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本編
第3話 訓練が始まる話
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今日、友樹は機嫌がとてもよろしくない。それもそうだろう。今日から、人間兵器としての訓練が始まるのだ。ずっとゴロゴロしてたい友樹にとっては、今日が来ることは、娯楽が消え去るのと同じことだった。
集合場所は、第2貴族の訓練場「第2貴族特別室」だ。
到着した頃には、ほぼ全員揃っていた。
講義のときには5000人ぐらいいた奴らが半分ぐらいに減ってる。あの演習で、良い点を取れなかったのだろう。そして、敵国の仲間になることを防ぐために、処分されることになるのだろう。改めて、世間の恐ろしさを実感した、
いきなり、知らないおっさんが話し始めた。
「よく来た。第2貴族の指導者であり、人間兵器である。カーロン・ステルだ。お前らの育成を命じられている。ただし、俺はここでとやかく何かを言うつもりはない。お前らが自分でやるべきことをやれ。義務に違反さえしなければ責めるつもりはない。訓練を怠れば、戦場で死ぬだけだ。そのことを考えて過ごせ。」
なんて人任せな野郎だ、とは思ったものの、厳しい訓練をつけてくるよりはマシだとも思いながら、友樹はステルの話を聞いていた。
義務に5回違反すれば処分という所を除けば、案外悪く無い環境だった。しかし、そこが穴なのだろう。これで、訓練をしないような奴=戦争で本気を出さない可能性のある奴を炙り出そうとしているのだろう。恐ろしい場所だ。
今日は一旦、長ったらしいスピーチで終わった。その後、特別室にある、寮で生活をするとのことだ。
少し楽しみにしていた友樹だったが、ついた頃には楽しみは限りなく、いやむしろマイナスになるほどに消えていた。
31階建てだが、ボロボロで、いつ崩れてもおかしくない作りだ。
中は、肉や魚が腐った匂いと、ところどころ液化した床や天井。虫も多く、ゴキブリも今日16匹は少なくとも見た。
床はゴツゴツしており布団もないため、睡眠のときは痛みに耐えながら寝る必要がある。寝る時間があるかは置いといてだが。
食事は、そこらへんで取ってきたと思わしき雑草を適当に乗っけただけのサラダと、保存にのみ適したクソマズレーションだけ。
いつものことだが、今日だけでどっぷり疲れた。帰りたいけど、過ごせる場所があるだけで、戦場よりマシなのかと考えると、尚更戦場に出たくなくなる。負の連鎖を断ち切るかのように、謎の睡魔が自分をいきなり襲ってきた。
このときは気づかなかったが、実は食事に睡眠薬を盛られていたらしい。睡魔に勝つための訓練だとか。
知らなかった俺はどっぷりと眠った。後日、バチバチに叱られることになるとは知らずに。
集合場所は、第2貴族の訓練場「第2貴族特別室」だ。
到着した頃には、ほぼ全員揃っていた。
講義のときには5000人ぐらいいた奴らが半分ぐらいに減ってる。あの演習で、良い点を取れなかったのだろう。そして、敵国の仲間になることを防ぐために、処分されることになるのだろう。改めて、世間の恐ろしさを実感した、
いきなり、知らないおっさんが話し始めた。
「よく来た。第2貴族の指導者であり、人間兵器である。カーロン・ステルだ。お前らの育成を命じられている。ただし、俺はここでとやかく何かを言うつもりはない。お前らが自分でやるべきことをやれ。義務に違反さえしなければ責めるつもりはない。訓練を怠れば、戦場で死ぬだけだ。そのことを考えて過ごせ。」
なんて人任せな野郎だ、とは思ったものの、厳しい訓練をつけてくるよりはマシだとも思いながら、友樹はステルの話を聞いていた。
義務に5回違反すれば処分という所を除けば、案外悪く無い環境だった。しかし、そこが穴なのだろう。これで、訓練をしないような奴=戦争で本気を出さない可能性のある奴を炙り出そうとしているのだろう。恐ろしい場所だ。
今日は一旦、長ったらしいスピーチで終わった。その後、特別室にある、寮で生活をするとのことだ。
少し楽しみにしていた友樹だったが、ついた頃には楽しみは限りなく、いやむしろマイナスになるほどに消えていた。
31階建てだが、ボロボロで、いつ崩れてもおかしくない作りだ。
中は、肉や魚が腐った匂いと、ところどころ液化した床や天井。虫も多く、ゴキブリも今日16匹は少なくとも見た。
床はゴツゴツしており布団もないため、睡眠のときは痛みに耐えながら寝る必要がある。寝る時間があるかは置いといてだが。
食事は、そこらへんで取ってきたと思わしき雑草を適当に乗っけただけのサラダと、保存にのみ適したクソマズレーションだけ。
いつものことだが、今日だけでどっぷり疲れた。帰りたいけど、過ごせる場所があるだけで、戦場よりマシなのかと考えると、尚更戦場に出たくなくなる。負の連鎖を断ち切るかのように、謎の睡魔が自分をいきなり襲ってきた。
このときは気づかなかったが、実は食事に睡眠薬を盛られていたらしい。睡魔に勝つための訓練だとか。
知らなかった俺はどっぷりと眠った。後日、バチバチに叱られることになるとは知らずに。
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