欲しかったので良かったです。
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しるびぃ様
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