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プロローグ
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「終わったー!!」
深夜なので声は抑えめに、腕をぐーっと上げて凝り固まった身体を伸ばした。大学入学に合わせて一人暮らしを始めたワンルームで、何をやっていたかと言うと、俺が今一番ハマっているゲームだ。
題名は『アナザー・ワールド』
ちょっとダサいネーミングだが、アナザー・ワールド内ではこうしたダサいネーミングが結構ある。その紹介は後々するとして、どんなゲームなのかを簡単に説明すると、『なんでもできるゲーム』だ。
....ちょっとはしょりすぎか。
なんでも、と言うのは少し語弊があるが、このゲームではアクションもあり、RPG要素もあり、シミュレーションゲームでもあり、恋愛までこの一つのゲームでできるのだ。
一つのソフトでこれだけのジャンルができるゲームであれば「なんでもできる」と言っても過言ではないだろう。
例えば、一応ストーリーがあるのでそれに沿って進めばRPGだし、ダンジョンがあるからそこに潜れば素材を集めてより強い武器なんかも作れる。
あとは学校にも通えたり、教師にもなれるらしい。
ちなみに、これはネット情報なのだが、BL要素もあるらしい。
自由をテーマにしたゲームなので、男のアバターでも、男の攻略キャラと恋愛が可能。しかもこのゲームは追加料金なしでかなり細かくキャラメイクができる。
男も女も、もちろん他の種族も選べる。つまり、自分の推しの顔を作ってしまえば、ゲーム内のキャラと恋愛ができちゃうってこと。R指定はないから濃厚なシーンはないと思うけどね。
そんな腐女子さんたちからの人気もあり、このゲームは異例の大ヒットとなった。
俺はというと、恋愛の方には興味がなくてずっとストーリーメインでプレイをしていた。
スキンヘッドに筋骨隆々というアバターで、剣士としてばっさばっさと敵を斬るのは痛快だった。
でも、それを先程、ようやくクリアできた。そして、せっかくやれることが多いゲームなんだから、他の遊び方もしてみたい。
そんなわけで、クリアした直後ではあるが、キャラを一から作り直すことにした。
「うーん...顔はどうすっかなー」
種族は人間で性別は男なのは決めている。あと身長は、リアルでは170㎝しかないので、180㎝くらいの筋肉は多少ついてる感じにしたい。
本垢は190㎝以上あるゴツい感じだから見た目もイケメン寄りがいいかな。
鼻は高めで、目も少し大きめにして二重で....、眉毛は細長でキリッとさせて....。唇は....普通でいいか。
髪は長髪にでもしとくか?リアルだと絶対しないだろうし....。
「....で......できた.....!」
そうして長い時間をかけ、ようやく完成した。
ちなみに髪の毛は肩よりも長めで色はシルバー。シルバーにも色々あって、俺はアイスシルバーにした。少し青みがかったシルバーだ。瞳は翡翠色。
本当は黒髪黒目がよかったのだが、このゲーム内での黒髪黒目は『黒の悪魔』と呼ばれ、畏怖されているボスキャラがいるので、唯一この色だけ使えない。
それにしても、黒の悪魔ってのもダサいよなー。分かりやすいけどもっと他に言いようあったろ。だからってぱっと思いつかないけど。
あと決めなきゃいけないのは職業だ。本垢は剣士なので、それ以外としても多くの職業がある。
今回はストーリーを進めるつもりはあんまりないから戦闘系じゃなくてもいいかな。
少し悩んでテイマーにした。不遇職と呼ばれているけど、ある程度戦えればいいし、アナザー・ワールド内に出てくる魔物は見た目が可愛いのも多かったのでテイムした子を愛でるのもいいだろう。
年齢は、リアルが19なので同じにして、名前は「サクヤ」と入力した。由来は単純に本名が朔夜なのでそこからとっただけだ。だいたい名前を入力するときはいつも同じ。
ようやく全ての項目を記入し終え、保存してベッドに倒れ込んだ。
今は深夜2時。キャラメイクを始めたのが0時を過ぎていたので、1時間半はやっていたことになる。
さすがに眠くなって、風呂にも入らずそのまま目を閉じた。
冒険は明日から!
深夜なので声は抑えめに、腕をぐーっと上げて凝り固まった身体を伸ばした。大学入学に合わせて一人暮らしを始めたワンルームで、何をやっていたかと言うと、俺が今一番ハマっているゲームだ。
題名は『アナザー・ワールド』
ちょっとダサいネーミングだが、アナザー・ワールド内ではこうしたダサいネーミングが結構ある。その紹介は後々するとして、どんなゲームなのかを簡単に説明すると、『なんでもできるゲーム』だ。
....ちょっとはしょりすぎか。
なんでも、と言うのは少し語弊があるが、このゲームではアクションもあり、RPG要素もあり、シミュレーションゲームでもあり、恋愛までこの一つのゲームでできるのだ。
一つのソフトでこれだけのジャンルができるゲームであれば「なんでもできる」と言っても過言ではないだろう。
例えば、一応ストーリーがあるのでそれに沿って進めばRPGだし、ダンジョンがあるからそこに潜れば素材を集めてより強い武器なんかも作れる。
あとは学校にも通えたり、教師にもなれるらしい。
ちなみに、これはネット情報なのだが、BL要素もあるらしい。
自由をテーマにしたゲームなので、男のアバターでも、男の攻略キャラと恋愛が可能。しかもこのゲームは追加料金なしでかなり細かくキャラメイクができる。
男も女も、もちろん他の種族も選べる。つまり、自分の推しの顔を作ってしまえば、ゲーム内のキャラと恋愛ができちゃうってこと。R指定はないから濃厚なシーンはないと思うけどね。
そんな腐女子さんたちからの人気もあり、このゲームは異例の大ヒットとなった。
俺はというと、恋愛の方には興味がなくてずっとストーリーメインでプレイをしていた。
スキンヘッドに筋骨隆々というアバターで、剣士としてばっさばっさと敵を斬るのは痛快だった。
でも、それを先程、ようやくクリアできた。そして、せっかくやれることが多いゲームなんだから、他の遊び方もしてみたい。
そんなわけで、クリアした直後ではあるが、キャラを一から作り直すことにした。
「うーん...顔はどうすっかなー」
種族は人間で性別は男なのは決めている。あと身長は、リアルでは170㎝しかないので、180㎝くらいの筋肉は多少ついてる感じにしたい。
本垢は190㎝以上あるゴツい感じだから見た目もイケメン寄りがいいかな。
鼻は高めで、目も少し大きめにして二重で....、眉毛は細長でキリッとさせて....。唇は....普通でいいか。
髪は長髪にでもしとくか?リアルだと絶対しないだろうし....。
「....で......できた.....!」
そうして長い時間をかけ、ようやく完成した。
ちなみに髪の毛は肩よりも長めで色はシルバー。シルバーにも色々あって、俺はアイスシルバーにした。少し青みがかったシルバーだ。瞳は翡翠色。
本当は黒髪黒目がよかったのだが、このゲーム内での黒髪黒目は『黒の悪魔』と呼ばれ、畏怖されているボスキャラがいるので、唯一この色だけ使えない。
それにしても、黒の悪魔ってのもダサいよなー。分かりやすいけどもっと他に言いようあったろ。だからってぱっと思いつかないけど。
あと決めなきゃいけないのは職業だ。本垢は剣士なので、それ以外としても多くの職業がある。
今回はストーリーを進めるつもりはあんまりないから戦闘系じゃなくてもいいかな。
少し悩んでテイマーにした。不遇職と呼ばれているけど、ある程度戦えればいいし、アナザー・ワールド内に出てくる魔物は見た目が可愛いのも多かったのでテイムした子を愛でるのもいいだろう。
年齢は、リアルが19なので同じにして、名前は「サクヤ」と入力した。由来は単純に本名が朔夜なのでそこからとっただけだ。だいたい名前を入力するときはいつも同じ。
ようやく全ての項目を記入し終え、保存してベッドに倒れ込んだ。
今は深夜2時。キャラメイクを始めたのが0時を過ぎていたので、1時間半はやっていたことになる。
さすがに眠くなって、風呂にも入らずそのまま目を閉じた。
冒険は明日から!
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