彼女と出会ったその日から~なぜ俺は毎日写真や動画を撮られるのだろうか~

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一章

14話 友達

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「最近不良と絡んでいるそうですね」
「は?」
「まだ聞いただけで見ただけなので、強くは言えませんが家にはまっすぐ帰るように」
「…はい。わかりました」

父だ。
どこまで腐ってやがる。
入学早々不登校になってやろうか。

はぁ…。

大きなため息が漏れる。

「何かありましたか?」

教室につくなり、桜さんが駆け寄ってきて心配の言葉をかけてきた。
それは嬉しいのだが、今はほっといて欲しい。
一人になりたい。

「何もありませんよ」
「それはよかったです」
「あと、今日は少し関わらないでくれます?」
「…え?」

唐突にそんなことを言われたら困るだろう。
それくらいわかっているが、なんて言えばいいのかわからないのだ。
だから、嫌いにはならないでくれ。

「わかりました…」

ぼそりとそう言うと、坂ノ宮さんへ絡みに行った。


授業には全く集中できなく、内容なんて一つも入ってこなかった。
ノートも所々穴があり、復習さえできない。
こんなことになるなら学校になんか来なければ良かった。

心に重りを付けているような、どんよりとした気分。
世界が色あせている。


学校が終わり、一人で家に帰る。
無論、家でも一人だ。
母は海外に出張し、父は会社。

孤独の寂しさから守ってくれる勉強は全く手につかない。
携帯で動画を漁るも面白いものはなかった。
そもそも、何のやる気も起きない。

これまで孤独でも、どんなに寂しくても大丈だった。
けれど、今は大丈夫じゃない。

「なんでだよ…」

しばらく考えていたが、それも面倒になったのでお風呂に入り布団に入った。
夜ご飯は…。
いいや、面倒くさい。

いや、待てよ。

だんだんと頭がさえてきた。
頭が冷えた、という表現の方が合っているか。
先生も父も「『不良』とは絡むな」と言った。
しかし桜さんも坂ノ宮さんも不良ではないではないか。

どうしてそんなに難しく考えてしまったのだろうか。


次の日学校につくと、自分の席で桜さんが待っていた。

「おはようございます。昨日は一人にしてくれてありがとうございました」
「おはようございます。いえいえ、役に立てたのなら良かったです」

どうしてこんなに良くしてくれる人と縁を切らなければならないのだろうか。
あんなゴミみたいな人間のいうことなんて聞いていたらこっちまでゴミになってしまう。

そういえば、どこかで読んだことがある。
友達とは、一緒に居て楽しく、心が軽くなる存在だと。
自分ではわからないが、桜さんと坂ノ宮さんが俺の友達になってくれることを願いたい。
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