【完結 R18追放物】勇者パーティーの荷物持ち~お忍び王女とダンジョン攻略。あれ? 王女のダンジョンも攻略しちゃいました~

いな@

文字の大きさ
40 / 103
第一章

第40話 王都へ

しおりを挟む
 朝は揃っての食事になり、俺達は食堂へ。

 そこには公爵様と奥様がもう席についていた。挨拶をすませ、俺、エイア、リーン、セレーナの六人で食べる事に。

 食事が進み、食後のお茶をいただいてる時、公爵様が話し始めた。

「まずは、私の暗殺計画を、完全に防いでくれた事の礼を。アイテール、ありがとう」

「いえ、たまたまですよ」

「くくっ、まあ礼ぐらいは言わせてくれ。それにな、私が狙いの本命だったらしいが『傀儡』が一人、既に仕事を終えてるそうだ。この街に住む老齢の男爵だが、今朝連絡が来た。そして、嫡子が捕まえた者の中にいた」

 そうか、あいつはあの時仕事をした後に帰って来たという事か。

「それにな、私を暗殺した後に暗殺する貴族や、名のある商人や、権力者達の名簿が見付かった」

「では、その方達は助かったという事ですね」

「うむ。そして、狙っていない貴族や商人、権力者の名簿が見付かった。これが何を意味するか分かるか?」

 ん? そんなもの。

「暗殺ギルドと繋がりがあるか、利用した事のある者だろうな」

「くくっ、正解だ」

「ええ~、じゃあ捕まえないとまずくないの?」

「そうですね、お父さん、早急に王都に戻り、王へお知らせしないと」

「うむ。早馬はもう走らせたが、この街の視察を終わらせなければならないからな。いくら急いだとしても二日、早くて三日後の朝に出発に。エイアの薬草は二日でなんとなるか?」

「うん。問題ないよ、四人で行けば、間に合うと思うし。ね、アイテール」

「ああ。任せておけリーンもセレーナもいるからな」

 そしてその場はお開きとなり、公爵様と奥様が退室、俺達も一旦部屋に戻り、一泊二日のダンジョン攻略の準備を始める。

 まあ俺はほとんど収納に入っているから装備を整えるだけなのだが。

 胸当てを付け、ダガーを腰に、リュックを背負い、待ち合わせの玄関に向かう。

 玄関のホールでは、公務着に着替えた公爵様が待っていた。

「アイテール。ちょうど良い、紹介しておく。ダンジョンの秘密の部屋を任せる隊の隊長でな、その場所まで案内と、開け方を教えてやって欲しい」

「ああ、構わないぞ。おっ、エイア達も来たな。こっちは揃ったようだから、そっちの準備は良いか?」

「はっ、いつでも大丈夫です」

 軽く挨拶を済ませ、ダンジョンへ。

 隠し部屋を教えた後、俺達は順調に階層を進み、その日の夕方に目的の薬草を採取し終わり階段で、一晩泊まる事に。

 階段には魔物が出ず、入ってすぐのところは少し広くなっているためそこにテントを張り、二人ずつに別れ交代で寝る事になる。

「じゃあアイテールと誰が組になるか決めるよ」

「ええ、くじを引きましょうか――」

 エイア達が組分けをしている内にテントを張り、出口近くで火をおこしお湯を沸かしていく。そこに干し肉や、野菜を放り込み、適当に調味料を入れ、味見をしておく。

「やったー! 私とアイテール、リーンとセレーナの組で決まりだよー」

「ああ~、仕方がないわね、順番はどうするの?」

「残念にゃー」

 セレーナとリーンは残念そうな顔をして、エイアは俺に抱きついてきた。

「決まったみたいだな、セレーナとリーンが先に見張りを頼めるか? その方が体力的に楽だと思うぞ」

「そうね、夜更かしして寝る方が楽だもの」

「早寝はなれないと、寝れない時あるにゃ、エイアは大丈夫にゃ? まあ最初から私とアイテールは別れた方が、良いと思っていたにゃ、冒険者だからにゃ~」

「ああ、それは思っていたが、まあ俺が結界を張るから全員で寝てもまったく問題ないがな」

「「え?え?」」

「張っておけばたとえゴブリンやオーク達の群れの前でも安心して寝れるぞ」

「「············」」

 三人は顔を見合わせ頷きあう。

「アイテール? じゃあみんなで一緒にが良いな、本当に大丈夫なんだよね?」

「くくっ、ああ、だが、本当に寝るだけだぞ? 服も着たままな。ダンジョンだから何が起こるか分からないからな」

「うっ、残念だけど仕方がないにゃね」

 そして俺達は食事を取った後、四人揃ってテントに入り寝る事に。


 次に目が覚めた時は十分寝た感覚があり、気配もそばにいる三人の物だけだ。俺はそっと今日も横にくっついているエイアと、セレーナ、そしてエイア側にいるリーンの頭の下から腕を抜き、起き上がるとテントを出て朝ごはんの準備を始める。

 お湯が沸き出した頃、テントからリーンが目を擦りながら出てきた。

「おはよにゃ、ふあぁぁ~」

「くくっ、おはよう。もう湯が沸く。目覚ましのお茶を入れるよ。二人を起こしてくれるか?」

「分かったにゃ······アイテール······朝からだけど、キスして良い?」

「ああ、おいで」

 リーンは火の前にいる俺のもとに走りよってきて抱き付き、そして。

「ちゅっ」

 軽くキスをして、テントに戻っていった。

 朝食を食べ、薬草を追加して確保し、俺達はダンジョンを上へと戻る。

 帰り道でも何か所か追加採取し管理監邸に戻ったのはもう深夜、俺達は寝室へ直行すると、そのまま寝台へ。


 そして朝、俺達は馬車に揺られ予定通りに王都に向けて出発した。
しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

処理中です...