いつの間にか後輩に外堀を埋められていました

文字の大きさ
59 / 59
番外編

もっと強請って(2)

しおりを挟む
どうしよう、やっぱ引かれた....?

ズボンから覗く下着は、いつものボクサーではなく、心許ない紐が面積の少ない布を支えている。
その少ない布からは、勃ち上がった陰茎の先端が顔を出していた。

あまりの恥ずかしさと、引かれているかもしれないという恐怖で郁人の顔を見ることができない。

「.....えっろ.....。小さすぎて顔出してますよ?伊織さん、こういうの好きだったんですか...?」

「ち、違うっ...!」

「ならなんで?」

顎をとられ、強制的に視線を上げられた。
郁人と目が合ってしまったが、その瞳に嫌悪などの負の感情は宿っていない。

「......引いて、ない....?」

「引くわけないじゃないですか。めちゃくちゃエロくてむしろ興奮してますよ。早く触りたいんで理由教えてください」

よ、よかった...。
ひとまず引かれていなかったことは安心だが、そうなると羞恥がより一層襲ってくる。

「え、と....。あ、飽きられないようにしないと..って思って....」

「.....それで?自分で選んでくれたんですか?俺のために?」

「....どれがいい、とか..わかんなかった、から...、おすすめのやつ....」

わー!もうやめてくれー!
こんなの公開処刑だ!なんでもいいから早く脱がせてほしい。

「...なら今度俺が選んだ下着履いて欲しいです。...でも今はこっちをじっくり堪能させてもらいますね」

「え、ぅわっ!や、待って!もう脱ぎたいっ...!」

不穏な言葉とともにそのまま抱えられ、寝室へと向かう郁人の背中をバシバシと叩く。

「何言ってるんですか?まだ全然堪能してないのに脱ぐとかありえないです」

ベッドへ下ろされるのと同時に、止める間もないままズボンを脱がされてしまった。

「伊織さん、往生際が悪いですよ?」

服を伸ばして必死に隠していると、郁人がにっこりと微笑んだ。その笑顔は少し怖い。

わかってる。この状態の郁人が引くことがないのはわかってるけど...!それでも恥ずかしいんだよ!

はぁ、と深く息を吐き、観念して手を離せば更に鬼畜な指示が飛んだ。

「それじゃあよく見えないんで、胸の方まで上げててください」

「なっ!?...そ、そんなこと....」

「上げるだけですよ。簡単でしょう?」

どこが!?そりゃ上げる行為自体は簡単だけど!
自分から見せつけるような真似、できるわけがない。

だが、「ほら、早く」と圧をかけられ、渋々服に手をかけた。
うぅ....。恥ずかしい.....。なんでこんなことになったんだ。
自業自得なのはわかってるけど、こんなことまでさせなくても....。

羞恥で涙を滲ませながら、ゆっくりと服を持ち上げる。
やっとの思いで上げたのに、すぐに触ってはくれなかった。
一瞬静寂が落ち、郁人の視線が突き刺さる。

「あ、あんま見るなって....」

「無理ですよ...。伊織さんエロすぎ....。パンツめちゃくちゃ似合ってます」

「う、嬉しくないからっ....!」

「これ、いつから履いてたんですか?もしかして朝から?」

「んなわけないだろっ...!風呂出てからだよっ」

「そうですか。じゃあ今度は俺がプレゼントしたパンツでデートしましょ」

「え...、や..んぁっ!ちょ..んんっ、んっ、ぁ..」

嫌な予感しかしなくて断ろうとしたが、顔を出している部分を突かれ、ビリッと走った快感に口からは甘い声しか出なくなってしまった。

「これ、後ろどうなってるんですか?」

「あっ、ダメっ、後ろはほんとにっ...!ぅわっ!」

後ろには布などほぼなく、前よりも悲惨な状態だ。
すぐに脱がされるかと思ってたのになんで確認なんてするんだよっ!
一瞬で仰向けからうつ伏せへと回転させられ、隠そうとした手も掴まれてしまった。
こういう時、力では敵わないのがまた悔しい。

「やば....。大事なところ隠れてないじゃないですか...」

「んんっ!やっ、引っ張る、なっ...!」

後孔には紐だけが通っているだけで、隠す気など全くない作りとなっている。
それを引っ張られ、前が締め付けられるのと同時に紐が食い込んだ。

「これなら履いたままできますね」

「え....んぅっ!ん..やだっ...んぁ、あっ」

脱がされぬまま指がつぷりと後孔へ入り込んだ。それに抵抗できるはずもなく、奥へと進んでいく。
だが、埋められた指はしこり以外の場所を丹念に撫でるだけ。もちろんそれだけでも気持ちいいが、どこか物足りない。

それがどのくらいの間続いただろうか。

「ぁっ、んんっ...!おま...、わざとっ...だろ....!」

「何がです?」

未だ直接的な刺激をもらえず火照った身体は、熱を逃がそうと勝手に動いてしまう。
俺の言いたいことなんてわかっているだろうに、白々しく聞き返している時点で絶対にわざとだ。

元々面積の少なかった下着は、自身の先走りのせいでぐっしょりと濡れてしまい、吸いきれなくなった水分が脚を伝って布団まで汚していた。

「伊織さん、腰動いてますよ」

「んっ....ふ、ぁ、だれの、せいだとっ....!はっ、ぁ...、も、やだっ...!」

「ならやめますか?」

「えっ....?」

「嫌なんでしょう?」

それはっ...、この寸止めみたいな状況が嫌なだけでっ...!
だが、何も言わない俺を見て、郁人は後孔から指を引き抜いた。

「ぁっ、なんでっ....」

「嫌だったんでしょう?」

「んっ...、ちがっ...」

「何が違うんです?ちゃんと言って?」

ま、まさか俺に言わせようとしてる...!?
そんな恥ずかしいこと言えるわけない、と思いつつも身体は結構限界だ。
イきたくて、触って欲しくて、挿入れてほしくてたまらない。

「んっ...、はっ....、いくとっ、おねがっ....」

「何ですか?ちゃんと言ってくれないとわかんないです」

「んんっ、うそ、つきっ...!」

「ほんとですって」

そう言いながら自身の硬くなった陰茎を、太ももやお尻に押し当ててくる。
あくまでも俺に言わせたいらしい。

「あっ、んんっ...、いくとっ...!」

「こーら、自分で挿入れちゃダメでしょう?」

「んんっ、あっ、ほしっ...!」

「何が、どこに欲しいんです?」

先端を入り口にぴったりくっつけられ、後はそのまま腰を進めれば入るのに、全然動いてくれない。
たまらず自ら腰を動かせば、陰茎を離されてしまう。

もうなにも考えられなくて、気がついたら懇願していた。

「んっ、ほしっ...、いくとの...っ奥にほしいっ...!」

「っ....、よく言えまし..たっ...!」

言い終わるのと同時に、待ち望んでいたものが一気に奥まで入ってきた。

「ぁああっ!!」

「っく....」

乱暴に最奥を突かれ、昂っていた身体はそれだけで限界に達してしまった。白濁液が勢いよくお腹の上に飛び散る。

だが、それで終わりではなかった。

「ひぁっ!あっ!やめっ..、んぁっ!あっ、イった、からぁっ...!ああっ!」

「っは、すみませんっ...、はっ、散々煽られて、俺もっ...、限界です....っ!」

お前が煽らせたんだろっ!という言葉は当然のように嬌声に変わり、郁人も当然、止まってはくれない。

身体のぶつかる音が響くほどの激しい抽送に、肉壁が擦れるのはもちろん、最奥を強くノックされ、一度イって敏感になった身体には刺激が強すぎた。
目の前がチカチカと点滅し、身体が痙攣したかのように震える。

「ああっ!あっ、まっ...!あぅっ!あっ、ダメッ...!ひぁっ...!」

「っは....っ、...やばっ....っ!」

郁人も余裕がなさそうに荒く息を吐く。
止まらない動きに、前にも一度経験したことのある感覚が迫り上がってきた。

——やばい。このままじゃまた....

どうにか止まってくれないかと、嬌声の合間に懇願するも、全く聞く耳を持たずにガツガツと抉られる。

「あっ!やぁあっ!まっ、て!ああっ!やだやだっ!あっ、ああっーー!!」

「っ....!く....ぅっ....」

ガツン、と奥を突き上げられ、我慢できずに背中をのけ反らせた。
そのせいで、陰茎から噴き上がるように飛び出した透明な液体は、自分の顔にまでかかった。

一拍遅れてナカに熱いものが吐き出され、ようやく動きが止まる。
だが、ナカに出されている感覚がなかなか終わらず、いつまで経っても快感の波が引かない。

「んぅっ...ぁ、ながっ....、んっ、はっ...も、ぬいてっ...はっ...」

「っは....、伊織さんがエロすぎて、止まんない...っ」

「うぅ....。...だから、やだっていったのに...っ!」

潮だとか言われても、俺にしてみれば粗相をしてしまったような感覚に近い。
恥ずかしさのあまりべそをかきながら訴えると、未だ埋められていた陰茎がぐぐ、と質量を増した。

「んぁ!?あ、なんでおっきくっ...!」

「今のは伊織さんが悪いですよ...!」

「んんっ!やっ、なんでっ...!やぁっ!も、やめ...ぁあっ!」

意味のわからない因縁をつけられ、余韻も冷めやらぬうちに再び動きを再開されてしまい、結局郁人が満足するまで続いた。
しおりを挟む
感想 8

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(8件)

もくれん
2023.12.01 もくれん

相変わらず熱い2人で……伊織くんあらゆる方面に可愛いすぎる。郁人は心配でしょうがないでしょうね🤭

2023.12.01

もくれん様
いつも読んでいただきありがとうございます(*´꒳`*)
伊織可愛いって言ってもらえて嬉しいです❤️
郁人の心労はきっとなくならないんでしょうね...笑
番外編の続きも書き上げ次第UPしますので最後までお付き合いいただけると嬉しいです(*^^*)

解除
Lynne
2023.11.26 Lynne

子育て編最高でした!!♡♡

2023.11.26

Lynne様

ふわぁ(//∇//)最高だなんて言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しくて舞い上がっております(*´꒳`*)
読んでいただき、ありがとうございました!

解除
もくれん
2023.11.15 もくれん

双子ちゃん産まれてた……!可愛い〜〜!!
相変わらず溺愛で楽しい(*⁰▿⁰*)

2023.11.15

もくれん様
感想ありがとうございます✨
産まれました〜!可愛いと言っていただけて嬉しいです(*´꒳`*)
ありがとうございます!!

解除

あなたにおすすめの小説

【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】

紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。 相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。 超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。 失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。 彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。 ※番外編を公開しました(2024.10.21) 生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。 ※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。

一軍男子と兄弟になりました

しょうがやき
BL
親の再婚で一軍男子と兄弟になった、平凡男子の話。

借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます

なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。 そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。 「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」 脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……! 高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!? 借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。 冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!? 短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―

無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」 卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。 一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。 選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。 本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。 愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。 ※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。 ※本作は織理受けのハーレム形式です。 ※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください

国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している

逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」 「……もう、俺を追いかけるな」  中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。  あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。  誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。  どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。  そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。 『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』  『K』と名乗る謎の太客。  【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】

【完結】幼馴染に告白されたけれど、実は俺の方がずっと前から好きだったんです 〜初恋のあわい~

上杉
BL
ずっとお前のことが好きだったんだ。 ある日、突然告白された西脇新汰(にしわきあらた)は驚いた。何故ならその相手は幼馴染の清宮理久(きよみやりく)だったから。思わずパニックになり新汰が返答できずにいると、理久はこう続ける。 「驚いていると思う。だけど少しずつ意識してほしい」 そう言って普段から次々とアプローチを繰り返してくるようになったが、実は新汰の方が昔から理久のことが好きで、それは今も続いている初恋だった。 完全に返答のタイミングを失ってしまった新汰が、気持ちを伝え完全な両想いになる日はやって来るのか? 初めから好き同士の高校生が送る青春小説です!お楽しみ下さい。

アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました

あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」 穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン 攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?   攻め:深海霧矢 受け:清水奏 前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。 ハピエンです。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。 自己判断で消しますので、悪しからず。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。