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第二章 原作開始
第61話 勘違い王子と俺賢者
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壇上にあがろうと、俺たちが移動し始めたところで式場のザワザワが数段レベルアップした。
校門前の出来事と、教室での出来事を見聞きしたものたちはもちろん、はじめて見るものたちも同様に驚きの声を上げている。
インメント子爵家のルース先輩のように、親が知っていて、聞いたものは、熱病の流行を防ぎ、すでにかかってしまったものを救った俺たちに向かって手をたたくものたちもいた。
式場にいる全てのものたちの視線を受けて壇上の王様の前に到着し、一言文句、じゃなくて跪こうと膝を折始めたところで――
「久しいなドライ、エリザベス嬢、ファラフェル嬢、カイラ嬢。立ったままでよい。どうだ、驚いただろう」
そう言った王様の顔はまさに『悪戯小僧』だった。
この不良王が! 王様じゃなかったら一発ぶん殴ってやるところなのに!
ふぅ、落ち着け俺。こんな人前で殴ったら駄目だ。一目につかないところでこっそり殴ってやろう。
そう心に決めたところで、王子がいたことを思い出した。思い出したと言うか、面白いくらいにガタガタ震えているから目に入ったんだけど……どうしたんだ?
「ま、まさかこのものたちが……はっ! そ、そうだ、わずか十歳の時に一万五千のスタンピードのほぼ全てを倒し、神童と呼ばれた二人の名がドライ、エリザベス……」
神童? そんな呼ばれ方してたのか?
「ヒエン。覚えておったか、都合のよい話しか聞かないお前が覚えているとはな。ところでなぜ震えとるんだ?」
おお、さすが父親、王子のことはわかってるみたいだね。
「い、いえ、な、なんでもありません。私は席に戻ります」
「なんだ、用があって残っていたのではないのか?」
「いや、その、不敬なものがいたのでその断罪をっ! いえ、なんでもありません! 父上、急用ができましたので私はこれで!」
そう言うと王子は舞台袖に走り去っていった。
『ぷははは! 何アレ逃げちゃったわよ! これから面白くなりそうだったのに!』
『イス様、今わたくしの胸でぷるんぷるんされますと皆にイス様がいるってバレちゃいますわよ。ですが……ぷぷっ、ドライを蔑むからこんなことになるのですわ。いい気味ですわ』
『どちらにしてもクソ王子が怒られるのは時間の問題だったけどね。カイラがクリーク辺境伯様とイルミンスール伯爵様に伝えた後だし』
『建前上、王族の方だけにしかお知らせいたしておりませんが、お忍びのグリフィン王にもお伝えしてあります』
『はあ。やっぱりね。入学式は外せない重要な事があるからって言ってたし、そうだと確信していたわ』
『はい。入学式がその外せないことでございます』
ははは……グリフィン王もファラ好きが突き抜けてるな。
「なんなんだヒエンは、訳がわからん。ドライよ、何か知っているか?」
「まあ、知らないことはないですね、当事者ですから」
不思議そうな顔で王子が消えていった舞台袖を見つめる王様。
「当事者だと? いや、それは後にしよう。この後時間はあるだろうし暇だろ? 式の後、クリークとイルミンスールを連れて話し合いの場をもうけよう」
「は? 暇?」
「これドライ。今は公の場だ、言葉遣いは余所行きで頼む」
「そ、うですね。わかりました」
「うむ。ではさっさと皆に紹介して終わらせるか」
俺たちから壇上を見守る生徒たちに向きを戻し、俺たちの紹介が始まった。
王様の横に並ばされ、一人ひとり紹介しながらリズとファラが婚約者であることも――
「――そして、中心人物のドライはエリザベス嬢とファラフェル嬢の婚約者でもある。これにより隣国との絆を作ったのだ」
――言っちゃったよこの人……。まあ、言い触らしてないだけで、貴族の間ではすでに広まってることだけど、その子供まで知ってるかどうかはわからない。
この学園は平民もスキル、能力によって通えるからそこに向けた発表かもしれないな。
「アンジェラ来なさい」
アンジェラ? 将来賢者になる王女? まだ会ったこと無いけどヒエンと同い年の異母兄妹だったよな?
ってか王様の顔がまた……何を企んでるんだよ……、
「――離せ! 俺は出ていきたくないって! こっ、こら、お、押すな! あ――」
ヒエンが消えていった逆の舞台袖から押し出されるように飛び出てきたアンジェラ王女殿下。みんなの前に出て来た格好のまま固まっている。
まるで非常口のマークみたいな格好でだ。それによく見るとエマ・ワト○ンの若い頃に似ている気がする制服姿の女の子。
ゆるくウェーブしたプラチナブロンドでエメラルドのようなグリーンの瞳をもち、イスで巨乳になってるリズに負けないものをお持ちの美少女……いや、俺っ娘美幼女が出てきた。
俺が今だいたい170センチとして、少しだけ低いカイラさん。次にファラが160センチでリズが150センチとすると、130センチほどしかない。
ロリッ子だ。と言うかはじめて会ったリズやファラより小さいし、同い年には見えない。ある一部を除いてだけど。
まさに美幼女だな。この子がアーシュとくっつくのか……、可愛いのに可哀想だよな。気にかけておくか。
というか……なぜこのタイミングで呼ぶんだ? 俺たち関係ないよね?
「早く来なさい、変な虫がつく前に皆に紹介せねばならんのでな」
ああそうか、王女と紹介しておけば、いくら見た目が幼女でもいじめられることはなくなるか。
しぶしぶと言った感じでほっぺたを膨らませながら近づいてくる王女。
俺たちとは王様を挟んで逆側に立つ。
これだけの人の前なのに堂々と立つ姿はさすが王女だなと思う。
この壇上で王様と王女、そしてファラだけが余裕がありそうだ。
「見知っているものもいると思うが第三王女のアンジェラだ。このたびドライの婚約者になった」
校門前の出来事と、教室での出来事を見聞きしたものたちはもちろん、はじめて見るものたちも同様に驚きの声を上げている。
インメント子爵家のルース先輩のように、親が知っていて、聞いたものは、熱病の流行を防ぎ、すでにかかってしまったものを救った俺たちに向かって手をたたくものたちもいた。
式場にいる全てのものたちの視線を受けて壇上の王様の前に到着し、一言文句、じゃなくて跪こうと膝を折始めたところで――
「久しいなドライ、エリザベス嬢、ファラフェル嬢、カイラ嬢。立ったままでよい。どうだ、驚いただろう」
そう言った王様の顔はまさに『悪戯小僧』だった。
この不良王が! 王様じゃなかったら一発ぶん殴ってやるところなのに!
ふぅ、落ち着け俺。こんな人前で殴ったら駄目だ。一目につかないところでこっそり殴ってやろう。
そう心に決めたところで、王子がいたことを思い出した。思い出したと言うか、面白いくらいにガタガタ震えているから目に入ったんだけど……どうしたんだ?
「ま、まさかこのものたちが……はっ! そ、そうだ、わずか十歳の時に一万五千のスタンピードのほぼ全てを倒し、神童と呼ばれた二人の名がドライ、エリザベス……」
神童? そんな呼ばれ方してたのか?
「ヒエン。覚えておったか、都合のよい話しか聞かないお前が覚えているとはな。ところでなぜ震えとるんだ?」
おお、さすが父親、王子のことはわかってるみたいだね。
「い、いえ、な、なんでもありません。私は席に戻ります」
「なんだ、用があって残っていたのではないのか?」
「いや、その、不敬なものがいたのでその断罪をっ! いえ、なんでもありません! 父上、急用ができましたので私はこれで!」
そう言うと王子は舞台袖に走り去っていった。
『ぷははは! 何アレ逃げちゃったわよ! これから面白くなりそうだったのに!』
『イス様、今わたくしの胸でぷるんぷるんされますと皆にイス様がいるってバレちゃいますわよ。ですが……ぷぷっ、ドライを蔑むからこんなことになるのですわ。いい気味ですわ』
『どちらにしてもクソ王子が怒られるのは時間の問題だったけどね。カイラがクリーク辺境伯様とイルミンスール伯爵様に伝えた後だし』
『建前上、王族の方だけにしかお知らせいたしておりませんが、お忍びのグリフィン王にもお伝えしてあります』
『はあ。やっぱりね。入学式は外せない重要な事があるからって言ってたし、そうだと確信していたわ』
『はい。入学式がその外せないことでございます』
ははは……グリフィン王もファラ好きが突き抜けてるな。
「なんなんだヒエンは、訳がわからん。ドライよ、何か知っているか?」
「まあ、知らないことはないですね、当事者ですから」
不思議そうな顔で王子が消えていった舞台袖を見つめる王様。
「当事者だと? いや、それは後にしよう。この後時間はあるだろうし暇だろ? 式の後、クリークとイルミンスールを連れて話し合いの場をもうけよう」
「は? 暇?」
「これドライ。今は公の場だ、言葉遣いは余所行きで頼む」
「そ、うですね。わかりました」
「うむ。ではさっさと皆に紹介して終わらせるか」
俺たちから壇上を見守る生徒たちに向きを戻し、俺たちの紹介が始まった。
王様の横に並ばされ、一人ひとり紹介しながらリズとファラが婚約者であることも――
「――そして、中心人物のドライはエリザベス嬢とファラフェル嬢の婚約者でもある。これにより隣国との絆を作ったのだ」
――言っちゃったよこの人……。まあ、言い触らしてないだけで、貴族の間ではすでに広まってることだけど、その子供まで知ってるかどうかはわからない。
この学園は平民もスキル、能力によって通えるからそこに向けた発表かもしれないな。
「アンジェラ来なさい」
アンジェラ? 将来賢者になる王女? まだ会ったこと無いけどヒエンと同い年の異母兄妹だったよな?
ってか王様の顔がまた……何を企んでるんだよ……、
「――離せ! 俺は出ていきたくないって! こっ、こら、お、押すな! あ――」
ヒエンが消えていった逆の舞台袖から押し出されるように飛び出てきたアンジェラ王女殿下。みんなの前に出て来た格好のまま固まっている。
まるで非常口のマークみたいな格好でだ。それによく見るとエマ・ワト○ンの若い頃に似ている気がする制服姿の女の子。
ゆるくウェーブしたプラチナブロンドでエメラルドのようなグリーンの瞳をもち、イスで巨乳になってるリズに負けないものをお持ちの美少女……いや、俺っ娘美幼女が出てきた。
俺が今だいたい170センチとして、少しだけ低いカイラさん。次にファラが160センチでリズが150センチとすると、130センチほどしかない。
ロリッ子だ。と言うかはじめて会ったリズやファラより小さいし、同い年には見えない。ある一部を除いてだけど。
まさに美幼女だな。この子がアーシュとくっつくのか……、可愛いのに可哀想だよな。気にかけておくか。
というか……なぜこのタイミングで呼ぶんだ? 俺たち関係ないよね?
「早く来なさい、変な虫がつく前に皆に紹介せねばならんのでな」
ああそうか、王女と紹介しておけば、いくら見た目が幼女でもいじめられることはなくなるか。
しぶしぶと言った感じでほっぺたを膨らませながら近づいてくる王女。
俺たちとは王様を挟んで逆側に立つ。
これだけの人の前なのに堂々と立つ姿はさすが王女だなと思う。
この壇上で王様と王女、そしてファラだけが余裕がありそうだ。
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